
冒険へのとびらはいつでも開かれている
かつて(いまもですが)世界は青と緑に分かれ、人々はスマホを片手に陣地を奪い合っていました。2012年に配信されていまも続く『Ingress』は、当時のAR(拡張現実)などのテクノロジーと開発陣の豊かな創造力が交わり、位置情報ゲームもしくはウォークゲームのフォーマットを確立した、まさに発明といえるゲームでした。
その後、僕たちの日常はさまざまな形に変貌を遂げてきました。モンスターに向けてボールを投げたり、妖怪や小さな働き者がわらわら現れたり、戦国武将が領土を奪い合ったり、ハンターが巨大な竜を狩猟したり、名立たるビッグIPやチャレンジャーたちが、日常を塗り替えるべく参戦します。

そして2019年9月。満を持して配信された『ドラゴンクエストウォーク』は、間もなく6周年を迎えます。
シリーズの忘れがたいキャラクターが惜しげもなく登場したり、さまざまなコラボでプレイヤーを賑わせたり、リアルイベントに数万人が集結したりと、いまだ話題に事欠かない本作。僕も毎日のウォーキングとともに楽しんでいます。
本稿ではその魅力を、サービス開始2日後にインストールして、しばらくあとから遊び続けている勇者のひとりとして語らせてもらいます。

そもそも『ドラゴンクエストウォーク』とはどんなゲーム?
一言でいえば、「現実世界を歩いて冒険する、ガチの『ドラゴンクエスト』」です。あなたの家の前の道はモンスターが潜む「街道」に、いつもの通勤通学ルートは「レベル上げの場所」に、そして近所の公園は強敵が待ち受ける「ほこら」や「ダンジョン」へと変わります。
キャラクターの成長でもっとも重要なのが、モンスターの「こころ」です。身に付けるとステータスを大幅に上げられるうえに、武器攻撃やじゅもんのダメージアップ効果が得られるなど、困難な戦闘に挑むためには欠かせない要素となります。

もちろん、武器・防具などの装備を揃えることも大切。無課金だと入手できない装備は、一部の見た目装備を除いて存在しないはずですが、手っ取り早く「ふくびき(ガチャ)」で入手する方法もあります。
最新の強力な武器はそのときのコンテンツで役立つものがほとんどですから、すぐに本作の冒険を体験してみたい人は検討してみてください。
僕は無課金で遊んでいますが、そこそこの装備が揃っていると思います。このゲームが素晴らしいのは、「ウォーキング」こそが成長に結びつく仕組みのひとつであることです。

歩けば歩くほど「マイレージ」というポイントが貯まり、ガチャ券と交換することができます。近くにはなかったけど遠くまで歩いたら、レアなモンスターの「こころ」確定スポットに出くわすこともあります。
自分の時間を自分の健康とキャラクターの強さに変換でき、歩きさえすれば強力な装備を手に入れる一定のチャンスが誰にでもある、そんなゲームだと僕は受け取っています。

で、何がそんなに楽しいの?
この記事を書くうえで、ふと、これまでのプレイ記録を振り返ってみました。総歩数は16,439,266歩。僕の身長だと歩幅は約80センチなので、単純計算で1300キロほど歩いたことになります。
だいたい東京から福岡くらいまでの距離のようです。自分としては地球の裏側くらいまで行ってるつもりだったんですが……意外と微妙。
そうはいっても、そこそこの距離です。このとてつもない距離を歩き続けられたのはなぜか。僕の場合、このゲームの楽しさのほとんどは、以下の2点に集約されます。

1点目は、『ドラクエ』の名曲を聴きながら歩けること。
フィールドで流れる「冒険の旅」、夜の静寂に響く「アレフガルドにて」、強敵との戦いでテンションぶち上がりの「戦闘のテーマ」。
ファミコン時代からこれらの名曲とともに育った僕にとって、これは単なるBGMではありません。歩くための最高の強化スキルです。ワンフレーズ聴くだけで、心と体が奮い立ち、あと一歩、あと一駅と歩けてしまいます。

2点目は、地道な育成と創意工夫が活きること。
本作においては、ほとんどのコンテンツが、相応のレベルと「こころ」+知恵と工夫で「どうにか乗り越えられそう」と思える難易度です。
僕は無課金でプレイしているので、手持ちの武器は最新とはほど遠い、「旧来のコレクション+たまに新武器」のようなラインアップですが、一部の本当に厄介なモンスターを除けば、どうにかなっています。
とくに状態異常・状態変化は突破口になりやすく、それで稼いだ一手か二手を強化スキルに使い……そんな風に、手持ちのカードでやりくりして強敵を打ち破った時の快感は、何物にも代えがたいものがあります。

時間をかけてキャラクターを育て上げ、型落ちの武器でも知恵と工夫で戦う。JRPGの楽しさが本作には詰まっていると言えるでしょう。
まあ僕の場合、「諦めること」と「他力本願」に抵抗がなくなってきた、というのもあると思いますが!

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さて、もうすぐ6周年を迎える長寿タイトル。さすがに「全人類におすすめです!」なんて無責任なことは言えません。今から最前線に追いつこうとすれば、装備はともかく、レベル上げとこころ集めにかなり苦労するはずです。
ですが、もしあなたが以下のいずれかに当てはまるのなら、試しにダウンロードしてみる価値は十分にあります。

なんらかの位置情報ゲームをかじったことがある
「歩いて何かをする」というゲームの基本サイクルに抵抗がないなら、トラディショナルながら完成形ともいえるJRPGのおもしろさを味わえるはずです。
健康診断の結果を真摯に受け止め始めた
「健康のために運動したいけど、続いた試しがない…」そんなあなたにこそ、本作は最高のツールになります。ゲームが「歩く理由」を次から次へと提供してくれるので、楽しみながら運動できます。
『ドラクエ』音楽に郷愁を感じる
すぎやまこういち氏の音楽を聴くと血が騒ぎ、鳥山明氏のスライムを見て「かわいい」と思ってしまうなら、あなたには勇者の素質しかありません。懐かしさに涙腺を刺激されながら、来る日も来る日も冒険に時間を費やすことになるはずです。

スタミナといった概念がなくて時間に縛られず、スマホの画面を見なくても、ほったらかしで戦闘などをオートで進めてくれる「ウォークモード」もあって、とても遊びやすい設計の本作。
いつもの見慣れた景色が、壮大な冒険の舞台に変わるという心躍るような体験を、ぜひ味わってください。
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