角満のゲー漫 第57回!今回はついに発売した国民的ハンティングアクション『モンスターハンターライズ』を紹介!シリーズを遊び尽くしてきた角満さんの感想はいかに!?
ついに迎えた『モンハンライズ』の発売日
待ちに待っていたゲームの発売直前って、なんであんなに独特な空気が漂うのだろう。
遠足前の小学生じゃないけど、極めつけのワクワクと、お尻のあたりがムズムズするような妙な焦りがない交ぜになって、ちょっと平静を保つのが難しくなるのである。
俺的にはこの感覚、バイクを購入して納車を待っているときの焦燥と恍惚に近いと思っている。
バイクを乗らない人は、クルマでも自転車でも三輪車でもオッケー。とにかく、
「俺はこれが大好きなんだ!!」
ってものにようやく手が届くときの人間は、ちょっと神懸ったオーラをまとうんじゃないかと考えるのである。
俺にとって、3月26日に発売された“このゲーム”は、間違いなくその極みにあった。
ゲームの発売前にこんなに高揚したのって……いつ以来だろうな。
1年前の『あつまれ どうぶつの森』のときとは……若干違う。うれしかったけど、これほどまでに血沸き肉躍る感覚ではなかった。
となると……。
もしかしたらいまから約3年前の、『モンスターハンター:ワールド』の発売のときまでさかのぼらないといけないかもしれない。
そう、あのときも震えたんだよな。
いまと同じ、不安と緊張も含まれた独特な感情に包まれて……。
プレイするのが楽しみなんだけど、同時にどこか怖くもある。
俺は……今回の作品のことを、キチンと文章で表現できるのだろうか??
過不足なく、読者に伝えることができるのだろうか??
そんな気分にさせられるシリーズは、大塚角満にとってひとつしかない。
……そう、発売されたのだ!!
『モンスターハンター』シリーズの最新作となるNintendo Switch用ソフト『モンスターハンターライズ』がね!!
『モンスターハンター』を、再び手の中でプレイできる喜び……!
ガンランスを片手に、再びハンターになる日がやって来たのである!!
狩り会ができる日を夢に
『モンスターハンターライズ』のコンセプトのひとつは、Nintendo Switchというハードそのもののポリシーをなぞるように、
“いつでも、どこでも、誰とでも”
というものだ。
PSPの『モンスターハンターポータブル』シリーズが社会現象になった歴史を紐解くまでもなく、この手軽さは『モンハン』のゲーム性に限りなくマッチする。
この1年、日本……いや世界中が新型コロナウイルスの恐怖にさらされて、たびたびの緊急事態宣言や外出自粛、はたまた“3密を避ける”など、生活の流れそのものがガラリと変容してしまった。
仲間と集まることはとんとなくなり、いつしかその生活にも慣れてしまって、
「もうずっと、こんな感じなのかなぁ……」
なんていう、ネガティブな気持ちに支配されつつあった。
でもそんなタイミングで……『モンハンライズ』が手元にやって来てくれたのだ。
コロナ以前のように、気軽に集まることははばかられるかもしれない。
でも『モンハンライズ』をきっかけに友人とのやり取りを復活させ、zoomなどの会議ツールを使いながら狩りに出かける……なんてことも、いまだったら簡単にできるじゃないか……!!
同じように、かつての狩り仲間たちも思ったのだろう。
3月26日以降、俺に届くメールはつぎのようなものばかりだった。
「大塚さん! 狩り会やりましょう!」
「リアルが難しければ、zoomでやればいいっすね!w」
「コロナ対策をバッチリやって、実際に集まるのもアリでしょう!」
などなど……!
『モンハンライズ』のおかげで明るさを取り戻した人は、決して少なくないはずだ。
そんな時代の流れに応えるように、『モンハンライズ』の仕様はじつにユーザーフレンドリーでわかりやすい。
機動力が格段に増したのは、鳴り物入りで実装された“翔蟲(かけりむし)”の存在によるところが大きい。
サクサクと先に進めるバランスも、現代人のライフスタイルに則した調整が施されていると感心した。
そう、『モンハンライズ』は遊びやすいのだ。
パッと見た感じで、
「翔蟲とか操竜って、まったく新しい要素だから、慣れることができるか心配……」
と思う向きもあるかもしれない。俺も、そう考えたことがある。でも……!
ぶっちゃけ、初日で慣れたwww
いや、初日って書くと丸1日かけて修行したみたいだけど、最初のクエストで「なるほど!こうやんのか!!w」と理解し、あとは流れで簡単に身に付いたよww
モノを覚えることが非常に困難になったアラフィフおやじが瞬時に慣れたのだから、何も恐れることはない。
「すぐに身に付く!! 恐れず進め!!!」
と、強く強く言いたいと思うわ。
いま、寝ても覚めてもクエストに出掛けて、徐々に装備を整えている。こうしてガチでゲームと向き合うことも久しぶりなので、興奮が収まらないわ。
なのでこのコラムでも、何度か『モンハンライズ』のことを書いてしまうかもしれないしれないけど……どうか許してくださいね!!!w
さ、狩りに行ってこよーっと!
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。 |
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