東京ゲームショウ2022に『ウォーロン フォールン ダイナスティ』が出展!
9月15日(木)より、幕張メッセで開催中の日本最大級となるゲームの祭典「東京ゲームショウ2022(TGS 2022)」。
コーエーテクモゲームスブースでは、ダーク三國死にゲーとして話題の新作アクションゲーム『Wo Long: Fallen Dynasty』が出展されていた。
本記事では、こちらの試遊レポートと、本作の開発プロデューサーを担当する山際眞晃氏に伺った魅力をご紹介しよう。
目次
文字通り「一敗塗地」の大敗。それでも果敢に挑みたくなる絶妙なバランスを試遊で体感!
「一敗地に塗れる」という熟語を皆様はご存知だろうか。文字だけ読むと、「一回負けただけ」程度にも見えるかもしれないが、実際の意味は再起不能なほどの大敗。
本作を試遊して、数多く飛び込んでくるであろう文字がこの「一敗塗地」。
ボタン1つでサクサクコンボが繰り出せ、意外と難しくないかも? と思わせてから、序盤なのに攻撃タイミングをずらしてくる雑兵など、容赦ない難易度が襲ってくる。
筆者が右も左も分からぬ状態で勝てるほど生易しい敵は、この三国時代には存在していないということだ。
高難易度を称するだけあって、試遊序盤からかなりの難易度となっている本作だが、何の対抗策もないわけではなく、こちらにもさまざまな戦略が用意されている。
敵の動きを見極め、タイミング良く敵の攻撃を受け流す「化勁(かけい)」を使えば、敵は大きな隙を晒す。ボタン一つで入力可能なため、技術よりも相手の動きを見る方が重要だろう。
何よりも、化勁で敵をいなしての連撃、そこからのとどめといった流れは見ていても、やっていても最高にカッコいい。このためだけに、マスターしたくなるほどのアクションだ。
一方で弓矢を使い、遠くから静かに仕留めていくことも可能。
プレイ中に気がついたが、敵にはヘッドショット判定があり、ここを的確に撃ち抜いていくことで苦戦した敵をあっけなく討ち取れた。
正面から戦うだけでなく、気がつかれないように敵を倒すというのも1つ戦略として用意されているようだ。
その他にも、神獣の力を借りることで窮地を脱することもできた。
神獣は5種類の中から選べるが、筆者のチョイスした朱雀は攻撃特化型で、周囲に大ダメージを与えた。
ここぞの場面で使いたい切り札的存在だが、もったいないと思った瞬間に「一敗塗地」となるのが本作。出し惜しみをしている暇はないと感じた。
また、道中の敵は必ずしも戦わなければならないわけではなく、気がつかれないようにして先へ進むことも可能。
敵味方ともに「士気レベル」というものがあり、この数値が高いほど強いというシンプルなものだが、これを指標に戦える敵、避けるべき敵などを判別しやすくなるだろう。
こういったように、敵への対処法も千差万別。ただ難しいだけではなく、自分だけの攻略法を見つけ出せる点は、どれだけ難易度が高かろうとやり込んでしまいたくなる魅力に溢れていた。
何度死んでも立ち向かいたくなり、困難を超えた先の達成感が待つという、本作の洗練されたアクション面・レベルデザインを試遊で体感することができた。
本作の開発プロデューサー山際眞晃氏に魅力をインタビュー!
試遊の後、本作の開発プロデューサーを担当する山際眞晃氏に貴重な取材の機会をいただくことができた。
本作の魅力について余すところなく語っていただいたので、こちらを抜粋してご紹介しよう。
中国武術の流れるようなアクションをゲームに落とし込む
本作のアクションは「中国武術」を基礎にしており、攻守が目まぐるしく入れ替わる流麗な戦闘がゲーム内に落とし込まれている。
アクションは映像監督にも制作に参加いただき、本格的なものとなっているとのこと。
その上で、ゲームらしいアレンジをという方針で作られているため、より迫力を増した華麗なアクションが楽しめると語っていただいた。
優しいゲームではないが、その分達成感を
「困難を乗り越える達成感を味わってほしい」というコンセプトで制作された本作は、やはり優しい難易度ではないとのこと。
「ソウルライク」ジャンルが昨今広がりを見せる中で、先ほど述べていただいた「中国武術」の流麗さ、そしてコーエーテクモゲームスの得意とする「三国志」を組み合わせ、本作独自の魅力を引き出しているようだ。
Team Ninjaとしても三国志ジャンルを手掛けるのは初の試みということで、より挑戦的な作品になっているとのことだ。
自分の腕が純粋に表れる「フェア」な勝負を意識した手触り
本作のアクション面では、とりわけ「自分が思った通りにキャラクターが動く」という点を重視しているとのこと。
「ソウルライク」ジャンルでは「回避」や「カウンター」といった要素にスタミナが設けられているのが一般的だが、これではプレイヤーが理不尽に思いかねないということで、本作ではスタミナ要素は排除されている。
「自分の動きがまずかったから負けた」、「自分がカッコよく動けて勝った」というプレイ感への納得を重視した作りになっているとのことで、確かなこだわりを感じることができた。
三国志の「Team Ninja」流解釈
Team Ninjaは初めて三国志ジャンルを手掛けることになるが、開発にあたってコーエーテクモゲームスの時代考証部が完全協力し、黄巾の乱以降の史実三国志に沿った内容となっているとのこと。
その上で「Team Ninja」流解釈を行っているとのこと。その部分が妖怪をモチーフにした敵「妖魔」、五行をモチーフとした「神獣」のようなダークファンタジー要素に現れているようだ。
三国志の武将も既に公開されている趙雲をはじめとして、敵としても味方としても次々に登場するとのことで、「Team Ninja」流の新解釈ダーク三国志から目が離せないだろう。
GameWithユーザーへのメッセージ!
本作は「緊張感と高揚感の絶妙なバランス」を目指して作られており、いわゆる「死にゲー」で難しい分乗り越えたときの達成感が高くなっているとのこと。
「ギリギリの戦いを制した!」という達成感や、「華麗なアクションで敵を葬り去った!」という自分に酔いしれる感覚を、本作で体感することができると最後に語っていただいた。
筆者も夢中でプレイさせていただき、その完成度にまさしく「一敗塗地」となった本作の発売が待ちきれない。
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本作へのみんなの期待値は?
発売日など基本情報
発売日 |
2023年3月3日 |
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会社 |
KOEI TECMO GAMES |
ジャンル | アクションRPG |
対応ハード | PS5 / PS4 / XOne / PC |
価格 |
PS5 : 7,800円(税抜)
PS4 : 7,800円(税抜)
XOne : 7,800円(税抜)
PC : 7,800円(税抜)
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公式HP | |
公式Twitter |
GameWith編集者情報
幼少期に難病を患うも、ゲームを心の支えとして完治。その後、竹馬の友のごとく歩んできたゲームへの恩返しとしてゲームライターに。 「パワプロ」シリーズで野球の楽しさを知り、「逆転裁判」シリーズで法律の勉強を志すなど、ほぼ全てでゲームの影響を受けながら人生を歩んでいます。 あらゆるゲームの楽しさを伝えたいので、ジャンル問わず幅広くプレイしています。特に「ポケモン」「FE」「世界樹の迷宮」といったシミュレーション・RPG系が好み。 |