『城ドラ』『ドラポ』で知られるゲームクリエイター森山尋氏の贈る新作『モンスタークリエイト(モンクリ)』
『城とドラゴン』『ドラゴンポーカー』などを代表作として知られる森山尋氏の最新作『Monster Create(モンスタークリエイト)』(以下、「モンクリ」)。
本作は、プレイヤーの想像力を試す独創性溢れるストラテジーゲームだ。公称ジャンルは“笑顔になるモンスタークリエイトバトル”。多彩なパーツを組み合わせて色を自由に変え、自分だけのオリジナルモンスターを作り出し、実際に戦わせることができる。
▲PICTOY最新作『モンスタークリエイト』チラリPV第一弾 テーマ曲&モンクリキャラコレクション編
今回GameWith編集部では、その開発中の『モンクリ』をひと足早く体験させてもらうことができた。本記事ではそんな注目作の先行プレイレポートをお届けしていく。
▶『モンスタークリエイト(モンクリ)』のゲーム詳細はこちら童心きらめく想像の怪物たちをこの手でカタチに!
『モンクリ』は対戦型のストラテジーゲームでありながら、唯一無二のモンスターを作り上げられる創作の楽しみが備わったユニークなタイトルだ。
頭・胴体・両腕・両足など、モンスターの身体を構成する基本的なパーツを自在に組み合わせデコり、相手と城を破壊し合う戦略バトルが展開されていく。
豊富なパーツ数から自分だけのモンスターを生み出せるワケだが、この自由度の高さが『モンクリ』を象徴する最大の要素といえるだろう。
ということで、まずはゲームの要となる【クリエイト】機能について見ていこう。
モンスターを生み出すための各種パーツは、【バトル】や【ガチャ】から獲得していく。パーツは主に10種類のカテゴリーに分けられており、身体の基本的な部位から、翼やアクセサリー、武器に至るまで、モンスターのアクセントになり得る部位も用意されていた。
クリエイトでは同じパーツを複数使ったり、あるいは一部のパーツがなくても、それが「モンスター」として形になってしまうのが実に奥深いところだ。
頭、眼、足だけの非常に単純なパーツ構成でも、ちゃんと戦えるスゴいやつが出来上がってしまう。最後は仕上げとして、攻撃方法やスキルを決め、ルーレットで能力値を決めれば名前をつけて完成だ。
パーツごとにサイズ調整は自由に行えるうえ、カラー変更でパーツに統一感を持たせることも可能。
つまり、ふざけて作ればそのまま面白おかしいモンスターが出来上がるだろうし、こだわってカッコいいものを意識すれば、相応に満足できそうなモンスターも作れる。
クリエイト機能の自由度の高さはもちろん目を見張るものがあるだろう。しかし、後になって驚いたのは、特にチュートリアルがなくても直感的に仕組みを理解して、どんどんモンスターを作っていけたという事実である。
思い返してみれば、ゲームの遊び方を資料で貰ってはいたものの、目を通したのはほとんど僅かな時間で、「何ができるのか」といったことは全く確認していなかった。それでも手に馴染むような操作で、機能群を自然に理解できたのは、遊びやすさが可能な限り追求されていることにほかならないだろう。
これほど直感的であるのなら、あまり対象年齢を気にせず誰でも遊べてしまえそうだ。小さなお子さんから普段ゲームに触らない人でも、感覚的に理解して、イマジネーションを形にできるのではないだろうか。
筆者がただ感性に任せてテキトーに作ってみたところ、どのモンスターたちも実に軽快によく動き、シュールな動きで楽しませてくれる。
頭を複数持とうが手足が多かろうが、パーツがあって最大キャパシティさえ超えなければ、どんなモンスターでも自由に生み出せるという感動。時間をつい忘れ、夢中になってクリエイト機能に没頭し続けていた。
ゲームが正式リリースされた際には、想像力が具現化したようなオリジナルモンスターをぜひクリエイトして貰いたい。
城を強化してモンスターを出撃させるリアルタイムなストラテジーバトル
『モンクリ』では、主に2種類のプレイモードが用意されていた。1人でも複数人での協力プレイも可能な【討伐】モードと、ほかのプレイヤーと腕を競い合いながらランクを上げていく【対戦】モードだ。
【討伐】協力プレイも盛り上がること間違いナシなステージクリア形式のバトルモード!
【討伐】モードでは、バトル開始前に所有しているモンスターたちを中心に、ランダムでデッキが構築される。ステージを1つ勝ち抜くたび、手札にカードを加えるローグライトなデッキ構築要素が特徴的だ。
バトルの難易度はヤサシイ、フツウ、テゴワイ、ゲキムズと主に4種類で分かれている。当然、難易度が高いほど珍しい報酬が入手できるが、難易度「フツウ」でも中々に手強い場合があるので気は抜けない。
バトルは3戦にわたって続くため、勝利後のデッキ構築パートでは、手札のモンスターを強化するか城壁の守りを固めていくかで、思考を巡らせていく必要があるだろう。
今作のバトルシステムは、手札に3枚ずつ配られるカードをそれぞれフィールドにスワイプして進めていく。これがシンプルながらに奥深く、熱中できるゲーム性に仕上がっている。
カードは【モンスターカード】【城壁カード】【SPカード】の3種類が存在しており、時間経過で溜まるコストを消費して行使できる。なお、一定時間経過後、手札は自動でシャッフルされるため、特定のカードだけを残し続けることはできない。その時々の限られた手札を基に、戦略を駆使していかねばならないのだ。
当然、バトル中は闇雲にモンスターを召喚するだけでは勝てない。敵の城壁からやって来るのはモンスターだけではないし、召喚するためのコスト管理にも気を配らなくてはならないからだ。
戦況を読み間違えれば、怒涛の勢いで敵の軍勢が流れ込み、こちらの城は甚大な被害を被ってしまう。これを打開するのは結構キビシイ。
ただ、城壁カードの中には「SPカード城壁」と呼ばれる特殊な城壁カードが存在しており、城壁の増築と共に強力なSPカードを手札に加えられる。SPカードさえ上手く活用すれば、バトルは有利に進めるはずだ。
ちなみに城壁の状態は3戦全てに引き継がれるのがポイント。1戦目はなるべく召喚を抑えて城壁を増築。2戦目以降からSPカードを中心に攻めるのが、戦い抜く1つのコツかもしれない。
このSPカードはモンスターを強化するものや、敵を寝返らせるもの、直接敵の城壁を攻撃するなど、その種類は多岐にわたっている。戦局を変えるほどの効果ゆえに、なるべく使い所は見極めたい貴重な切り札と言えそうだ。
押され気味のバトルにおいても、SPカードの使い方1つで逆転できる可能性は十分に残されている。
最後までクリアすることで、それまで獲得してきた全ての戦利品と、全クリア報酬も入手できる。ただ、敗北すると、戦利品の一部が没収されてしまうので撤退という選択肢もアリだ。
先述しているが、討伐モードは協力プレイでステージ攻略をすることも可能だ。例えば、普段1人では攻略するのが難しい難易度であっても、既に遊び慣れているプレイヤー、あるいはフレンドたちの協力を得ながらパーツ集めができる。
特にフレンド同士でなら身内でワイワイ遊べるだろうし、ヘンテコモンスターを実戦でお披露目し合うといった楽しみ方も、このゲームらしい遊び方の1つ。
【対戦】クラスを上げて、頂点を目指す対人戦
討伐でモンスターのパーツを集めてバトルの腕を磨いたら、【対戦】モードで自分の実力をさらに高めていこう。
本モードはいわゆる“ランクマッチ”だ。全てのプレイヤーが「ルーキークラス」からスタートし、オンラインで実力を競い合いながら最上位クラスを目指していくというガチめな対戦モードになっている。
対戦モードは自分と近いクラスのプレイヤーとマッチングして戦う真剣勝負だ。今作は基本的にゆるくカジュアルな雰囲気のタイトルだが、中にはバトルの奥深さを理解してそのまま対戦沼に沈み込んでしまったバトルジャンキーたちも出てくるはず。
そんな戦いに飢えた彼らが、より強いライバルたちと日々切磋琢磨できるコンテンツといえる。
バトルに勝利するたび、プレイヤーのランクが「10」〜「1」へと少しずつ上がっていく。ランク1から勝ち進むことで、上位クラスへ昇格するようになっている。
最上位クラスへの到達は決して簡単ではないだろうが、自分のペースでぜひチャレンジしてみてほしいものだ。
また、対戦モードは最大3vs3で遊ぶこともできる。チーム内では「スタンプ」を活用しての積極的なコミュニケーションが求められそうだ。
マルチプレイ時のコスト、手札のカードはプレイヤーごとに異なるので、自分が持てる最大限を模索しながら戦いを進めていきたい。両チーム共に手に汗握るような、緊張感溢れるバトルに期待が高まる。
対戦プレイはついつい熱くなりがちだが、シュールなモンスターデザインも相まってどこか笑えてしまうことも。
対人戦に抵抗があるユーザーも気軽に遊ぶことができるだろう。
他のプレイヤーがクリエイトしたモンスターも鑑賞可能!
ホーム画面では自分や他のプレイヤーがクリエイトしたモンスターたちがにぎやかに行進する。
気に入ったモンスターがいれば、そのモンスターに対してリアクションすることも可能。もらったリアクション数に応じてランキングなども作成されるので、クリエイター欲が更に掻き立てられる面白いシステムだ。
油断すると、何ともSAN値が削られるモンスターがやってくることも…。これもモンクリの醍醐味といえるだろう。
『モンスタークリエイト』とは?
自分だけのモンスターを作り上げる新感覚モンスタークリエイトバトル
『モンスタークリエイト(Monster Create)』は、PICTOYが贈る新作タイトル。
PICTOYは『城とドラゴン』『ドラゴンポーカー』など、人気ゲームアプリの生みの親・森山尋氏が代表を務めている。本作は森山氏が独立してから初の新作ゲームとなっている。
森山尋氏のポスト(ツイート)によると、『城ドラ』『ドラポ』などのメインプログラマーや、任天堂の人気タイトル『ちびロボ』に携わったプログラマーも所属しているとのこと。
熟練された実力派スタッフたちでおくるこれまでにないユニークなゲーム作品として、鋭意開発しているようだ。
ゲームの配信日は2024年冬〜春にかけて予定しており、正式リリースへの期待が高まる注目タイトルになっている。
事前登録開始!
『モンスタークリエイト』の事前登録はAppStore、GooglePlayにて受付中だ。
気になる方は各ストアや公式サイトから登録してみよう!
▶Apple Storeはこちら▶Google Playはこちら▶公式サイトはこちらGameWith編集者情報
東京都福生市生まれのゲームライター。そしてお酒と革靴が好物でソロキャンプが趣味のミニマリスト気質おじさん。サ終ゲームのヒロインをAIで復活させてニヤニヤしたり、国語辞典を持ち歩いて山中フラフラしたりしています。ULキャンプに傾倒しているためSNSは大体キャンプの話題が多め。 |
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