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大塚角満のゲーム漫遊記 第42回「PS5のオトモはコレ!」

大塚角満のゲーム漫遊記 第42回「PS5のオトモはコレ!」

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角満のゲー漫 第42回!自分用のPS5がまだ当たらない角満さん。今回はPS5版『Demon's Souls(デモンズソウル)』を紹介。めちゃくちゃやり込んだ作品が、爆速ロードで生まれ変わり…その感想は!?

ゲーム漫遊記42 (2)

大塚角満の「ココ」が凄かった!!

プレイステーション5でリメイクされることで、ここまで快適に遊ぶことができるようになるんだ……! 素直に驚かされた、リメイクゲーのお手本のようなタイトル。未プレイの人も、PS3をやり込んだ人もぜひ!

映像度
★★★★★(5)
まず驚かされるのが、驚異的なまでに美しく描かれたボーレタリア王城の姿。まさに“大パノラマ”と言っていいスケールで描かれており、その視野角の広さと描きこみに驚かされるはず。
死に度
★★★★★(5)
美しかろうが快適だろうが、死にゲーは死にゲー(苦笑)。敵の配置はイヤらしいし、攻撃は容赦ないしで、ゲーム中のどんな場所でも余裕で(?)死ぬことができます。でも……それでよし!!
快適度
★★★★★(5)
死にゲーゆえに、幾度となくゲームオーバーと復活をくり返すことになるシステムなんだけど、ロード時間がほぼゼロなことによりストレスを感じる場面が皆無!! これはスゴいです。

シリーズの出発点

“死にゲー”と呼ばれる名作アクションRPG『デモンズソウル』がPS5で美しく、そして早くなってフルリメイク!

11月12日にプレイステーション5が発売されてから、早くも1ヵ月が経過した。

……ま、いまだに俺は家電量販店などが行う抽選販売でハズしまくって、個人用のを購入できていないんだけど!!

いや俺だけじゃなく、事務所の同僚も仕事仲間も買えていないけどね。どうなっとんねん……。

これ、戒めのために(何のだ)、プレイステーション5のソフトを扱うたびに毎回冒頭で抽選報告書こうかなあ(苦笑)。

とはいえ、プレイの機会だけはなるべく多く確保しようと暗躍しているので、ハードを持っていないわりにはそこそこ遊べていると思う。

もちろん、人んち(おもにゲームメディア)のゲーム機を部外者の俺が占有するわけにもいかないので、対応ソフトをなんでもかんでもやり込む……なんて時間はない。

となれば当然、プレイするソフトを絞り込む必要が出てくるんだけど……この段階で、俺に迷いが生じることはいっさいなかった。

じつはプレイステーション5が発売される前から、

「ハードを手に入れたら、当面は“このソフト”だけあればいいかな!!」

と目していたゲームが存在するからだ。

そのタイトルは……11月12日にプレイステーション5とともにリリースされたソニー・インタラクティブエンタテインメントのアクションアドベンチャー、『Demon's Souls(デモンズソウル)』であります!!

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オリジナルを遊んだ人も

改めて説明する必要もないかもしれないが、『Demon's Souls(デモンズソウル)』は2009年に発売された同名のプレイステーション3用ソフトを、プレイステーション5でリメイクした作品である。

開発は、フロム・ソフトウェア。オリジナル版のディレクターは宮崎英高さんで(現フロム・ソフトウェア代表)、彼はその後、『DARK SOULS(ダークソウル)』シリーズ、『Bloodborne』、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』などなど、世界的にも評価の高い傑作の数々を世に送り出すことになる。

そんな宮崎さんの出世作と言えるのが、この『Demon's Souls(デモンズソウル)』なのだ。

俺は『Demon's Souls(デモンズソウル)』と、その後にシリーズ化された『DARK SOULS(ダークソウル)』に関しては、胸を張って、

「めちゃくちゃやり込みました!!!」

と言うことができる。とくに『DARK SOULS(ダークソウル)』はプレイ日記の単行本を2冊も作ってしまうほどゾッコンで、これはいまでも“死にゲーのバイブル”としてファンに大切に読まれているようだ(若干誇張)。

でも、ナゼ『DARK SOULS(ダークソウル)』でプレイ日記を書き、単行本制作までこぎ着けたのかと言えば、そのきっかけはシリーズ1作目の『Demon's Souls(デモンズソウル)』にあったりする。

決してプレイ日記向きではない『DARK SOULS(ダークソウル)』で、200話近い日記を書いたその理由は……前身である『Demon's Souls(デモンズソウル)』があまりにもすばらしく、心を動かされるゲームだったがために、

「このシリーズのことを、もっともっと多くの人に知ってほしい!!」

という使命感に目覚めてしまい、続編である『DARK SOULS(ダークソウル)』で満を持して書き始めたというわけだ。

そういう意味では、俺はプレイ日記を綴った『DARK SOULS(ダークソウル)』以上に、ここで紹介する『Demon's Souls(デモンズソウル)』に多大な影響を受けている。

いや、ぶっちゃけて書いてしまえば、シリーズの中でもっとも好きなのが『Demon's Souls(デモンズソウル)』なので、コレがプレイステーション5でリメイクされると聞いたときは心が踊るなんてもんじゃなかったよ。

あの作り込まれた世界が最新ハードの能力と現代の技術を使ってよみがえり、11年ぶりに圧倒的な死の恐怖と“折れそうな心”を思い出させてくれるのか……!!

そう、『Demon's Souls(デモンズソウル)』は“死にゲー”なのだ。

トライ&エラーをくり返しつつ敵の配置やギミックを頭に叩き込み、それを回避したり、叩き伏せたりしながらジリジリジリジリ……と、牛歩の歩みで前に進んでいくゲームなのである。

Demon

ときには、理不尽なほど強い敵が真正面に立ち塞がったりする。

またときには、ちょっとした高台から脚を滑らせただけで墜落死することもある。

現代の、さまざまな救済措置が用意されたぬるま湯なアクションゲームとは一線を画する、

“失敗=死”

という無慈悲な難度設定。

Demon

しかも、死んだ場所から復帰できるわけではなく、遥か手前の中断ポイントまで巻き戻ってイチから難所に挑み直さなければいけない容赦のなさ……。

Demon

「心、折れそうだ……」

ゲームのスタート地点であるボーレタリア王城の入り口で、何十回目かの復活を遂げた俺は、さすがにショゲ返ってかすれ声を出した。

いったいいつになったらここを抜け、新たな復活ポイントに行くことができるのだろう……。

『Demon's Souls(デモンズソウル)』のステージマップは、いまだすべて頭に入っていると思っていた。

Demon

いや実際、ほとんどの風景を鮮明に覚えているし、敵の配置も認識済みだ。でも……だからと言って死なずに済むわけもなく、俺は11年前と同じ場所で炎に包まれ、

Demon

足を滑らし、

Demon

「YOU DIED」

この画面を観賞しているのである……。いまどきこんな気持ちになるの、フロム・ソフトウェアのゲーム以外にあり得ないのではなかろうか(苦笑)。

でも、ここからがプレイステーション5の見せ場だった。

かつてプレイステーション3で遊んでいたときは、「YOU DIED」が表示されてから復帰するまでにそれなりの時間を要したのに、“ロード時間ゼロ”を謳うプレイステーション5では、本当に瞬時に、敵も驚くようなスピード感で戦場で復活を果たしてしまうのである!

この速度は、本当にスゴい。正直、あまりにも早く復帰されると死の恐怖が薄れ、

「どうせ速攻で戻れるんだから、死んでもいいわw テキトーに探れればOK!!」

なんて気分になってしまう可能性があるので痛し痒しなんだけど、ふつうに考えればロード時間の軽減は歓迎以外のナニモノでもない。

まさかこれほどのテンポで『Demon's Souls(デモンズソウル)』が遊べる日が来るとは思ってもいなかったわ。

Demon

もしもプレイステーション5をお持ちで、

「『デモンズ』はPS3で死ぬほど遊んだので、今回はパスでいいや」

と思っている人がいたら、騙されたと思って触ってみてほしい。

よりスケール感たっぷりに描かれている映像と、ストレスゼロを実現しているプレイ感覚(相変わらず死のストレスからは解放されていないがw)を知ったら、かつてやり込んだ人でも夢中になれること請け合いだから。

そう……俺がボーレタリア王城から出られなくなったのと同じように、な……w

角満さんの画像
大塚角満
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。
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