暑い夏にぴったりな恐怖の追いかけっこ!呪われた孤島からの脱出を目指す『かみながしじま 〜輪廻の巫女〜』を先行レビュー
LiTMUS、Aiming、講談社の3社が贈る『かみながしじま 〜輪廻の巫女〜(かみ巫女)』は、呪われた孤島を舞台にカミとヒトが争う非対称型オンラインホラーアクション。
UUUM専属クリエイターの「はじめしゃちょー」が開発に参加していることでも話題を呼んでいる作品だ。
また、メディアミックス展開も予定されており、講談社のマンガアプリ「マガジンポケット」での連載が決定している。漫画版は本作の主人公的存在天音みこを主人公とする物語で、リリース翌日にあたる6月7日より隔週水曜日に更新予定だ。
人気クリエイターの初監修ゲームにして漫画展開もある、何かと話題豊富な本作。このたびGameWithでは先行プレイの機会をいただいたので、この記事では実際に遊んでみて感じた面白さを紹介していく。
※本記事はLiTMUSの提供によりお届けしています。
※記事内の画像や映像は開発中のものです。リリース版とは異なる場合がございます。
カミとヒト、異なる立場で戦う非対称型対戦アクション!
『かみながしじま 〜輪廻の巫女〜』のバトルは、朽ちた施設が立ち並ぶ無人島を舞台にヒト4人とカミ1柱の2チームにに分かれて行う。
「ヒト」と「カミ」には以下のように、別々の勝利条件が与えられている。
役割 | 勝利条件 |
---|---|
ヒト | 島内にある複数の結界を解放して島から脱出する |
カミ | さまざまな手段でヒトの行動を妨害し、ヒトの脱出を阻止する |
どちらのポジションでプレイするかによって、遊び方や感じられる楽しさが異なるのがこの類のゲームの特徴。
ここからは、カミとヒトそれぞれでプレイした感想をお伝えしていこう。
圧倒的な力で追い詰める快感が得られる「カミ」
カミはたった一人で4人のヒトと戦わなくてはならないが、そのぶん多くのアドバンテージがある。その一つが、「カミの姿はヒトからは見えない」ということだ。
目の前に立とうがなんだろうが、ヒトがカミを視認することはできない。しかもカミは空中に浮かび上がれるので、高い位置から俯瞰してヒトの動きを一方的に把握することができる。
カミはその姿のままだとヒトに触れることもできないが、島に生息するオオカミやイノシシに憑依したり、プレイヤーキャラに擬態したりすれば直接攻撃を振るえるようになる。
島のあらゆるものがカミの味方をするこの状況は、ヒトにとっては「島そのものが敵」とも言えるだろう。
バトルの終盤になると、さらに強力な顕現体(けんげんたい)に変異できる。この姿になるとヒトに見えるようになる代わりに、強力な直接攻撃を振るうことも可能。
その破壊力はまさに圧倒的で、虚弱なヒトなら2〜3回攻撃すれば倒せてしまう。気分はすっかり全知全能の神様だ。正直、ストレス発散になった。
追われる恐怖を味わいつつ、積極的にカミに抗う「ヒト」
カミに監視されているかもしれないヒトは、常に見えない恐怖に怯えることとなる。下手に動く=死を意味する緊張感はなかなか味わえるものではない。
島を脱出するためには、点在する装置で結界を解除する必要がある。カミに目をつけられないことを祈りつつ、茂みに隠れるなどしながら島内を進もう。
ヒトの強みは数的有利。最強のカミでも1度に4人の行動を阻止はできないため、いかに連携するかが勝利の鍵となる。
全員バラバラに行動して撹乱したり、あえて1人と3人に分かれてカミを1人の方に誘導してみたりと、ここはヒトチームの戦略性が問われるところだ。
カミはたしかに強力だが、それでもヒトに抗うすべがないわけではない。島にあるアイテムボックスから入手できる銃火器などの武器やキャラごとのスキルを使えば、積極的に攻めに転じることもできる。
武器はハンドガンに始まり刀、アサルトライフル、果てはグレネードランチャーなど「それは女子高生が扱えていいやつなのか?」という問いが漏れるほど本格的。
カミに直接触れることはできないが、憑依できる動物を倒して攻撃手段を奪ったり、障害物を破壊し逃げ道を確保したりといろいろな立ち回りができる。
ヒトの醍醐味は、自分たちより強いものを出し抜く気持ちよさ。直接相対すれば即殺されてしまう力の差があっても、頭を使えばなんとかなるものだ。
特に1人がしぶとくカミを引き付けている間に他のメンバーで結界を解除するという頭脳プレーが決まったときは、思わず大きな声で快哉を叫んでしまった。
カミもヒトも、遊べば遊ぶほど楽しさが増す!
1秒ごとに状況が変わるハラハラドキドキ感は、「はじめしゃちょー」が携わっているだけあって、かなり実況プレイに向いている作品とも言えるだろう。
それはつまり友達とも大盛り上がりできるということで、通話プレイすれば「今襲われてる!」「逃げろー!」と阿鼻叫喚の嵐になるに違いない(筆者もワイワイどころかギャーギャーに言うほど白熱し、結果的にかなりの時間を費やしてしまった)。
カミは全てを支配する全能感と何でもできるからこその戦略性、ヒトはドキドキ感やジャイアントキリングの快感など、立場ごとに違った楽しみ方ができる。
連戦しても飽きずに続けられるのは、類似ジャンルのゲームと比較しても高い独自性を保って設計されているからこそだろう。
1プレイ約10分程度で楽しめるので、長期戦になることもなくテンポよく遊べるのもいいところ。
『かみながしじま 〜輪廻の巫女〜』のリリースまではもう少し。気になったヒトは事前登録をして待とう。
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