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偉い人の「公約」は守られたか!?実際にプレイして検証してみた。
2025年10月11日、ついにシリーズ最新作『バトルフィールド 6(BF6)』が発売される。
『バトルフィールド』シリーズの原点回帰と称される、注目の本作。その言葉から思い出されるのは、2013年に登場した『バトルフィールド4』の大ヒットだ。
敵味方の歩兵が入り乱れる混沌とした戦場で、一兵士として駆け回る没入感こそがBFシリーズの真髄。
リアリティを重視した戦争ごっこには、昨今の高い競技性を誇るFPSとはまた違った楽しさがあり、今日まで多くのプレイヤーを魅了し続けてきたように思う。
▲Battlefield 6 Official Multiplayer Gameplay Trailer
前作『バトルフィールド2042(BF2042)』も128人対戦をはじめとする様々な試みが話題を呼んだが、メタスコアは68点、Steamレビューは48%好評で「賛否両論」となっており、全てのユーザーを満足させるには至らなかった。
「原点回帰」を謳う新作への期待と疑念が渦巻く中、GameWithは、東京ゲームショウ2025の会場で本作の最高責任者から話を聞いた。

「BFの原点」は、どのような形に仕上がったのか。インタビューの回答を「公約」と受け取り、実際のプレイ体験の中でその約束がどこまで達成されたのか検証していく。

目次
【検証1】「BFらしさの復活」は本物か?
インタビュー要約:「全面戦争」こそが、プレイヤーが思い描く本来の『バトルフィールド』です
“『バトルフィールド』らしさ”を取り戻すGameWith
『バトルフィールド』シリーズが常に大切にしてきたプレイヤーの体験があると思います。今作はどのような要素で定義されているのでしょうか?
Byron Beede氏
『バトルフィールド6』では、制作当初から「『バトルフィールド』らしさを取り戻し、それをしっかりと演出すること」にフォーカスしてきました。
それは戦闘やガンプレイ、ビークル、そして兵科など、すべてに当てはまります。
本質的に言えば、「全面的な戦争」こそがプレイヤーが思い描く本来の『バトルフィールド』です。大規模な戦闘や破壊表現を含め、すべてを“正しい形の『バトルフィールド』”として表現することを目指しました。
これこそが、皆さんが思い描く“『バトルフィールド』のファンタジー”だと思っています。
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筆者が考える「BFらしさ」とは、まさに「大規模な戦場の渦中で混乱を楽しむ感覚」だ。

▲『BF6』公式戦闘スクリーン
『BF6』はその体験を見事に再現できていた。

▲瓦礫から飛び出してきた敵兵を撃ち抜く!
空爆や戦車戦、敵味方歩兵が入り乱れる戦場を駆け抜ける臨場感は、まさに「戦争シミュレーター」と呼ぶにふさわしい高い没入感を誇っている。
【検証2】「戦術的破壊」とは何か?美しい破壊演出に釘付け!
インタビュー要約:破壊表現に「楽しさ」が加わったことこそ、私達の成果です
「戦術的破壊」がもたらす新しい戦場体験GameWith
従来のシリーズでも破壊表現やスケール感でFPSの戦場をリードしてきたと思われますが、本作では、戦場の表現や体験にどのような新しい進化を取り入れたのでしょうか?
Byron Beede氏
破壊表現は『バトルフィールド』にとって非常に大切な要素であり、本作でもその重要性は変わっていません。多くのユーザーが壮大な破壊を愛していることは理解していますが、私たちはそこに「楽しさ」を加えたいと考えました。
そして、それをゲーム内のあらゆる場面で実感できるようにしたかったのです。 私たちはこれを「戦術的破壊」と呼んでいます。
テストプレイ中でも、プレイヤーがエリアを確保した瞬間にフロアが崩れ落ちたり、ビルの陰に隠れて安全だと思った途端にそのビル自体が破壊され、カオスな状況になるといったことが起きました。その度に、プレイヤーたちが笑って楽しんでいたんです。
破壊表現ももちろん重要ですが、“楽しさ”を体験できるようになった点こそ、私たちが求めていたものであり、達成できたと考えています。
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上海の高層ビルが丸ごと崩壊、ダムの決壊、鉄塔の倒壊……シリーズの代名詞ともいえる「破壊表現」は、今作で新たな段階へと進化を遂げていた。
開発陣は過去作の演出としての破壊に加え、戦術に意味をもたらす破壊を目指したという。それを「戦術的破壊」と呼ぶのも納得だ。
建物の一角を破壊して進路を確保する、敵の隠れ家ごと吹き飛ばす……いずれも下記の戦車戦で体感できた「戦術的破壊」である。
単なる演出にとどまらず、プレイヤーの意思によって破壊が戦術となりうる。『BF6』の戦場は、臨場感を味わう場所から「作る」場所へと変貌を遂げた。

▲前方で見方がダウンしている!


▲付近の家を破壊して、エリアAを急襲だ!
【検証3】「64人対戦」への回帰は正解だったのか
インタビュー要約:64人対戦こそが、BFらしいシネマティックな戦場体験を生む
64人対戦への原点回帰GameWith
前作では大規模戦闘という新たな試みに挑戦されました。そこから得られた知見は、本作のゲームデザインにどのように活かされているのでしょうか。
Byron Beede氏
128人対戦を実際に試し、コミュニティの皆さんから様々な意見をいただきました。
その結果、現時点では「64人対戦こそが最適解ではないか」という結論に至っています。
64人対戦であれば戦闘の密度が高まり、バトルフィールドらしいシネマティックな体験を表現できると考えています。
やはり大切なのは基本に立ち返ることです。破壊表現やガンプレイ、そして「一人ではなくチームでプレイする楽しさ」を重視し、改めて追及することを目指しました。
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前作『BF2042』ではシリーズ史上初の128人対戦が導入されたが「スケールが大きすぎる」との声も多かった。
『BF6』では64人対戦に再注力したことで、戦闘の密度と連携の緊張感が大幅に向上。戦場に降り立った一人の歩兵として、よりチームに貢献している実感が強まった。

▲大勢の敵がビルに陣取っている!

▲戦車砲で蹴散らしちゃうぞー!

▲控えていた味方が突入。協力プレイ成功だ!
高い戦略性と、大規模で緻密な戦場体験の両方が蘇ったといえるだろう。
【検証4】英雄譚、再び。「キャンペーンモード」は復活したか
インタビュー要約:無名の兵士が、困難を乗り越え一人のヒーローとして成長していく物語
キャンペーンモードについてキャンペーンで描かれる、ヒーローへの成長物語
GameWith
『バトルフィールド』シリーズはマルチプレイの印象が強いですが、本作で復活したキャンペーンモードは、物語の体験を好むファンに向けてどのように位置付けられていますか?
Byron Beede氏
私たちの優先事項の一つは、ユーザーが心から好きになれるような世界を作ることです。
もちろん、ファンの中にはマルチプレイヤーモードが好きな人も多くいますが、一方で個性的なキャラクターやナラティブで語られるストーリーを通して、このユニバースをより好きになってほしいという思いもあります。
このキャンペーンモードでは、プレイヤーは「ダガー1-3」のメンバーとして世界を救う戦いに参加します。
最初は普通の兵士として始まりますが、さまざまな困難やアップダウンを乗り越えながら、一人のヒーローへと成長していくという体験です。こうしたストーリーは、プレイヤーに楽しさと愛着を生むものだと考えています。
シリーズ精神を受け継ぐキャンペーン
GameWith
今回のキャンペーンモードでは、どのような点に主軸を置いてストーリーを構築されましたか?
Byron Beede氏
本作は、『バトルフィールド3』や『バトルフィールド4』の精神的後継として位置付けています。戦場のど真ん中で、現代戦の泥臭いリアルさを体験できることが一つの軸です。
さらに、多くの困難が待ち受ける中で、力を合わせてそれを乗り越えていくという体験こそ、本作にとっての「ゲームの礎」となると考えています。
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▲Battlefield 6 Official Campaign Trailer
シリーズファン待望のシングルプレイ専用シナリオ「キャンペーンモード」が、ついに帰ってきた。
重厚な物語とド派手な演出により、一人の兵士としての成長と葛藤を体験することとなる。
主人公が仲間を守るために立ち上がる姿はまさに戦場の英雄。全プレイヤー必見だ。彼は最序盤から常にヒーローであり、筆者の胸を強く打った。



▲精鋭部隊ダガー13の冒険譚をお楽しみに。
【検証5】「プレイヤーファースト」の思想は根付いているか
インタビュー要約:私たちは常にプレイヤーの体験を最優先に考えています
プレイヤーファーストについてプレイヤー体験を最優先した開発
GameWith
自動生成やディープラーニングなどAIを活用した革新的な開発手法が登場していますが、本作では新たなテクノロジーを活用していますか?
Byron Beede氏
私たちは常にプレイヤーの体験にフォーカスし、それを最優先に考えています。
アーティストは現在、アセット制作などを行いながら、ユーザーに刺さるものは何かを常に意識して制作を進めています。
新しいテクノロジーなども追ってはいますが、現時点では本当に「プレイヤーが求める体験」に集中して開発を進めています。
eスポーツ展開もプレイヤー中心で検討
GameWith
本作は、従来のサンドボックス的な遊びだけでなく、ドミネーションのような競技性の高いモードも実装されています。近年ますます注目を集めるeスポーツへの参画などは考えられていますか?
Byron Beede氏
私たちは、このゲームをどの方向に進めるかという点について、常にプレイヤーの声に耳を傾けています。
もちろん、FPSの世界において競技性が重要視されていることは理解していますし、チームとして「私たちに何ができるか」を検討し、議論を重ねてはいます。
ただ、具体的にどのように実現するかについては、まずプレイヤーの声を聞きながらベストな形を作っていきたいと思っています。
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UIやマッチングシステム、そして戦闘テンポの刷新など、暫く遊んでみると随所からプレイヤーファーストの思想が明確に伝わってくる。
特にUIの改良は秀逸で、シリーズ未経験者でも迷わず戦場に飛び込める。細部までユーザー目線の配慮が行き届いた設計だった。

▲武器カスタム画面。パーツの有無、ステータスなどが一目瞭然だ。
「Portal」が切り拓く、新たな戦場体験

▲「Portal」の編集画面。3DCGソフトっぽさがあってカッコいい。
『BF6』の「Portal」機能は、前作からさらに拡張されたクリエイティブツールだ。
武器・ビークル・マップの構造すら、ゲームモードそのものをプレイヤーたちが自由に設計できるようになった。


▲ひたすら上を目指したり、ビークルでレースしたり……!?
単なるカスタム要素の枠を超えて、「プレイヤーを筆頭に、バトルフィールドを創造する」という新境地に到達した。
これこそ真のプレイヤーファースト精神といっても過言ではないだろう。
「Portal」の更なる詳細については、こちらの記事をご参照いただきたい。

【まとめ】偉い人の約束はすべて実現された!
インタビュー要約:私たちの挑戦に限界はなく、ファンの想像力次第で、さまざまな体験を実現できると考えています
バトルフィールドの未来像GameWith
最高責任者として、『バトルフィールド』シリーズの全体の未来予想図をお聞かせください。
Byron Beede氏
『バトルフィールド』は、世界中のタイトルの中でも非常にユニークなIPのひとつだと考えています。
『バトルフィールド6』では、これまで以上にスケールを大きくし、破壊表現も進化させ、新しい取り組みも多く導入しています。
私たちの挑戦に限界はなく、開発はもちろんファンの想像力次第で、さまざまな体験を実現できると考えています。
さらに、『バトルフィールド』が楽しく、ユニークな存在であり続けるために、私たちは常にユーザーの声をテストやフィードバックを通して取り入れています。
同時に、プレイヤー自身が「PORTAL」を使って独自の体験を作れる点も、このシリーズの大きな魅力でありユニークさの一つです。
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数時間の試遊で最も感じたのは「やりたいことがすぐ実現できる」という快適さだ。
直感的な操作と整理されたUI、そして圧倒的なボリューム。これら全てが「プレイヤーファーストの設計」を裏付けている。

▲装備カスタマイズ画面は、キャラや銃が大きく表示されているし、各項目への移動もスムーズ。

▲リザルト画面では、自分がどれだけ貢献できたかすぐ分かる。
シリーズを通して培ってきた歴史と、革新的要素が融合した『BF6』は、まさに集大成と呼ぶにふさわしい一作に仕上がっている。
ここで語り尽くせない魅力を、ぜひ、自らの手で体験してほしい。
『バトルフィールド 6』で戦場のド真ん中に飛び込もう!
▲Battlefield 6: Official Launch Hype Trailer
本作はPC、PS5、Xbox向けに、2025年10月11日発売予定。クロスプレイにも対応している。
本稿で『BF6』が気になった方は、カオスな戦場へと足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
近未来の混迷した世界を、仲間とともに救おう。
『バトルフィールド 6』とは?

『バトルフィールド』シリーズ最新作!今作は物理演算がパワーアップ!
Electronic Artsから発売のPS5,PC,Xboxゲームソフト『バトルフィールド 6(Battlefield 6,BF6)』は、同社が手掛ける『バトルフィールド(BF)』シリーズ最新作となる多人数シューティング。
本シリーズは20年以上続いており、2021年発売の前作『バトルフィールド2042』では、架空の近未来となる2042年の地球を舞台に全世界戦争を繰り広げた。
今作から新たに、4つの主要スタジオが一丸となって開発する「Battlefield Studios」と、クリエイターとプレイヤーを直接繋ぐ「Battlefield Labs」という2つの取り組みが行われている。
シリーズ中でも未だ話題に上がる『BF3』『BF4』を彷彿とさせる現代戦をテーマに据えて、原点に立ち返った破壊と知略の入り乱れる戦場がプレイヤーを待ち受ける。
発売日など基本情報
発売日 |
2025年10月11日 |
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会社 |
Electronic Arts |
ジャンル | シューティング |
対応ハード | PS5 / PC / Xbox |
価格 |
PS5 : 8,909円(税抜)
PC : 8,909円(税抜)
Xbox : 8,909円(税抜)
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公式HP | |
公式Twitter |
GameWith編集者情報

「ゲームする為に生きてる」と公言していたら、いつしか本物のライターになっていた。 所持ゲーム800本以上、特に好きなのは4000時間遊んでいるEscape From Tarkov! BATTLEFIELD、街づくり系、モンハン、ロケットリーグ、あとインディーゲームも大好き。 |
今後発売の注目作をピックアップ!
2026/01/29 発売

CODE VEIN II
5,272円(税抜) 2
2025/10/30 発売

/PS5/PC/Xbox
ドラゴンクエストI&II
6,980円(税抜) 3
2025/10/10発売

/PS4/PS5/PC
/Xbox
リトルナイトメア3
4,500円(税抜)