
※本記事にはメインストーリー第五章中編までのネタバレが含まれます。未プレイの方は、プレイ後に読むことをおすすめします。
Wright Flyer Studios × Keyが贈るドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド(以下、ヘブバン)』のライブ「HEAVEN BURNS RED LIVE 2026」が、2026年3月1日に東京ガーデンシアターで開催された。
出演は、本作の主題歌や劇中歌を担当するやなぎなぎさんと、She is Legend(XAIさん、鈴木このみさん。以下、シーレジェ)。『ヘブバン』の世界に没入する、一夜限りのスペシャルライブだ。
▲【ヘブバン】『HEAVEN BURNS RED LIVE 2026』プロモーションムービー
本公演では、事前に下記のお知らせがあった。
本公演は「ヘブンバーンズレッド」メインストーリー第五章中編の内容を含んでおりますので、あらかじめご了承ください。
第五章中編を事前にクリアいただけますと、より楽しめる演出となっております。
冒頭にも記載したが、本記事も第五章中編までのネタバレを含むので、未プレイの方はプレイ後に読むことをおすすめする。
PHOTOGRAPHY BY Takashi Konuma
目次
開演前から始まる没入体験
会場に足を踏み入れると、そこには圧倒的な数の『ヘブバン』ファンが集結していた。
本公演のテーマがメインストーリー第五章中編となっていることもあり、客席には「朝倉可憐パーカー風フードタオル」など、朝倉可憐やカレンちゃんのグッズを身に着けたファンの姿が目立っていた。

▲物販。開演する頃には、ほとんどの商品が売り切れていた。パンフレットに掲載されている、麻枝 准さんの1万字インタビューは必見だ。

▲GAAATが制作した、本公演のキービジュアルのメタルキャンパスアート。重さは約5kg。50点限定だが、早々に完売したとのこと。

▲祝い花も並んでいた。中には、海外のファンから届いたものも。
開演前の場内には、カレンちゃんの演奏するピアノと、らしさ満載の影ナレが響く。
ステージには、教室のようなセットにブラウン管が並んでいた。第五章中編の象徴的なシーンである、朝倉可憐の精神世界を再現したものとなっていた。

「Bougainvillea」が告げる、予想外で最高の幕開け
開幕を告げる映像がスクリーンに流れた後、真っ暗なステージに流れるピアノのイントロ。会場からは「おおー!」と歓声が上がる。もちろん筆者も最初の数音でそれが何の曲か分かった。まだ1曲目のイントロだというのに、視界が瞬時に熱いもので滲んでいく。
第五章前編の戦闘曲「Bougainvillea」。かつて戦闘中に手が離せなくなり、図らずもこの旋律を流しっぱなしにしたことがあった。不意に美しい旋律に胸を打たれたあの日以来、1番好きな曲となっている。
一昨年、昨年のライブで演奏されていたこともあり、今回のセットリスト入りは半ば諦めていた。まさか、オープニングという最高の舞台で聴けるとは。
▲ヘブンバーンズレッド 麻枝 准 × やなぎなぎ「Bougainvillea」リリックPV【ヘブバン】
余韻に浸る間もなく、やなぎなぎさんの歌唱パートが続いていく。
同じく第五章前編の戦闘曲である「ワルキューレの叙事詩」、第五章中編の戦闘曲「Asian Soul」と第五章の探索を思い出す選曲が続く。
「ワルキューレの叙事詩」では、ポエトリーもすべて生歌唱。その技量はまさに圧巻の一言だった。
MCを挟んで披露されたのは、第四章後編を象徴する名曲「死にゆく季節のきみへ」。習志野ドームで過ごした日々や、逢川めぐみと國見タマのやりとりが鮮明に蘇り、再び目頭が熱くなる。
▲ヘブンバーンズレッド 麻枝 准 × やなぎなぎ「死にゆく季節のきみへ」リリックPV【ヘブバン】
魂を震わせる、シーレジェの進撃
会場の空気が一変したのは、スクリーンに映し出されたストーリー映像だった。場面はシーレジェのライブシーン、朝倉可憐のMC中の回想シーン。
スタジオでカレンちゃんが「MCに挑戦したい」と31Aに相談し、「お前らぁーー! 首を刎ねられる準備は出来ておるかぁ!!」と物騒(?)な煽りを披露。それに応える会場の大歓声という、『ヘブバン』ならではの光景に笑いと熱気が混じり合う。
茅森月歌が手本を見せんと「魂を一緒に燃やす準備は出来てるかぁ!!」と叫ぶと、待ってましたと言わんばかりに「Burn My Soul」のイントロが流れる。
静寂を切り裂く重厚なイントロと共にシーレジェが登場。生バンドの凄まじい音圧が全身を叩き、一瞬で熱狂に包まれる。
▲She is Legend「Burn My Soul」/ヘブンバーンズレッド ライブシーン【ヘブバン】
勢いは止まらない。ストーリーイベントの挿入歌「Come on baby!」では、サビの「カモンベイベー!」の大合唱が会場を揺らし、「闇夜のKomachi Vampire」では冒頭の「Wow...」から地鳴りのような盛り上がりを見せる。

▲鈴木このみさん。
MCで「演れば演るほど自分たちのものになっているなと実感できる、私たちの意欲作」と紹介された「美しい花咲く丘で」は、ラップが多分に含まれる曲ながらも、見事に歌唱しておりそのスキルの高さを見せつけた。
▲She is Legend「美しい花咲く丘で」/ヘブンバーンズレッド ライブシーン【ヘブバン】
再びのストーリー映像では、カレンが曲紹介に挑むも「よし、死のう!と思った時に浮かんだ曲です…『Long Long Spell』」などの迷(?)口上で会場は大爆笑。
そんな和やかな空気から、月歌の紹介で披露された「春眠旅団」で盛り上がり、シーレジェは1度ステージを後にする。
不思議な魅力に引き込まれる「オールトの雲」
再び、ステージにやなぎなぎさんが姿を現した。披露されたのは、第五章中編の「忘れられた線路」。四国を探索した光景を思い出す。
そして、「Welcome to the Front Line!」、「太陽航路」と続く。「太陽航路」では、自動制御ペンライトが青や黄に染まっていたのが印象的だ。

▲やなぎなぎさん。
そして、三度目となるストーリー映像では、カレンちゃんの曲紹介チャレンジが会場を沸かせる。口上はどれも見事だったのだが、なぜかシーレジェ以外の楽曲ばかり紹介する。
最後は、ネタを交えて「Angel Beats!」の「My Soul, Your Beats!」を紹介すると、客席は大きな爆笑と拍手に包まれた。
茅森月歌から「戦う術を持たない…でも誰よりも献身的で一途な戦場に咲く一輪の花を思い浮かべながら聴いて欲しい」と紹介されたのは、制圧戦で流れる「Goodnight Seven Seas」。
続いて、「オールトの雲」へ。第五章中編エンディングで流れる、不思議な魅力に引き込まれる楽曲が心に響いた。
▲ヘブンバーンズレッド 麻枝 准 × やなぎなぎ「オールトの雲」リリックPV【ヘブバン】
あまりにも感動的な「Perfect Goodbye」
四度目にして、最後となるストーリー映像が流れる(ちなみに、東城つかさはずっと覚醒していた)。
これまでのMC練習のコミカルな風景は、すべてカレンちゃんが“あの曲”を、曲のことを大事に伝えてから歌うために積み重ねていたのではないか、という朝倉可憐の想像だった。
そして、パーフェクトな神曲はどのように完成したのかを語る。第五章中編Day8 夜01で、1度弾いたフレーズを再現できず苛立つカレンちゃんに、和泉ユキが手渡したモバイルレコーダーがヒントになっていた。
2人の裏と表が一体となった「Perfect Goodbye」。鈴木このみさんが、心を込めて静かに歌い出す。脳裏をよぎるのは、シーレジェの3rdアルバム『Perfect Smile』のジャケットだ。
両手にシーツを握りしめた、カレンちゃんの眩しい笑顔。それを思い出すだけで、視界は瞬時に歪んでいく。
▲She is Legend 3rd Album『Perfect Smile』XFD【ヘブバン】
スクリーンには2人が過ごしたかけがえのない日々、そして衝撃的なクライマックスが映し出される。ゲームプレイ時にも泣いたはずなのに、生歌の破壊力は想像を絶していた。
歌い上げる鈴木このみさんの表情は、切なく、それでいてどこか晴れやかで、あまりにも美しかった。
やがて、楽曲が精神世界の崩壊とシンクロする瞬間、ステージ上の教室も左右へと分かれ、物理的に別れを具現化する。
曲が終わった後、ふと我に返って周囲を見渡せば、多くの観客が同じように肩を震わせ、涙を拭っていた。あの瞬間、会場にいた全員の心は、間違いなく同じ場所にいたのだ。
後のMCでは、鈴木このみさんが初めて麻枝さんにいただいたソロの楽曲であることと、歌うまでに半年間と長い時間がかかった曲であったことを明かされた。
「Dance!Dance!Dance!」から熱狂のフィナーレへ
静まり返った会場に、突如として響き渡るドラムの鼓動。XAIさんがステージへ舞い戻り、鈴木このみさんが「私たちの原点です。ぶちアガれー!」と叫ぶ。
これまで教室のセットの裏に隠れていたバンドメンバーも姿を表し、切なさに沈んでいたボルテージは、「Dance! Dance! Dance!」で一瞬にして沸点へと引き戻された。
初披露となった「Miss Moon Light」では、31Aメンバーの賑やかなセリフと共に会場が華やぎ、間髪入れずに「Thank you for playing~あなたに出会えてよかった~」へと繋がる。2人の鮮やかな掛け合いだ。

▲XAIさん。
そして、シーレジェの締めくくりは、彼女たちにとって欠かせない「Goodbye Innocence」。圧倒的なロングトーンが空気を震わせ、サビでの爆発的な掛け合いは迫力満点。
本編の幕を引いたのは、やなぎなぎさんによる「Ghost in the Snow」の初披露。本ライブ中、唯一第五章後編から選曲されたこの曲は、スモークと赤いライトによる演出と力強い歌唱に、会場はただただ圧倒された。
アンコールで見せた3人の豪華な共演
鳴り止まないアンコールに応え、再びステージに現れたシーレジェ。ストーリーイベント「Communication Breakdown」から「Sound of Waves」を披露し、会場を再び熱狂の渦へと巻き込んでいく。
さらに、MCではやなぎなぎさんが呼び込まれ、3人による豪華なコラボレーションが実現。「さよならアーリーサマー」が披露された。
やや苦戦した第四章中編のEther Twister戦を思い出しつつも、ノリの良いビートに乗せて異なる歌声が重なり合う様は、このライブでしか味わえない新鮮な衝撃だった。
そして訪れたグランドフィナーレは、「ありふれたBattle Song~いつも戦闘は面倒だ~」。

サビの大合唱を中心に大盛り上がりで終わる、そう思っていた筆者の目に飛び込んできたのは、スクリーンに流れる、第五章中編までのメインストーリーを駆け抜ける映像だ。
3人の歌声と共にこれまでの出来事が脳裏を駆け巡り、あまりの感動にまたもや涙が溢れてしまった。
まとめ
終演後は、戦闘に勝利した際に流れる曲が流れており、影ナレがカレンちゃんから朝倉可憐に変わっていたのも細かい演出だ。
最高の音楽と物語が交差した奇跡のような時間。ただのライブという枠を超え、『ヘブバン』の世界にどっぷりと入り込めた。

なお、本ライブでは配信チケットを購入すれば3月8日(日)23:59までアーカイブを視聴できる。ライブに行った方も行けなかった方も、ぜひこの感動を味わっていただけたら幸いだ。
▶配信チケットの販売ページはこちらセットリスト
- 01. Bougainvillea
- 02. ワルキューレの叙事詩
- 03. Asian Soul
- 04. 死にゆく季節のきみへ
- 05. Burn My Soul
- 06. Come on baby!
- 07. 闇夜のKomachi Vampire
- 08. 美しい花咲く丘で
- 09. 春眠旅団
- 10. 忘れられた線路
- 11. Welcome to the Front Line!
- 12. 太陽航路
- 13. Goodnight Seven Seas
- 14. オールトの雲
- 15. Perfect Goodbye
- 16. Dance!Dance!Dance!
- 17. Miss Moon Light
- 18. Thank you for playing~あなたに出会えてよかった~
- 19. Goodbye Innocence
- 20. Ghost in the Snow
アンコール
- 21. Sound of Waves
- 22. さよならアーリーサマー
- 23. ありふれたBattle Song~いつも戦闘は面倒だ~
出演
やなぎなぎ
She is Legend(XAI、鈴木このみ)
Band
Ba okamu.
Dr 田辺貴広
Gt 大橋英之
Gt yas nakajima
Key 今井隼
©WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS ©VISUAL ARTS/Key
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