『CoD』×「ガンダム」コラボについて迫る。メディア合同開発チームインタビュー!
『Call of Duty: Warzone Mobile』『Call of Duty: Warzone』『Call of Duty: Modern Warfare III』の3作品が、2024年5月30日(木)より新シーズンとなる「シーズン4」を迎えた。
今シーズンでは、日本の「東京」を舞台にした新マップの登場に加えて、日本を代表するロボットアニメーションの1つ「機動戦士ガンダム」とのコラボレーションが実施されている。
今回、ゲームを開発するSledgehammer Gamesにメディア合同インタビューが行ったので、本コラボのこだわりや経緯について紹介していきたい。
※本記事では第三者による翻訳を介しているため、表現を調整して読みやすくしている箇所もあります。
━━早速ですが、今回新たに実装されるマップ「東京」はどのような経緯で実装されたのでしょうか?
開発チーム:
密度の濃い都会や日本特有の観光名所があるので日本に惹かれました。ゲーム内ではデザインをシンプルにして各ロケーションにフォールアウトしやすくしています。レベルデザイナーのBradleyが「東京をやりたい」と話したとき、美術部メンバー全員が湧いたんです(笑)
今まで『Call of Duty: Modern Warfare』で取り扱ってきた全てのマップとは異なるマップで、ネオンサインを使った“都会らしさ”を出しています。キャラクター性が強いと言いますか、濃い味を出しているマップですので、大都会の一部というムードづくりには苦労しました。
━━今回『機動戦士ガンダム』とコラボするきっかけがあればを教えてください。「ガンダム」と『CoD』は共通点があまりないように感じるので驚きました。
開発チーム:
開発内部にガンダムファンが多いというのが理由なのですが、作っている側のアーティストたちは優れた作品に対していつも敬意を示しており、そうした作品にも興味を持つんです。
チーム内で「こういった作品ともコラボできたら良いよね」なんて話も上がり、色々あって結果的に本コラボが実現できたわけですが、どうやって世界観の異なる「ガンダム」を『CoD』に落とし込むかは実際かなり熟考しましたね。
ですが、最終的には上手くマッチングさせることができ、結果オーライといった感じになりました。なので皆さんにお披露目するのが楽しみです。
━━今シーズンのガンダムコラボで特に見てほしい部分があれば教えてください。
開発チーム:
「ガンダム」コラボについては愛と熱意を持ってリアルさ追求した、という部分をファンにお伝えしたいです。忠実に『CoD』の世界に落とし込めたのではないかと思っています。
実際に巨大なモビルスーツが登場するわけではありませんが、『CoD』のスピーディーな戦闘体験とも上手く噛み合ったのではないかと。ガンダムファンと『CoD』ファンの両者に喜んでいただけるものに仕上がっています。今までの『CoD』とは異なるアプローチですが、双方のファンにアピールできるコラボレーションになりました。
━━ガンダムコラボのスキンでこだわった部分はありますか?
開発チーム:
スタジオ内部はガンダムファンが多く、「えっおまえも!?」なんてことがあるくらいにファンがいます(笑)それでも“ガンダムらしさ”をそのまま再現するというのが一番難しかったですね。
モビルスーツのスキンは奇跡が起きたといっても過言ではないほど、ガンダムを『CoD』の世界観に調和させることができたので非常に自信を持っています。さらに武器も本コラボの見どころなので、こちらもガンダムらしさを体感していただきたいです。
━━新マップの「東京」ですが、現実の東京のさまざまな都市のモチーフが混ざり合っているように見られました。どのようなコンセプトでマップを開発したのでしょうか?
開発チーム:
マップをデザインする段階で「東京」は世界のカルチャーのホットスポットであるというところから始まりました。影響を受けた場所は「渋谷」や「新宿」で、マップ制作にあたって重要な流れを作るエリアになっています。日本に居て、日本の街を歩いているような感覚を落とし込むのが重要でした。
また、今回のマップは東京のとある街をモチーフとしたわけではなく、アートチームがそれぞれ資料から得た情報を基に、自分たちが「好き」と思える部分をピッアップして持ち込んでもらっています。一番大事にしたのは東京らしいムードや空気感ですが、全体的に見て東京らしさはキープしています。
━━ガンダムコラボは日本でも大きな話題になりました。それを北米のプレイヤーたちからはどのような反応があったのでしょうか?
開発チーム:
ファンは全体的にポジティブに受け止めていると思います。『CoD』シリーズのファンは多様性に富んでいるので、1つの作品に対して「この作品は『CoD』にあるべきだ」といったようなことは、あってはならない気がします。
どのコラボでも時間をかけてIPを『CoD』に落とし込んでいるので、『CoD』ファンは概ねコラボ発表の際に、ポジティブな反応を示してくれます。我々としては、それほどファンの反応に驚いていませんでした。
━━ガンダムコラボで登場するスキンを作中のパイロットではなく、モビルスーツにした理由を教えてください。
開発チーム:
版元と協議を重ねて決まりました。色々なコンテンツが詰まった『CoD』なので、ファンとにってインパクトがありつつ誰でも一目でわかるようなものといえば、パイロットではなくモビルスーツの方が適切だと思います。
版元との交渉もスムーズでしたので、良い方向に持って行けたのではないかと思います。
━━コラボスキンには「ガンダム」「ザクII」「エアリアル」の3機が採用されていますが、これらが選ばれた理由はありますか。また、スキンとして落とし込むのに苦労した点や工夫した点はありますか。
開発チーム:
モビルスーツを通常の人間サイズにしつつ、モビルスーツらしさを演出するのが大変でした。3機を選んだ選んだ理由は人気もありますが、版元との話し合いの中で、さまざまな候補の中から選出するに至っています。
コンセプトアートから3Dを起こすのは楽でしたので、テーマが決まってからはスムーズでしたね。
━━最後に日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
Jon Riva氏:
※開発チームでコンテンツアートディレクターを担当
『CoD』の世界にガンダムが侵略してくるということでワクワクしています。本当にガンダムを大事に作りましたし、開発陣も興奮しています。みなさんがプレイしていてうれしい発見があると良いなと思っています。
Matthew Bein氏:
※開発チームでリードエンバイロメントアーティストを担当
東京のマップを作るのは楽しくワクワクしました。マップ開発チームにとってもユニークでしたし、過去作と全く異なるマップを作れることにも刺激的でした。
Bradley Dorn氏:
※開発チームでレベルデザイナーを担当
私も個人的に日本が気になっていたので、マップ制作が決まったときはまるで金山を掘り当てたような嬉しさがありました。ぜひ、楽しんでいただければ幸いです。
━━本日はありがとうございました!
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GameWith編集者情報
東京都福生市生まれのゲームライター。お酒と革靴が好物でソロキャンプが趣味のミニマリスト気質なおじさんです。なぜかアニメ雑誌でHoYoverse作品を紹介している人。 【活動媒体】 GameWith/インサイド/GAME Watch/月刊アニメディア/App Media/Game*Spark/ GameBusiness |