角満のゲー漫 第62回!今回はプラモやラジコン好きにはたまらない『テラテック』を紹介!パーツを集めて車両をクラフト!「全方向にレーザーが放てる」車両を作ることも可能。角満さんが作った車両とは?
大塚角満の「ココ」が凄かった!!
『マイクラ』に代表されるサンドボックス好きの子どもたちはもちろんなんだけど、本文中に書いた通り、プラモやラジコンに夢中になったことがあるお父さん世代にこそ触ってほしいゲームです!
クラフト度 | ★★★★★(5) 驚くほど簡単にオリジナルの戦闘車両が作れてしまうのがたまらなく楽しい!!w パーツも豊富にあるので、“唯一無二の最強車両”を目指して、日々奮闘しておりますw |
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冒険度 | ★★★★(4) 筆者はキャンペーンモードをメインに遊んでいるんだけど、ほどよい導きとミッションをアクセントに冒険できるので、オープンワールド探索ゲームとしても楽しい作りになっております。 |
導き度 | ★★★(3) 唯一、残念だなと思ったのが、どのパーツが何を意味しているのか、わかりにくい部分があること! もちろん、それぞれのパーツの説明テキストは出てくるんだけど、妙に凝ったフレーバーテキストで、逆に何を言いたいのかよくわからないと言うか。こういうところはシンプルに“●●に使うパーツです!”とハッキリ書いておいてほしい! |
『テラテック』に幼き心を刺激される
長く続くコロナ禍の影響により、意外な(?)ホビーが売れに売れているという。
テレビゲーム……ももちろんそうなんだけど、もっとこう……心の奥底にある“少年的感情”を刺激されるブツというかアイテムというか……!
とにかく、俺のようなアラフィフ世代の男性を中心に、プラモデルやラジコンのキットが飛ぶように売れていて、ものによっては品薄でなかなか手に入りにくくなっているのだとか……!!
……わかるわぁ、その気持ち。
このゴールデンウィーク期間中はとくにそうだけど、在宅勤務をしているとわりと時間を自由に調整できるので、休憩時間を一点集中型にすればモノ作りや創作活動も以前よりやりやすくなっているからね。
そんなとき、
「そうだ! せっかく時間をやりくりできるんだから、何か作っちゃおうかな!」
↑このような思考になり、結果、
「となれば……やっぱおじさん世代だと、プラモとかラジコンだよね!!!www よ~し、作っちゃうじょ~~~^^」
ふだんは苦虫を嚙み潰したような顔をしているくせに一気に破顔し、ゴールドカードを握りしめて量販店なんかに駆け込むわけである。しかし前述の通り、
「え……! ぼ、ボクが作りたいと思っていたプラモ、品切れなんですけど……!><」
盛り上がった心のやりどころを失い、
「いーんだいーんだ俺なんか……。休みだろうが連休だろうが机に向かって原稿書いてりゃいいんだ……><」
こういうやさぐれモードに突入してしまう……w
こんな……俺のようなおじさんにこそ、今回紹介するゲームを捧げたい!!!w
昭和を知るおっさんたちは感涙必至!!!
自分で好きなようにパーツを組み合わせて“戦闘車両”を作り、敵を撃破したり、オープンワールドを冒険できたりする魅惑のタイトル『テラテック』が、Nintendo Switch用ソフトとして発売されたのだぁぁぁあああ!!!
キラキラした思い出とともに
この『テラテック』というゲーム、ジャンル的には“サンドボックス型サバイバルアドベンチャーゲーム”というらしい。
これだけだとよくわからないので公式サイトの説明を読むと、
「自由な発想でブロックやパーツを組み合わせて乗り物や基地を作って、自動生成されるオープンワールドの世界を探索するサンドボックス型サバイバルアドベンチャーゲームです」
となる。つまり……俺が数行前に書いた解説の通りってことだなww
そう、『テラテック』は、オープンワールドを舞台にしたプラモ・ラジコン制作ゲームであり、探索型アドベンチャーゲームであり、シューティングゲームでもある。
ゲームデザインの中心にあるのは、『マイクラ』のように好きなパーツを組み合わせて作るオリジナルの戦闘車両制作だ。
パーツは本当にたくさんあって、ボディーの基礎となるブロック、攻撃用のマシンガンやレーザー、バッテリー、さまざまな種類のタイヤ、岩や木を砕く用のドリル、夜の探索には欠かせないライト、採掘した資源をキープするためのカゴなどなどなど……。
これらを、自由な発想でくっつけてクルマに仕立て上げていい。
「自由な……って言いつつ、けっこう制限があるんでしょ?」
と思われるかもしれないが、こいつがもう、おもしろいようにペコペコと、超簡単にパーツどうしがくっついていくからたまらなくおもしろい!
その気になれば、タイヤばっか100個くらいくっつけたムカデみたいなクルマも作れるだろうし(やったことないからわからんけどw)、すべての男子の夢、ボディーのあらゆる場所に武器をくっつけた悪夢のような極悪戦闘車両に持っていくことも可能だ。
まあ、やりすぎるとまともに走らなくて、格好の標的にされることもしばしば……w その結果、
敵の攻撃を一身に浴びて、ものの見事にバラバラにされる……なんてことも起こり得る。
攻撃力、機動力、頑丈さ、資源回収の効率なども考慮しつつ、
「それでも……全方向にレーザーが放てる、かっちょよさは追及したい!!w」
なんて、こだわりを追求するのもおもしろい。
まずは、初めてプラモデルに触った少年時代を思い出して、自由に、好き勝手にパーツをくっつけることから始めるのが正しい遊び方な気がするよ。
『テラテック』、もともとはSteamで配信されて話題になっていたタイトルなんだけど、より手軽に、遊びやすくなったNintendo Switch版の登場で、多くのお父さん世代の目に届けばいいなぁ……と思ってこの原稿をしたためている。
『テラテック』には、昭和の時代の少年たちが夢中になった、“何かを作る”という楽しさの原点が詰まっている。
テレワークの休憩時間とか、寝る前のほんのひと時とかに、
「今日は……車体の巨大化に手をつけちゃおうかな^^ そうしたら、もっとたくさん武器も付けられるしね^^」
あのころのように目をキラキラとさせながら、車両づくりに勤しんでほしいと思いましたw
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。 |
今回のゲーム『テラテック』
発売日 | 2021年4月28日 |
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ハード | Nintendo Switch, PS4 |
メーカー | テヨンジャパン |
ジャンル | アクション/シューティング/アドベンチャー |
プレイ人数 | 1人 |
© 2021 Payload Studios.TerraTech and Payload Studios and their respective logos are trademarks and/or registered trademarks of Payload Studios in the US, and EU and other countries. Licensed to and published in Japan by Teyon Japan.