ガンダムエボリューション(GUNDAM EVOLUTION)
ガンダム新作FPS「ガンエボ」を先行プレイ!「オーバーウォッチ」とはまた違う多彩な魅力を持った作品!
バンダイナムコエンターテインメントとバンダイナムコオンラインより、PC・コンソール向けに配信予定のソフト『GUNDAM EVOLUTION(ガンエボ)』。
本作は、これまでの「ガンダム」作品に登場したモビルスーツ/アーマーを操作して戦うチームシューターFPSだ。
『ガンエボ』は4月8日~4月12日までの4日間、抽選30,000名が楽しめるネットワークテストを実施。
テスト実施期間では大手ストリーマーたちによる配信や「ガンダムOW」ワードがSNSのトレンド入りするなど、週末を大いに盛り上げてくれたイベントだった。
本記事ではそんな『ガンエボ』ネットワークテストに参加したオーバーウォッチガチ勢の筆者が、『ガンエボ』の魅力とよく比べられる「オーバーウォッチ」との違いについてを徹底レビュー。
オーバーウォッチのプレイ時間は3000時間を超え、今回のネットワークテストでも「トップ100」に入ることの出来た筆者だからこそ分かる本作の魅力をお伝えできればと思う。
ガンダムエボリューション(GUNDAM EVOLUTION)
GameWith編集者情報
PCの競技系(esports)タイトルを中心に、MMOやカジュアルゲーなど様々なゲームをプレイするライター。esports黎明期から様々なタイトルの大会に参加しています。特にハマった&やり込んだゲームは『Overwatch』で日本一を取った覚えもあったり。週末はスマホゲーをポチポチしながらesports大会の観戦を楽しんでいます。 |
目次
ガンダムエボリューション(GUNDAM EVOLUTION)
「ガンダムOW」とも言われる由縁は?OWガチ勢が「ガンエボ」と「オーバーウォッチ」の違いなどを徹底レビュー!
トレンド入りした「ガンダムOW」とはどう言う意味?
まずは、今回トレンド入りを果たした「ガンダムOW」とはどう言う意味なのかから説明させていただこう。
まず「ガンダムOW」の「OW」はBlizzardが送るチームシューター「オーバーウォッチ」の略称で、「ガンダムの皮を着せたオーバーウォッチ」的な意味として今回トレンド入りを果たした。
正確な言葉の出どころは不明だが、情報初出し時に公開された「6vs6のチームシューター」である点、最新トレイラーでの「UIが似ている」点などを見た人が「ガンダムOW」と言うワードを生んだのだろう。
また『ガンエボ』発表当初は、「オーバーウォッチ」の2作目にあたる「オーバーウォッチ2」が6vs6から5vs5への大幅なシステム変更も発表されていたことから、「ガンエボが真のオーバーウォッチ2なのでは?」との反応もあり、既存「オーバーウォッチ」プレイヤーの間で盛り上がっていたのも記憶に新しい。
と、余談はここまで。
そんな何かと「オーバーウォッチ」と比較される「ガンエボ」を実際にプレイして感じた魅力やプレイ感覚をここからたっぷりとご紹介させていただこう。
最初から結論を言ってしまうと「オーバーウォッチ」とは別のゲームであることは確実。
FPS好き・ガンダム好きはもちろん楽しめる他、FPSには少し抵抗のある…という人も楽しめる間口の広い&奥が深いゲームとなっているので、是非一度読んでいってみて欲しい。
ベースは「オーバーウォッチ」だが、プレイ感覚は別物
基本的なゲームシステムは、マッチングした2チーム12人のプレイヤーが、多彩なスキル・必殺技(Gマニューバ)を持った14種類(※ネットワークテスト時点)のユニットの中から1種を操作して戦うFPS。
ゲームモードは相手のエリアへと攻め込む「ポイントキャプチャー」、破壊兵器の設置と解除を行う「デストラクション」、3つの目標拠点を取り合う「ドミネーション」の3つのモードが用意されている。
6vs6のチームバトルでは、個人技だけでなくユニットの特性を理解してチームとの連携をすることが不可欠。どのモードにおいても全く違う目標があるため、戦略・戦術を考えれば考えるほど面白いスルメゲーとして楽しめる。
「オーバーウォッチ」を知っている人が、初回起動時のチュートリアルをプレイすると気付く所が一点。
設置型の範囲ヒールガジェッド「リペアポット」がオーバーウォッチのスキルと似ている。という点だ。
他にもプレイを進めると「攻撃&耐久アップ」のバフスキルや、「一定時間相手の位置が分かる」など、「オーバーウォッチ」にも同じ効果のスキルが存在している。
「ガンダムOW」ワードはネタで言っている人が大半だが、このワードや「ガンエボ」を紹介している動画や記事内容を見て本気で「パクリ」と思っている人もチラホラ。
これでは「ケアル」と「ホイミ」、バトル映像を見比べて「FFがドラクエのパクリ」と言ってるようなもので、あまりにも理不尽すぎる。
どうかこの記事を呼んだ人だけでも「わかり手」でいて欲しい。
ロール(役割)色はあまり強くないので初心者も安心!
チームタクティクス系のシューターゲームで多いのは、「ダメージ」「ヒーラー」「タンク」といった役割分担(ロール)が用意されたゲーム性が多い(オーバーウォッチもその内の一つ)。
ロール色が強いゲームはチームメンバーの役割が色濃く出るため、ダメージや回復が足りなくて喧嘩になったり、「花形」ができてしまい人気のロールが偏ったりと、対戦ゲーム特有のギスギス感に耐えられず、それをキッカケにやめてしまう人もいると良く聞く。
しかし『ガンエボ』は明確なロールはなく、全ユニットが一定のダメージを出すことができ、体力も一定時間ダメージを受けなければ回復していくため、誰もが「花形」としてチームを勝ちに導くことが可能だ。
またロールとは別にユニットには「格闘機」「射撃機」「シールド持ち」「スナイパー」「回復」といった個別の特徴があるのが魅力的。
ロールほど役割分担が厳しくなく、味方の構成バランスをそこまで気にしなくても良いため「1ユニットを極める」というプレイスタイルも可能だ。
ロボットゲーは自分のお気に入り機体を使い続けたい派の筆者からするとかなり嬉しいシステム設計。
他のチームシューターFPSでは、相手の構成次第でこちらの構成を変える事が「一つの戦略」としてある関係で「1キャラのみを極める」のは難しい。その点『ガンエボ』のハードルはかなり下がっていると言えるだろう。
Toshi
公開された上位ランカー達は元オーバーウォッチ勢が目立ったので、「ガンダムOW」のイメージを加速させていますが、単純に様々なゲームで培ってきた「ゲームに対する経験値や理解度が高い」「パーティで参加している」の2点が強く「オーバーウォッチ経験者が強い」ワケではないように思えました。
「ガンダム」IPが各所で活かされた演出&映像!
本作のグラフィックは「超最新グラフィック」ではないものの、ビーム兵器や炎などのエフェクトの気持ちよさはしっかり残しつつ、「エフェクトの見やすさ」「対戦ゲームとしての駆け引き」を楽しめるゲームだと感じた。
画質設定次第では、正式サービス時に対応予定のPS4でも60fpsも恐らく出るだろう。またPC版は「120FPS」まで出せたので、PS5版なら120fpsにも対応していそうだ。
また「ガンダムゲー」としての演出が良いのも嬉しいポイント。特に各ユニットが持つ必殺技「Gマニューバ」の発動時は少しカメラが下り、三人称視点で決めポーズを確認できる。
「TRANS-AM」や「HADES」など機体の色やエフェクトが変わるモノや、「月光蝶」など自身に羽が生えマップを縦横無尽に駆け回る姿は必見。
FPSゲームだと聞いて、せっかくのお気に入り機体も自分の腕しか見えなくて残念。と半ば諦めていた筆者だったがこの演出には堪らず「カッコエエ…」と声を漏らしてしまった。
「Gジェネ」や「ガンダムvs」シリーズで目が肥えてしまっている感は否めないが、本作もまた「ガンダムオールスター作品」であることに変わりはない。
現状は14ユニットのみだが、既に宇宙世紀の枠を超えて昭和〜平成の様々なシリーズのモビルスーツ(ユニット)が登場している。
正式サービス開始時にはユニットが増えているのか、次はどのシリーズからどの機体が参戦するのか。サービス開始後のアップデートにも期待が高まるばかりだ。
Toshi
ガンダムゲームは自分が操作するユニットを見るのもまた一つの楽しみ。今回はFPSなのでなかなかその辺が生きにくいと思いましたが、Gマニューバの時のカッコ良さに惚れました。
対戦ゲームとしてのバランスは?元プロゲーマーも開発に参加している?
今回のネットワークテストではバトルパスレベルがLv20になるまで(約60ゲーム)参戦させていただいたが、対戦ゲームとしてのゲームバランスはかなりよかったと感じた。
4日間のプレイテストの中でSNSでの反応では、1日目は「ガンダムバルバトス」や「サザビー」が強すぎるとの話題が上がっていたが、2日目では「ガンダムエクシア」や「アッシマー」も強いと評価されていた印象。
まだメタ(一番強い構成)が固まっていない部分だが、スキルをお互いに打った時の勝敗でいうと、良い形で3すくみ,4すくみが出来ており、どのユニットにも強い相手・弱い相手がいた印象だ。
また今回、ゲームをプレイするにあたって他社メディアのインタビュー記事等も見たところ、どうやら「元プロゲーマー」が数名ゲーム開発に参加をしている模様。
「日本産」と言う面だけでも、日本人プレイヤーの意見が非常に通りやすいのに、「元プロ」が参加していることでプレイヤー目線でのバランス調整にはかなり期待できそうだ。
Toshi
テスト初日はバルバトスが一強と言われていましたが、既に評価は変わってきそう。最初は何かと尖ったキャラが強く見えがちですが、そこが答えではないのがチームシューターFPSのおもしろいところですね。
ガンダムエボリューション(GUNDAM EVOLUTION)
結論「ガンエボ」は超始めやすいチームシューターFPS!
基本プレイ無料、課金がバトルの勝敗に影響がない点、コントローラーでも無理なくプレイできる程のAIM要素と操作性、PS4やPS5、Xbox One、PCなど多数のプラットフォームから参戦できる点などを考えると、今シューター界のトップを走る「Apex legends」や「Fortnite」といった大人気ゲームと遜色のない始めやすさになっていると感じた。
記事冒頭でもお伝えしたが、ガンダム好き/FPS好きはもちろん、まだガンダムを全く知らない人・FPS初心者にも十分おすすめできる作品なので、ぜひ注目のタイトルとしてサービス開始を待っていてほしい。
©︎創通・サンライズ・MBS