スマホゲームに激震走る!?超大作RPG『オクトパストラベラー 大陸の覇者』配信開始![PR]
2020年10月28日、スマホゲーム業界は歴史の転換点を迎えた。
大げさな物言いとなっているが、少なくとも筆者はそう感じた。
なぜなら、この秋大本命のスマホRPG『オクトパストラベラー 大陸の覇者』がスクウェア・エニックスよりリリースされたためだ。
『オクトパストラベラー』とは、ニンテンドースイッチで発売され全世界で異例の大ヒットを飛ばしたRPGであり、本作『大陸の覇者』はその続編にあたる作品となる。
そういった経緯もあり、本作はリリース前から世界中の注目を集め続けてきた。
筆者がひと足早くプレイさせてもらったところ、その期待を一切裏切ることなく、世界観、ビジュアル、バトル、どれをとっても従来の作品とは一線を画すほどのクオリティに仕上がっていると強く感じることができた。
冒頭からオーバーな表現続きとなってしまったが、RPGジャンルを長年見続けてきた筆者からすると衝撃を受ける出来だった。
この記事では、その感動を出来る限りそのままお伝えしていければと思う。
息づく"人生"を感じるストーリー!自分だけの旅路を噛み締めよう
まずこのゲームの魅力を語る上で知っておいて欲しいのが、『オクトパストラベラー』の物語には辿っていく順序というものが存在しないということ。
例えば前作『オクトパストラベラー』では、群像劇の形式で複数の主人公たちの冒険を好きな順番で追う形式で描れた作品であったのだが、本作では「3つのシナリオを好きな順番で追う形式」として描かれるようになっている。
プレイヤーは「富」「権力」「名声」の3つのメインストーリーから1つを選んで冒険を開始するのだが、その1章をクリアしたあとの進路は完全にプレイヤーの自由。
広い世界を好きに探索することができるようになるため、プレイヤーはゲームが始まった瞬間から広大な「オルステラ大陸」に放り出された1人の旅人となるのだ。
選んだストーリーの続きの章を読むのはもちろん、他のストーリーを読み始めてもOK。単純にストーリーを無視してあらゆる街やダンジョンを探索することさえ、このゲームでは許容される。
この自由度の高さは『大陸の覇者』の唯一無二の特徴であり、スマホRPGの革命ともいえる作品であると強く感じた。
登場人物1人1人のリアルな生き様を描く群像劇!
もちろんシステムだけではなく、作中で描かれる各ストーリーに関しても、登場人物の生き様を強く感じられる内容となっていた。
例えば、「名声」のシナリオで出会う「シュワルツ」。
彼は妻を殺された恨みから復讐を誓い、虎視眈々とその機会を狙っている。
一方で彼は、妻の仇に近づこうとするプレイヤーを気遣い、何度も制止する親切さも見せる。
そんな冷静さを取り戻すまでにどれだけの憤りを押し込めてきたのか、彼の言葉の端々からも想像ができる。
そんな、人々の息遣いが感じられる物語だからこそ、随所に散りばめられた選択肢にも緊張が走る。
自分が選んだ道でどのように人々の運命を変えていくのか、自分の目で見て確かめよう。
また、緊迫するメインストーリー以外にも、64人の旅人たち1人1人に存在する物語「トラベラーストーリー」や、「サイドストーリー」も存在。
膨大なシナリオの数々によって『オクトパストラベラー』の世界観を余すことなく楽しめそうだ。
さらに、フィールドで「聞き出す」コマンドを使用すれば、街の人々のプロフィールを確認できるほか、なんと仲間に引き入れることも可能。
プレイした際には、是非本作の尋常ならざる手の込みようを体感してほしい。
以下では3つのメインストーリーをご紹介していく。
物語を最大限楽しんで欲しいため最低限のあらすじのみに抑えているので、是非どの物語で始めるかの参考にしてほしい。
若きマフィアたちの大革命譚「富」
巨万の富を築き上げ、人々を堕落させる"粉"を売りさばく"強欲の魔女"ヘルミニアがボスとして登場。
身勝手で横暴な振る舞いを見せつつも、常に冷静かつ狡猾で、その毒牙はあっという間に1つの街を飲み込んでしまった。
プレイヤーは、"粉"におかしくされる前の故郷を取り戻そうと躍起になる新米マフィアたちに手を貸すことに。
若く、可能性に満ち溢れた彼らは、ヘルミニアを打倒するという奇跡を成し得るのか...!?
筆者 コメント | 仲間となる4人のマフィアたちの、目的にかける想いや友情がとにかくアツい! "大番狂わせ"というワードがピッタリな物語だった。 |
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愛と勇気を貫く男の物語「権力」
先に起こった異民族との戦いで大きな戦果を上げた"英雄"タイタスがボスとして登場。
その戦果を讃えられて1つの街の管理に任されるのだが、やがて私設軍団"緋翼"を用いて人々を恐怖で支配するように。
主人公が出会うのは仲睦まじい恋人同士の「ヴェルノート」と「リンユウ」。
ヴェルノートは、タイタスの主導する"死の薬"の開発に加担させられており、その事実はやがて2人を蝕んでいく...
筆者 コメント | 個人的には1番グッときたストーリー。 ヴェルノートとリンユウのお互いを思いやる一途さは心を打つこと間違いなし。 |
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妄執を打ち破る復讐劇「名声
大陸中にその名を馳せる超売れっ子"劇作家"アーギュストがボスとして登場。
人々の羨望の眼差しを一身に集める彼だが、その栄光の裏で、劇の題材となる刺激を求めて人殺しを喜んで行う。
プレイヤーは成り行きから、そんなアーギュストの"裏側"を知ることになる。
誰もが羨むような名声を手に入れた彼の凶行を止めるのは、プレイヤーか、それとも...?
筆者 コメント | 3ルート中で最も狂気を感じられるシナリオ。 アーギュストは憎い敵なのだが、彼の口癖「マーヴェラス!」にちょっとハマってしまったのが悔しい...! |
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スマホのレベルを大きく超えたバトル!正解の見えない戦いに心が躍る!
個人的に筆者が最も驚いたのが、本作のコマンドバトル。
スマホ向けの操作となっているものの、遊びごたえは完全にゲーム機のそれと全く同じかそれ以上のものを感じた。
しかも、前作の要素を踏襲した上でさらなる工夫が加えられており、遊びやすさと戦略性を両立しているのも流石の一言。
開発サイドの熱意がたっぷり詰まったこのバトルの楽しさが伝わってくれれば幸いだ。
前作の倍に増えた大人数パーティ!コンボの組み合わせは∞倍!?
まず衝撃だったのはパーティ編成。前作では4人までしか編成できず、誰を残そうか...と三日三晩悩み抜いたのも今ではいい思い出だ。
それが本作ではなんと倍の8人パーティを組めるようになった。
8人はそれぞれ前衛に4人、後衛に4人に分かれて戦う。
前衛が戦闘を担い、後衛はバトルに参加しない代わりに毎ターン回復するというシステム。
前衛と後衛は毎ターン交代可能。
どのタイミングでどのキャラを前に出すかというのが、非常に重要となりそうだ。
また、コマンドや交代はターン開始時に一括で指示できるので、前作に比べるとテンポが良くなった印象を受ける。
他にも倍速モードや、"全員交代"、"全員ブースト"などの便利コマンドもあり戦いやすさがグンと増している。
ブーストを駆使して一気に畳み掛けろ!前作からパワーアップした戦略性
前作で筆者がときめいた「ブースト」も健在。
ブーストとは、ターン毎にたまるBPというポイントを消費し、最大で4連の通常攻撃や、威力を大幅に高めたスキルを発動するというアクションのこと。
敵が隙を見せたタイミングで、全員分のブースト攻撃をお見舞いする爽快感は、バトルを大いに盛り上げてくれたものだ。
本作では、後衛の4人も毎ターンBPが溜まっていくので、ブーストを使える頻度が単純に2倍に増えた。
なので、前作以上にブーストを戦略に取り入れやすくなり、味方の強化や、防御面にも気兼ねなく使えそうだ。
例えば、不運にも敵の弱点を突けるキャラが1人しかいない場合。
スキル「フクロウ」で敵の防御力を下げ、「達人の舞」や「獅子の舞」で味方の攻撃力を上げれば、味方全員で弱点を突くときと遜色ないくらいの超絶ダメージを繰り出すことも可能だ。
実際にプレイしてみても、ブーストや強化スキルを組み合わせて、自分だけのコンボを編み出していくのがかなり楽しかった。
RPG好きを自負している筆者でさえ、どんな戦い方が正解かは全く掴めそうになかったのだが、だからこそ、「どこまで突き詰められるのだろう」という欲望がふつふつと湧いてくる。
誰かと競うということがないので、自分のペースでじっくりと攻略法を編み出していけるのも大きな魅力。
あーでもないこーでもないと試行錯誤して強大なボスを倒すという経験は、何度味わってもたまらないものである。
遠く見据える彼方まで続く冒険!こだわり抜いたグラフィックに注目
本作においては広大なフィールドを冒険していくのも楽しみの1つ。
平原や、森の中、雪原、街の中などなど行く先々で景色はさまざま。
脇道にそれた先には、強力な装備が隠された宝箱や、強大なモンスターが存在することも。
目的地に直行するだけではなく、ふら〜っと立ち寄った場所で得られるそういった出会いこそが、冒険の醍醐味と言えよう。
また、忘れてはならないのがドット絵と3DCGが融合した"HD-2D"の魅力。
ドット絵の懐かしさを残しつつ、淡い光を放つ雪や、燦々ときらめく水面の演出などはファンタジー世界に迷い込んだと錯覚させるに足りうるクオリティ。
心を射抜くような光景に出くわしたときは、しばし旅の足を止めて、美しく幻想的な景色にうっとりするのも良いだろう。
この壮大なフィールドを前にすると、前作のとあるキャラの
「あの水平線の向こうには、何があるのかな…」
という言葉が浮かんでくる。
ゲームを始めればきっと、この道を進んで行った先には、このダンジョンの奥には、次の街には、どんな光景が待っているのだろうかと、めくるめく旅路が楽しみになっていくことだろう。
まとめ
RPGというのは、ラスボスを倒して世界を平和にする、というのが一種お決まりであろう。
最後のボスを倒した瞬間、物語も終わってしまうという儚さが、いわばRPGの根幹であった。
しかし本作をプレイしたとき、筆者が見たのはオルステラ大陸に根付く人々の、生々しいまでの群像だった。
仮に世界が平和になったとしても彼らの人生は続いていくのだろう、と思わせるようなリアリティがそこにはあるのだ。
と、こんな偉そうなことを言っているものの、筆者自身この物語の行く末を知らないので、今から続きをプレイしていくのが楽しみで仕方ない。
読者のみなさんにおいても、スマホで誰とでも繋がれるこの時代に、あえて自分だけの旅を楽しんでみてはいかがだろうか。
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