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2025年3月8日・9日、東京・吉祥寺の街を舞台に開催されたインディーゲームの祭典「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025(以下TIGS)」。
3回目の開催となる今回も、国内外のゲーム開発者やファンが集い、イベントの動員数は23,802人と大きな盛り上がりを見せた。
TIGSのユニークな特徴は、“回遊型”のゲームイベントであることだ。その裏側を知るべく、イベントを手掛ける株式会社Phoenixx(フィーニックス)の野崎雄大氏に話を伺った。

▲TIGS運営事務局責任者 株式会社Phoenixx 野崎雄大氏
ゲームで吉祥寺を巻き込む、TIGSが仕掛ける回遊型のイベント
──よろしくお願いいたします。あらためて、TIGSというイベントについて教えていただけますか?
野崎雄大氏(以下、野崎氏):
TIGSは、街を挙げて開催しているインディーゲームイベントです。武蔵野市様や吉祥寺の商業施設・商店街の方々など多くの皆様の協力のもと、街の各所を会場として活用し、2日間にわたって盛り上げているのが大きな特徴です。

▲TIGSの会場マップ。メイン会場の武蔵野公会堂と吉祥寺東急REIホテル以外にも、さまざまな場所が会場になっている。

▲例えば、吉祥寺PARCOにはゲームキッチンカーが登場。ステージでは「屋上ゲームフェス」も開催。

▲吉祥寺マルイでは、オリジナルグッズショップや『陰キャラブコメ』のポップアップストア、小学生を対象としたプログラミングワークショップが開催されていた。

▲TIGSのメイン会場に来場した方に、ハモニカ横丁のお店で使えるドリンク1杯無料券をプレゼント。

▲さまざまなお店が所狭しと並んでいるハモニカ横丁。多くの人で賑わっていた。
クリエイターさんの出展料は、基本的に無料です。より多くの才能あるクリエイターさんが、世に羽ばたく手助けができたら良いな、という気持ちで開催しています。
──TIGSの特色を教えてください。
野崎氏:
やはり、吉祥寺の街のさまざまな場所を巡って楽しめる、回遊型のイベントであることが、TIGSならではの特色だと思っています。ゲーム単体ではなく、吉祥寺という街を、ゲームを通じてさらに楽しく盛り上げていくことを目指しています。
さらに、音楽や映像といったエンタメとの融合も今後の方向性の一つです。
例えば、昨年に続き吉祥寺のライブハウスや、今年は吉祥寺パルコ様の屋上などでライブイベントを開催したり、吉祥寺国際アニメーション映画祭の方々とプロモーションで連携したりと、ゲーム以外のカルチャーとの連携も今後していきたいと思っています。
TIGSのチケットを持っていれば、ライブのチケット代が割引になるなど、クロスカルチャー的な楽しみ方も提供していますよ。

▲3月8日の夜に、ライブハウス吉祥寺Planet Kで音楽ライブ「WXWW presented by Phoenixx vol.2」が開催された。
──2024年から「回遊型」の形式になりました。その反応はいかがでしたか?
野崎氏:
おかげさまで、非常に好評をいただきました。もちろんゲームファンの方もたくさん来てくださっていますが、普段ゲームに触れる機会があまりない方が、たまたま通りかかって立ち寄ってくれるケースも増えています。

▲キラリナ1Fの南北自由通路「はなみこみち」に出展されていた、お好み焼き体験ゲーム『コテの達人』。特に、子どもに人気だったのが印象的だ。
世界とつながるインディーゲームイベントへ
──海外開発者の出展も増えていますね。国際展開への意識もあるのでしょうか?
野崎氏:
昨年からTIGSとして海外のゲームイベントにも出展していまして、その中で出会った開発者が今回参加してくれているというケースもあります。
日本の面白いインディータイトルを海外に紹介する活動と、海外の開発者にTIGSを知ってもらう活動の両軸で進めています。
イベント同士のパートナーシップも増えてきていて、TIGSが国際的な交流の場になってきているのは嬉しいですね。
──インディーゲームの立ち位置について、最近の業界の変化をどう見ていますか?
野崎氏:
正直なところ、もう「インディー」と「メジャー」の境界線は曖昧になってきていると思います。Steamなどで、個人でも世界中にゲームを届けられる環境が整ってきているので。
現代は、面白いものが自然に広まっていく時代です。だからこそ、私たちは“インディーだから”という理由ではなく、面白いゲームを純粋に応援していきたいと思っています。

▲吉祥寺東急REIホテルのインディーゲームの展示の様子。
──TIGSのこれからの展望を教えてください。
野崎氏:
理想としては、2倍、3倍とスケールアップし、より吉祥寺の街を盛り上げられるイベントにしていきたいです。
ただし、これは一歩ずつ、信頼関係を築きながら。応援してくれる皆様と共に育てていく──そういう姿勢を大切に、今後も進んでいけたらと思っています。

参加者とクリエイターへのメッセージ
──最後に、参加者とクリエイターの皆様へのメッセージをお願いします。
野崎氏:
参加者の皆様には、とにかく気軽に来て楽しんでほしいと思っています。ふらっと立ち寄って、少しでも多くの人にゲームと街を楽しんでいただければ幸いです。
そして、クリエイターの皆様には、ぜひ、皆様のゲームと共に、一緒に面白いイベントを作っていけたらと思います。
──ありがとうございました。
まとめ
インディーゲームを中心に据えながら、地域とカルチャーをつなぐハブとしても機能しているTIGS。野崎氏の言葉には、“ゲームの未来”と“街の可能性”を信じる静かな情熱が滲んでいた。
TIGSは今後、どんな広がりを見せていくのか。ゲームと街をつなぐ新しい祭典として、来年の展開にも期待が高まる。
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GameWith編集者情報

小学生のときにゲームボーイを買ってもらったことをきっかけでゲーム好きになる。 「ポケットモンスター」シリーズや「パワプロクンポケット」シリーズ、「逆転裁判」シリーズが好き。 特にハマっているスマホゲームは『ポコロンダンジョンズ』で、8年間プレイし続けている。 休日は、『ポケモンGO』のために、いつもどこかを歩きまわっている。 |
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