大塚角満のゲーム漫遊記 第20回「家庭用VRの答え」

大塚角満のゲーム漫遊記 第20回「家庭用VRの答え」

最終更新 : GameWith編集部

角満のゲー漫 第20回!誰もがスーパーヒーローになれる『マーベルアイアンマン VR』を紹介!夢を形にしたVRゲームのスゴイところを存分に語ってくれます。

大塚角満のゲーム漫遊記

総評!「ココ」が凄かった!

浮遊感、爽快感、そして純粋な楽しさが、これまでのVR用コンテンツと比べて抜きん出ている良作。PS VRを買ったはいいけど、使う機会が見出せなくてホコリをかぶってしまっている……って人にこそ遊んでもらいたい!

没入度
★★★★★(5)
ヘッドセットとモーションコントローラを身に付ければ、その瞬間からアイアンマン。没入感は、とてつもない!
浮遊度
★★★★★(5)
マンガに出てくる空飛ぶ術やらナントカコプターに憧れたことがあるなら、この浮遊感は病みつきになるはず。
敷居度
★★★★(4)
とはいえ、ゲームにたどり着くまでのハードルは低くはない。でも、PS VRをセッティングしてあるなら無問題!

VRの可能性を追って

いまから4年ほど昔のことになろうか。

週刊ファミ通の巻末コラムを担当しつつ、ファミ通グループの単行本を作る部署の編集長をしていた俺は、“とある施設”の前に立って武者震いしていた。

そして、同行していた同僚に向かって、しかつめらしい顔で言ったのである。

「今後のゲーム業界、“コレ”を避けては通れないだろう! いまからツバを付けておけばいい書籍が作れるかもしれないし、片っ端から体験しておこうぜ!!」

施設の看板に立体的でオシャレな書体で大書きされていたのは、

“VR”

という文字。

その横に小さく添えられていた“バーチャルリアリティー”というルビ(フリガナ)といっしょに、ネオンライトがキラキラと輝いていたことをいまでもよく覚えている。

そう、そこは、にわかに一般誌やテレビで話題になりつつあったVR専門のアミューズメント施設。

それほど広くはない屋内のスペースに、大型筐体モノも含め、10種類くらいのアトラクションが置かれていたと思う。

「ハッキリ言って、怖いと思います。……ホラ、この悲鳴」

案内してくれた広報担当の声に被せるように、“VRお化け屋敷”と銘打たれたプレハブの奥から、

「きぃやぁぁああああ!!! もうやだぁぁあああ!!!」

という、女性の金切り声がくり返し轟いた。その声を震えながら聞きつつ、俺は確信したものである。

「やっぱり、これからはVRだな……! PlayStation VRももうすぐ発売されるし、しっかりと研究しておかなきゃ……!」

PlayStation VR発売=“VR元年”

その後まもなく店頭に並んだPS VRは、話題性もあって新しもの好きが飛びつき、数ヵ月間は供給が追い付かないほどの品不足となった。

メディアは“VR元年”を大々的に謳い、家庭でもVRコンテンツがあふれるであろうことを報じたのである。

あれから4年。

VR……とくに家庭用のソレは、ある種の袋小路に迷い込んでいるように思える。

導入ハードルが決して低くないこと、長時間のプレイに不向きなことなど、その理由はいくつも挙げられるが、何よりも大きかったのは、

“VRの良さをシンプルに伝えられるコンテンツがなかった”

これに尽きるのではなかろうか。

そんな中。

7月3日にソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されたゲームが、時が止まったかのような家庭用VRという池に一石を投じることになる。

そのゲームの名は、PS VR専用ソフト『マーベルアイアンマン VR』。

アイアンマンVRの画象

いわゆる“キャラモノ”のこのゲームが、家庭用ゲーム機におけるVRの、ひとつの答えを見せてくれたのである。

夢を形にしたゲーム

『マーベルアイアンマン VR』はその名の通り、マーベルのスーパーヒーローであるアイアンマンとなって、悪の組織とバトルを展開するアクションゲームとなっている。

アイアンマンVRの画象

PS VRと、PlayStation Move モーションコントローラは必須装備。これだけで早くも、家庭用VRの懸念材料である“敷居の高さ”が露見している。

加えて、『マーベルアイアンマン VR』は、プレイヤーの立ち位置や前後左右の余裕も確保しなければいけないので、この時点で、

「めんどくさ……」

と思われる可能性もある。少なくとも、俺はちょっとそう思ったしな(苦笑)。

でも。

前述の“家庭用ゲーム機におけるVRの答え”に到達するには、これは必要不可欠の作業であった。

「四の五の言わず頭にヘッドセットを被せて、両手にモーションコントローラを持って、見た目もそのままのアイアンマンになっちまえよ!!」

いまの俺なら、当時の俺に強硬に言える。ナゼならこの先に、

“空飛ぶスーパーヒーローになって、悪漢とバトルをくり広げる”

という、子どものころから夢に描いていた世界が“超リアルに”展開することを知っているから。

アイアンマンVRの画象

ホントにアイアンマンになれます

アイアンマンが空を飛ぶ方法は、両手のひらから“リパルサー・ジェット”というエネルギーを噴射すること。

それをゲーム中に再現するのが、左右の手に持ったモーションコントローラだ。

具体的には、上空に飛び上がるにはモーションコントローラを下に向けてリパルサー・ジェットを発射。

前に飛ぶには、モーションコントローラを身体の後ろに構える。

そして、左に曲がるには右に、右に曲がるにはその逆に噴射……と、映画の世界そのままの操作がVRで実現されているというわけだ。

アイアンマンVRの画象

このインターフェースの何がスゴイかって、プレイヤーはその場に直立したまま動かず、手の向きを変えるだけで、360度の世界を自由自在に飛び回ることができちゃうこと。

それも、苦肉の策で生み出された操作ではなく、アイアンマンそのものの動きを再現したものだからか、ちょっと驚くほどしっくりくる。ついつい、

「このリアルさ、凄まじいな!!!」

と声が漏れてしまったよ。

コンセプト通り!

俺がこれまでに体験したVRの中で、もっとも、

「うお!!!!」

とビビらされたのは、ビルの谷間にわたされた一本橋を渡る……という、ゲーム性は皆無のチュートリアル的なコンテンツである。

その後、いろいろなゲームやアトラクションでVRに触れてきたけど、あの一本橋に勝る驚きはついぞ感じたことがなかったのだ。

そう、こういうものはシンプルなほうがいいのだ。

アイアンマンVRの画象

ゴテゴテにいろいろな要素が盛り込まれると本質が見えにくくなり、素直に感動することができなくなってしまうから。

そこで、『マーベルアイアンマン VR』だ。

このゲームがVRの中で表現しているのは、

“空飛ぶスーパーヒーローになって、悪漢とバトルをくり広げる”

これだけである。

もちろん、手からビームを出すとかブーストを掛けてスピードアップするとか、ゲーム的な味付けは随所に施されているけど、本質にある

「スーパーヒーローになりたい!」

というコンセプトが全編にわたって貫かれているので、やること自体は至ってシンプルに見えるのだ。

アイアンマンVRの画象

これこれ。家で遊ぶVRは、こういうのでいいんだよ。

コンセプトに沿ったインターフェースと、キャラになりきれる考え抜かれた仕様。

『マーベルアイアンマン VR』は、VR元年に向けたヒントの塊だ。

VRに対して懐疑的な見方をしている人ほど、このゲームに触ってほしい。

「あ、これなら……アリかも^^;」

きっとそう思うに、違いないから。

角満さんの画像
大塚角満
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。

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PSVRアイアンマンVRの画像

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