
『MTG』はいいぞ。
好きなゲームタイトルで1本「自由に記事を書いていいよ」と言われました(やったぜ)。意外と好き放題記事を書けるタイミングって少ないんですよね。
ということで早速本題へ。私が今回胸を張って紹介したいのは『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ(MTGアリーナ)』です。

もともとカードゲームが好きだった私ですが、ここまで深くのめり込んだタイトルは他にありません。
理由はシンプルで、スマホやPCから気軽に遊べるデジタル版でありながら、その根底にあるのが30年以上の歴史を誇る世界初のトレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング(MTG)』だからです。
『MTGアリーナ』はただのゲームアプリではなく、むしろ「本格的なTCGの体験を丸ごと再現した舞台」なのです。

少し前には「FINAL FANTASY」とのコラボも開催され、大きな話題を呼びました。

『MTG』に触れていなかった友人が「ちょっと遊んでみようかな」とインストールしていたのも印象的です。あの名作RPGの世界観に惹かれて入口をくぐり、やがて「カードを集め、デッキを組む」楽しさに取りつかれていく……そんな人はきっと少なくないはず。
私自身も、その熱狂の輪にどっぷり浸かっている1人です。

この記事では、『MTG』を知らない方にもわかりやすく、そしてカードゲーム経験者には「なるほど!」と頷いてもらえるように、『MTGアリーナ』の魅力を紹介していきます。
デジタルだからこそ味わえる良さ、そして紙のカードで遊ぶからこそ生まれる楽しさ。その両方を、実際にハマったプレイヤーとして語らせてください。
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本作の最大の魅力は、やはり「戦略性の幅広さ」です。『MTG』には5色のマナ“白、青、黒、赤、緑”が存在し、それぞれに異なる特徴や戦い方があります。
防御や秩序を重んじる白、知略やコントロールを得意とする青、破壊と再生を司る黒、情熱的な攻撃を繰り出す赤、そして自然と力を象徴する緑。どの色を選ぶかによってデッキの方向性が変わり、さらに複数の色を組み合わせることで無限の可能性が広がります。
対戦ごとに状況を読み、最適な判断を下す頭脳戦は、まさに「ファンタジー版の将棋」に近い奥深さがあります。

▲直近発売された新セットでは宇宙がテーマ。美麗で壮大な世界が描かれます。
カード1枚1枚に描かれた美しいアートや緻密な世界観も、『MTG』を語るうえで欠かせません。ファンタジーRPGが好きな人なら、舞台となる次元を巡る壮大な物語にきっと心を奪われるでしょう。
実際、私自身も新しいカードセットが出るたびに「今回はどんな世界で、どんな物語が展開されるのか」ワクワクしています。遊んでいるだけで、1つのファンタジー小説を読んでいるような感覚になります。


『MTG』の面白さは「遊び方の幅広さ」にもあります。1対1の勝負はもちろん、ワイワイ楽しめる多人数戦(統率者戦など)も人気です。シーンによって楽しみ方を変えられるのは、他のカードゲームにはなかなかない魅力だと思います。
長い歴史、無限の戦略、壮大な世界観、そして多彩な遊び方。こうした積み重ねがあるからこそ、『MTG』はただのカードゲームにとどまらず、30年以上にわたり人々を惹きつけてきたのでしょう。
デジタルだからもっと気軽に!アリーナで広がる新しいMTG体験

『MTGアリーナ』の最大の魅力は「手軽さ」にあると思います。
アカウントを作ればすぐに遊べるうえ、スマホやPCで場所を選ばずプレイ可能。通勤中やちょっとした休憩時間にデッキを調整したり、ランク戦に挑戦できます。
どうしても紙のカードを揃えるとなると時間やコストもかかりますが、『MTGアリーナ』なら一瞬で「世界中のプレイヤーとの対戦」に飛び込めます。
「カード資産がないと勝てないのでは?」と不安に思う人もいるかもしれません。ですが、『MTGアリーナ』は初心者に優しい設計になっていて、最初から基本的なカードやデッキが配布されます。
プレイを重ねることで報酬としてカードが増え、少しずつ自分だけのデッキが形になっていく。その過程も面白いです。

さらに「ワイルドカード」という仕組みを使えば、狙ったカードをピンポイントで入手することも可能。運任せにパックを開けるだけでなく、計画的に理想のデッキを組めるのは『MTGアリーナ』ならではの強みだと思います。
『MTGアリーナ』は単なる「練習場」ではなく、プレイヤー同士が競い合う舞台でもあります。ランクマッチで勝ち進んでいく緊張感は、紙の大会さながら。
さらに期間限定のイベントでは、普段とは違ったルールやフォーマットを楽しめます。「あと一勝でランク昇格!」という場面で深夜まで熱中してしまったことも数知れず。
デジタルでありながら、プレイヤー同士の本気のぶつかり合いを感じられるのが魅力です。

特に話題になったのが、少し前に発売された「FINAL FANTASY」とのコラボ。おなじみのキャラクターや召喚獣がカード化され、『MTG』の世界に溶け込む形で登場しました。
普段はカードゲームをしない友人でも「FFならやってみたい」とアリーナを始め、気づけば本格的にデッキを作っていたのを目の当たりにしました。こうしたコラボをきっかけに新しいプレイヤーが参入できるのは、気軽に始められる『MTGアリーナ』の魅力だと思います。
デジタルでは味わえない紙の良さ

『MTGアリーナ』のおかげで、場所や時間を選ばず遊べるようになりましたが、私はやっぱり“紙のカード”にも特別な魅力があると思います。
実際にカードを手に取り、シャッフルする音や手触り、テーブルにカードを並べる臨場感。これはデジタル版では再現できません。
さらに、紙の『MTG』ではその場にいる仲間と顔を合わせて遊べるので、勝ち負け以上に「一緒に楽しむ時間」そのものが価値になります。カードをプレイした瞬間の驚きや歓声、時にはため息まで共有できるのは、紙ならではの体験です。

そんな自分がもっぱら遊んでいるのが「統率者戦(Commander)」というルール。
通常の1対1の勝負と違って「統率者戦」は3~4人で遊べる多人数戦です。
『MTGアリーナ』ではまだ実装されていないルールであり、紙でこそ味わえる醍醐味の1つと言えるでしょう。

このルールでは、同じカードを複数枚入れることができず、デッキの枚数も100枚に制限されます。
再現性が低く、遊ぶたびに異なる展開になるのが最大の魅力。
さらに、対戦相手が複数いることで「誰を攻めるか」「一時的に協力するか」といった会話や駆け引きが生まれ、テーブル全体が盛り上がります。

自分の好きな戦略やカードを主軸に戦うのは、まさに「自己表現」そのもの。
「好きなキャラクターを主役にしたい」「面白いコンボを狙いたい」といったプレイヤーの個性が色濃く出るので、勝ち負け以上に“その人らしさ”が出る遊び方とも言えるでしょう。
対戦後には実際にデッキを見せ合ったり、「そんなカードがあるの!?」と会話が弾んだり……。統率者戦はプレイヤー同士の交流を深め、仲間を増やしていく最高のきっかけになっているのです。
こうした紙の魅力を味わいつつ、日常ではアリーナで手軽に遊ぶ――その両輪があるからこそ、私は『MTG』に飽きることがないのだと思います。
今からでも遅くない、あなたも『MTG』の世界へ
ここまで『MTGアリーナ』と紙の『MTG』について紹介してきましたが、私が一番伝えたいのは「今から始めてもまったく遅くない」ということです。
『MTGアリーナ』ならスマホ1つで気軽に始められ、無料で配布されるデッキからすぐにプレイ可能。毎日少しずつカードが増えていく過程も楽しく、気づけば自然と“自分だけの戦い方”ができあがっていきます。

もし一歩進んで紙の『MTG』に触れたなら、そこにはまた違う魅力が待っています。
30年以上続いてきた歴史と、無限に広がる戦略の奥深さ。そして何より「人と遊ぶ楽しさ」。それらが1つになったのが『MTG』であり、『MTGアリーナ』はその入口として最適な場所です。
あなたも最初の一歩を踏み出してみませんか。その一戦が、きっと新しい世界の扉を開いてくれるはずです。
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GameWith編集者情報

ゲームと同じくらい攻略本が好きな“やり込み系”ライター。「流行はとりあえず遊んでみる」がモットーで、アーケードやPCを中心にアプリにも手を出してます。好きなジャンルは達成感が得られるアクション系で、“やり込み”が勝利に繋がる対戦系が大好き。 |