角満のゲー漫 第27回!大塚角満的なスコア満点!?を叩き出した『Fall Guys』を紹介!「世界でいちばんおもしろい」ポイントをハイテンションで紹介してくれます。
総評!「ココ」が凄かった!
シンプルルールで誰でも遊べる、究極的にポップなバトルロワイヤル系ゲーム!これほど人を選ばないゲームも珍しい!
熱中度 | ★★★★★(5) ゴールを目指して駆けていく……という、ある種障害物競争のような内容なんだけど……これが燃える!! |
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シンプル度 | ★★★★★(5) ランダムで選ばれるミニゲームをプレイする仕様だが、どれもルールは簡単なのですぐに入っていけるのがスゴい! |
わちゃわちゃ度 | ★★★★★(5) 約60名でゲームはスタートし、そこから徐々にふるいにかけられていくわけだけど……生き残るために小さなキャラがドタバタとやり合うのが最高にかわいいです。 |
まさかこんなゲームに出会うとは
そのゲームに初めて触れ、10分ほど遊んだ後の俺の感想。
「もしかして、いま世界でいちばんおもしろいゲームって、コレなんじゃねえの……w」
目からウロコというか、
「テレビゲームって、こういうのでいいんだよなwww」
と、改めて気づかされてしまったというか……。
“競うこと”、“張り合うこと”、“出し抜くこと”という、競技性の高いゲームに求められる必要不可欠な要素を、悪魔的に凝縮して、究極のシンプルルールに乗せてしまったタイトル--。
ここまで書いたら、
「あ、アレのことだなw」
と、ピンと来られた人も多いかと思う。
夏の終わりのけだるい午後、なんとな~~~くの気持ちで遊び始めた瞬間、一瞬で恋に落ちて、
「今週のゲーム漫遊記は、絶対にコレで書くぞ!!!」
と思わせてしまったゲーム。その名は……!!
『Fall Guys』
いやあ、ヤバいゲームに出会ってしまったわ……w
稀代のオンライン対戦ゲーム
その日、俺はファミ通時代からの盟友である中目黒目黒(ファミ通Appの元編集長)と、いつものようにSkypeでさまざまな事象についての情報交換を行っていた。
ちょっと前まで昼飯を食いながらできたことが、新型コロナウイルスの影響でそれもままならなくなってしまっている。
くだらないゴシップネタのやり取りが済んだ後、俺はおもむろに目黒に尋ねた。
「そういえば、最近何かゲームで遊んだ? 参考までに聞かせてよ」
目黒はそれほどゲームに夢中になる男ではないので、言葉通り“参考程度”の問いかけである。
こういった連載をいくつか抱えている手前、情報は少しでも多いほうがいいのだ。
それがどんなに頼りない後輩からのものだとしても……。
すると、言われた目黒。若干の間を置いてからつぎのようにのたまったではないか。
「そういえば……俺はまだやっていないですけど、まわりの同僚が“ふぉーるなんとか”っていうSteamのゲームで盛り上がっていましたよ」
ふぉーる……なんとか……?
相変わらずのあいまいな情報に、「それは、『フォールアウト』ではなく?」と言いかけたところ、
「あ、これこれ! このゲームです!!」
と目黒は言い、SteamのゲームページのURLをペロッと貼り付けてきた。
「『Fall Guys』……?」
俺が稀代のオンライン対戦バトルロイヤル系ゲームと出会った瞬間であった。
わちゃわちゃ感がたまらない!
いつもだったら目黒のあいまいな情報は、「ふーん」のひと言で流してしまうことが多いんだけど、この『Fall Guys』というゲームに関しては妙に引っ掛かった。
……いやもちろん、
“1本でも多くコラムのネタをストックしておきたい”
という強迫観念も多分に影響していたと思うが、何枚か見たスクショと、妙なキャラがワチャワチャと動き回っているムービーが、ナゼか脳ミソをコチョコチョとくすぐるのである。
調べてみると『Fall Guys』は、8月4日にプレイステーション4とSteam用に配信されたばかりのオンライン対戦アクションゲームで、PlayStation Plusの会員であれば2020年9月1日午前10時までは無料でダウンロード可能とのこと(※8月25日現在)。
しかもプレイステーション4版は日本語対応もされているようだ。
……という情報をたったいま知って愕然としているのだが、俺はこのゲーム、なんとなくの先入観で、
「Steam版を買えばいいんだな」
と刷り込まれていて、2050円出してSteamで買ってしまったわ(苦笑)。
まあそれでも安いからいいんだけど、Steam版の日本語対応はこれからみたいなので(※シツコイけど8月25日現在ね)、プレイステーション4を持っている人は、まずはそちらを試してみるのがいいかもしれない。
まあでも、買ってしまったものは仕方がないので、久しぶりにSteamを立ち上げて『Fall Guys』を起動してみた。
ふむふむ……。
よくわからんが、“ドアダッシュ”というレースをやるわけね。
説明には、「ドアを潜り抜けながらゴールを目指せ! でも、偽物のドアもあるから注意な!!」的なことが書かれているぞ。
「とりあえず、駆け抜ければいいわけね。シンプルなのね」
この時点では、「なんか、退屈そうだなぁ……」という想いはぬぐえない。
でも……! ひとたびレースが始まったら……!!!
わちゃわちゃわちゃわちゃ!!!
「!!!!wwww」
わちゃわちゃわちゃわちゃわちゃわちゃ!!!
「!!!?!?wwww」
なぜか、言葉が出てこない。でもそのとき、俺の顔に浮かび上がっていたのは……!
「ちょっとwww 何をいきなり、ニヤニヤしながらゲームしてんのwww」
同僚スタッフが、俺の顔を見て釣られて笑っている。そうなのだ。こみあげてくる笑いを止めることができねえよ!!!www
「うわああああ!!!www ゴール直前で終わっちまったぁぁあああ!!!www」
ようやく口から出たセリフも、笑い成分が80%ほど含まれていた。このわずか1ゲームで、俺の心は完全に……!!
「『Fall Guys』、めちゃくちゃ楽しいぃぃぃいいい!!!!><」
もう、一瞬で虜になったわ……。
おじさんでも超楽しいよ!
『Fall Guys』は、マッチングした約60人のプレイヤーでミニゲームの勝ち抜き戦を行い、1回戦でゴールした者で2回戦を、そこを勝ち抜いたもので3回戦を、3回戦も生き残ったもので決勝の4回戦を行う。
そして、最後まで立っていたプレイヤーに王冠が贈られる……という内容になっているようだ。
つまりこのゲームは、数年前からゲーム業界のトレンドになっているバトルロワイヤル系のゲームを極限までポップにし、誰でも参加ができるくらいハードルを下げた、全人類が参加可能な多人数参加型対戦アクションなのであるよ!!
俺くらいの年齢(48歳)になると、シューティング系のバトルロワイヤルはどうにも敷居が高く、まったくもってプレイする気になれないのだが、『Fall Guys』くらい邪気のないゲームだと話は別。
ルールを覚えるのも簡単だし、ほかのプレイヤーとやり取りする必要もないし、ただただ自分の世界で“生き残る”ってことだけを考えていられる。
それも、極限までデフォルメされたパステルカラーの世界で。
これが楽しくないわけないじゃないか!!!
“生き残ればいい”という、人間の本能に根差した遊びはこれまでいくらでもあったけど、『Fall Guys』ほどイヤミなく表現できた作品はちょっと思いつかない。
「何日か、時間つぶしになればいいかな」
なんて軽く思って始めたゲームだけど、現在の俺の思いは冒頭で書いた通りだ。
「もしかして、いま世界でいちばんおもしろいゲームって、コレなんじゃねえの……w」
騙されたと思って、遊んでみてほしい!!絶対に目からウロコが落ちると思いますよ!!
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。 |
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