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集英社ゲームズより、ボードゲーム『家庭教師ヒットマンREBORN! THE 100 DILEMMAS -ザ ハンドレッド ジレンマ-』（以下、『THE 100 DILEMMAS』）が2025年12月20日(土)に発売。
本作は、マンガがもっと楽しくなる体験を届ける集英社ゲームズによるボードゲームブランド「マンガボドゲ」の最新作。人気漫画『家庭教師ヒットマンREBORN!』のリボーンから出題される究極の2択問題に、全員一致で回答を目指す協力型ボードゲームとなっている。
今回は特別に『THE 100 DILEMMAS』を先行プレイする機会を得たので、その内容や面白さを紹介していく。
家庭教師ヒットマンREBORN!とは
家庭教師ヒットマンREBORN！ 1／著者：天野明／集英社
『家庭教師ヒットマンREBORN!』は、天野明先生による週刊少年ジャンプ連載のバトルアクション漫画。2004年から2012年まで連載され、コミックス全42巻を数える。
何をやってもダメダメな中学生・沢田綱吉（通称：ツナ）の前に、赤ん坊の姿をした殺し屋・リボーンが家庭教師として現れる。リボーンはイタリアンマフィア最大勢力「ボンゴレファミリー」の最強の殺し屋で、ツナは実はボンゴレ10代目ボスの正統後継者だった。
「死ぬ気弾」によるスパルタ教育を受けながら、ツナは獄寺隼人や山本武といった仲間たちと出会い、数々の敵との戦いを経て成長していく。「ダメツナ」が仲間との絆を深めながらボスとして覚醒していく姿、個性溢れるキャラクターたちとのやりとりは、多くの読者の心を掴んだ。
連載終了から10年以上経った今も根強いファンを持つ人気作品だ。
ファミリーとして認められるか？リボーンからの究極の試練
パッケージのサイズやデザインはジャンプコミックスを彷彿とさせる。
『THE 100 DILEMMAS』は、3人以上で遊べる協力型の価値観共有ゲームだ。プレイヤーたちは「ファミリー」として認められるため、リボーンからの試練に挑戦することになる。
ゲームの目的は明快。「死ぬときに後悔するのは、好きな人に告白できなかったこと？ それとも、友達のピンチを助けられなかったこと？」といった究極の2択問題が出題され、全員が同じ答えを選べば成功。誰かのライフがなくなる前に5回成功すれば、晴れてファミリーとして認められる。
内容物
・質問カード×100枚（原作カラーイラスト使用）
・回答カード×12枚（AとBのセット）
・ライフカード×6枚
・リボーンカード×1枚
・ルールブック×1枚
ゲームの流れ
全員にライフカード1枚と回答カード（AとB）を配布し、質問カードを山札として場の中央に置く。ゲームは「アンサー」と「チェック」の2ステップで進行する。
ちなみに、最初の回答者（リボーンカードを持っている人）は「第一印象とのギャップが大きい人」。ここでひとつ会話が生まれるのがユニークだ。
【STEP1：アンサー】
山札から質問カードを1枚めくる。回答者は、その質問に対してAかB、直感でどちらかの回答カードを伏せて出す。
他のプレイヤーも、回答者がどちらを選んだかを予測して回答カードを伏せる。
キャラクターと質問内容がリンクしているところもポイント。ファン視点で1枚1枚見ていく楽しみもある。
ここで重要なのが「ヒント」のシステムだ。回答者以外のプレイヤーは、「はい」か「いいえ」で答えられる質問を合計2回までできる。「ペットを飼っていたことはありますか？」など、回答者の価値観を探る質問が有効だが、「回答はAですか？」といった直接的な質問はNG。
また「チャレンジ」カードでは、「ツナの守護者6人の名前、10秒で言える？」といったお題に回答者が本気で挑戦。言えたらA、言えなかったらBが回答となり、成否は全員で判定する。
このような作品に沿った内容もあり、ファン同士の会話が盛り上がること間違いなし。
【STEP2：チェック】
全員が回答カードを一斉にオープン。全員一致なら「成功」、1人でも異なれば「失敗」で回答者のライフが1減少する。
重要なのは、失敗しても回答者以外のライフは減らない点。ファミリーに自分をわかってもらえないヤツが悪いのだ！
チェック後は回答理由を話し合い、リボーンカードを左隣に渡して次のラウンドへ。
全員のカードが合ったときの団結感が気持ち良い！
勝利条件と敗北条件
5回成功すれば「ファミリー成立」でゲームクリア。リボーンからの試練を乗り越え、真のファミリーとして認められる。
一方、誰かのライフが0になると「ファミリー解散」で全員敗北。悔しければ、死ぬ気になって再挑戦だ。
注目ポイント①：額縁に飾りたくなるカードビジュアル
100枚の質問カードには、原作のカラーイラストが使用されている。連載当時のカラー扉絵やコミックス表紙など、ファンにはお馴染みのイラストがカードサイズ（約63×88mm）で手元に届く。
正直に言おう。このカード、額縁に入れて飾りたい。
ゲームとして遊ぶのはもちろん、コレクションアイテムとしての価値も非常に高い。100枚それぞれ異なるイラストが楽しめるというのは、ファンにとってはまさに宝の山だ。
パッケージの描き下ろしイラストを使用した質問カードも。
箱の中にランボさんを発見。
さらに注目すべきは、パッケージイラストが天野明先生の描き下ろしであること。
現在の天野先生のタッチで描かれた『REBORN!』キャラクターは、連載当時とはまた違った魅力がある。
天野先生は連載終了後も精力的に活動されており、画風も進化し続けている。「今の天野明」が描く『REBORN!』キャラクターが見られるのも嬉しいポイントだ。
ファンとしては、これだけでも購入する価値があると断言できる。パッケージを開封するのがもったいないほどの完成度だ。
注目ポイント②：「ファミリー」というテーマの秀逸さ
原作において「ファミリー」は最も重要なキーワードのひとつ。ツナと仲間たちの絆、ボンゴレファミリーの歴史——物語の根幹には常に「ファミリー」があった。
本作では、プレイヤー同士が「ファミリーとして認められるかどうか」を賭けてゲームに挑む。回答が一致すれば絆が深まり、一致しなければ回答者がペナルティを受ける。
このルールは、原作で描かれた「仲間を理解することの大切さ」を見事にゲームシステムへ昇華している。
ゲーム終了後、成功しても失敗しても「あの質問、なんでBだと思ったの？」と議論で盛り上がれる。この「語りたくなる」設計こそ、優れたパーティーゲームの証だ。
まとめ
『家庭教師ヒットマンREBORN! THE 100 DILEMMAS -ザ ハンドレッド ジレンマ-』は、原作ファンにはコレクターズアイテムとして、ボードゲームファンには価値観共有ゲームとして、二重の意味で「買い」の一作だ。
天野明先生の描き下ろしパッケージ、100枚の原作カラーイラストカード、そして「ファミリー」というテーマを活かしたゲームデザイン。原作への愛とボードゲームとしての完成度が高いレベルで両立している。
後ほど紹介する店舗別購入特典の質問カード。
ゲーム性の魅力としては、プレイヤー同士の価値観を自然に共有できる点が挙げられる。「究極の2択」というシンプルなフォーマットながら、回答理由を話し合う過程で「この人ってこういう考え方なんだ」という発見がある。
ボードゲーム会の最初にプレイすれば、初対面でも打ち解けやすい。ヒントを出し合い、回答理由を語り合う中で自然と会話が生まれる設計だ。
原作を知らなくても楽しめるルールでありながら、ファン同士なら「この質問、あのエピソードを思い出すね」と会話が弾む。幅広い層に対応できる懐の深さがある。
2025年12月20日(土)の発売が今から待ち遠しい限り。ファンの皆さん、死ぬ気でゲットしよう。
購入特典一覧。上段が集英社ゲームズイベント、中段がジャンプキャラクターズストア/ジャンプショップ、下段がアニメイトの特典となっている。
なお、集英社ゲームズイベント、ジャンプキャラクターズストア/ジャンプショップ、アニメイトで購入すると、それぞれ特別なイラストを使用した「質問カード」×3が特典として付いてくる。
集英社ゲームズイベント特典は集英社ゲームズが出展するイベントで購入した際にもらえるもので、2025年12月20日(土)・12月21日(日)に開催予定の「ジャンプフェスタ2026」でも購入可能だ。
かなり格好良いデザインとなっているので、こちらもぜひ注目を。
©︎天野明／集英社
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