『ゼノブレイド3』の世界観やキャラクターについて考察・予想!『つながる未来』や『ゼノブレイド2』などシリーズ作との関連性も考察しているので、『ゼノブレイド3』について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
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シリーズ集大成となる『ゼノブレイド3』
『ゼノブレイド2』の発売から約4年経ち、シリーズ待望の最新作として2022年9月に発売が予定されている『ゼノブレイド3』。
シリーズ作との関連はファンであればもちろん気になるところだが、既にその辺りについて総監督の高橋哲哉氏からコメントが出ている。
コメントの中で一番気になるのは、「『ゼノブレイド3』は、『ゼノブレイド』、『ゼノブレイド2』、二つの世界をつなぎ、未来へと旅立たせるための新たな物語」という部分。
本記事では、現時点で公開されている情報から、3つの作品の繋がりについて考察していくぞ。
高橋総監督のコメントはこちら!意味深なキービジュアル
※ここから先はライターの考察/予想となります。
※一部ネタバレを含むのでご注意ください。
現時点で公開されているキービジュアルには、高橋監督が明言している通り、折れた機神の大剣と、胴体に大穴が穿たれたインヴィディアの巨神獣が描かれている。
折れた機神の大剣
機神の大剣とは、初代『ゼノブレイド』世界の創世神話で描かれる機神と巨神が争っていた際に、機神が振るっていた大剣。
初代『ゼノブレイド』でも、折れた剣の一部が「大剣の渓谷」としてマップに登場するが、今回確認できた大剣はその部分とは異なるように思える。
穿たれたインヴィディアの巨神獣
巨神獣(アルス)は、『ゼノブレイド2』に登場した巨大な生命体。その体躯は非常に大きく、『ゼノブレイド2』世界は巨神獣の上に独自の生態系が築かれ、そこが人々の生活圏となっていた。
その巨神獣の一体が胴体を穿たれているというのは、穏やかじゃない状況だろう。
『ゼノブレイド3』に登場する2つの国家
本作は「ケヴェス」「アグヌス」という敵対する2つの国の対立構造を軸に描かれる。
主要人物となる6人の兵士はそれぞれの国家に属しており、その中で様々な人間模様が垣間見られるようだ。
「ケヴェス」所属のキャラクター | ||
---|---|---|
ノア | ランツ | ユーニ |
「アグヌス」所属のキャラクター | ||
---|---|---|
ミオ | セナ | タイオン |
初代『ゼノブレイド』の要素が色濃い「ケヴェス」陣営
モナドらしき赤い剣
『ゼノブレイド』には主人公シュルクが持つ赤い剣「モナド」が存在する。
モナドは劇中において、同じ人類を斬ることはできない、真ん中の円の部分に漢字(『ゼノブレイド』世界に存在しない文字)が浮かび上がるなど、謎めいた武器でもあった。
そして、本作主人公のノアもこのモナドらしき剣を持っている。『ゼノブレイド2』主人公のレックスも同じく赤い剣を持っていた通り、これらは無関係ではないだろう。
『ゼノブレイド』シリーズの根幹を含む考察となります
初代『ゼノブレイド』でモナドと呼ばれていた赤い剣は、『ゼノブレイド2』のラストを見る限り「聖杯の剣」の一つであると考えられる。
聖杯の剣とは、「天の聖杯」と呼ばれる3人が持つ力のことで、『ゼノブレイド』に登場したアルヴィースも「天の聖杯」であることが示唆されている。
「天の聖杯」は、世界創世前の旧世界において実験施設を管理するコンピューター3機が転生した姿であることが同時に示唆されており、この3人は既に登場済み。
そう考えると、筆者としては、ノアが持っているモナドらしき剣は4つ目の天の聖杯の存在を示しているように思える。考えるほど謎が深まる部分と言えるだろう。
ハイエンター族らしき人物?
『ゼノブレイド』のみに登場する種族として、頭部に翼が生えている「ハイエンター族」が存在していた。
この特徴はユーニとかなり似ており、ユーニはハイエンター族である可能性がありそうだ。
一方で、『ゼノブレイド2』にハイエンター族は未登場。ハイエンター族が登場しているとなれば、本作世界観への謎は深まる。
【ネタバレ注意!】『ゼノブレイド』の内容も含む考察となります
ユーニは茶髪となっているが、『ゼノブレイド』に登場したハイエンター族は全て銀髪だった。これは、ハイエンター族の血筋によるものとされている。
ここは筆者の憶測となる部分だが、ハイエンター族とホムス(※『ゼノブレイド』世界における普通の人類)の混血が更に進んだ結果として、茶髪のハイエンター族が誕生したのではないだろうか。
実際、ホムスとの混血が進むと、頭部の翼が小さくなる、身長が低くなるなどホムス寄りの身体的特徴が出てくる設定が存在。ユーニの翼が小さいことからも、混血である可能性はありそうだ。
仲間を盾で守り抜く「ランツ」と「ライン」
「ケヴェス」所属のキャラには初代『ゼノブレイド』の要素が多く確認できるが、ランツも例外ではない。
彼が持つ盾にもできる大剣という武器は、初代『ゼノブレイド』で「ライン」が使っていたバンカーと呼ばれる武器によく似ている。
大柄な体躯を活かし仲間を守るという漢気に溢れた点もラインと共通しており、シリーズファンならニヤリとするポイントだろう。
【ネタバレ注意!】『ゼノブレイド』の内容も含む考察となります
ランツの顔に描かれる独特な紋様は、もう一つ特徴的な部分の一つ。
初代『ゼノブレイド』には「マシーナ族」と呼ばれる機神界に住む人々がおり、彼らの特徴はその名の通り見た目が非常に機械的な点。
また、マシーナ族もランツと同じく、顔に独特な紋様が描かれている。ここから考えてもランツがマシーナ族である可能性は高そうだ。
メリアらしき人物
初報PVに登場した「ケヴェス」のトップと思われる謎の人物。
頭部に翼が生えている「ハイエンター族」らしき姿や背格好は、初代『ゼノブレイド』に登場した「メリア」によく似ている。
翼の大きさや髪色などの共通点は多く見えるが、メリアが着ていた衣装は白系統で、ここまで黒っぽい衣装ではなかった。
【ネタバレ注意!】『ゼノブレイドDE つながる未来』の内容も含む考察となります
『つながる未来』のラストで、奪還した皇都アカモートにて正式にメリアの戴冠式が行われていた。
ハイエンター族は元来より長命の一族のため、『ゼノブレイド3』が仮に『ゼノブレイド』より未来の世界であっても、メリアが指導者である可能性はあり得そうだ。
また、黒っぽい衣装に関しても、和解した異母姉「タルコ」が着ていた衣装に近く、仮面を被っているところも共通する部分がある。今後の続報に期待したい。
『ゼノブレイド2』の要素が色濃い「アグヌス」陣営
ブレイドらしき人物が登場?
『ゼノブレイド2』には「ブレイド」と呼ばれる亜種生命体が存在していた。ブレイドは、適性ある人間「ドライバー」がコアクリスタルに触れることで誕生する。
彼らは人の姿や獣の姿など、ブレイドによって様々な姿をとっているが、胸元に青く光る「コアクリスタル」が存在する点、「ドライバー」無しには活動できない点が共通している。
この点を踏まえて「アグヌス」の登場人物を見てみると、「ミオ」、「セナ」の二人は胸元にコアクリスタルらしきものがある。彼女たちがブレイドである可能性もありそうだ。
【ネタバレ注意!】『ゼノブレイド2』の内容も含む考察となります
よく見てみると、「ミオ」の胸元のコアクリスタルと思われるものは一部分が紅く染まっている。
これは「マンイーター」と呼ばれる特殊なブレイドのコアクリスタルの特徴によく似ている。マンイーターとは、人間の細胞と融合したブレイドのことで、ドライバー無しに単独行動が可能だ。
そのため、ミオはブレイドの中でも特別な「マンイーター」である可能性が高そうだが、誰の細胞を得ているのかなどは想像できる材料が少ない。今後の続報から目が離せない。
タイオンが使う「カタシロ」の謎
登場人物の一人である「タイオン」が使う武器は「カタシロ(形代)」と呼ばれる、さながら式神のような武器。
この武器自体にも「モンド」と名前を付けて可愛がっているようだが、このような武器体系は今までの『ゼノブレイド』シリーズには未登場。
むしろ、ブレイドたちの独自性が高い戦い方に似ているような気さえするが、真実はどうだろうか。
『ゼノブレイド2』の内容も含む考察となります
タイオンにブレイドらしき特徴が見られないにも関わらず、ブレイドのような戦い方をすることへ一つだけ説明がつく推測が存在する。
それは「ブレイドイーター」と呼ばれる存在。ブレイドイーターとは、ブレイドのコアクリスタルを一部人間へ埋め込むことで、ブレイド自身の能力を得られるというものだ。
仮にタイオンがブレイドイーターだとすれば、推測の上ではミオがマンイーター、セナがブレイドと綺麗に分かれることになる。「アグヌス」は『ゼノブレイド2』の要素を意識した陣営と考えられそうだ。
ニアらしき人物
初報PVに登場した「アグヌス」のトップと思われる謎の人物。
その背格好は、『ゼノブレイド2』に登場した「ニア」によく似ている。
そもそもニアは、ツインリングを武器にする、白・黄色を基調に赤を差し色にした衣装など、ミオとの共通点が多い。この点がどのように物語に絡むのだろうか。
【ネタバレ注意!】『ゼノブレイド2』の内容も含む考察となります
服の色合いは通常時のニアというより、ブレイド覚醒後のニアの姿によく似ている。
PVの人物は胸元に一部が紅く染まったコアクリスタルが見られるが、これもニアがマンイーターであったことと共通する。
ただし、PVの人物は、ブレイド覚醒後のニアとは耳や髪の長さが違うといった微妙な差異が存在する。ミオとの関連も含め、謎が残る部分が多い。
本作の世界観はどうなっている?
世界観を考えるうえで重要になりそうなのが、高橋監督の「『ゼノブレイド3』は、『ゼノブレイド』、『ゼノブレイド2』、二つの世界をつなぎ、未来へと旅立たせるための新たな物語」というコメント。
これを素直に受け取るならば、『ゼノブレイド』『ゼノブレイド2』それぞれのエンディング後の世界が描かれていると考えられる。
ただし、『ゼノブレイド』の世界は巨神界、機神界という神の骸の上の世界、『ゼノブレイド2』の世界はアルストという雲海世界、そして本作は自然広がる「アイオニオン」と一見関連性がないように思える。
【ネタバレ注意!】『ゼノブレイド』シリーズの根幹を含む考察となります
『ゼノブレイド2』の終盤からエンディングで描かれた通り、『ゼノブレイド』『ゼノブレイド2』の二つの世界は、元々一つの世界だったものが分かたれた平行世界。
『ゼノブレイド』クリア後の世界を描いた『ゼノブレイドDE つながる未来』では、シュルクたちは残された巨神の一部で暮らしていたが、この場所は海に面していた。
これは、『ゼノブレイド2』ラストの新世界創生で、本来アルストにはなかったはずの海原へとたどり着いた描写と一致しており、二つの世界が繋がったことを示唆していると考えられる。
ここから考えられるのは、本作の舞台「アイオニオン」は二つの世界が新生し一つとなった、まさに二つの世界がつながった未来の世界なのではないだろうか。
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本作へのみんなの期待値は?
『ゼノブレイド3』とは?
Nintendoから発売のSwitch対応ゲームソフト『ゼノブレイド3』は、Nintendo Direct 2022.2.10にて発表されたアクションRPG『ゼノブレイド』の最新作。
本作は、「ケヴェス」「アグヌス」という敵対する2つの国からなる世界「アイオニオン」を舞台に、2つの軍に所属する6人の兵士たちの物語が展開される。
『ゼノブレイド3』の基本情報
発売日 | 2022年9月予定 |
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会社 | Nintendo |
ジャンル | アクションRPG |
価格 | 未定 |
対応ハード | Switch |
商品情報 | 未定 |
公式サイト | ゼノブレイド3公式サイト |
公式Twitter | ゼノブレイド公式Twitter |
GameWith編集者情報
幼少期に難病を患うも、ゲームを心の支えとして完治。その後、竹馬の友のごとく歩んできたゲームへの恩返しとしてゲームライターに。 「パワプロ」シリーズで野球の楽しさを知り、「逆転裁判」シリーズで法律の勉強を志すなど、ほぼ全てでゲームの影響を受けながら人生を歩んでいます。 あらゆるゲームの楽しさを伝えたいので、ジャンル問わず幅広くプレイしています。特に「ポケモン」「FE」「世界樹の迷宮」といったシミュレーション・RPG系が好み。 |