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【インタビュー】『アストラエ・オラティオ』「決闘裁判」誕生の経緯と、対戦格闘ゲームへのリスペクト【TGS2026】
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【インタビュー】『アストラエ・オラティオ』「決闘裁判」誕生の経緯と、対戦格闘ゲームへのリスペクト【TGS2026】

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『アストラエ・オラティオ』港区少女たちのまほ活

この記事でわかること

・個性豊かなキャラクターの魅力や、リリース時に予定しているプレイアブルキャラクターの数

・マップ探索のシステムと、東京タワーなどのランドマークが果たす役割

・対戦格闘ゲームへのリスペクトを、戦闘システムにどのように落とし込んだのか

2026年9月17日から21日にかけて幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2026(TGS2026)にて、『アストラエ・オラティオ(Astrae Oratio)』が世界初のプレイアブル出展を行った。

本作はDynamis Oneが開発を手がけ、NCがパブリッシングする新伝奇魔法RPG。’89年の架空の東京を舞台に、魔法が使えない一般公務員「主任」が、魔法使いたちの紛争を裁く「決闘裁判」というシステムを軸に物語が展開する。

▲「アストラエ・オラティオ」 プロローグダイジェストPV

今回、TGS2026のブース内特設スペースにて、本作のゲームディレクターを務めるLim Jonggyu(イム・ジョンギュ)氏にインタビューを行う機会を得た。

「決闘裁判」というシステムが生まれた経緯や、対戦格闘ゲームへのリスペクトを込めたバトル設計、そして個性豊かなキャラクターたちの魅力まで、じっくりと話を聞いた。

イム・ジョンギュ氏

▲イム・ジョンギュ氏

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目次

TGSでの手応えと、シナリオと戦闘を選べる試遊に込めた狙い

──ここまでのTGSの反響はいかがでしょうか。

イム・ジョンギュ氏(以下、イム)
たくさんの方が訪ねてきてくださっているのを見て嬉しく思っていますし、熱気を肌で感じています(笑)。

試遊台で多くのプレイヤーに遊んでいただいている姿を見て、「これからもっと頑張らなきゃな」と、あらためて背筋が伸びる思いです。

試遊の様子

──TGSの試遊について、シナリオと戦闘を選択して体験する形式にした狙いを改めて教えてください。

イム
本作で重要なコンテンツは、ストーリーと戦闘です。そのため、試遊の導入部では、ストーリーと戦闘が繋がっている流れを見せたかったのです。その後は、それぞれが興味のある部分に集中して楽しんでもらえるように構成しました。

試遊の様子

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「決闘裁判」というコンセプトが生まれるまで

──決闘裁判という魔法使い同士の紛争解決システムは、PVで見られる戦闘シーンとどのように関係しているのでしょうか。

イム
もともとは「魔法使い同士の対戦」という初期のデザインコンセプトがあり、対戦アクションゲームを基盤にしたゲームシステムが先に作られました。そこに、シナリオディレクターが「決闘裁判」という設定を落とし込んでくれたんです。

バトル

そのコンセプトをさらに補完・発展させたのが、現在の戦闘システムになります。決闘裁判の持つ意味については、今後ゲームプレイを進める中で明かされるので、楽しみにお待ちいただければと思います。

──プレイヤーは複数の領地(区)を自由に行き来できるのでしょうか、それともストーリーの進行に応じて領地が解放されていくのでしょうか。

イム
プレイヤーは、東京の魔法使いを管理する行政機関「特区庁」の公務員という立場なので、色々な領地を訪れることができます。

ただし、最初からすべての地域を実装しているわけではなく、ライブアップデートを通じて行ける地域を増やしていく予定です。東京に限らず、他の地域も実装されていく予定です。

──具体的には、日本の他の地域(北海道や沖縄など)が実装されるイメージでしょうか。

イム
現在のビルドでも少し言及されている京都や、東京近郊の横浜などを優先的に考えています。

海外については今のところ計画はありませんが、ライブサービスが長く続いていけば、そういった可能性も出てくるかもしれませんね。

──東京タワーの竣工やお台場の国際展示場建設が’89年東京の象徴として描かれています。こうした建造物はマップ探索でどのような役割を果たすのでしょうか。

イム
多様な出会いや、事件の舞台になります。ゲームの後半には、何か重要な役割を果たすこともあるかもしれません。

東京タワー

’89年東京のノスタルジーと、対戦格闘ゲームへのリスペクト

──「’89年東京、新たな夢[まほう]が始まる」「若さ[きぼう]と情熱の都市」のようなルビ表現には、どのような意味が込められているのでしょうか。

イム
この表現自体はシナリオディレクターが決めて進めているものですが、個人的には「夢」と「魔法」、「若さ」と「希望」といった言葉には、どこか重なり合うところがあると感じています。

ゲームプレイを進める中で、そういった重なりを感じてもらえるのではないかと思います。本当の意味については、ぜひ本編で確かめていただければと思います。

──’89年東京という舞台にあわせて、キャラクターイラストにもどこか懐かしさを感じさせるタッチを取り入れていらっしゃるように見えます。この“エモさ”は、戦闘中の演出やエフェクトなど、絵柄以外の部分にどのように活かされているのでしょうか。

イム
ゲームプレイの面では、昔の対戦格闘ゲームの攻防やコンボを、現代的なスマホ戦闘として再解釈しました。そういったどこか懐かしい、エモい感覚をゲームに落とし込んでいます。

ビジュアル面では、もちろん3Dやエンジンの最新技術を使っていますが、手描きのような質感と動きを再現することには非常にこだわっています。技術研究と、実際に作業するメンバーの精巧な表現を通じて、イラストで感じられる感性がそのまま戦闘シーンでも感じられるように制作しています。

アキナ怪談研究所

──前日に行われた「Media Preview」では、モチーフにしたゲームとして『ストリートファイター』の名前が挙がっていました。『ストリートファイター』をモチーフにしながら、スマホ向けのシンプルな操作感にした理由を教えてください。

イム
僕自身、元々ゲームが大好きなのです。ただ、最近は忙しく、PCの前でじっくりゲームをする時間がなかなか取れません。ただ、最近の美少女ゲームは、PCやコンシューマー向けの作品が多いんですね。なので、スマホで完璧に楽しく遊べるゲームを作ろうと思ったのです。

そこで、対戦格闘ゲームというジャンルを、スマホゲームとして再解釈することにしました。

Media Previewの様子

▲Media Previewの様子

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魔法を使えない主人公だからこそ描ける物語

──主人公自身は魔法が使えない設定とのことですが、決闘裁判や戦闘シーンで主人公はどのように関わってくるのでしょうか。

イム
主人公は行政管理者という公務員の役割を持っています。直接魔法を使うわけではなく、様々な事件を調整・解決するために、主任にしかできない役割を通じて、魔法使いたちの戦いに関わっていくことになります。

──各区にはそれぞれキャラクターが所属しているとのことですが、ある区に登場するキャラクターは、他の区の話にはあまり登場しない、というイメージでしょうか。

イム
本作は新伝奇ジャンルの作品なので、日常生活があり、その裏側にはまた違う世界があります。日常世界では、普通の東京都民として自分の好きなエリアに自由に行くことができます。

ストーリーは、その地域に関わりのあるキャラクターを中心に描かれています。ただし、キャラクターによっては、さまざまな場所に顔を出すこともあります。

──主人公が稀に黒猫の姿になる「呪われた状態」というアイデアは、どのような着想から生まれたのでしょうか。

イム
リードキャラクターデザイナーのDoReMiさんがコンセプトアートを描いているときに、いつの間にか描かれていたんです(笑)。

おそらく、魔法少女や魔女に寄り添うマスコットとしての黒猫からの連想だと思います。

黒猫の姿の主人公

個性豊かなキャラクターたちの見せ方

──特区庁の宣伝用キャラクター・ホシちゃんのデザインには「長官の好みがたっぷり詰め込まれている」とのことですが、具体的にはどのような好みが反映されているのでしょうか。

イム
悪趣味と言いますか、ちょっと変わったものが好きな性格が反映されているのではないかと考えています(笑)。

──文京の薔薇は“文京区内で騒ぎを起こす魔法使いたちを取り締まっている”自警団とのことですが、花盛百杏の衣装は他のキャラクターに比べて肌の露出がかなり多いです。プレイヤーからは「まず取り締まるべきは百杏では?」という声も上がっていますが、そんな花盛百杏について詳しく教えてください。

文京の薔薇

▲文京の薔薇。(左から)財部千景、花盛百杏、灰原望乃。

イム
花盛百杏は、デザイナーのMx2Jさんが手掛けた、とても刺激的な魅力を持つキャラクターです。

花盛百杏を公開する前に、本作の世界観が伝わるような、比較的オーソドックスなキャラクターたちを紹介していました。そういったキャラクターで作品の雰囲気をお見せできたので、今度は一目でパッと目を引く、華やかなキャラクターを出すタイミングだと判断しました。

花盛百杏

──昨日の「Media Preview」では、イムさん自身が「百杏が一番好き」とおっしゃっていましたよね。好きな理由を教えていただけますか。

イム
まだ詳しくはお伝えできませんが、花盛百杏には見た目だけでなくかなりギャップのある魅力があるので、個人的にとても惹かれています。

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──本作には魅力的なクランやキャラクターが次々と登場します。プレイヤーが自分の“推し”を見つけやすくなるように、キャラクターの見せ方や登場のペースでどのような工夫をされているのでしょうか。

イム
先ほど例に挙げた花盛百杏の公開タイミングのお話が、まさにそういった工夫の1つです。キャラクターの性格やセリフはシナリオディレクターが、視覚的な魅力はアートディレクターが中心となって作っています。

ライブサービスの中では、新しいキャラクターに出会う瞬間や、そのキャラクターを知っていく時間、そして十分に知ったと思った頃に訪れるギャップ、そういったものを大切に考えて制作しています。

港区少女たちのまほ活

──リリース時にはキャラクターが約30名とのお話でしたが、実際にはもっと多くのキャラクターを準備されているのでしょうか。

イム
はい。実際にプレイ可能なキャラクターは30名ほどで、リリース時点で公開されるキャラクターの数自体は40〜50名程度になる予定です。

清蘭同友会の編成画面

さらにその先を見据えて、内部ではその倍以上のキャラクターを制作しています。

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不気味な「裏内閣」と、敵キャラクターに込めた意図

──裏内閣の「旗振り」や「デスマスク」は、他の学生キャラクターたちとは一線を画す、かなり不穏で不気味な佇まいをしています。雰囲気作りで意識されていることがあれば教えてください。

イム
その雰囲気を、実際の戦闘に入って3Dモデルになったときの威圧感につながるように、とても気を遣いました。単に見た目の演出だけでなく、戦闘パターンやギミックにもその個性が現れるように、ボス戦にふさわしい密度で設計しています。

──現在公開されている敵キャラクターは、何人ほどになるのでしょうか。

イム
シルエットのみの公開分も含めると、7、8人程度ですね。

──ストーリーの進行に合わせて、敵キャラクターは増えていくのでしょうか。それとも姿を変えて強くなっていくのでしょうか。

イム
それはストーリーによって変わってきます。明確な敵と対峙するストーリーもあれば、逆に魔法使いキャラクター同士が戦うこともあります。

様々な敵対関係があるので、楽しみにしていただければと思います。

魔法使いキャラクター同士のバトル

──敵キャラクターを、あえて人間ではない異形の存在として作ったのには理由があるのでしょうか。

イム
実は、人間の敵キャラクターもいます。すでに公開されているキャラクターの中では、「ビタ・ネリ」や「九条由理亜」も敵キャラクターにあたります。

ビタ・ネリとのバトル
九条由理亜とのバトル

一方で、旗振りやデスマスクのような特徴的な敵は、プロローグストーリーの中で象徴化された何かを表現するためのデザインだと捉えていただければと思います。あくまで序盤の段階で公開されているだけ、ということですね。

領地管理会特区庁支部のスタッフと、“お役所仕事”のゆくえ

──領地管理会特区庁支部の「局長」や「管理官」などのスタッフキャラクターは、ゲーム上どのような立ち位置で主人公に関わってくるのでしょうか。

イム
スタッフたちが主人公とどのように出会い、どのような関係を結ぶことになるかは、プロローグシナリオでご確認いただけます。

ゲームシステム的に、これらのキャラクターたちがどんな役割を担うかについては、「行政」というキーワードと関わってきます。

領地管理会特区庁支部のキャラクター

──領地管理会特区庁支部での日々の書類仕事のような“お役所仕事”要素は、ミニゲームや日常パートとしてプレイアブルになっているのでしょうか。

イム
それはとても良いアイデアだと思います(笑)。日常業務のようなものをミニゲームとして解き明かすのも、悪くないですね。

実際にゲームの中でどんな形でお見せできるかは、本編でぜひ確認していただければと思います。

読者へのメッセージ

──最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いいたします。

イム
『アストラエ・オラティオ』は、ようやく最初の一歩を踏み出したところです。まだお見せしたいストーリーも多くありますし、これからお披露目する魔法使いたちも数多く準備しています。ぜひ、期待していただければと思います。

近いうちにクローズドβテストを開催する予定なので、たくさん遊んでいただけたら嬉しいです。本日はありがとうございました。

イム・ジョンギュ氏

──ありがとうございました。

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©Dynamis One Licensed to NC Corporation. All Rights Reserved.

GameWith編集者情報

フリーダム山中のプロフィール
フリーダム山中
幼少期からゲームが好きだったため、専門学校を卒業してすぐにフリーランスのライターとして活動を始める。
『崩壊:スターレイル』『Apex Legends』『League of Legends』など幅広いジャンルのゲームを愛し、最近はeスポーツ観戦にもハマっている。
ちなみに、推しは『学マス』藤田ことね、『バンドリ!』今井リサ。

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販売元 NC Corporation
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