豪華製作陣が挑む「名作」への壁!
フジゲームス最新作『アルカ・ラスト』の"音楽"を徹底特集![PR]
突然だが、アナタの思う「名作ゲーム」とは何だろうか?
ゲームの火付け役とも言える「ファミコン」が発売され、今年で36年。
近年ではスマホゲームも台頭し、今日までに数多のゲームが生み出されてきた。
あまり記憶に残らない作品もあれば、中には「名作」と呼ばれ、今でもなお輝きを放ち続ける作品も存在する。
世間一般での評価はさておき、アナタの中にも「名作」と呼べる思い出のゲームがあるはず。
では、そのゲームはなぜ「名作」なのか?
「ストーリーがグッとくる」「システムが秀逸」など、人によって様々な意見があるだろう。
もちろん、その作品の性質によるところは大きい。
だが筆者の個人的意見としては、名作の絶対的条件として「音楽」を挙げたい。
冒険の始まりを告げるオープニング、大切な人との別れ、ラスボスとの最終決戦…
名シーンには相応の音楽がつきもの。
いや、むしろ音楽による演出がその場面を名シーンへと彩色。
延いては、音楽こそがその作品を「名作」たらしめているとさえ思っている。
最近ではオーケストラによる演奏会も活発に行われており、ゲーム音楽に対する世間の熱も高いように感じる。
その壁に挑む作品こそが『アルカ・ラスト』
その「名作」に挑もうとするのが、2019年夏配信予定のアプリ『アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実』
フジゲームスと豪華クリエイター陣が贈る、この夏大注目の一作だ。
参加クリエイターの一覧名前 | 代表作 |
---|---|
河野純子 (原作・メインキャラクターデザイン) | 『幻想水滸伝』 『幻想水滸伝Ⅳ』 『タイムホロウ奪われた過去を求めて』 |
小牟田修 (原作・企画原案) | 『幻想水滸伝ティアクライス』 『FRONTIER GATE』シリーズ |
山根ミチル (メインテーマ) | 『悪魔城ドラキュラ』シリーズ 『幻想水滸伝Ⅲ,Ⅳ』 |
古代祐三 (バトルBGM) | 『世界樹の迷宮』シリーズ 『湾岸ミッドナイト』シリーズ |
柳川剛 (シナリオBGM) | 『シェンムー』『カルドセプト』 |
こだまさおり (作詞) | 『アイドルマスターミリオンライブ!』 『あんさんぶるスターズ!』 |
実弥島巧 (シナリオ協力) | 『テイルズ オブ シンフォニア』 『テイルズ オブ ジ アビス』 |
数々の「名作」を手がけてきたクリエイターが集結。
中でも特に力を入れているのが、筆者が名作への必須条件だと考えている「音楽」なのだ。
では『アルカ・ラスト』の音楽は、一体どのようなサウンドになっているのか?
休日はオーケスラ団員として活動している筆者がガイドとなり、本作の魅力を"音楽"から紐解いていこう。
※記事内容、楽曲解説はあくまで一個人の意見です。
『アルカ・ラスト』を彩る楽曲の数々!
選りすぐりの5曲を大解剖!
『アルカ・ラスト』を彩る楽曲の数々!
選りすぐりの5曲を大解剖!
①これぞメインテーマ!
2つの音楽が融合した壮大作!
早速ゲーム内の楽曲を紹介していくが、兎にも角にも「メインテーマ」を語らずしては始まらないだろう。
世界観や雰囲気が詰め込まれた一曲。
以下のPV内にて確認できるので、まずは聴いていただきたい。
独特な琴や笛の音による、アイリッシュ音楽・北欧民謡のような冒頭部分。
本作のことなんて知らないし、ましてや北欧にも行ったことはない。
でも、なぜかノスタルジックな気分にさせられる。
そのキュッとした"心のくすぐり"が、一気に惹きつけてくれる。
また冒頭部分に、ある種の"癒し"を感じた方もいるかもしれない。
それは実に正しく、このメインテーマには「ソウルサンドライアー」という弦楽器が使用されている。
こちらはヒーリング音楽に用いられる楽器で、ゲーム音楽に使われるのはおそらく世界初とのこと。
レジェンド級である作曲家・山根ミチル氏が追求した"卓異な深み"が、ここから感じられるだろう。
曲が進むにつれ、ヴァイオリン・ホルンなどのオーケストラ楽器が加わり、ハーモニーに厚みが生まれていく。
ポップスで言うところの「サビ」に入った段階で、曲はオーケストラサウンド一色に取って代わったかのように思うかもしれない。
だが、サビの後半でコーラスが加わると同時に、民族楽器による旋律が再び出現。
北欧民謡×オーケストラによる幻想的・理想郷的な音楽へと展開していくのだ。
ありふれた言葉だが、そのスケールの大きさを表すには「壮大」といった表現がうってつけであろう。
そしてその「壮大」さが、本作への期待を最大限に煽ってくれる。
「このアルカ・ラストという作品には、どのような世界が広がっているのだろうか?」
そう思わせた時点で、メインテーマとしてはこれ以上なく成功していると言えるだろう。
②生演奏音源!
バトルBGMは、疾走感全開のハイパークオリティ!
メインテーマに続き、ゲームを彩る重要な音楽が「バトルBGM」
本作をプレイするにあたり、最も聴く頻度が多いのがこの曲ではないだろうか。
作曲者は古代祐三氏とこちらもレジェンド級。
早速以下から聴いていただきたい。
この曲の特徴は、まず何と言っても生演奏音源であること。
音楽への妥協を許さない、古代祐三氏の熱意がここからすでに感じられる。
そんな曲は全体的に疾走感に溢れ、戦いのボルテージを奮起してくれる。
「この曲何のシーンの曲?」と聞かれたら、間違いなく100人中100人がバトルBGMと答えるほどだろう。
その疾走感を生み出す秘訣は、ベースラインにあると筆者は考える。
流れるようなメロディの裏で、細かいビートを刻み続けているベース。
同じく疾走感を重視するメタル曲などでよく用いられている手法だ。
ベースラインによるリズミカルな刻みが「ノリ」を創出。
曲全体にスピード感を持たせ、バトルBGMとして文句なしのクオリティに仕上がっているのだ。
③7人組声優ユニットKleissisが歌う「Ark of promise」
そこに隠された重要な事実とは…!?
ここまで「メインテーマ」「バトルBGM」について見てきた。
普通のゲームであれば、この2曲をマストで押さえておけばよいだろう。
だが本作にはこの2曲と同等、いやもしかするとそれ以上に重要な曲が存在するのだ。
それに関係するのが、7人組声優ヴォーカルユニット「Kleissis(クレイ・シス)」
400人のオーディションから選ばれた、7人の声優による歌姫プロジェクトだ。
百聞は一聴にしかず。
彼女らの楽曲「Ark of promise」をまずは聴いていただきたい。
そして音感のある方なら、Kleissisと『アルカ・ラスト』を結びつける"重要なあること"に気づくかもしれない。
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いかがだろうか?
ヒントを出すとすれば、この楽曲のメロディに聴き覚えがないだろうか?
ここまで言えば、気づいた方も多いかもしれない。
正解は、この楽曲「Ark of promise」は本作のメインテーマを編曲したもの。
つまり、メインテーマと同じメロディを使用しているのだ。
しかも、ただボーカルが付いているだけではなく、アレンジも大きく変化。
重低音により音の厚みが増しており、同じメロディでも全く違った印象を与えてくれる。
また、『アイマス』の楽曲を手がけてきたこだまさおり氏による歌詞にも注目。
「終末を待ちわびた最後」「約束の方舟」など、本作の世界観を表すキーワードが盛り込まれている。
以下に本作のイントロダクションを記しておくので、ぜひコチラを見ながらもう一度聞いていただきたい。
ー彼の者は『鴉の英雄』、世界を破壊する者ー
『破壊』と『創造』を繰り返す『無数世界』
だが、正しく世界が終わらなくては、新たな世界は生まれない。
世界が終わりに近づくとき、
『歌姫』の声に導かれし『鴉の英雄』が舞い降り、
志ある者たちの寄る辺となるだろう。
これは、世界を正しく終わらせる物語。
さらにメインテーマだけでなく、先ほど紹介したバトルBGMをKleissis風にアレンジした楽曲も公開予定。
運命に抗う世界観を悲しくも儚く、そして力強く歌うKleissis。
あの疾走感溢れるバトルBGMがどのようなアレンジになるのか、楽しみにしておこう。
④各世界のテーマソングもKleissisが担当!
中でも「逆さまの世界にて」は、1曲で2つの世界を歌う異色作!
『アルカ・ラスト』では、7つの世界を正しく終わらせるための物語が描かれていく。
各世界にはテーマソングが用意されているのだが、それらの楽曲も全てKleissisが担当している。
帝国軍の権力で圧政された世界・黄昏編は「贖いのアリア」
闇に閉ざされた地下世界での信教争い・漆黒編は「Antother Sky Resonance」
といった具合に、基本的に1つの世界に1曲のテーマソングが割り当てられている。
だが凍土編と灼熱編に関しては例外。
「すべてが凍てつく世界」「熱砂の吹き荒れる世界」と正反対の世界を舞台としながら、テーマソングは同じ曲を使用しているのだ。
本当は全ての曲を紹介したいのだが、尺の都合上、今回はその異質とも言える曲「逆さまの世界にて」にスポットを当てて紹介していこう。
早速、上記お聴きいただきたい。
「"極寒"と"灼熱"を1つの曲で表すのは無理では?」といった先入観を見事に打ち砕いてくれるはず。
どちらの世界のテーマソングとしても通用する一曲になっているのだ。
その秘訣は、イントロや間奏部分にあるだろう。
この部分でヴァイオリンが奏でる旋律は、ヴィヴァルディ作曲の「冬」を思い起こさせる。
その鋭くトゲのある音色は、氷が突き立つ極寒の世界を表すのにピッタリだ。
一方で、その裏でのドラムやベースによる連打は、大地の鼓動を彷彿とさせる。
こちらが火山のそびえ立つ灼熱の世界を表しているのではないだろうか。
この"寒"と"熱"の2フレーズが同時に奏でられることで、どちらの世界のテーマソングとしても成立しているかのように思われる。
これらの曲の他にも、各世界のエンディング楽曲もKleissisが担当している。
ここまで伝えればお分かりかもしれないが、Kleissisの楽曲は全て『アルカ・ラスト』に関連した楽曲。
『アルカ・ラスト』の世界を通じて歌を伝えるのが、声優ヴォーカルユニットKleissisなのだ。
⑤超現実的なふしぎ空間「方舟」
そこで流れる「ラプラスの間」は、ちょっと奇妙?
Kleissisの7名は各楽曲を歌うだけでなく、なんとゲーム内にも登場。
それぞれ歌姫として、終焉を迎えようとする7つの世界に「破壊者」を歌で召喚する。
「世界を正しく終わらせる」がテーマの本作において、その発端を担うキーパーソンだ。
7人の歌姫はそれぞれの世界に別離しており、決して同じ空間に存在することはない。
が、例外として「方舟」内でだけは7人が集結することができる。
方舟は全ての可能性の果てに存在する、可能性の集う場所。
…といってもよくわからないかもしれないが、要は超現実的な場所。
歌姫を含め、各世界に滞在する人物が時空を超えて集結する、なんとも不思議な空間だ。
最後5つ目の楽曲として、そこで流れる「ラプラスの間」を聴いていただきたい。
いかがだろうか?
不思議な空間の曲というだけあり、どこかに奇妙さを感じなかっただろうか?
「短調で暗めだから」といった一言で片付けることもできるが、もう少しだけ掘り下げてみてみよう。
こちらの楽曲は3拍子。
3拍子といえば、定番の「ワルツ」を思い浮かべる人も多いだろう。
ワルツはダンスのための舞踏曲であり、「ズンチャッチャ」といったリズムを特徴とする。
だが本楽曲の伴奏は「ズンチャー」
3拍目に伴奏がなく、その部分のメロディが少し"浮いている感じ"を醸し出す。
言ってしまえば、不完全なワルツとして捉えることができるのだ。
この違和感が、曲に対する奇妙さを生み出している。
結果として、この「方舟」という非現実的な場所を的確に表現した音楽になっているのではないだろうか。
まとめ
以上、『アルカ・ラスト』の音楽についてお届けしてきた。
本作に収録されている膨大な曲数のうちわずか5曲の紹介であったが、これだけでも本作の音楽に対する情熱が感じられたのではないだろうか?
もちろん音楽以外にも、世界観をはじめまだまだ語りたいところが満載な本作。
豪華製作陣が放つ『アルカ・ラスト』は、きっとアナタの思い出となるはず。
来たる夏のリリースまで、ぜひとも楽しみにしていただきたい。
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