角満のゲー漫 第16回!今回は角満さんが、質のいい51タイトルが遊べる『世界のアソビ大全51』をプレイ!“ポストあつ森”とまで評した理由を語ってくれます。
ロングセラーの匂い
“ポストあつ森”
と言うと語弊があるかもしれないが、ゲーム販売本数のあらゆる記録を塗り替えてきた『あつまれ どうぶつの森』の発売から2ヵ月半が経過し、欲しかった人にも行きわたりつつある中で(もちろん、Nintendo Switch本体が品不足なのは承知しているが……)、さまざまな新作タイトルが台頭してきている。
そのうちのひとつが、前回のこのコラムで紹介した『マインクラフト ダンジョンズ』だ。
世界中に何億人ものユーザーを抱えるモンスターソフト『マインクラフト』の世界観そのままに、アクションRPG、ハック&スラッシュ、ダンジョンクロウルといった要素に特化して作られた快作で、現在(6月9日)なんと、ニンテンドーeショップの販売本数ランキングで1位に君臨している。
わかりやすいルール、小気味いいアクション、中毒性のある周回プレイなどなど、老若男女にウケる要素が満載で、本家『マイクラ』と同様、息長く売れ続けるのが確実視されている。
そしてもうひとつ。
“わかりやすいルール”という点においてはあらゆるゲームをしのぐ、“究極にシンプルかつ奥が深い“ゲーム群”が、6月5日に発売となった。
それが……今回紹介する任天堂のNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』だ。
質のいい51タイトル
このゲーム、しょっちゅうテレビCMが流れているので、多くの人がご存知かと思う。
その前身は、2005年11月に発売されたニンテンドーDS用ソフト『だれでもアソビ大全』で、低価格ながら定番のトランプゲームやボードゲーム、テーブルゲームが多数収録されているオトクな作品として、当時も話題になったものだ。
『だれでもアソビ大全』の流れを汲むだけあり、『世界のアソビ大全51』にもたくさんの定番ゲームが収録されている。
その数、じつに51本。
ゲームタイトルに“51”って入っているんだから「そりゃそうだろ」って感じだけど、単に“量”がスゴいだけでなく“質”もキチンと突き詰められているのが、ファミコン以前から花札やトランプを作り続けていた任天堂ならではって感じがする。
手当たり次第にいろいろなゲームに触ってみたけど、どれもシンプルながら丁寧に、大事に制作されていて、
思わず、
「よくできてるなー」
と感嘆の声を上げてしまったわ。
これは買いだ!!
とはいえ。
収録されている51本のゲームのほとんどを知っていたので(ボードゲームマニアなもんで)、最初は、
「わざわざNintendo Switchでやらなくてもなぁ……」
と思ってしまったのは厳然たる事実。そこで俺が採った行動は……!
「まずは体験版! その感触を見て、製品版を買うか決めよう!!」
というものでしたw
そこでさっそく、ニンテンドーeショップで無料ダウンロードできる『世界のアソビ大全51 ポケットエディション』を入手。無料ながら、
「コネクトフォー」
「ドミノ」
「大富豪」
「スロットカー」
という4つのゲームを好きなだけ遊ぶことができるという太っ腹な体験版だ。
流れとしては、最初にわかりやすいルール解説があり、
そのままプレイに入る感じ。
ちなみにルールは、ゲームに入ってからもいつでも確認することができるので安心だ。
で……。
俺は中学生のころから自分のことを“大富豪の達人”と確信しているので、まんまと大富豪にハマり込んだ。
美しいカードの挙動、CPUの素早い思考、痒いところに手が届くローカルルールの設定などなど……
これもう、完璧な大富豪じゃん!!!w
けっきょく、最強の難度である“すごい”を相手に、夜が更けるまで対戦三昧(苦笑)。
もちろん、俺がブッチギリで強かったけどね!!
そのほかの3タイトルも遊んだけど、どれも見やすい画面と最適なインターフェースのおかげでメチャクチャ楽しかった。
もちろん対戦プレイができるので、編集部で流行りそうだなー!
そして気が付けば……w
製品版、買っちゃいました!!!www
これ1本あれば、ふいにできた手持無沙汰な時間や寝る前のひとときを、心優しく過ごせること請け合いである。
……あ、CPUにボコボコにされたら、そんなことを言ってる余裕はないかもしれないけど^^;
『世界のアソビ大全51』、超おすすめです!!
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。 |