角満のゲー漫 第40回!本コーナー初のPS5タイトル!『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』をピックアップ!PS5というハードの進化で成し遂げたゲームの終着点とは!?興奮を抑えずに語ってくれました。
大塚角満の「ココ」が凄かった!!
美しい映像と考え抜かれた爽快アクションは、余裕の前作超え!! ニューヨークの街を飛び回っているだけで、ゲームというメディアの偉大さを実感できること請け合いですよ!
アクション度 | ★★★★★(5) アクションゲームの王道的なボタン操作で、さまざまなスパイダーアクションが出る操作性の良さは前作のまま! より激しく、楽しくなったバトルを堪能してほしい。 |
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映像度 | ★★★★★(5) 正直、★5じゃ収まりきらないくらいグラフィックがキレイ。ニューヨークは何度も行ったことがあるけど、実際の目で見た風景よりも美しいと思いましたw |
ロー度 | ★★★★★(5) プレイステーション5の性能の高さを如実に表しているのが、読み込み速度の速さ。エンディングまでシームレスに突き進めるというんだから、驚くしかありません。 |
PS5、早く欲しいです
11月12日に発売されたプレイステーション5だが、いろいろな報道を見るにつけ、初週の販売台数は11万~12万台くらいだったようだ。
これを多いと見るか少ないと見るかは人によって変わってくるだろうが、明らかに需要に追い付いていない現状は少々残念である。
……いや、大いに残念だ。
なぜなら……俺も個人ではいまだ、プレイステーション5が手に入っていないから!!!(私怨かよ)
自宅に設置できないと、仕事に支障が出るんじゃぁぁああああ!!!
いやあ、これは切実ですわ。
仕事がら、プレイステーション5で遊びたいと思ったらいろいろなメディアに顔を出してプレイはできるんだけど、いまはどこも基本的にリモートワーク推奨なので、「ホイホイ♪ 来ましたよっと♪」と軽薄に訪問するわけにもいかない。
どうしてもフットワークが悪くなってしまうので、1日も早く欲しい人に行きわたるだけの台数を確保してほしいなと思うわ。
でもそんな中、ウチの事務所から歩いて10歩くらいのところに流通業者の倉庫があるんだけど、そこに大量のプレイステーション5が運び入れられるのを見てしまい血の温度が5度くらい爆上がりしたよね(苦笑)。
自分で購入できるまでは、事務所に行くたびに刺激的な風景を見せられることになりそうだわ……。
とはいえ前述の通り、プレイステーション5自体は触ることはできている。さまざまなメディアで打ち合わせなんかが組まれるたびに、
「空いてたら触らせてください!」
ってことで、まとまった時間をプレイにあてることができているからな。なのでこうして、プレイステーション5用ソフトの記事も書けるというわけだ。
映像の進化に思う
今回紹介するのは、プレイステーション5のローンチタイトルとしてリリースされた、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのアクションゲーム『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales(スパイダーマン:マイルズ・モラレス)』だ。
こちらはプレイステーション4版も発売されているので、
「くっそ! プレイステーション5がないから遊べないやん!!」
と歯噛みしなくても大丈夫。このへんの配慮は、まことにありがたい。
さて『スパイダーマン』のゲームとして思い出すのが、その圧倒的な映像美と爽快なアクションで全世界の名だたるゲームアワードを総なめにしたプレイステーション4用ソフト『Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)』だろう。
オープンワールドで描かれたニューヨークの街並みは実写と見紛うほど美麗で、その空間を自由自在に飛び回ることができる驚愕のクオリティーに、“テレビゲームの終着点”を見た人も多かったと伝え聞いている。
この『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』は、そんな伝説的なタイトルの続編だ。
前作の主人公、ピーター・パーカーから、“もうひとりのスパイダーマン”であるマイルズ・モラレスに主役の座を移し、より人間臭く、感情移入しやすい物語が展開する。
……まあこのへんの詳しい内容は、ぜひゲームをプレイして堪能してもらいたい。
ぜんぜん関係ないけど、海外のこういったコンテンツって、主人公の名前をそのままタイトルに付けることが多いよね。
映画の『フォレスト・ガンプ』なんてまさにそうだし、ロックバンドのボン・ジョヴィも、リーダーのジョン・ボン・ジョヴィの苗字から採ったものだしな。
となると……もしも俺がスパイダーマンの能力に目覚めてゲームに採用されたら、『スパイダーマン:カドマン・オオツカ』ってことになるのだろうか?
……うん、なるんだろうなきっと。でもちょっとイヤだななんか……と、関係ないことを書き始めると止まらなくなるので、とっとと先に進むw
『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』を起動し、ニューヨークの景色の中を移動する映像を最初に見たときに飛び出した言葉は、以下のようなものだった。
「ッッッ!!!!!」
文字通り(?)、“言葉にならない”ってやつだ。
どどど、どうなってんだこのグラフィック……(((( ;゚Д゚)))
もう、キレイとか美しいなんて形容だけじゃ追いつかないくらい、驚異的に究極的に絶望的なまでに美麗なんですけど……(((( ;゚Д゚)))
って、だいぶ頭の悪そうな書き方になってしまっているけど、本当に言葉を失くすくらいの大パノラマが眼前に展開して、ちょっと泣きそうになるレベルだったわ……。
テレビゲームって、ここまで美しく作れるものなんだなぁ(シミジミ)。
ハードが新しい世代に切り替わるたびに、毎回つぎのような意見がぶつかり合う。
「グラフィックの進化は、これ以上必要ない。ゲーム性があればそれでいい」
「いや、より美しい映像への欲求はなくなるものではない。いまよりもさらに上を目指すべきだ」
俺はどちらかと言うと、前者よりの立場を取っていた。……プレイステーション2くらいの時代から、一貫してw
そしてハードの世代が変わるたびに、こんなことをほざいていたのだ。
「プレイステーション3を見ると、美しい映像は正義だなと思うわ^^;でも、このへんで十分。その上はいらないね」
「プレイステーション4で、ついに極まったな!これ以上は実写になっちゃうし、さすがに終点だね!」
そして、いま……!
「超美麗グラフィック最高!!!w やっぱ美しくてナンボだね!! ここへの欲は尽きないよねええええ!!!w」
どんだけ日和見主義なんだって話だけどなw
でも、プレイステーション5版の『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』のグラフィックをひと目見てもらえれば、俺の気持ちがわかってもらえると思う。
そんなちっぽけな主義主張など一瞬で吹き飛ばすほどの、怒涛のような映像パワー。しかも、これが……!
「ゲーム開始以来、一瞬たりともロードが入らないんだけど……!!!!」
そう、なんとプレイ開始から数時間のあいだ、一度も読み込みらしい読み込みがないのである。
メニュー画面に出入りするときも、バトルに突入するときも、そして会話シーンが始まるタイミングでも、すべてがシームレスにつながって、そのまま、ナチュラルに、つぎの展開に発展していくのだ。
これが、すごい。
プレイステーション5は発売前から“ロード時間を感じさせない、超高速読み込み”がウリのひとつとされていたけど、『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』を遊んでみると、それがイヤというほど実感できる。
いや、実感できないのだ。“ふつうに”遊び続けることができてしまうため、ゲームが止まるという現象をまっっったく認識できないんだよ……。
これだけ重厚な作品を、読み込みのストレスを感じさせることなく遊ばせる技術とハードパワー……。
『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』をプレイして思い浮かんだのは、つぎの言葉だけだわ。
「この時代を目の当たりにできて、よかったなぁ……」
さ、時間が許す限り、ニューヨークを飛び回らせてもらいますか!
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。 |
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