Wright Flyer Studios × Keyのタッグで贈るRPG!麻枝准 氏が手がける15年ぶりの完全新作。
『ヘブンバーンズレッド』(ヘブバン)は、株式会社WFSと、株式会社ビジュアルアーツのゲームブランド Keyの協業プロジェクトとなるドラマチックRPGだ。
本作のメインシナリオ・原案を担当するのは、『AIR』や『CLANNAD』『リトルバスターズ!』『Angel Beats!』など、数々の大ヒット作品を生み出してきたシナリオライター麻枝准 氏。
そんな彼と 『アナザーエデン 時空を超える猫』といった、多くの人気ゲームアプリを開発したWright Flyer Studios(ライトフライヤースタジオ)がタッグを組んだ作品となる。
なお、麻枝准 氏にとって15年ぶりの完全新作ゲームとなり、作中では「最後の希望を託された少女たちの物語」が紡がれていく。
■PC版のプレイはこちら
Steamで詳細を見る配信日はいつ?
『ヘブンバーンズレッド』(ヘブバン)が2022年2月10日(木)に配信開始した。
▲その他ゲームの配信日はコチラから!『ヘブンバーンズレッド(Heaven Burns Red)』のゲームシステムは?
ストーリー
謎の生命体「キャンサー」に襲われた地球は危機に瀕していた。
「キャンサー」にはこれまで人類が生み出してきた兵器による攻撃が一切通じず、撃退する術を持たない人類は、敢えなく敗退した。
土地は放棄され、様々な国が戦禍に消えていった。今では陸地の大半は「キャンサー」の支配下である。
人類に残された時間は少なく、絶滅も覚悟したとき、ひとつの新兵器が開発された。
それこそが決戦兵器「セラフ」。
それを装備した者だけが「キャンサー」に効果的な打撃を与えることができた。
人類は「セラフ」を操る術を手にした者たちをかき集め、最後の希望を託してセラフ部隊を設立した。
「セラフ」を操れる者はひとつの共通項を持っていた。
何かしらの才能を持った少女たちであることだ。
茅森月歌もその一人。
彼女もまたキャンサーとの戦いに身を投じていく。
本作は未知の外敵・キャンサーによって、窮地に立たされた絶望的な世界観であるものの、決して陰鬱とし過ぎた空気になってはいない。
作中では常に“死”と隣り合わせの戦いにある少女たちの日常ないし、青春の物語が多く描写されるが、キャラクターたちの掛け合いは意外にもコミカルだ。
プレイヤーの中には世界観とのギャップに驚いた人もいるかもしれない。
そんな本作が持つギャップはストーリーの持ち味であり、コミカルな日常が多いからこそ、いざという時の緊張感が引き立っていた。
天然で破茶滅茶な主人公・茅森月歌(かやもりるか)も、“決めるときは決める”少年漫画のように熱いキャラクターなので、シリアスを崩し過ぎることがない。
メインストーリー第1章では、コミカルとシリアスの絶妙な匙加減を余すことなく楽しめる内容に仕上がっていて、第2章を遊ぶ頃には多くのプレイヤーがヘブバンの魅力に取り憑かれているはずだ。なにせ筆者もその一人だからである。
シナリオパート
ゲームのストーリーは章立ての構成となっており、各章が時系列順に進行していく。
さらに、章には日付が存在し“○章 Day XX(月)”という具合に、物語の進捗に合わせて細かく物語の時間軸が分けられている。
クリアしたエピソードは日付と時間で細かく遡れるため、後述する別の選択肢での展開も楽しめる。誤ってスキップしても安心してほしい。
作中の会話はもちろんフルボイス。立ち絵はボイスに合わせて口も動くし、キャラクターの表情もそれぞれの個性に合わせて書き分けされている。
数々の名作アドベンチャーを生み出してきた麻枝准 氏のこだわりなのか、シナリオパートの作り込みは良い意味で過剰だ。
そのことを特に感じたのは時折発生する選択時の存在だ。
基本的には何を選んでも主人公・月歌の天然っぷりが炸裂するのだが、ここで発生した選択肢の会話がなんと忘れた頃に改めて拾われるのだ。
ふざけた会話があるとつい心躍るのが筆者の性分。
「これは“乗る”しかないでしょ...」と、意気揚々にネタ回答を選んだのだから、このような不意打ちには驚かされた。
なお、シナリオパートは会話が地続きに進行する訳ではなく、「基地」の中を移動する場合が多い。
マップから直接目的地に移動するのも楽だが、移動中に他の部隊の様子や、主人公率いる「第31A部隊」のメンバーの会話も楽しめるぞ。
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バトルシステム
バトルは3VS3のオーソドックスなターン制バトル。直接戦闘に参加しない後衛のメンバーと入れ替わることで、相性の悪い敵に対応したり、ピンチのキャラを交代させていく。
バトルで重要なのが、敵と味方に用意された「DP」と呼ばれる水色のシールドゲージだ。
HPに直接ダメージを与えるためには、先にDPを削り切って「ブレイク」状態にする必要がある。ブレイクされた敵はそのターンは動けないため、高火力のスキルを叩き込んでいくのがセオリーだろう。
各キャラクターごとに最大3つのスキルが設定可能なので、所有しているキャラクターとの組み合わせで部隊の強みを活かした戦いを心掛けよう。
バトル中は画面右上の「オーバードライブ」の存在も忘れてはいけない。攻撃を行うとゲージが溜まり、溜まったゲージのレベルに応じてSPの回復や行動回数が増えるという強力なメリットがある。
ダンジョン攻略中でもオーバードライブのゲージは引き継がれる。ボス戦に備えて温存しておいたり、ゲージが溜まり次第即発動で雑魚敵を蹴散らしてしまうのも使い方は自由。
作中のスキルカットインはどれも見応え十分。入手したキャラクターのスキル・攻撃モーションも注目して頂きたいポイントだ。
育成要素
本作では育成要素も充実していて、カスタマイズの自由度が高い。
戦利品の素材で、キャラククターの能力値を段階的に向上させる「能力強化」、それらの能力値を伸ばす「ブースター」装備のほか、指輪・耳飾り・腕輪・首飾りの各種「アクセサリ」装備など、装備アイテムの付け替えだけでも戦いの幅を広げていけるのが嬉しい。
装備アイテムには能力値も一緒に伸ばす追加効果付きのアクセサリもあるので、これらのアクセサリを求めて、ダンジョン探索に没頭するプレイヤーたちが大量発生しそうだ。
キャラクター
総勢50名近い個性豊かなキャラクターたちが登場する本作には、主人公たちの第31A部隊のほか、B〜Gの各部隊と、外国籍メンバーで構成されたX部隊が存在している。
その他の部隊<その他の部隊>
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プレイしたライターの評価
本稿では紹介し切れていないが、作中で流れるキャッチーなBGMや、ボーカル楽曲など、ゲーム音楽のレベルも高い。
特にボス戦の楽曲はスマートフォンゲームの枠を超えて、さながら家庭用RPG作品のような緊張感すら演出してくれる。
また、他社製スマートフォン向けRPGが持つ、独自のシステムを活かしたバトルではないからこそ取っ付きやすく、家庭用ゲーム機に慣れ親しんだプレイヤーほど本作を受け容れてしまえるだろう。
誇張や世辞を抜きにしてもモバイル用のゲームアプリとしては些かイレギュラーな作り込みの本作は、RPGが好きなプレイヤーには自信を持っておすすめできる作品と言える。
特に“スマートフォンのゲームはあまり遊ばない”というプレイヤーにこそ、メインストーリー第1章を通しで遊んでほしいと思う。きっとその魅力に引き込まれてしまうはずだ。
◆良かった部分
- 親しみやすくも重厚なストーリーと選択肢で変化するフルボイスの会話
- オーソドックスで複雑過ぎないバトルシステム
- ダンジョン探索が楽しくなる充実した育成要素
- ゲーム音楽のジャンルとしてレベルの高い楽曲の数々
◆もっと改善したらさらに良いと思う部分
- 人を選びそうな一部のギャグ描写
- 全機能の解放までに時間がかかる
- フィールド移動の操作性の悪さ
- マップ機能の使い勝手の悪さ
◆どんな人におすすめか
- RPGが好きな人
- アドベンチャーゲームが好きな人
- 育成やダンジョン探索が好きな人
制作陣
公式サイトでは製作陣からのメッセージが公開されており、麻枝准 氏は「本企画はKeyというゲームブランドが生き残るための希望。」とコメントしている。
さらに、主題歌の歌唱を担当するのは、麻枝氏が原作・脚本を務めたアニメ『神様になった日』にてタッグを組んだやなぎなぎ 氏。
麻枝准 氏×やなぎなぎ 氏による『ヘブンバーンズレッド』のテーマソング『Before I Rise』は、公式サイトで視聴可能だ。
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『ヘブンバーンズレッド(Heaven Burns Red)』の基本情報
配信日 | 2022年2月10日(木)←好評配信中! |
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会社 | Wright Flyer Studios VISUAL ARTS / Key |
ジャンル | RPG |
プラットフォーム | スマホゲームアプリ |
対応OS | iPhone,Android |
公式サイト | 『ヘブンバーンズレッド』公式サイト |
公式Twitter | 『ヘブンバーンズレッド』公式Twitter |
GameWith編集者情報
東京都福生市生まれのゲームライター。お酒と革靴が好物でソロキャンプが趣味のミニマリスト気質なおじさんです。なぜかアニメ雑誌でHoYoverse作品を紹介している人。 【活動媒体】 GameWith/インサイド/GAME Watch/月刊アニメディア/App Media/Game*Spark/ GameBusiness |
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