『Fallout』の世界でVault監督官になると何が起こるのか[PR]
シリーズ未経験者でも楽しめる『Fallout』最新作
6/1、世界的な人気シリーズ『Fallout』の最新タイトル『Fallout Shelter Online』がついに配信を開始した。
本作は、総ダウンロード数約2億というとんでもない数字を叩き出し、App Store2015年のベストアプリにも選ばれた『Fallout Shelter』の正式続編。
プレイヤーは、地下シェルターである「Vault(ヴォルト)」の監督官となり、シェルターを管理・発展させつつ、危険あふれる地上世界を冒険していく。
前作で人気を博した世界観やプレイフィールはそのままに、内容をさらに進化させ遊びごたえを充実させた一作となっている。
大ヒットシリーズの最新作ということで、注目していた方も多いであろう本作。
今回の記事では、実際に『Fallout Shelter Online』を遊ぶと何が起こって、何が楽しめるのか、監督官(プレイヤー)の視点から紐解いていく。
いざプレイしてみると、本作は前作、ひいては『Fallout』シリーズをベースにしながらも、無理なく語られる物語や散りばめられたユーモアをもって、シリーズ未経験者でも楽しめるように設計されていることに気づく。
事実、これまであまり『Fallout』に触れてこなかった筆者も気付けば5時間くらいぶっ続けで遊んでいたので、その中で感じた魅力や面白さをできる限りお伝えできれば幸いだ。
Day1:模範居住者やってたら、Vault監督官に選ばれました
まずは、ゲームの根幹となる世界観について話していこう。
すでに紹介した通り、『Fallout Shelter Online』において、プレイヤーはVaultの新人監督官という立場でゲームを進めていくことになる。
監督官は、Vaultの管理をつかさどる、いわばリーダーと言える存在。
Vaultに関わる様々な権限を持ち、居住者全員の生活と幸福をその手に握っているといっても過言ではない。
プレイヤーは居住者の中でもひときわ働き者な模範居住者であったため、日頃の行いが評価されて選ばれたようだ。
◆「Vault」とは?
『Fallout』の舞台である核戦争で荒廃した世界から人々を守る地下シェルターのこと。
地表から約300mの深さに建設され、核兵器やそれによる放射能汚染、さらには地表にはびこる変異生物たち…通称「クリーチャー」の危険から居住者を守る。
また、長期間にわたって居住者を生存させるため、居住、発電、浄水、さらには造幣まで、生活に必要なあらゆる機能が整っているのも特徴。
言わば地下に作られた都市のような存在で、多くの居住者が入居・生活している。
Vault管理については右も左もわからないが、どうやら前任の監督官や助手のジェニーが丁寧に教えてくれるらしい。
責任ある立場に選ばれ、優しい上司に見守られ、順風満帆!かと思いきや…
前任監督官が逃げ出した!?
よりによってプレイヤーの研修が始まった次の日にとんでもない事件が起こる。
優しくて頼れる上司だったはずの前任監督官が、誰にも何も言わず突然失踪したのである。
もっと悪いことに、前任監督官はVaultの要であるテラフォーミング装置を持ち出した上、Vaultと地上を繋ぐ扉も全開にして出て行ったらしい。
そして、監督官オフィスには走り書きで「現在をもって君をVaultの監督官に任命する」と書かれたメモが。
……いや俺、まだほとんど何も教えてもらってないけど!?
こうして、昨日までルーキーだったプレイヤーはいきなり正式な監督官に任命されてしまう。
不幸中の幸いか、Vaultの外からやってきた新たな仲間「ミニッツメン」たちの助けを得て、どうにか立て直しの体勢も整えることができた。
取り急ぎやらないといけないことは、監督官の責務であるVaultの管理・発展と、多数の謎を残して消えた元監督官の捜索。
急なトラブルで明らかに投げやりになったジェニーとともに、Vaultでの新しい日常が始まる。
Day2:まずはシェルターを広げてみる
監督官の使命は「Vaultを発展させる」こと
なりゆきで決まった身とはいえ、正式に監督官になったからには仕事はこなさないといけない。
居住者たちの安心のためにも、まずはVaultをより便利に発展させていこう。
Vaultは、簡単に説明すると「新しいルームを建築する」ことで発展していく。
電力やキャップ(通貨)といった資源を消費して、まるでアリの巣のように地下に部屋を増やしていくのだ。
ルームというのは、例えば人が住むためのリビングだったり、新たな資源を生み出すための施設だったり、あるいは居住者の訓練室や、外部と通信するラジオスタジオなんてものも。
要するに、新しいルームを作るほど新しいことができるようになるわけで、ゲーム的に言えばどんどんプレイの幅が増えていくことを実感できるのが嬉しいところだ。
シェルターがガンガン進化する快感
新しく作るだけでなく、すでに作ったルームをレベルアップすることも可能。
資源の生産量が増えたりなど単純に効率が上がるほか、特定の条件を満たせばさらに新しいルームが作れるようになることもある。
また、「エレベーター」を作るとさらに地下深くまで工事を進めることができるようになるぞ。
横に広げるもよし、縦に伸ばすもよし。どこにどのルームを作るかは監督官に委ねられているので、自分好みにVaultをコーディネートする楽しみ方もできる。
特に序盤はとにかくVaultがものすごい勢いで進化していくので、監督官としての達成感みたいなものを味わえるのが魅力的。
生活の基盤となるVaultの発展は、ゲームに用意された他の遊びにも密接に関わってくることになる。
より広く・より深く、自分だけのシェルターを作りつつ、次の仕事に取りかかろう。
Day3:居住者たちに仕事をさせてみる
入居しているキャラクターに仕事を与えることも、監督官の重要な職務だ。
さらなるシェルター発展のために、次はVaultの居住者たちを気にかけてみたい。
居住者たちはそれぞれ特性やPerk(技能)を持ち、1人1人得意分野が異なっているのが特徴。
例えば「ミニッツメン」のスタージェスであれば、浄水エキスパートとライフギバーのPerkを持ち、浄水施設や、後述する戦闘に適した性能であることがわかる。
特に発電機や浄水施設、キャップ回収所といった資源の生産ルームは、適性のあるキャラを配置することで生産効率が大きく上昇する仕組み。
スタージェスのように複数の環境で活躍できるキャラも登場するわけで、居住者たちをどのように活かしていくかはプレイヤー次第といったところだ。
ある程度ゲームが進むと、Perkや装備、道具など居住者のスキルを成長させることもでき、目的に合わせてキャラをカスタマイズする楽しみもある。
シミュレーションゲームの醍醐味とも言える人や資源の「管理の面白さ」を、本作でもしっかりと味わうことができるぞ。
Day4:Vaultの外を探索してみる
消えた監督官を探しに地上へ
Vaultの増築、居住者の管理と、監督官としての基本を押さえたら、いよいよ第二のミッション「前任監督官の捜索」に本格着手していこう。
監督官の手がかりを探すため、地上に詳しいミニッツメンと協力しつつ、危険あふれるシェルターの外の世界を探索していく。
探索ではインスタンス(エリア)を調べていく。
チームを編成して各地に派遣し、ボスを倒したり特定のルームを占拠したりといった条件を満たすことでクリアとなる。
新しいインスタンスの探索時にはストーリーが進み、前任監督官の行方やミニッツメンの目的といった謎が少しずつ明らかになっていく。
自由度の高いシミュレーションゲームでありながら、筋の通った物語がきちんと用意されているのは嬉しいところ。
また、『Fallout』らしいジョークやユーモアは健在で、シリアスな展開にもクスッと笑えるやりとりが仕込まれていたりするのも注目ポイントだ。
筆者は個人的に洋画っぽい小粋な言い回しが大好きなので、キャラクターどうしの軽妙な掛け合いは『Fallout Shelter Online』にのめり込む大きな要因だったように思う。
スリルいっぱいの建物探索
チームを派遣して探索がスタートしたら、クリア目的を達成できるよう実際にキャラクターたちを動かしていく。
基本となる建物の探索は、目的地をタップしてキャラクターを進めるシンプルなもの。
ただし、すでに通ったことのある部屋と、今いる場所に隣接している部屋以外は何も見えないのが特徴。
一寸先は闇、何が待ち受けているかわからないスリリングな探索が楽しめる。
中には、レイダー(ゴロツキ)やクリーチャーの溜まり場になっている部屋もある。
探索中にエネミー(敵)と遭遇したら、そのまま戦闘がスタートするぞ。
バトル形式は、オートで通常攻撃を行い、ゲージが溜まったらアイコンタップでスキルを発動するベーシックなセミオートバトル。
移動からシームレスに始まる上、2倍速・3倍速も選べるのでテンポは◎。
サクサク楽しめるのがポイントだ。
エネミーにも多くの種類があり、放射能に侵された危険な相手や、倒すとレアアイテムをドロップする敵なんかも登場。
もちろん、手応えあるボス戦も用意されている。
仲間と共に危険を乗り越えながら、監督官の足取りを追っていこう。
Day5:居住者を強くしてみる
バトルで苦戦したらどうするか?
切っても切れない探索とバトル。
敵が強くなってストーリーを進めづらく感じ始めたら、探索チームのメンバーを育成することも大切だ。
居住者の育成も、Vault内に建設したルームを使っておこなっていく。
例えば「訓練室」を使ってレベルアップしたり、「射撃場」でPerkを強化したり…
アタッチメント(装備アイテム)を駆使して、キャラクターをカスタマイズすることもできる。
育成要素は同ジャンルのゲームと比較してもかなり充実しており、キャラクターを自分なりに育てる楽しさは十分味わえるだろう。
ただし、調子に乗って全キャラ育成しているとすぐに資源が底をつくので、監督官としてリソース配分には常に気を配っておきたいところ。
こいつは戦闘メンバー、こいつは発電機勤務、逆にこいつは使えないから育てないなど、「誰に何をさせるか」を明確にした育成が重要そうな印象を受けた。
意外と(?)大事な部隊編成
ただキャラを育成するだけでなく、メンバー編成にも注目したい。
それぞれが持つPerkやスキルの相乗効果で、チームの強さが大きく変わるからだ。
簡単な例なら、味方の防御力を上げるPerkを持つキャラと回復スキル持ちを組み合わせて生存力を上げるなど、組み合わせ次第で多彩な戦術が考えられる。
また特定の居住者どうしには「絆」が設定されており、一緒にチームに編成すると、ステータス上昇やダメージアップといった特殊効果が発動するぞ。
この絆システムもあって、本作では、高レアキャラで固めた編成よりも絆やPerkをしっかり見極めた編成の方が総合戦力が高くなるのが面白いところだ。
なお、絆システムは原作で関わりのあったキャラクターたちに設定されていることが多い。
『Fallout』シリーズ経験者は、キャラクターを集めてどんな絆があるのか調べてみるのも楽しみ方の1つかもしれない。
Day6:新しい居住者を迎え入れてみる
Vaultが発展すると、移住希望者がやってくる
ある程度監督官の仕事に慣れ、シェルターの発展も順調に進み始めたころ、Vaultの扉の前に誰か立っていることに気づく。
どうやら彼女はVaultへの移住希望者らしく、リビングに空きがあれば新住民として迎え入れることができるらしい。
1人入れてしばらくしたらまた1人。そいつも入れて、しばらくしたらまた1人と、なかなかの頻度で新住民が増えていく。
そう、本作では居住者は基本向こうからやってくるシステムになっており、課金やガチャに頼らずとも一部の持ちキャラを増やすことができるのだ。
もちろん、彼らにはそれぞれ異なる長所があって、自慢の技術を活かしてVaultに貢献してくれる。
それに何より、ゲームを進めているだけでどんどんVaultが賑やかになるのは嬉しいところ。
人が集まってくる立派なシェルターに成長した証でもあるし、監督官として誇らしい気持ちにもなれた。
シリーズキャラ続々!おなじみのガチャ獲得もアリ
もちろん居住者を増やす方法は他にもあって、その中の1つがおなじみのガチャ。
前述のように自動でキャラが増える本作ではムリにガチャを引く必要はないが、SR、SSRといった高レアリティのキャラを獲得したい場合には活用してみても良いだろう。
また、高レアキャラはいずれも『Fallout』のシリーズキャラクターであることも注目ポイント。
SSRからはアンタゴナイザー、ニック・バレンタイン、ハンコック、SRからはケイト、ジークなど、ファンには馴染みある人気キャラクターたちがズラリと揃っているぞ。
お気に入りのキャラクターが登場している方や、キャラクターのコレクションを楽しみたい方は、ぜひキャラクターラインナップも見逃さずにチェックしてみてほしいところだ。
Day7:これからもVaultの日常は続く…
ここまで、実際にゲームをプレイしたライターの視点から、『Fallout Shelter Online』の世界観だったり、基本的な遊び方をご紹介してきた。
簡単にまとめるなら、本作は
①:手元の資源をやりくりしてVaultの発展を目指すシミュレーションゲーム
②:危険あふれる外の世界を探索し、消えた監督官の謎を追うアドベンチャーゲーム
上記2つを混ぜ合わせたようなゲーム。
こう書くと改めてボリュームあるなぁと感じるし、事実、遊びごたえは100点満点だ。
さらにゲームを進めると、上記以外にも他プレイヤーとの対戦・交流やイベント、キャラクターの着せ替えといった様々な要素が解放されていく。
遊べば遊ぶほどに新しい楽しみが増えていくゲームなので、特に腰を据えてじっくり遊びたい方にはイチオシのタイトルと言えるだろう。
シェルターの未来はあなた次第
最初は責任者がルーキーで不安が渦巻いていた筆者のVaultも、気づけば人も増え、スペースが足りないくらいに巨大化していた。
読者の皆さんもぜひ『Fallout Shelter Online』を遊んで、あなただけの居住者と共に、あなただけのシェルターの未来を築いていってほしいと願う。
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