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東京ゲームダンジョン7試遊レポート【前編】心を揺さぶるインディーゲーム7作品をご紹介!

東京ゲームダンジョン7試遊レポート【前編】心を揺さぶるインディーゲーム7作品をご紹介!

最終更新 :
東京ゲームダンジョン7のパネル

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2月15日、2月16日の2日間にわたって、東京都立産業貿易センター浜松町館にて開催された、インディゲーム展示会「東京ゲームダンジョン7」

まだまだ寒い日が続く中、熱気に満ちた会場では、今回もアクション、RPG、タワーディフェンスなど、多彩なジャンルの作品が出展されていました。

本記事では、1日目に試遊したゲームを前編と後編に分けてご紹介。前編では、7作品をご紹介します。

目次

※『ゲームタイトル』(出展者名)で表記します。

『Aeruta』(グラビティゲームアライズ)

ダンジョン探索×パン屋経営シミュのハイブリッドアクションRPG

グラビティゲームアライズブース

グラビティゲームアライズブースでは、『Aeruta(アルタ)』『Twilight Monk』『SNOW BROS 2. SPECIAL』『THE GOOD OLD DAYS』の4タイトルが展示されていました。今回は、『Aeruta』をプレイすることに。

▲【東京ゲームダンジョン7】出展タイトル プレイ映像

『Aeruta』は、ダンジョン探索とパン屋経営を両方楽しめる2Dアクションゲームです。プレイヤーは、勇者になることを目指すキツネ耳の少女「チャヤ」を操作します。

ダンジョンを探索して素材を集め、その素材でパンを作って売る稼いだお金でチャヤを強化して、また冒険へ……そんなゲームサイクルとなっています。

『Aeruta』

▲毎日何かしらのボーナスが発生するので、それに合わせてその日の行動を決めると良さそうです。ちなみに、カレンダーの左にいるのがチャヤです。

ダンジョン探索では、武器を「鞭」「麺棒」から選べます。麺棒を武器にしているゲームは珍しいのではないでしょうか。

簡単操作で個性豊かな敵を蹴散らして、素材を集めます。手に入る素材は、ステージによって異なります。

『Aeruta』ステージ画像

▲ドット絵で描かれたキャラクターがとってもかわいい。

パン屋のお仕事は大忙し。売るパンを決めたら、プレイヤーは商品を補充したり、ゴミを掃除したり、お客さんの会計をしたりと、営業時間中にやることがたくさんあります。

中でも楽しかったのが、会計時に発生するいわゆるQTE(クイックタイムイベント)。表示された矢印を順番に押していくのですが、上手く操作すると売上にボーナスがつきます

東京の画像

(引用元:『Aeruta』Steamストアページ

▲こんな感じで、順番にキーを押していきます。なんだか、音ゲーみたいですね。

『Aeruta』音ゲー

▲……と思ったら、なんとゲーム内で音ゲーも楽しめました。そのほか、ランゲームも楽しめるそうです。ボリュームがすごい。

『Aeruta』は、Steamにて早期アクセス版がリリースされています。また、デモ版を無料でダウンロードすることもできます。

▶『Aeruta』の詳細はこちら

『紅茶カルテ』(みやこ出版)

「たった1人のために入れるお茶」を追求するシミュレーションゲーム

東京の画像

『紅茶カルテ』は、紅茶を中心に物語が進行するシミュレーションゲームです。

プレイヤーは、紅茶を入れたり会話したりしながら、カレンダーを元に日々のスケジュールを立てて、登場人物の命と安寧を守ります

▲紅茶カルテPV60s

本作は、キッチンパートとノベルパートの2つに分かれています。

ノベルパートでは、余命数ヶ月と宣告された青年「ヨル」と、彼に美味しい紅茶を振る舞おうとする男子高校生「チヒロ」の物語が紡がれます。

チヒロのスケジュールを管理しつつ、ヨルと会話したり、学校で情報収集をしたり、神社に行っておみくじを引いて運を高めたりします。

東京の画像

▲ヨルに執着するチヒロ。その目的はいったい……。

東京の画像

▲神社では神速おみくじを引けます。降ってくる四つ葉のクローバーをクリックしましょう。

本作には、ときどき謎の文字が登場します。また、ヨルでもチヒロでもない、謎の存在が、この謎の文字を使って会話に入ってくることもあります。

また、試遊版の最後の方にはチヒロがタイムリープしているかのような描写も。SF的なストーリーから目が離せません。

東京の画像

▲4は読めるのですが、他の文字は何て読むのやら……。

キッチンパートでは、なんとゲーム内で紅茶を入れることができます

お湯を沸かして、茶葉をスプーンでパックに入れて、やかんの蓋を閉じて、タイマーに抽出時間をセットして……。やることが多く見えるかもしれませんが、操作はシンプルで楽しいです。

東京の画像

▲まさか、コンロにスイッチを入れるところから始まるとは思ってもいませんでした。本格的です。

東京の画像

▲紅茶の美味しさには、抽出時間、茶葉の量、お湯の沸き具合が影響するようです。試行錯誤しながら、至高の一杯を目指します。

ブースでは、超美味い紅茶を入れるチャレンジが開催されていました。筆者が訪れたのは閉場間際だったのですが、2人しか成功者がいなかったとのことです。

東京の画像

▲こういう企画ってワクワクして、思わず挑戦したくなりますよね。ちなみに、筆者は惜しくも達成できませんでした。

筆者は美味しい紅茶を入れるのに夢中になっていたのですが、体験版の最後の方で、急展開するストーリーに一気に引き込まれました。

そんな『紅茶カルテ』は、2025年内の公開を目指しており、近日中にSteamで体験版を公開予定です。紅茶が好きな人にも、そうでない人にもおすすめです。

Steamで詳細を見る

『SHOJING ショウジング』(Kafka Games)

本能のままに障子を突き破るアクションゲーム

東京の画像

『SHOJING ショウジング』は、ひたすら障子を破るアクションゲームです。プレイヤーはネコとなって、軽快な音楽に合わせて障子を破りまくり、ハイスコアを目指します

▲SHOJING ショウジング 操作説明

マウス操作だけで遊べるシンプルなゲームなのですが、ハイスコアを目指そうとすると、ややシビアな操作を求められるなど、奥が深いです。

ただ障子を破るだけでなく、絵柄のついた障子を破ったり、大の字ポーズで破ると、スコアをより多く獲得できます。また、おじいさんやハウスキーパーさんにぶつかると、スコアを獲得できません

東京の画像

▲障子に向かってレッツダイブ。

虹色に輝く「超る」を3つ集めると、ネコがパワーアップ。少しの間、フィーバータイムのような感じで、スコアをたくさん獲得できます。

東京の画像

▲「超る」はステージに落ちています。鶏ささみや魚など、色んな味がありそうですね。

東京の画像

▲「超る」のあまりの美味しさに、ネコが飛びます。

和風で統一感のあるデザインが素敵な本作の世界観について、作者のみやもとさんに教えていただきました。

東京の画像

▲このネコは野良猫で、勝手に屋敷に入って障子を破っています。おじいさんはこの家の家主です。ネコについては「やらせとけばいい」みたいな感じで、容認派らしいです。

東京の画像

▲ハウスキーパーさんは、ネコを必死に止めています。忍者がモチーフとなっており、障子の裏や畳から突然出てきます。

別のゲームの試遊に並んでいる間、Kafka Gamesブースを見ていたのですが、小さい子どもが楽しそうにプレイしていたのが印象的でした。

そんな『SHOJING ショウジング』は、2025年にSteamとiOS、Androidにて配信予定です。特に、猫好きな人と、障子を破りまくりたい人におすすめの作品です。

Steamで詳細を見る

『悪役令嬢の庭師なんだが庭を荒らしまくれって言われた件』(女神ゲームス)

婚約破棄を勝ち取れ!汚庭タワーディフェンス

女神ゲームスブース

『悪役令嬢の庭師なんだが庭を荒らしまくれって言われた件』は、城の庭を舞台にしたタワーディフェンスゲーム

前世の記憶を思い出した転生者の悪役令嬢「レイア」は、皇子との婚約を破棄するために、庭師に庭を荒らすように命じます。

プレイヤーは庭師の「アーウィン」となって、庭を荒らします。エンディングは何種類かあり、皇子の精神力を程よく削ると、グッドエンディングになります。

『悪役令嬢の庭師なんだが庭を荒らしまくれって言われた件』レイア嬢とアーウィン

▲左がレイア嬢、右が庭師のアーウィン。レイア嬢の高飛車かわいいセリフにも注目です。

序盤の会話パートを終えたら、いよいよ庭荒らしパートです。綺麗な庭に、好きなだけ汚いものを置いていきましょう。

例えば、雑草壊れたベンチ犬のフンなどなど。一通り荒らしたら、皇子の到着を待ちます。

『悪役令嬢の庭師なんだが庭を荒らしまくれって言われた件』庭を荒らす

▲赤いハートは労力を表しています。設置物によって、消費する労力は異なります。

いよいよ皇子が到着。執事と一緒に、設置物に対してコメントしつつ庭を歩いていきます。

『悪役令嬢の庭師なんだが庭を荒らしまくれって言われた件』皇子とじいや

▲皇子を不快な気持ちにさせて、少しずつ精神力を削っていきます。執事がシルエットなのが気になるところ。

皇子が庭を通り抜けたところで、リザルト画面へ。なんと、ランクSSでした。開発者のザザントスさんも、「今日初めてかも」とおっしゃっていました。

皇子の残りメンタルが50~60%の間に収まっていれば、一番良いエンディングを見れるようです。

『悪役令嬢の庭師なんだが庭を荒らしまくれって言われた件』リザルト画面

▲ネタバレ回避のために画像は割愛しますが、このあと良い感じに婚約破棄できました。

本作の開発者のザザントスさんに、開発のきっかけをお伺いしました。

「いわゆる“悪役令嬢もの”といえば、婚約破棄することになりがちです。婚約破棄に至るパターンは様々ですが、どの作品にも綺麗な庭が出てくる印象があります。」

「もし婚約破棄の理由が“庭の汚さ”だったら面白いな、と思って作りました。」

そんな『悪役令嬢の庭師なんだが庭を荒らしまくれって言われた件』は、鋭意開発中です。リリースされたら、めいっぱい庭を荒らしたいですね。

▶開発者のザザントスさんのXはこちら

『SHADOW LEAP』(ゲームクリエイターズギルド)

自身の影と共闘するスタイリッシュなアクションゲーム

※開発はLeapers

ゲームクリエイターズギルドブース

ゲームクリエイターズギルドブースでは、今年1月に開催された「ゲームクリエイター甲子園 2024(以下、GC甲子園)」にて、総合大賞・総合賞などを受賞した16作品を展示していました。

筆者は「GC甲子園」の作品展示会&発表授賞式も取材しました。どんなゲームが出展されていたのかを知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてください。

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「ゲームクリエイター甲子園2024」作品展示会前編
「ゲームクリエイター甲子園 2024」作品展示会編【前編】はこちら!

今回は、筆者が「GC甲子園」で試遊する機会を逃してしまった、『SHADOW LEAP』を試遊することに。

『SHADOW LEAP』は、自身の影と共闘する、爽快なローグライクアクションゲームです。プレイヤーは影を操る主人公となって、敵を倒していきます。

▲【ゲーム】「SHADOW LEAP」Leapers【ゲームクリエイター甲子園2024】

移動や戦闘がスピーディーで、ゲームがテンポ良く進みます。影を出しながら戦ってるだけでも楽しいです。壁走りなど、パルクールも楽しめます。

もしステージから落ちてしまっても、すぐやり直せるのが良いですね。

『SHADOW LEAP』アクション

▲攻撃時の演出はド派手なものが多く、テンションが上がります。

敵を倒していくと、ランダムなアビリティが手に入ります。アビリティを使うと、ゲージを消費して強力な攻撃ができます。

特に気に入ったのは、高く飛び上がった後に勢いよく落下して攻撃する「MeteorAttack」です。広範囲にダメージを与えます。

『SHADOW LEAP』アビリティ選択画面

▲アビリティは、好きなボタンに割り当てることができます。

サイバーパンクな雰囲気に溢れたステージは、立体的で奥行きを感じます。

テクスチャやライティングなど、ものすごく工夫して作られているんですよ」と、ゲームクリエイターズギルド代表取締役である宮田さんが解説してくださいました。

『SHADOW LEAP』ステージ

▲画面のどこを見ても、めちゃくちゃカッコ良いです。

「GC甲子園」で総合賞3位に輝いた『SHADOW LEAP』は、2025年にSteamでリリース予定となっています。

Steamで詳細を見る

『ラロテロルパニック』(星空星菓)

ハロウィンチックな世界を冒険するRPG

『ラロテロルパニック』タイトル画面

『ラロテロルパニック』は、奇妙で不思議なハロウィンチックな世界を冒険するRPG

ある日突然、魔法使いの襲撃を受けたお菓子の国の住民を救うため、プレイヤーは主人公「パンプルテ」となって、「お菓子の国」「怪物の国」「魔法使いの国」の3つの国を股にかける冒険の旅へ出ます。

▲Raro Terror Panic|東京ゲームダンジョン6出展作品PV

冒険は「お菓子の国」から始まりますが、お菓子のようなデザインがかわいいです。名前の通り、この国ではあらゆるものがお菓子でできているそうです。

『ラロテロルパニック』街

▲パンプルテのお家は、プリンのような屋根が特徴的です。美味しそう。

『ラロテロルパニック』プリンスライム

▲もちろん、敵もお菓子です。プリンスライムはぷるんぷるんで、弾むようなかわいさが魅力的です。

世界観がかわいいだけでなく、RPG好きにはたまらない要素も満載です。

例えば、敵とのエンカウントはシンボルエンカウント方式で、敵と接触する方向によって先手を取れたり不意をつかれたりします。

また、食べ物の回復アイテムには味覚が設定されており、キャラクターの好みによって効果が増減します。ほかにも、盛りだくさん。

『ラロテロルパニック』ガイドブック

▲ゲームに行き詰まったときは、ガイドブックがフォローしてくれます。さらに、設定資料集などおまけの情報を見られるのも嬉しい。

特に素敵だなと思ったのは、冒険の記録です。ゲームの進行に合わせて、キャラクターの視点でこれまでの冒険を振り返っていくとのこと。全て集めたときに何が起こるのかも気になります。

ブースもハロウィンっぽい雰囲気で、とっても素敵でした。かわいいアクリルスタンドは、セットで買うとお得です。

星空星菓ブース

▲アクスタのキャラクターの名前が隠れてしまっていますが、左からパンプルテ、プリータ、ヴァンプルムです。

東京ゲームダンジョン7での試遊ではパンプルテのみが登場しましたが、プリータやヴァンプルムが出てくるのも楽しみです。

そんな、『ラロテロルパニック』は鋭意開発中で、Steamなどでリリース予定とのこと。リリースが待ち遠しいですね。

▶開発者の星空照美さんのXはこちら

『ネフィ~月灯りの迷宮~』(トムクリエイト)

不思議な迷宮の謎を少女ネフィと解き明かすVRアクションパズル

トムクリエイトブース

『ネフィ~月灯りの迷宮~』は、360度に広がる迷宮を舞台に、ネフィと共に冒険に出るVRアクションパズル。ユフィの日本語ボイスを演じるのは、声優の井澤詩織さんです。

プレイヤーは、異世界に召喚された「ノヴァリス」として、ネフィや迷宮内の様々なギミックを操作し、ネフィをゴールへ導きます

▲【ネフィ ~月灯りの迷宮~】PV

VRヘッドセットを装着して、コントローラーを渡されたらゲームスタート。左手でネフィを移動させて、右手でネフィに触れたりギミックを動かしたりします。

東京の画像

▲操作方法はこんな感じです。VRゲームをほとんど遊んだことがなかったので、感覚を掴むまでにちょっと時間がかかりました。

ネフィが移動できないところは、ギミックを動かして道を作り、進めるようにします。自分の手でゲームの世界に手を加えるのは、なんだか不思議な感じでした。

東京の画像

(引用元:『ネフィ~月灯りの迷宮~』Steamストアページ

▲こんな感じで、ギミックを引っ張ったり移動させたりします。

ネフィに月の力を送ると、猫の姿に変化します。猫の姿の方がジャンプ力が高いので、高所に登る際に役立ちます。

東京の画像

▲ネフィが黒猫の姿に。

筆者はブースの方にサポートしてもらいながら、無事ネフィをゴールに導くことができました。試遊時間は約10分だったのですが、あっという間でした。

異世界しか目に入らないこともあり、没入感が非常に高く、ネフィとの冒険をじっくり楽しめました。

ブースの展示も凝っており、足を止めて見ている人も多かったです。

トムクリエイトブースのアクスタ

▲モニターの下にはアクスタが飾られていました。かわいい。

トムクリエイトブースのネフィの部屋

▲ネフィとお話できる「ネフィの部屋」は、公式サイトでも楽しめます。

トムクリエイトブースの2コママンガ

▲2コママンガの展示も。

『ネフィ~月灯りの迷宮~』は、SteamとMeta Questストアでリリースされています。VR機器をお持ちの方は、ぜひ遊んでみてくださいね。

Steamで詳細を見る

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GameWith編集者情報

むーこのプロフィール
むーこ
小学生のときにゲームボーイを買ってもらったことをきっかけでゲーム好きになる。
「ポケットモンスター」シリーズや「パワプロクンポケット」シリーズ、「逆転裁判」シリーズが好き。

特にハマっているスマホゲームは『ポコロンダンジョンズ』で、8年間プレイし続けている。
休日は、『ポケモンGO』のために、いつもどこかを歩きまわっている。

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