角満のゲー漫 第19回!無料で遊べるニンテンドースイッチの対戦アクション『ニンジャラ』を紹介!夢中でプレイしているというその理由をずばり語ってくれます。
総評!「ココ」が凄かった!
基本無料で、これだけ良質な対戦アクションゲームができることが何よりうれしい!
ガチャガチャとボタンを押しているだけでも楽しいよ!
熱中度 | ★★★★ (4) シンプル操作と小気味のいいアクション。これで対戦とか、熱中しないわけがない! |
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老若男女度 | ★★★★★(5) 鬼ごっこ的な遊びは、年齢性別を選ばず、人の本能に訴えかける楽しさがある。 |
コスパ度 | ★★★★★(5) これだけ遊べるのに“基本無料”という最強のコスパ! オトクすぎます。 |
おじさんも楽しみたい!
俺はおっさんになって久しいのだが(ヘンな言い方だけど)、その目線でいまのゲーム業界を眺めたときに、シミジミと思うことがある。
それは、
「俺がもっと若かったら、ほっとかないんだけどね~~~www」
っての。
いや別に、バーや飲み屋で若い女子を口説こうとしているのではなく。純粋に、“ゲームに対して”そう思うのだよ。
対象となるタイトルは、『スプラトゥーン』、『スマブラ』、『荒野行動』、『フォートナイト』、『Apex Legends』などなど……“そういった類の”ゲーム。
いわゆる“対戦”とか“バトルロワイヤル”とかとか、競技性が際立ち、e-sportsと親和性の高いアクションゲームやシューティングゲームたちである。
どの世代でも楽しめるゲームだぞ
e-sportsとプロゲーマーの台頭により、以前にも増してこれらのジャンルに注目が集まるようになった。
しかも、物事の分別が付く青年や大人だけではなく、ランドセルと半ズボンが似合う小学生の少年少女にまで、多くのファンを抱えるに至っている。
これは、家庭はもちろん、あらゆるところに高速ネットが張り巡らされたインフラの充実が大きな要因だろうし、それが生まれたときから“当たり前”の環境なため、オンラインや対戦にまったく物怖じしない人々が増えてきているのも大きいんだろうなー。
いやもちろん、俺が20代のころからFPS(ファーストパーソンシューター)や格闘ゲームはあったし、幾度となくブームの波は来ていたのよ。
でもそれらはどうしても“マニアの世界”のアイテムであって、いまのように少年少女が飛びつくほどの一般性は持ち合わせていなかった。
「時代だなぁ……」
遠い目をして若者の盛り上がりを傍観していてもいいんだけど……やはりそれでは、一抹の寂しさを感じてしまう。
年老いたとは言え……ゲーム好きのスピリットは変わっていないからな。
「俺も20代のころのように、対戦ゲームに興じてワイワイキャアキャアとはしゃいでみたいな……」
そんなことを考えていた、6月のある日。
我らがガンホーから……俺の気持ちに応えてくれたかのような、簡単にして軽快、シンプルにして奥が深い、誰にでも楽しめる対戦型アクションゲームがリリースされたのだよ!
そのゲームの名は……『ニンジャラ』!!
これだったら……おじさんでも楽しめるぞ!!www
対戦アクションの王道
『ニンジャラ』は、6月25日より配信が始まったNintendo Switch用オンライン対戦アクションゲームで、なんと基本プレイは“無料”。
オンライン環境にあれば、お金を気にすることなく対戦しまくれるということだ。
このへんの先見性はさすが、パズドラなどのアプリや、プレイステーション4用の無料ソフトである『LET IT DIE』を運営するガンホーならではって感じがするわ。
そんな『ニンジャラ』がどういうゲームかと言えば……これはもう、
“絵に描いたような対戦アクションゲーム”
というひと言で語り尽くせてしまう気がする。
箱庭のようなステージを縦横無尽に走り回りながら“ドローン”を壊して“シノビエナジー”を溜め、それをもとに“大武器”をクラフトして、対戦相手をギッタギタに攻撃しまくる……。
最大8人で戦う“バトルロイヤル”、チームに分かれて競い合う“チームバトル”と、シンプルでわかりやすいルールで技を競い合うゲームシステムは、老若男女問わずに受け入れられるに違いない。
こういったところで奇をてらわず、王道路線で勝負するあたりは
「さすが!」
のひと言に尽きる。
そう、『ニンジャラ』はわかりやすいのだ。
何をすればいいのか一目瞭然だし、操作方法も1回やればすべて理解できてしまうほどスッキリきっぱりしている。
だからと言って戦略性が低いわけではなく、上位に行くにはコツも勘もテクニックも必要になるのだろう。
俺はまだまだ、そんな段階に達していないけどさw
この週末、暇を見つけては『ニンジャラ』を起動してオンライン対戦に興じていた。
「習うより慣れよ!」ってことで、まずは「数をこなそう!」と思ったのだ。
そして、ワイワイキャアキャアとはしゃぎまくって遊んだ後、俺はふいに「あ!」と思ったのである。
「……この手のアクションゲームに夢中になるのって、何年ぶりだろうw」
ってね。やっぱりよくできた対戦ゲームは、理屈抜きで楽しいんだよなー。
『ニンジャラ』、ちょっとがんばってみようと思います。対戦で出会ったら……どうかお手柔らかにw
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。 |