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時間を操る能力を授かった女戦士を操作する戦術的アクション!『Lysfanga: The Time Shift Warrior』をプレイ!
Spotlight by Quantic Dreamから発売された『Lysfanga: The Time Shift Warrior』は運命に選ばれた女戦士「イメ」として魔物の軍勢に立ち向かう見下ろし型のアクションゲーム。
「ラクセス」と呼ばれる魔物が襲来し封印された古代都市。その封印が解かれ、原因を探るために古代都市にイメが向かうところから物語は始まる。
古代都市に到着したイメを待ち受けていたのはラクセスの軍勢。果敢に戦うも敗北したイメの前に、なんと封印を施した女神「コメーラ」が現れる。
女神はイメに「時間を巻き戻す能力」を授ける。その能力を新たな武器とし、イメと魔物との激しい戦いが幕を開けることになった。
時間を操る能力によって、過去の自分の幻影と共闘するというストラテジー要素を併せもった個性的なアクションが楽しめる本作。その魅力を本記事では紹介していく。
目次
倒れるほどに味方が増える、戦術的なアクション
過去の自分の力を借りて魔物の軍団に立ち向かう
本作の基本となるゲームの流れは至ってシンプル。各ステージごとに配置された敵を全滅させれば勝利というものだ。
しかし敵であるラクセスの軍勢の数は膨大であるのに対し、味方はイメただ一人。加えて一度に行動できる時間には制限がかけられている。
普通に挑めば敗北は必至。ここで役に立つのが女神からイメに授けられた「時を操る能力」だ。
時を操る能力はイメが敵の攻撃で倒れた時や制限時間に達した時に発動する。
するとステージ開始時に時間が巻き戻り、さらには時間が巻き戻る前のイメの行動を再現する幻影「レムナント」が召喚されるのだ。
これによって一度倒した敵の対処はレムナントに任せ、現在のイメを操作して他の敵を倒すというように手数を増やすことができ、ラクセスの軍勢にも対等に立ち回れるようになる。
また、ステージやラクセスの種類によってはレムナントとの共闘を前提としたギミックもある。
金と紫の扉があり、片方を通ると片方が閉じる二元扉、前面に盾と構えているためレムナントとの挟撃が有効なラクセス「ガーディアン」、対の二体を同時に撃破しなければ復活してしまうラクセス「ツインズ」。
これら以外にも様々なギミックがプレイヤーとイメを待ち受けている。
このようにレムナントをはじめとした本作独自のシステムによって、アクションでありながらストラテジーやパズルゲームのような要素をあわせ持ったゲーム性となっている。
システムやステージの特徴を熟知し少ない手番でクリアできた時はパズルのピースが嵌った時のように気持ちがいい。
惜しむらくは、ステージごとに挑戦目標となるタイムが決められているのだが、これを達成しても特に報酬のようなものがないこと。
だがこれは裏を返せば目標未達成でもクリアさえすればゲームは進めることができるので、難しいステージは何度も時間を巻き戻してレムナントを増やしてゴリ押しするという手法もとれる。
多数の武器や魔法から生まれる多彩な戦術
イメがラクセスに対抗する手段は時を操る能力だけではない。
最も基本となる攻撃手段である武器や様々な効果を発揮する魔法やルーン、ゲージを貯めることで発動できるいわば必殺技の「女神の力」。これらをうまく活用してこそ熟練の戦士となれる。
初期の武器は「シャムシールと盾」。剣型の武器であるシャムシールで斬りつけ、盾で殴ることで敵をスタン状態にさせることができる癖のない使いやすい武器だ。
他にも物語を進めていくと遠距離や範囲攻撃を得意とするチャクラムなどが手に入る。武器は戦闘中でも自由に切り替えられるので、状況に応じて使い分けることができる。
魔法は発動することで敵やイメ自身に様々な効果を付与する。
最初に入手できる掌握のボルテックスは周囲にダメージを与えつつ小さい敵を引き寄せることができる。複数の敵を相手取る時に有効だ。
敵の攻撃を防ぎカウンターを発動する魔法、時間を巻き戻した時にスタート地点を変更する魔法など、多種多様な効果を持った魔法が存在する。
魔法は一度使用するとしばらく使えないクールタイムが発生するので使い時の見極めが重要となる。
ルーンは常時発動するいわゆるパッシブ型のスキル。
女神のルーンは女神の力を発動するのに必要なゲージがより速くチャージされるという強力な効果。
女神の力は発動にゲージが必要な分、非常に強力なせん滅力を持っている。
ガーディアンの盾を貫通する効果も持っているため、強敵を短時間で処理したい時などに使おう。
なお魔法やルーン、女神の力は武器と違い非戦闘時か戦闘開始時のみ変更可能なので、よく作戦を練ってから装備したい。
作り込まれた古代都市を探索
エキゾチックな雰囲気ただよう古代都市
本作は敵と戦うステージと次のステージの間はイメを操作して古代都市を移動していくことになる。
派手な戦闘アクションにばかり目が行きそうになるが、移動中にふと古代都市の造形を眺めてみるとかなり作り込まれていることに気が付く。
謎めいた雰囲気でありながら美しさも兼ね備えた景色のおかげで移動シーンも単調に感じることはなかった。
また、場所によっては世界観等を説明したテキストを読めるオブジェクトが配置されている。
古代都市の景色を眺めながら過去の人々の暮らしを想像するのも一興だろう。
フィールドには思わぬお宝も?
古代都市の探索は戦闘面に有利な効果をもたらしてくれることもある。
戦闘で召喚できるレムナントには上限があるが、探索で手に入る「レムナントのかけら」というアイテムを集めると、その上限を増やしていくことができるのだ。他にも魔法やルーンが入っている宝箱もある。
本作はステージの挑戦クリアや敵の撃破による報酬はない。そのため魔法やルーンは物語の進行以外では探索で入手することになるため、イメの強化には探索が非常に重要な要素となっている。
ストアでは本作はハクスラゲームと紹介されているが、上記の点から考えるとどちらかといえばメトロイドヴァニアに近い形式のゲームと言えるだろう。
また、探索では鎧のデザインを変更できる設計図を入手することもできる。
こちらは戦闘面には影響しないので、お気に入りのデザインが手に入ったら自由に変更しよう。
まとめ
自身の分身・レムナントを召喚するシステムによって斬新な戦闘アクションを体験することができる本作。
特にアクション以外にもストラテジーやパズルゲームのように頭を使う要素が入ったゲーム好きな人には特におすすめできる作品となっている。
イメ自身や古代都市を取り巻く謎を追うストーリーも先が気になって、つい「あともう1ステージ!」と辞め時を見失ってしまうこと間違いなしだ。
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