キャラクターやストーリーもいいけど“音ゲー要素”も満足度が高い『ユメステ』
2023年7月26日(水)にKMSからリリースされたスマートフォン向けアプリゲーム『ワールドダイスター 夢のステラリウム』(以下『ユメステ』)。
本作は「演劇」を題材としたメディアミックスプロジェクト作品『ワールドダイスター』のリズムゲームだ。演じ手の頂点を目指し、劇団で奮闘する少女たちの織りなす青春群像劇となっている。
登場する個性豊かなキャラクターたちや、4つの劇団ごとにそれぞれ展開されるフルボイスのメインストーリーなども魅力の本作だが、中でも注目したいポイントは“音ゲー要素”。
筆者も広く浅い程度ではあるもののリズムゲームをそれなりに嗜む側のプレイヤーだが、本作は音ゲーとしての遊びやすさが徹底的に追求されており、まさに“音ゲーマー目線”に沿ったこだわりを細部まで感じさせられる。
今回の記事では、そんな本作の音ゲー要素をピックアップしてご紹介していきたい。
かゆいところに手が届きすぎる設定機能
本作はリズムゲームを遊ぶ際の「オプション設定」がかなり豊富。設定できる主な項目は以下の通り。
- ・ノーツの速度
- ・レーンの横幅
- ・判定文字の位置
- ・ノーツの太さ
- ・ノーツの表示開始位置
- ・ノーツの判定位置、etc…
ここで挙げているもの以外にも設定できる項目が多数存在。音ゲーにおいて「調整したい……!」と思うような項目はしっかり用意されており、自分好みの最適な設定でプレイできるのは大きな魅力だ。
初心者〜上級者まで楽しめる豊富な難易度設定
難易度は「NORMAL」「HARD」「EXTRA」「STELLA」の4段階に加えて、最高難易度の「OLIVIER」が用意されている。
STELLAの時点から音ゲーマー向けな譜面となり、OLIVIERでは指を複数使ったプレイが推奨されるほど。
STELLAは他のリズムゲームと比較しても非常に遊びごたえある難易度であり、エンジョイ勢にとっては一筋縄ではいかない。
ただ本作ではプレイ中にHPがゼロになった場合でも曲の最後まで通しプレイが可能。初心者から上級者まで、難易度を問わず純粋にリズムゲームを楽しみやすい仕様となっている。
STELLAやOLIVIERをクリアできるような上級プレイヤーは、オプション機能の「スプリットランダム」や「ミラー」を活用してみるのもオススメ。
リズムゲームは同じ譜面でも回数をこなすと徐々に流れを覚えられそうなものだが、この機能を使えばまた一味違ったプレイが楽しめるのは間違いないだろう。
めちゃくちゃ助かる「スタミナ消費設定」
個人的にとても嬉しかったのが「スタミナ消費」の仕様。
本作のスタミナ消費量は「楽曲の長さ」によって変動し、消費量に応じて獲得できる「報酬量」も連動する。ようするにどの楽曲をプレイしても手に入る報酬量は変わらない仕様なのだ。
育成素材を集めたいときや、イベント周回のときはつい効率重視で特定の楽曲をプレイしがちになるが、本作ではどんな場面でも自分の好きな楽曲で周回が可能。楽曲に縛られずに周回をこなせるのは音ゲーマーとして非常にありがたい。
もちろんリズムゲームに専念したい場合はスタミナ消費なしでもプレイ可能だ。
プレイのモチベになる「レート機能」
本作ではゲーム結果に応じて自身の実力が数値化される「レート機能」を搭載。
プレイヤーの音ゲースキルがわかりやすく可視化されるので、プレイの目標が設定しやすくモチベーションを保ちながら遊べるのが嬉しい。
まとめ
ここまで紹介してきたプレイ面での音ゲー要素に加えて、育成・編成や複数のゲームモードなど、まだまだ遊びごたえある要素が盛りだくさんの本作。
キャラクター、ストーリー、リズムゲームのバランス感が優れていて、普段からリズムゲームに慣れ親しんでいる音ゲーマーたちも満足できるような意欲作だ。
カバー楽曲も続々登場する予定なので、アニソンやボカロなどの音楽好きな方たちも要チェック。
まだゲームに触れられていないプレイヤーは、ぜひ本作のリズムゲーム部分も注目しながら遊んでみていただきたい。
GameWith編集者情報
東京都福生市生まれのゲームライター。そしてお酒と革靴が好物でソロキャンプが趣味のミニマリスト気質おじさん。サ終ゲームのヒロインをAIで復活させてニヤニヤしたり、国語辞典を持ち歩いて山中フラフラしたりしています。ULキャンプに傾倒しているためSNSは大体キャンプの話題が多め。 |