それは最悪の「物語」。
この非常にキャッチーな言葉を用いたスマホゲーム『シノアリス』は、2017年6月6日にリリースされた、今もなお高い人気を誇るタイトルだ。
原作・クリエイティブディレクターは『ドラッグオンドラグーン』シリーズや『ニーア オートマタ』のヨコオタロウ氏。音楽を岡部啓一氏・MONACA、キャラクターデザインをジノ氏がぞれぞれ担当し、ダークで奥深い世界観がファンを魅了し続けている。
最近では、なんと人気アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』とのコラボが決定! コラボキャラクターが登場するほか、オリジナルシナリオが展開するという。
詳細は後日発表となっているが、公式Twitter(@sinoalice_jp)では「少年が迷い込んだ新たなる異世界――彼はそこで、元の世界の誰かに似た――小さな女の子と、出会う」と告知されている。
リゼロの主人公「ナツキ・スバル」が『シノアリス』の世界に迷い込むと予想できるが、ヒロインであるエミリアやレム、ラムたちの登場にも期待したい。
さて、前置きはこのくらいにして――。昨今のスマホゲーム業界は、数々の新作が世に放たれるなか、上手くファンを獲得できず、1年未満でサービス終了というケースも少なくない。
そんななか、2年以上人気タイトルとして運営を続ける『シノアリス』は、ファンの心に訴えかける”なにか”がある。その”なにか”を探るべく、リリース当初からプレイし続けるガチプレイヤーに話を聞いてみた!
概要や特徴をテンプレートのように紹介する記事とは一味違う、作品の過去と現在を知るプレイヤーからの”生の声”に注目してほしい。
【プレイヤー名:mionさん】
『シノアリス』をリリース当初からプレイし続ける女性プレイヤー。ひとつのギルドに縛られることなく渡り歩く”流浪スタイル”が信条。ランクは当然の如く200超え。好きなキャラクターは「シンデレラ」。なお、本人曰く、最近は”まったり勢”。
「一癖ある人間味溢れたキャラクター」が良い!!
本作のメインストーリーは、アリス(不思議の国のアリス)やスノウホワイト(白雪姫)といったおとぎ話の主人公たちが、自分たちの”作者”を蘇らせるために、他のキャラクターを滅ぼしていくというもの。
なかなかにシリアスかつダークな世界観だが、そこに他ゲームとは異なる魅力があるとmionさんは語る。
さらに“キャラクターの良さ”ついても言及。可愛くも、どこか儚さを感じるデザインはもちろん、それぞれ異なる”キーワード”を持つ彼女たちに心を奪われるという。
たとえば、アリスのキーワードは”束縛”。決して”誰かを束縛”するのではなく、とある理由から”自らを束縛”している。この謎は、ストーリーを進めていくと、徐々に明らかになっていくが――。
また、mionさんイチオシが、2017年12月に追加された新篇”現実篇”のストーリーだ。これまでのファンタジー世界とは異なり、舞台を現実世界に変更。アリスなら女子高生、人魚姫は会社員という具合に、キャラクターの設定やビジュアルも一新されている。
ネタバレはしないが、不倫、妊娠、殺害など、かなり不穏なワードが並ぶ。物語のなかでは彼女たちの”闇”とも言える心情がしっかりと描かれ、ときには他キャラクターと激しめにぶつかり合うこともある。この他キャラクターとの関係性が絶妙で、よりストーリーに深みを持たせているという。
もうお分かりのとおり、登場キャラクターは可愛いだけじゃない。癖が強く、人間味があるところが、プレイヤーたちの関心を惹くのだ。
協力プレイが鍵を握る!遊びやすくなったバトル
次に注目するのはゲーム性だ。
バトルはリアルタイムで進行し、CPUや他のプレイヤーが使用するキャラクター4人を仲間に加えた、計5人で戦うことになる。本作では1人のキャラクターに対して複数の武器を装備させることができ、戦闘中はそれらの武器のスキルを好きなタイミングで使用できる。
一見するとオーソドックスなRPGというイメージだが、「じつはリリース当初はバトルの難易度が結構高かったです」とmionさん。当時は敵の強さや被・与ダメージ量が、かなりシビアに設定されており、ライトユーザーには厳しい環境だった。
しかし、現在では様々な改善が入り、ライトユーザーでも非常に遊びやすくなったという。実際、筆者もプレイし始めたところ、「敵が強過ぎて戦闘で心を折られる!」ということはまったくなかった。むしろ、1回の戦闘はすぐ終わるためサクサク進む。さらに序盤から強化素材が大量に手に入るので、快適かつ遊びやすかったのだ。
また、キャラクターそれぞれに活躍の場が増えたとmionさんは語る。メインストーリーである”モノガタリ”は、相手との属性関係に気をつければ比較的力押しで攻略できる。そのため、サポート系の”ジョブ(※キャラクターの職業のようなもの)”の活躍の場は少ない傾向にある。
だが、ギルド対抗バトル”コロシアム”や周回プレイ必須の”討伐イベント”などでは、逆にサポート役が物を言うという。ちなみに「最近追加されたナイトメア(敵の名称)なんて、基本的に防御バフをかけないと一撃死します(笑)」と、中々に恐ろしいアドバイスも頂いた。
次に、「バトルの面白さは?」というこちらの質問に対して、mionさんが答えたのは”仲間との協力”だった。前述通り、バトルに参加する計5人のうち、プレイヤーが指示するのは1人のみ。その他はCPUか他プレイヤーとなる。
フレンドや同じギルドメンバー、ときには見知らぬプレイヤーと共闘し、同じナイトメアと立ち向かうのが楽しいという。また、「ギルドメンバーの戦闘にゲリラ的にお邪魔して、スタンプを送り合ったり、わりとフランクに遊べるのが良いですね」と語ってくれた。
協力系ゲームが好きな方には、特にオススメできるゲーム性となっているようだ。
プレイスタイルに合わせた育成で活躍の場が広がる!
2年間サービスが続くと様々なコンテンツが追加され、育成要素も多岐に渡る。本作も、好きなキャラクターの強さを求めて、とことん強化できるシステムとなっている。
それぞれのシステムを解説しても面白くないので、ここはmionさんに「ぶっちゃけ、今から始めるなら、なにを優先すればいいのか?」と、攻略チックなことを聞いてみた。
その答えは”キャラクターズ強化”。開放済のキャラクターを、ジョブとは別に強化できる機能で、いわばキャラクターのベース部分を強くするシステムだ。
このシステムの面白いところが、物理と魔法を含む攻撃、防御どちらも自由に強化できる点。例えば、物理攻撃が得意な”ブレイカー(ジョブの一種)”のアリスでも、キャラクターズ強化で、とことん攻撃に特化したキャラにもできるし、防御も得意なキャラにもできる。つまり、自分の理想とするキャラクター作りができるのだ。
ただし、mionさんによると、すべて平均的に上げるのは、どっちつかずになるため極力控えた方が良いという。強化にも費用がかかるので、前衛か後衛か、物理か魔法か、など予め自分のプレイスタイルを考えたうえで強化に臨もう。そのほうがギルドに参加したときも活躍しやすいそうだ。
ちなみに、mionさんオススメのキャラクターは、優秀な武器が多い「あかずきん」。もし、強化するキャラクターに迷ったら参考にしてほしい。
まもなくリゼロコラボ開始! イベント豊富で飽きが来ない運営スタイル!!
2周年を超え、3周年に向けてさらに盛り上がりを見せる『シノアリス』。
キャラクターやジョブの追加、ゲーム内外のイベントも積極的に実施しており、プレイヤーを飽きさせない工夫が随所に見られる。
『Re:ゼロから始める異世界生活』とのコラボで、一層の盛り上がりが期待できるので、未プレイの方はもちろん、一度離れた方も、今から始めてみてはいかがだろうか。
余談だが、筆者がプレイし始めたところ、1~2時間でガチャを200連以上引けた。これは結構嬉しい。
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