2024年10月18日(金)より開始される、『オーバーウォッチ2』x『僕のヒーローアカデミア』コラボ。
今回は「Activision Blizzard」より招待を受け、『Over Watch 2(以下 OW2)』のアート・ディレクター、Dion Rogers氏に直接インタビューする機会に恵まれた。
今回の『僕のヒーローアカデミア(以下ヒロアカ)』コラボでのキャラクターデザインなどについてをお伺いできたので、貴重な制作秘話をお届けしよう。
Over Watch 2
『オーバーウォッチ2』x『僕のヒーローアカデミア』コラボ、開発者へインタビュー!
▲『Overwatch 2』アート・ディレクター:Dion Rogers氏
■プロフィール
ブリザード・エンターテインメントに所属するアート・ディレクター。
国際的なアーティストチームと協力し、『オーバーウォッチ』と『オーバーウォッチ2』のビジュアル開発と世界観の構築に貢献している。ブリザードのゲーム開発者として15年以上、Heroes of the Stormや、World of Warcraftを含む様々なタイトルに携わる。
ニュージャージー州生まれで、人生の大半をノースカロライナ州で過ごし、美術史とゲーム開発について学ぶ。近未来の世界やファンタジックな環境を表現した、明るく鮮やかなアートワークを作るのが好き。また、余暇にはミニチュアウォーゲームの愛好家でもある。
今回のイベントの目玉である『ヒロアカ』キャラのコラボスキンの制作の中心人物となった、アートディレクターの「Dion Rogersさん(以下 Dionさん)」に60分のインタビューを実施させていただいた。
以下インタビュー内容を一部抜粋
開発者へのインタビュー
参加者
日本では大きな話題となっていますが、『ヒロアカ』とのコラボはどういったきっかけ、経緯で決まったのでしょうか?
ーーDionさん
『ヒロアカ』は『オーバーウォッチ』の世界観にとても親和性が有り、制作チームにもファンが多いことが大きな要因ですね。
以前『ワンパンマン』とのコラボも実現しましたが、ヒーローというテーマがあったのでオーバーワッチの世界観とすごくよくマッチしている。誰でもヒーローになれるという「テーマ」がかなり共通していると思うので採用しました。
このコラボが実現しとても嬉しく思っています。
参加者
『ワンパンマン』や『カウボーイビバップ』とのコラボも話題になりましたね、日本のアニメとのコラボが多いと思いますが、なにか理由はあるのでしょうか?
ーーDionさん
アニメや映画をはじめ、すでにさまざまなタイトルがリストアップされています。世界観やストーリーとの親和性をテーマに、最近見て好きだった作品、こどもの頃から馴染みのある作品など、制作チームのメンバーなどから逆にプレゼンを受けるんです(笑)。その中に『ヒロアカ』がありました。
制作チームからのプレゼンは、ポジティブさが伝わってくるのがすごい鼓舞されます、長年親しんできた作品だと特に。
『オーバーウォッチ』の世界観はポジティブさを売りにしているため、とても良い感じにコラボできるということが大事なんですよ。むしろこのようなジャパンアニメーションとコラボできて逆に私たちが光栄に思っています。
参加者
コラボスキンの対象枠が限られたかと思いますが、惜しくも実装できなかった『ヒロアカ』のキャラはいますか?
ーーDionさん
『ヒロアカ』にはすごくかっこいい、とても楽しいデザインのヒーローがあまりにも多く、発表したリストに絞り込むまでがすごい難しい作業でした。
個人的には「常闇踏陰」が好きだったんですが、制作チームの他のメンバーから、もうちょっとメインキャストから選ぼうよ。みたいな雰囲気になって泣く泣くお蔵入りになりました。
ゲーム内でどうやってキャラクターデザインを表現できるかを考えたのですが、難しいことが多くなって主人公やメインキャラクターに集中するようにしました。
誰でもヒーローになれるというコンセプトから、ヒーローになる過程を見せるように、"ヒーローになる前"、"ヒーローになった後"みたいな違いを見せつけられるように『ヒロアカ』でもそのような二面性を持つキャラクターを入れようと思いました。
でも、技術的に無理なところもあり断念せざるを得なかったものもあります。
参加者
今回のコラボキャラのスキンの特徴や魅力はどういったところにありますか?こだわりのポイントがあれば教えてください。
ーーDionさん
全体的にはゲームプレイを第一に考えており、シルエットなどで考えてます。
キャラそれぞれで伝えると、トレーサーに関しては性格や生い立ち、ウィンストンとの出会いで変わっていく、成長していく様子などが主人公の「デク」と似ている。という点で決定しました。
ラインハルトは、やはりシルエットで「オールマイト」とマッチすると考えてます。声の大きさ、隙あれば人を助けようとする、豪華で優しいところ等はみんなのヒーローにふさわしいのではないでしょうか。
「お茶子」に関しては、ジュノとのマッチングがベストなので、新キャラながらも採用に至ってます。ふわふわ浮く能力や、可愛らしさは彼女達らしさが表現されています。また、新キャラであるジュノはまだスキンの種類が少なく、もっとプレイヤーが自由に楽しむために多種あったほうがいいと考えて早めに決まりましたね。
残り2人はヒーローばかりじゃなく、ヴィランも入れないとダメだよね。ってことでリーパーとキリコをヴィラン役にしました。
キリコは普通はすごいいい子で面白い子だったので逆にヴィラン役にしたら面白いんじゃないかという案を採用してます。
参加者
特殊なボイスラインやエフェクトなど、見た目以外にも変化するような仕様は用意されていますでしょうか?
ーーDionさん
全員分は用意していませんが、何人かはサプライズを用意しています。
やはり『ヒロアカ』らしさを出すためにPOTG(プレイオブザゲーム)の時のちょっとした何かだったりするのでその辺もぜひ注意深く見ていただければと思います。
参加者
今回のコラボを実現するにあたり、原作者の堀越耕平さんや出版社とのやり取りはどのように連携を取っていましたか?
ーーDionさん
出版社の編集部の方々と多くのやり取りをしました。貴重な経験だったと言えます。
キャラクターデザインの中でも一番多くのやり取りをしたのが「オールマイト」とラインハルトですね。70歳のおじいちゃんの顔と「オールマイト」がマッチするのかというところ。老けすぎていないか、若すぎないかなどを両者が納得行くまで細部を調整するのに多くの時間を費やしたように思えます。
トレーサーなどは髪型の再現に本当に苦労しました。キャラクターのデザインの中でも一番苦戦するのが髪型です。「デク」の面影がありつつ、トレーサーのキャラクター性を失わせない調整にとても苦戦しましたね。
参加者
本日は貴重なお話をありがとうございます。最後に日本の『OW2』ファンに向けメッセージを頂ければ幸いです。
ーーDionさん
今日はこのような場に来ていただきありがとうございます。。
自分の大好きなキャラクターが自分たちが作った世界の中で走る、動き回っていろいろなことをしているのを見るのがすごい楽しいしすごい光栄なことだと感じています。
開発・アートチームはこのようなコラボレーションを毎回楽しみに作っています。
なのでユーザーの皆さんも一緒にコラボを楽しんでいただければと思います。
Over Watch 2
イベント概要
『オーバーウォッチ 2』『僕のヒーローアカデミア』とのコラボレーションが実現!
※以下、プレスリリースを一部引用
トレーサーの「デク」やラインハルトの「オールマイト」などコラボ・スキンバンドルが日本時間10月18日(金)から10月31日(木)まで登場
この度、東京ゲームショウ2024において、Xboxスタジオ制作の主要タイトルに関連した発表が行われたことをお知らせします。発表では、人気アニメ『僕のヒーローアカデミア』と『オーバーウォッチ 2』とのゲーム内コラボレーション企画や『StarCraft: Remastered』と『StarCraft II』のPC Game Passのデビューを発表しました。詳細はこちらの公式ブログにてご確認いただけます。
■『僕のヒーローアカデミア』x 『オーバーウォッチ 2』コラボスキン
日本時間10月18日(金)から10月31日(木)までの期間中、『僕のヒーローアカデミア』の人気ヒーローとヴィランになりきれる限定レジェンダリー・スキンが『オーバーウォッチ 2』ゲーム内で配信されます。どのスキンも、コラボ・キャラクターの特徴がふんだんに取り込まれています。「オーバーウォッチ」内の他のスキンにはない「個性」をまとったコラボ・スキンにご注目ください。
- 熱く折れない心を持った主人公 ── トレーサーの「デク」
- 人の喜ぶ顔が大好き ── ジュノの「ウラビティ」
- 平和の象徴 ── ラインハルトの「オールマイト」
- 己の“好き”を貫き通す変身の達人 ── キリコの「トガヒミコ」
- 敵(ヴィラン)連合リーダー ── リーパーの「死柄木 弔」
Over Watch 2
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発売日など基本情報
発売日 |
Switch: 2021年3月10日 PS4: 2019年2月5日 PC: 2020年11月5日 PS5: 2019年2月5日 |
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会社 |
Electronic Arts |
ジャンル | シューティング |
対応ハード | Switch / PS4 / PC / PS5 |
価格 |
Switch : 基本プレイ無料
PS4 : 基本プレイ無料
PC : 基本プレイ無料
PS5 : 基本プレイ無料
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GameWith編集者情報
FPSを愛し、FPSに愛されなかった男。FPS好きなのに得意なゲームは麻雀とパズルなどのテーブルゲーム。 その他アクションゲームやRPGも嗜み、アプリゲームとコンソール・PCゲームを同時にプレイするマルチタスクも可能。 建築家志望の大学時代を過ごし、元々ラーメン屋を経営していたが、一転してSEOのディレクションに従事。異色(カオス)な職歴を持つ。 |
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