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アニメの感動、再び。開発チームの“愛”を感じられる『ブラッククローバーモバイル』を先行プレイレポート!
集英社から発行されている国民的漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」では、“魔法”の世界を題材にした魔法ファンタジー作品が連載されている。
漫画家・田畠裕基氏による漫画『ブラッククローバー』である。同作は2015年から連載され続け、その後テレビアニメ化も果たした人気作。
同作は魔法が全ての世界で唯一魔法を扱えない主人公・アスタと、天才肌で高度な魔法を容易く使いこなす幼馴染み・ユノが、「魔法帝」と呼ばれる英雄の頂を共に目指していくストーリーだ。
筆者はテレビアニメのオリジナル編を含めた全編と、原作漫画26巻までを履修済みの自称ファン。
一言で表現するなら「体育会系魔法ファンタジー」であり、展開自体は一見王道テイストながら、読めば読むほどに外しの効いた本作のシナリオが病みつきになっていた。
詳細なネタバレは避けるが、「この流れは勝ちパターン!......ではなかった...」「実力差に無理があるんじゃ......えっマジで倒すの?」などなど、良い意味で読者の意表を付くのが上手い。
魔法が使えない主人公・アスタの清々しい熱血ぶりも、本作が“魔法ファンタジー”の世界であることを忘れさせてしまうほどに暑苦しいが、それも作品の良いスパイス。
特に面白いのは彼のアツさが次第に伝染し、他の登場人物も総じて体育会系と言わんばかりのド根性バトルを繰り広げていくところだろう。
今回紹介するのはそんなテレビアニメ『ブラッククローバー』の世界を忠実に再現した新作スマホゲームアプリ『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate』。
この度GameWith編集部では、開発中の同作をなんと一足先に先行プレイ。限られた時間の中で特に印象深かったゲームの魅力を可能な限りでお伝えできればと思う。
プレイヤーの感性に訴えるテレビアニメの「名シーン」を忠実に再現!ゲームだからこその良さもバッチリ!
VIC GAME STUDIOSが開発を手がける『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate』。公称ジャンルは次世代アニメーションRPG。
本作ではテレビアニメ『ブラッククローバー』の世界をセルルックアニメ調の3DCGで再現しており、さらにその物語を追体験できる。
“物語を追体験”というのだからもちろん、ゲームから『ブラッククローバー』を楽しんでも何ら問題はない。
モノローグによる世界観の紹介にはじまり、第1話からの壮絶なアスタの落ちこぼれっぷりなど、作品が持つエッセンスを肌身に感じ取れることだろう。
ムービーパートはテレビアニメと同様のキャスト陣にてボイスを収録。そしてカメラワーク・構図・演出の数々は、アニメ制作会社「スタジオぴえろ」がおくるテレビアニメ版の名場面を忠実に再現している。
自称ファンの筆者が「dアニメストア」経由にて第1話の山場を比較検証したところ、その再現性には驚いた。
突如襲ってきた魔法騎士(作中における魔法使いの呼称)にアスタが素手で立ち向かう場面も、強制負けイベントとしてチュートリアル化。魔法に対抗できる力を得る“覚醒”までの流れがゲーム的にも超自然である。
というか、率直に上手い落とし所ではなかろうかと思う。全く持って違和感などは皆無であった。
何より、テレビアニメのドラマチックな名場面がユーザーの心を揺さぶる体験をそのままに、ゲームならではの強みでまた違った感動を与えてくれるのが一番大きい。
テレビアニメではあらかじめ敷かれた物語の導線に沿って作品を楽しむが、本作はあくまでRPG作品。
そこにはプレイヤーの介入できる余白があり、アスタと共にさまざまな出会いと冒険を通じて成長を実感できる喜びが詰まっている。
本作では大作ゲームで幅広く扱われるプラットフォーム「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」を採用しており、映像美の追求に抜かりがない。
テレビアニメ『ブラッククローバー』の名場面と世界をアニメルックなスタイルで描画する工夫は、VIC GAME STUDIOS開発チームの作品愛が成せる技。
変に写実的な光源処理が入ることもなく、どこまでもアニメスタイルを突き通しているのだ。
開発チームの徹底した作り込みを随所に感じられる。
「パートナー」の組み合わせが奥深いバトル&ターン制バトルを盛り上げるリッチな「スキル」の演出がスゴい
バトルシステムにはターン制のコマンドバトルを採用。ステータスをベースに素早い順に行動する仕組みで、最大4人パーティーの編成となっている。
各キャラクターの属性・クラス・スキルの3つの要素を前提に戦略を組み立てるオーソドックスなロールプレイ方式。それゆえ直感的でとても遊びやすい。
とりわけ特徴として目立つのがパーティー内でさらに二人一組を編成する「パートナー」システム。「アタッカー」「ディフェンダー」「ヒーラー」など、クラス同士の組み合わせで相性があるほか、相互の強みを発揮する「協力スキル」に作用する。
スキルについて、例えばアスタは魔法が使えない代わりに魔法を無力化する性質の“断魔の剣”を扱える。スキルの効果でバトル中にかけられた弱体化効果を打ち消すなど、原作基準にその性質を活かした戦い方が得意である。
一方、幼馴染みのライバル・ユノは風魔法による範囲攻撃が得意。協力スキルでは二人の息の合ったコンビネーション技でそれぞれ長所を活かした強力な攻撃を繰り出す。
こちらの例ではユノの範囲攻撃が入りつつ、アスタの追加効果で敵の無敵状態を解除。パートナーの組み合わせによってはディフェンダーに攻撃が集中する「挑発」効果をアスタが与えるなど、クラスの特性を活かした協力スキルに変化する。
ボス敵など強敵との戦いにおいては、これらパートナー同士のシナジー効果を考えたうえで、パーティーを編成するべきだろう。
一応補足的に紹介するとテレビアニメ『ブラッククローバー』は魔道士同士の連携したバトルシーンも多い作品。個人的にはこのシステムも“らしさ”があって大変好みである。
バトルにおけるスキル演出も見応え十分だ。一人ひとりの持ち味を存分に引き出した細かい描写は、本作がターン制のコマンドバトルだから実現し得たのではないかとすら思う。
ストーリーのムービーパートからバトルのスキル演出まで「おいおい一体どれだけ時間をかけたんだ」と、一切妥協を感じさせないレベルのクオリティ。
これだけ気合いを入れて作り込んでくれるのはファンとしても素直にリスペクトしたい。
オマケに本作では各キャラクターにコスチュームまで用意されており、どうやらスキル演出にもちゃんと反映されている模様。
今後どのようなコスチュームが実装されていくのか、こちらも要注目しておきたいポイントだ。
マップ探索や拠点の模様替えなど、サブコンテンツも充実!
ゲーム内のマップはワールドとストーリーのチャプターごとに用意されたフィールドの2種類が基本構成で、訪れたロケーションには再び訪れることが可能。
バーチャルパッドによる操作でテレビアニメ『ブラッククローバー』の世界を自由に探索できるのは新鮮な体験だ。
どちらのマップにもアイテムが隠されているほか、ワールドでは横道にそれて「釣り」も遊べる。釣った魚はアジト(拠点)で「料理」する際の材料として活用できるので釣っておいて損はない。
料理は使用から一定時間に限りサポート効果が得られる要素。「経験値獲得量をUP」「装備獲得率をUP」など、ゲームプレイを快適にしてくれるバフ効果である。
また、アジトでは料理以外にも装備作成、アイテム変換といった便利機能が集約されているほか、時間経過による「給料」まで受け取れる。
料理のことも含めて、育成面で伸び悩んでいる際には積極的にアジトの団員たちを頼るのが良さそうだ。
そしてキャラクターのコスチュームと同様、ちょっとした機能に「ハウジング」がある。
これはアジトの内装とアジト内にいる団員たちのコスチュームを変更できる機能。どこか田舎くさい新人魔法騎士団員のアスタも、アジト内なら小洒落たカフェテリアの粋なクルーに大変身である。
まとめ
先行プレイという限られた時間の体験ではあったが、テレビアニメの雰囲気をそのまま落とし込んでいると言っても過言ではない再現度にいちファンとしての感動を覚えた。
ストーリーのムービーシーンからスキル演出、クローバー王国を再現したワールドマップにアスタが所属する「黒の暴牛」アジトまで、いずれも丁寧に作り込まれている。
現時点でも製品として十分過ぎるほどに合格ラインに達していると個人的に思うのだが、現在も更なるクオリティアップを目指しているというから驚きだ。
初報から長らく時間が空いた本作も、ようやくその全貌が明らかとなりつつある。
開雲見日とはまさしくこのことで、今後続々と更新されるであろう本作の最新情報について、公式Twitterから目を離さないでおきたい。
基本情報
タイトル名 | ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate |
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略称タイトル | ブラクロモ |
配信日 | 2023年上半期予定 |
会社 | VIC GAME STUDIOS |
ジャンル | 次世代アニメーションRPG |
対応OS | iPhone,Android |
事前登録 | 未定 |
公式サイト | 『ブラッククローバーモバイル』公式サイト |
公式Youtube | 『ブラッククローバーモバイル』公式Youtube |
公式Twitter | 『ブラッククローバーモバイル』公式Twitter |
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GameWith編集者情報
東京都福生市生まれのゲームライター。お酒と革靴が好物でソロキャンプが趣味のミニマリスト気質なおじさんです。なぜかアニメ雑誌でHoYoverse作品を紹介している人。 【活動媒体】 GameWith/インサイド/GAME Watch/月刊アニメディア/App Media/Game*Spark/ GameBusiness |