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lemorion_1224が開発した『8ペン出口』は、大ヒット作『8番出口』のテイストにペンギンの要素をたっぷり盛り込んだ脱出ゲームだ。マスコットホラー『ペンギンホテル』シリーズの番外編となるが、本編を遊んでいなくても全く問題なく楽しめる。しかも、なんと無料だ!

プレイヤーが目を覚ますと、そこはペンギンホテルのとある廊下だった。しかし、扉を開けてもまたスタート地点に戻ってしまう……ただ1つやれるのは、無限にループする廊下からの脱出を目指すこと。異変を見つけたら「YES PEN」、異変がなければ「NO PEN」の扉を選び、8回連続で正解すればゲームクリアとなる。
数ある8番出口ライクな脱出ゲームのうち、本作が際立っているのは「すべての異変にペンギンの要素が含まれている」ということ。登場するペンギンたちは『ペンギンホテル』シリーズに登場するキャラクターだ。とても可愛らしいペンギンと不気味な異空間の組み合わせが独特で、他のゲームでは味わえないキモカワイさ、いやカワイキモさ?が楽しめる。

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8ペン出口
ペンギンの要素を含む「異ペン」を探し出す

本作における「異変」は「異ペン」と呼ばれている。なんらかの形でペンギンが絡んでいるためであり、漠然と何かが起こる……ではなくて、ペンギン、ペンギン要素どこ?という心構えを持ち、全身をペンギンセンサーとして画面の隅々まで指さし確認していきたい。
基本的なゲーム進行は、まず廊下を歩き、注意深く異ペンがないか観察する。1回ごとに異ペンは「ある」か「なし」のどちらかで、複数のカブリはない。あると判断したら「YES PEN」の扉を、ないと思えば「NO PEN」の扉を選ぶ。『8番出口』でいえば「引き返す」と「次の車両に進む」に対応している。
正解すると次の廊下へ進めるが、不正解であればスタート地点に戻される。正解するごとに、スタート地点横の数字が「1」「2」「3」……と増えていき、8回連続で正解すると脱出成功となる。筆者は「YES PEN」と「NO PEN」の意味を取り違え、最初の数回はゼロからやり直しを繰り返すことに……。

8ペン出口
異ペンを探し出すコツは「固定観念にとらわれない」

これ以降は、ネタバレを含むことになる。全く予備知識を入れず,新鮮な気持ちでプレイしたい人は、ここでで引き返すことをお勧めする。
【以下、ネタバレあり】本作にはぜんぶで31種類もの異ペンが登場する。ザックリ分ければ「インテリアにペンギン要素」と「廊下そのものがペンギン化」、「おかしなペンギンがちん入」といったところだ。
分かりやすいのが、インテリアの異ペンだ。照明がペンギンの形になっている、壁からペンギンの目が覗いている、換気扇がペンギンの形になっているなど。壁をよく見るとペンギンの形に盛り上がっている……という異ペンにはうわっ!と飛び上がった。

また、ホテルの一室からツララが派手に生えていたり、奥から大量のペンギン軍団が走ってくるは「見れば分かる」というレベルだ。
しかし、天井にペンギンが張り付いている、本棚の裏にペンギンが隠れているというのは気づきにくい。予想外の場所に隠れていたり、ときに予想外の形を取っていることもあり、固定観念にとらわれないのが攻略の秘けつだ。そして異ペンは、目に見えるものだけとは限らないのだ。

8ペン出口
何度も繰り返しプレイしてしまう中毒性

これら異ペンは見つけづらいものもあるが、それだけ気づいたときの達成感は格別だ。また、一度見た異ペンは二度と出現しないため(スタート地点に戻されるとリセット)、記憶しておくことも重要である。
ルールはとてもシンプル、ペンギンと異空間が織り成す世界観も味わい深く、ついつい何回も挑戦してしまう。異ペンは(一部を除いて)あまり怖くないため、ホラーゲームが苦手な人も安心してプレイできるだろう。

8ペン出口
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