未知の境域を旅して魔法都市への帰還を目指すオープンワールドサバイバル『Nightingale』早期アクセス版レビュー!
Inflexion Gamesから現在発売中のオープンワールドサバイバル『Nightingale』。
プレイヤーは、境域と呼ばれる未開の地を冒険する「境域トラベラー」となり、採取やクラフト・拠点の建築などをしながら常に危険と隣り合わせの世界で生き残る術を探していく、手応えのあるサバイバルが楽しめる作品だ。
そんな本作は2024年2月21日(水)より、Epic Games及びSteamにて早期アクセスとしてプレイが楽しめるようになった。本稿では、そんな本作をプレイしてみて感じた魅力をお伝えしていこう。
目次
未開の地でリアルなサバイバル!数々の「境域」を巡り魔法都市への帰路を見つけていく物語。
本作はヴィクトリア朝時代をベースとした世界観となっており、地球を破滅をもたらす「白穢」という現象から逃げ延びるためポータルを使って訪れた「フェイの荒野」が冒険の舞台となっている。
元々は人間以外に「フェイ」という種族も存在しており、人間達が生きていけるよう魔法を教えて共存していたが、次第に人間が権力に溺れ増長したことによってフェイ達に見放されてしまう。
ポータルから見知らぬ土地に迷い込んだプレイヤーだったが、「パック」と名乗るフェイに導かれ、環境や生息モンスターなどの異なる広大な未開の地を冒険しながら、ナイチンゲールへの帰路を探していく。
と、ここまでが導入となっており、早速どこか不気味な雰囲気の漂う空間から始まるのだが、パッと見でも分かるほど光と影の表現やリアルな立体感のあるグラフィックが描かれている。
この後すぐ広々とした森や砂漠などの世界を旅することになるのだが、どこを見ても色鮮で美しい景色が広がっており、作品全体への没入感を高めていると感じた。
集めた素材をクラフト!冒険や作業の効率化や敵と戦う際の武器になる!
ゲーム開始時は丸腰の状態なため、最初は丁寧なチュートリアルに従いながら周囲にある木の枝や石を集めて、つるはしや斧・ナイフなどをクラフトしていくところから始まる。
クラフトで作成できるアイテムは、素材さえあればそのまま作れるものから、作業台や裁縫台などを使用して作成するものまで様々。
例えばゲーム開始時から使えるナイフなどの脆い道具や肉を焼く焚き火などはすぐに作れるが、より強い装備や防具などは加工した素材同士を組み合わせて初めて作成可能となる。
最初こそ加工する素材を集めるのは大変だが、作業台などは壊さない限りずっと使えるため、今後のクラフト作業がだんだんと楽になっていく。
これらのクラフトした装備を使って、狼やイノシシといった周囲にいる動物たちと戦ったり、伐採や採掘で新たな道具を作ったりして快適なサバイバルライフを満喫していくのだが、時には「バウンド」という異形と戦うことも。
近接攻撃だけでなく、威力の高いボムのような投擲もしてくるため、攻撃やガード、回避などの行動を駆使しつつ、道中でやられてしまわないよう冒険を進めていこう。
雨風を凌ぎながら理想の拠点を作り上げる建築要素
生きていく上では拠点の建築も必要な要素。
冒険中、時折天候が変化するのだが、例えば雨に長い間濡れてしまうとスタミナの回復速度が落ちたり、雹(ひょう)が降ると継続的にダメージを受けたりなど様々なデメリットが付与されてしまう。
そんな時は屋根のある建築物で雨宿りしたり、実際に家を建ててやり過ごすことが可能。
最初は木や石を素材に建築することしかできないが、ゲームを進めていくとスタンドランプやウォールライトといった照明も作れるように。もしかしたら木や石以外の素材を使った建築物を今後作れるかもしれない。
なお、本作ではフレンド同士によるマルチプレイも可能。大きい家を作るほど必要な素材や時間もかなり掛かるため、誰かの拠点に集まって、冒険しながら芸術的な建築物を作り上げるといった遊び方もアリだろう。
当たり前だけど管理が一番大切なステータス
操作キャラにはHPだけでなく、スタミナ管理に必須な「休息」や健康を維持する「満腹度」のステータスが存在するのだが、この要素によってよりリアルなサバイバル生活を体験することができる。
これらは時間経過とともに減少していき、もしこれらが尽きてしまうと、スタミナやHPの最大値が大幅に減ったりダメージを受け続けてやられてしまったりと冒険に大きな支障をきたしてしまう。
特にダッシュ・武器攻撃・クライミングなど使用する頻度の多いスタミナの管理には十分に気を配っておきたい。「休息」ゲージをすぐに回復できるベッドのクラフト素材は常に持っておきたいところだ。
筆者の失敗談を例に上げると、「休息」ゲージが0の状態で充分にあったスタミナも最大値がたった1しかなくなり、視界の悪い深夜帯のなか敵に見つからないようコソコソするしかなかったなんてことも……。
いつでも瞬時にファストトラベルができる休息ポイント「石塚」のありがたみ
ではそうなると朝を待ったり、なんとか資源を集めてベッドを作るしか生き延びれないのかというと実はそうでもない。
あらかじめ、休息ポイントとなる「石塚」を建築しておくことで、いつでも一瞬で戻れるファストトラベル機能が用意されているため、多少無茶な冒険をしてもすぐに引き返せるのは嬉しい。
石塚を複数設置しても、事前に休息ポイントとして指定した1つのみしかファストトラベルはできないが、石塚自体に周囲に敵をスポーンさせなくする効果があるので冒険していく上でかなり重要な建築物となっている。
NPCをお供に冒険!採取や戦闘を手伝ってくれる心強い味方
また、ゲームを進めていくことで特定のNPCをお供にして一緒に冒険することができるようにもなる。
NPCを連れていきたい場合は、特定のクラフトをするなどのクエストを完了させることで雇用することが可能。NPCの持っている装備に応じて伐採や採掘を手伝ってくれたり戦闘に参加してくれたりとありがたい存在となってくれる。
建築の手伝いもしてくれるが、プレイヤーがやられてしまった際に復活させてくれる……といったことはないため、あくまで補助的な役割を持つ仲間という認識で冒険を進めていくのが良いだろう。
各所にある「砦」をクリアして設計図ゲット!
冒険の途中、なにやら青い色に光る遺跡のような建造物を何度も見かけた。
こちらは「知性の砦」という、順番に灯る青い光の通りにスイッチを押すというちょっとしたミニゲームのようなもので、クリアすることで新しいクラフトの設計図が獲得できる。
加えて、一定時間任意のバフを得られる「知恵」も獲得可能。知恵は3種類あり、自身の力を高めたり打たれ強くなったりと様々だが、中でも筆者のオススメは「飛翔の知恵」。
文字通り、ジャンプをした際にかなり高く飛べるようになるもので、高低差のある場所への移動が簡単にできる他、着地時による怪我やダメージが無効化される恩恵もあるため使っていて一番楽しい効果だった。
なお砦には他にも、わんさか出てくる敵を倒すことでクリアとなるものもあった。こちらも同じようにクリアすると設計図や知恵が獲得できるので、サバイバル生活をより充実させるためにも積極的に挑戦していきたい。
試練場で強大なボスに挑戦!
画面左上に表示されるチュートリアルを進めていくと、「試練場」という施設に挑めるように。
次々と現れるバウンドを倒しながら進んでいくダンジョンのような場所となっており、最深部に待ち受けるボスの撃破を目指していくことになる。
装備を整えいざ踏破!と意気込んだのも束の間、すぐにNPCがダウンされ劣勢に……それもそのはず、なんと筆者はゲーム開始時に作成できるナイフしか使っておらず、NPCには採掘用のピッケルしか装備させていなかったのである。“装備を整え”とは何だったのか。
しかし、親切なことに試練場のあちこちにはポーションが入った宝箱が配置されており、圧倒的な数の暴力に押し負けそうになるも、回復手段には困らなかったのが救いだった。
最深部には「伝説のオートマタ・ナイト」という巨大な機械人形のようなボスがお出迎え。目標に対して突進攻撃を仕掛けてくるだけのボスではあったが、これが意外に痛い。
被弾した際に短時間火傷によるスリップダメージも受けるため、右手にナイフ、左手にはポーションを常備した名付けてがぶ飲みノーガード戦法で殴り殴られながらボスを倒すことができた。
もっと効率の良い戦い方があったのではと薄々感じつつ、撃破後にパックとの会話を終えファストトラベルで無事脱出。
距離を取れば比較的被弾はしにくいので、これから挑戦しようと考えている方は、遠距離からの射撃武器などの併用を是非試して頂きたい。
筆者の場合は多少ゴリ押しではあったものの、柱を使って攻撃を避けたりといった回避を試したりと、試行錯誤しながら撃破を目指すのはかなり面白かった。
境域カードをセットして新たな境域へ
試練場をクリアすることで、ポータルを用いて新たな境域に移動することが可能なのだが、この要素が作品の大きな特徴となっている。
各境域に点在するポータルのすぐそばにある「境域カードマシン」に各種カードをセットすることで、森林や砂漠などといった様々な境域へ移動できるようになるほか、その境域の危険度を変えることができる。
筆者はとりあえずゲームの指示通りに森林の新たな境域を探索することに。ここからはプレイヤーの自由に探索するのかと思っていたが、新たなNPCとの会話やクエストの発生などがあり、早期アクセスながらかなりボリュームがあるようだ。
今までと風景も生物も異なる世界の中で、今までにはなかった遺跡に入ってみたり新たな場所にワープしたりと、常に好奇心をくすぐる冒険の連続でついついじっくり遊んでしまった。
なお、ポータルで使用する各種カードは1回使うごとに消費されるため、もっと色んな境域を冒険したい!という方はカードをたくさんクラフトしておくと良いだろう。
まとめ
以上『Nightingale』の早期アクセス版のプレイ内容ついて紹介させていただいた。
あまりのボリュームの多さで作品の全てはプレイしきれなかったが、ゲーム序盤にも関わらず冒険に関わる要素が多く、ガッツリやり込もうとすれば時間があっという間に溶けてしまうほどだと感じた。
ゲームの目的は、記事冒頭の通り「ナイチンゲールへの帰路を探すこと」ではあるが、様々な境域を旅して巨大な家を作り上げたり、ひたすらクエストをこなしたりなど自由なプレイングが楽しめるのが魅力の作品だ。
本作は現在Epic Games及びSteamでプレイできるので、興味を持った方や雰囲気の異なる世界を冒険するのが好きな方は、ぜひ一度遊んでみてほしい。
GameWith編集者情報
数年間遊んでいた幾つものソシャゲのデータが、スマホデータごと全て消し飛んだ哀しき過去を持つライター。好きなゲームは『アークナイツ』『ブルアカ』、音ゲー等々。ほとんどアニメを見ずに生きてきたので、最近は様々なジャンルのアニメを一気見して満足する休日を送っている。 |
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