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ちょっと怖い。でも愛され続ける手軽に遊べて奥深すぎるローグライトアクション!
PikiiよりSwitch,PS4,PS5で発売中のローグライクアクション『The Binding of Isaac: Repentance』。
ローグライト聞くと、「ゲームオーバーになってはイチからやり直しになるのが苦痛……」というユーザーもいるかも知れない。
しかし、本作はそういったローグライトの負の印象を覆すプレイサイクルと、シンプルな操作でアクション初心者にもオススメできるゲームとなっている。
自動生成ダンジョンでの探索、強化という奥深いプレイサイクル、そして唯一無二の世界観。そんな本作のプレイレビューをお届けしたい。
目次
「The Binding of Isaac」シリーズとは?

『The Binding of Isaac』は2011年に発売されて以来、根強い人気を誇るダークな世界観のドット絵アクション。
本作は主人公が“涙を飛ばして攻撃する”、という一見「可愛らしいアクション」と安心したところに、母親に殺されかけるという重いストーリーで脳みそを揺さぶってくる異色の作品。
ダンジョンはランダムに生成され、敵やアイテムも探索のたびに変わる。遊ぶたびに新たな冒険を楽しめる、いわゆるローグライトと呼ばれるゲーム性が魅力となっている。
ダンジョンは血まみれ、うんちまみれ!手軽なのに奥深いローグライトアクション!

▲室内の敵をすべて倒すとドアが開く。鍵などのアイテムは敵や岩、うんちを破壊すると入手できる。壁を壊すと穴が空くことも……?
プレイしてみると移動とアタックが中心で操作に迷うことがない。ダンジョン探索も1部屋ごとなのでアクション初心者でもすぐに馴染めるはずだ。
部屋に敵がいる場合は全部倒せば鍵付き以外のドアがすべて開く仕組み。複雑な仕掛けを解いたり、ジャンプと攻撃組み合わせる、といったアクションゲームが苦手な人がつまづく操作がほぼないのもありがたい。
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▲ダンジョンにはかなりのうんちが登場。オブジェクトとしてはもちろん敵としてプレイヤーに襲いかかってくる。飛び散る音まできちゃない……。
ダンジョン内には血痕やうんちなど汚物があり、ちょっと汚いな……と思うこともあるが遊んでいるうちに、終始泣いている主人公のアイザックが可愛く思えてくる……はず。
可愛さに目を奪われていると、初見の敵やトラップなどにやられてしまうことも。そんな悔しい思いもするが、リスタートで瞬時に最初の部屋にもどるのでテンポよく遊ぶことができる。
自分の子供を生贄に!?ダークすぎる世界観がプレイヤーを虜に。
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▲小さな丘の上の小さな家に住む少年「アイザック」と「ママ」。 ある日ママが天のお告げを受け、「生贄」としてアイザックをささげようと襲い掛かってくる。こ、怖すぎる!
お告げによって殺人鬼となった母親から逃れるため、自分から未知のダンジョンに飛び込むという、悪夢のような物語が展開。
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▲アイザックのような子供タイプの敵も出現。彼らも血の涙のようなものを流しており、なにか裏がありそうな雰囲気。こういう演出につい引き込まれてしまう。
またダンジョンでのバトルにも自分のような子供の姿の敵もいたりと、アクションをプレイしながらも物語の背景を考察したくなる奥深さを持っている。
親と子というだれもが感情移入できるテーマでありながら、ダークで残酷、というアンバランスな世界観が人気の秘密なのかもしれない。
評価は分かれるところだが、唯一無二の作品であることには変わりないだろう。
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▲ずらりと並んだエンディング一覧。すべてのエンディングを開放したくなる。幸せなエンディングがあることを祈ります。
さらに本作はマルチエンディングを採用しており、これまのシリーズで明かされなかった真のエンディングも追加されている。エンディングは20種類以上。
物語の結末は果たしてハッピーエンドなのかバッドエンドなのか?
アクションだけでなく、ストーリーも惹き込まれるものに仕上がっている。
膨大なアイテムとプレイアブルキャラクター!何周でも楽しめる!

▲敵を凍らせることができるアイテムをゲット。凍った敵は触れると砕け散り、その破片で敵を攻撃することもできる。かなり便利。
本作に登場するアイテムは700種類以上もあり、遊ぶたびに違う効果が試せる。
上の画像のように敵を凍らせたり、タメ攻撃ができるようになったりとその効果は幅広い。中には弾道がその場で停止するようなものもあり扱いが難しいアイテムもある。
拾ってみて効果絶大なアイテムであれば、バトルで無双でき、爽快感も味わえる。何が出るかわからないドキドキ感も本作の魅力の一つとなっている。
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▲キャラクターは指定された条件をクリアすることでアンロックされ次ゲームから選べるようになる。
また、17人以上のプレイアブルキャラクターもおり、それぞれ違ったステータス・能力・攻撃タイプなので開放していくコレクション要素も楽しめる。
たとえやられてしまったとしても「次は別のキャラで遊んでみよう」という感じでついつい何度も遊んでしまう。
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▲すべてのキャラクターをアンロックするまでひたすらダンジョンにトライ。
アクション苦手意識も克服できる!?とにかく遊びやすいローグライト入門にピッタリな良作!
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▲ダンジョン内はうんちだらけ。アイテムも出てくることがあるので積極的に壊すのが吉。
ここまで『The Binding of Isaac: Repentance』の魅力をご紹介してきた。
本作を遊んでみてわかったのは「簡単に遊び始められて、やめるのも簡単。でも面白すぎて何度も遊んでしまうスルメ系超良作アクション。」ということ。
いわゆるダッシュからのジャンプ、穴に落ちないようにプレイ、といった難しめのプレイを要求されないため、難しすぎず簡単すぎないという丁度よいレベル感。
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▲ボスの種類も豊富。やられると悔しくてすぐにコンテニューしたくなる。
アクション好きはもちろんだが、これまでアクション苦手勢だった人にもぜひ遊んでほしいゲームだと感じた。
敵は300種類以上、ボスも125体以上登場し、何度プレイしても新しい驚きがあって飽きが来ない作りになっている。
更に本作には国内未発売の「Afterbirth」と「Afterbirth+」のすべてのコンテンツが収録されておりボリューム満点でお得感もある。ぜひローグライトというジャンルの入門として本作をプレイしてほしい。
基本情報
発売日 |
Switch: 2022年11月24日 PS4: 2022年11月24日 PC: 2021年3月31日 |
---|---|
会社 |
Pikii |
ジャンル | アクション |
対応ハード | Switch / PS4 / PC |
タグ | |
価格 |
Switch : 4,818円(税抜)
PS4 : 5,272円(税抜)
PC : 1,381円(税抜)
|
最大プレイ人数 |
4人
1〜4人
|
GameWith編集者情報
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漫画編集者の過去をもつおっさんライター。ファミコンから現世代機まで幅広くプレイ。限定版の本体が出るたびに買ってしまうハード厨でもある。 |
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