
2025年10月16日に発売を予定しているNintendo Switch および Nintendo Switch 2 ソフト『Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズ ゼットエー)』。
『Pokémon LEGENDS アルセウス(2022年)』以来の新たな『LEGENDS』と名のついた作品かつ、『ポケットモンスター X・Y(2013年)』にも登場したミアレシティが舞台ということで、様々なポケモンファンが発売を待ち望んでいるタイトルだ。

またミアレシティでは夜の街を舞台に戦いが繰り広げられるというところで、これまでの作品とは一味ちがう“ちょっとオトナ”な雰囲気も本作の魅力だろう。
今回GameWithは発売前のメディア向けイベントで、そんな本作の先行プレイの機会をいただいた。
本記事では筆者が実際に体験した4つのコンテンツ「ワイルドゾーン」「ZAロワイヤル」「ランクアップ戦」「暴走メガシンカポケモン戦」と新しくなった戦闘システムについて紹介していく。

これまでの『ポケットモンスター』シリーズに無かったような「こんなことできちゃうの?!」といった要素も多数確認できたので、ぜひ購入の参考にしていただきたい。
シリーズ初!リアルタイムで進行する戦闘!

本作の特徴の一つがリアルタイム進行の戦闘だろう。ポケモンの交代や技選択などのタイミング、技の届く範囲やポケモン同士の位置関係などリアルタイム制ならではの要素を実際に体験できた。

△複数の野生ポケモンに同時ヒットする「はっぱカッター

△設置型の範囲攻撃となった「すなじごく」

△『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では命中100の「バブルこうせん」も位置関係によっては当たらない。
また今回の戦闘システムで最も変化を感じた技が「まもる」だ。

ターン制のポケモン勝負では堅実な技という印象だったが、リアルタイムで進行する本作ではタイミングを見極めればあらゆる攻撃を防ぐ無敵の技となる。
今回体験できたのはほんの一部だが、新しくなったポケモン勝負では活躍するポケモンも技もこれまでとは全く異なる様相になるかもしれない。
何度でもメガシンカ!強力な一撃で畳みかけろ!

そして本作のもう一つの目玉メガシンカにも大きな変化が起きている。過去のシリーズ作品ではメガシンカは1回の戦闘につき1匹のポケモンが行えるのみだった。
しかし本作では1回の戦闘で複数のポケモンが何度もメガシンカ可能だ。今まで切り札的存在だったメガシンカを、贅沢に使えるのは驚きだ。

システムとしては「メガエネルギー」を集めることで画面右下のゲージが溜まっていき、満タンになるとメガシンカが可能となる。1度メガシンカをするとゲージはリセットされるが同じ戦闘中に溜め直せば再びメガシンカが可能となる。

△メガシンカをすると特定の技がワザプラスという強化状態になる。
ゲージの溜め方については、後述する「暴走メガウツボット戦」ではフィールド上のメガエネルギーを主人公が拾い集める形だった。今回は体験できなかったが他にも方法があるかもしれない。
街中に野生ポケモンが生息する新感覚「ワイルドゾーン」

本作の舞台ミアレシティで野生ポケモンと出会えるのがこの「ワイルドゾーン」だ。街中の一部のエリアがワイルドゾーンとして区切られており、野生ポケモンが生息している。
エリア内ではビル街や路地裏といった街中のシチュエーションを探索していくことになり、そこには様々なポケモンが生息している。

野生ポケモンを見つけたらモンスターボールを投げて捕獲を試みるか、手持ちのポケモンを繰り出して戦闘していくことになる。

△ポケモンに気づかれているかどうかは画面中央上の赤いゲージで確認できる。

△いきなりボールを投げてもいいし、戦闘で弱らせてから捕まえてもいい。
野生ポケモンに気づかれないようにひっそりと近づき、背後からボールを投げる不意打ちも確認できた。野生ポケモンの基本的なシステムは『Pokémon LEGENDS アルセウス』を踏襲しているようだ。

それにしても街中に野生のポケモンが生息していて、戦闘して捕まえることができるというのはかなり新鮮。今回体験できたのは1エリアのみだが、複数のエリアを巡れば各エリアのポケモンの生態系が垣間見えるかもしれない。
オヤブンのポケモンに遭遇!

『Pokémon LEGENDS アルセウス』にも存在したオヤブンのポケモンが今作にも登場する。オヤブンは通常の個体よりもサイズが大きく、その場所に生息するポケモンの中でもひときわ強いのが特徴だ。
今回の体験で出会ったのはオヤブンのヘルガー。周囲のデルビルのレベルが17ほどに対してオヤブンのヘルガーはレベル33とかなり高い。手持ちのポケモンはレベル20ほどだったため、とても太刀打ちできなかった。

また『Pokémon LEGENDS アルセウス』と同様に野生ポケモンの技がトレーナーにヒットする仕様も健在で、ダメージを受けすぎるとポケモンセンターに運ばれてしまうとのことだ。
手持ちポケモンが育ち切ってないうちにオヤブンのポケモンに遭遇したら必死で逃げるしかないだろう。ポケモンの愛らしさと恐ろしさ両方を体験できるのが本作の醍醐味といえる。
何でもアリ?!夜のミアレシティで行われる「ZAロワイヤル」

夜のミアレシティで行われるトレーナー同士のポケモン勝負が「ZAロワイヤル」だ。ZAロワイヤルはバトルゾーンとよばれるエリアで開催され、このエリアは夜になると出現する。
ZAロワイヤルの目的は最強のトレーナーを決めること。強さの序列としてZからAのランクが与えられ、頂点のAランクを目指すのがプレイヤーの一つの目標となる。


バトルゾーンのそこかしこには複数のトレーナーが待ち受けており、遭遇するとポケモン勝負となる。そしてトレーナーに勝利すると得られるのが「賞金メダル」と「チケットポイント」だ。

メダルはその日のZAロワイヤル終了後に賞金と交換、ポイントは一定数貯めると「チャレンジチケット」に交換できる。チャレンジチケットは後述のランクアップ戦に挑むために必要になるようだ。

ZAロワイヤルは夜が明けると同時に終了となるため、基本的には時間いっぱいトレーナーと戦い続けるのがよさそうだ。しかしそれだけではなく、エリア内にはメダルや「ボーナスカード」が落ちていることが確認できた。
ミッションは主に戦闘で特定の行動をとることで達成でき、達成すればポイントやメダルを追加で入手できる。探索・戦闘・ミッション達成とバランスよくこなしていくことが高ポイントを得るコツになりそうだ。
トレーナーのポケモンにも不意打ち?!

ZAロワイヤルの特徴的な要素の一つにトレーナー戦での「不意打ち」がある。野生のポケモンと同様に、トレーナーに気づかれることなく背後に近づいて、相手ポケモンに先制攻撃を仕掛ければ不意打ち成功となる。

ただし不意打ちはそう簡単ではなく、トレーナーの警戒はかなり厳しい。体感としては少しでも視界に入ったら失敗してしまうと感じたのでしゃがみ移動や遮蔽物を上手く使う必要がありそうだ。


あるいは建物の上から降りて相手の背後に回るなんてこともできるかもしれない。こういった“何でもアリ”感はこれまでの『ポケットモンスター』シリーズには無かった体験に感じた。
ランクアップ戦に挑戦!

さらに「ランクアップ戦」も体験することができた。今回は比較的序盤であろうWランクからVランクへの昇格を賭けた戦いだ。
ランクアップ戦はZAロワイヤルとは打ってかわってトレーナー同士1対1のポケモン勝負となっている。
各ランクの昇格戦には手ごわいトレーナーが待ち受けているようだが今回の相手はヤナッキー、バオッキー、ヒヤッキーの3匹が手持ちのトレーナーだ。

「まもる」を使ってこちらの攻撃を防いでくる曲者のトレーナーだったが、タイプ相性と交代を駆使して勝利。ランクがアップした。


このように、昼はポケモンを捕まえたり育成したりして手持ちを強化→夜はZAロワイヤルに挑戦しポイントを貯める→ポイントが貯まったらランクアップ戦に挑戦。というのが本作の基本的なゲームサイクルになりそうだ。
暴走メガシンカ!巨大なメガウツボットに挑む!

体験会の最後に暴走メガシンカした巨大なメガウツボットとの戦闘に挑むことができた。
暴走メガシンカは野生ポケモンがメガシンカする現象のこと。本来トレーナーとのキズナとメガストーンが揃ってできるはずのメガシンカがなぜ野生ポケモンに発生するのか、謎に包まれている。

△公式PVで公開された通常のメガウツボットより巨大に見える。これも暴走メガシンカの影響だろうか。
暴走メガウツボットとの戦闘は大まかには他のポケモン勝負と同じだが、スケールが段違いだ。強力かつ広範囲な技をどんどん放ってくるため、トレーナーもポケモンも苦しい戦いを強いられることがある。

△フィールドにしばらく残る毒攻撃と一定頻度で打ってくる「タネマシンガン」が厄介。
また暴走メガシンカ戦では他のトレーナーの協力を得られることもあるようだ。今回は主人公と同じ『MZ団(エムゼット団)』の仲間である「ピュール」とアリアドスが共に戦ってくれている。
しかし2人がかりでも苦労するくらい暴走メガウツボットはタフ。そんな強力な相手に対しては複数回のメガシンカを如何に使うかが重要だ。

暴走メガウツボット戦では周囲に散らばる「メガエネルギー」をポケモンが拾い集めてゲージを溜めることでメガシンカが可能だ。

△くさ・どくタイプのメガウツボットに対してほのおタイプを持つメガヘルガーが大活躍した。
例えば筆者はメガシンカを使えるポケモンは温存し、他のポケモンでメガエネルギーを集める戦法を取ってみた。他にも様々な立ち回りがありそうだ。

苦戦しながら暴走メガウツボットを倒すとメガストーン「ウツボットナイト」を入手できた。他にも、一部のメガストーンは「メガカケラ」と呼ばれる物体を集めて交換することもできるようだ。

ちなみに今回体験した暴走メガウツボットとの戦闘はストーリー内のボス戦のような立ち位置とのこと。ストーリーを進めていけば暴走メガウツボット以上の強敵と戦うことになるかもしれない。
対戦要素アリ!気になる通信要素について
今回実際に体験はできなかったが通信要素についてもいくつか発表があった。通信交換のみ可能だった『Pokémon LEGENDS アルセウス』と比較しどのような要素が追加されたのかまとめていく。
対戦要素「Z-A Battle Club」
「Z-A Battle Club」は今作の通信対戦要素だ。プレイ人数は最大4人、3分の制限時間内に相手の手持ちポケモンを倒した数で順位を競いあう。
ステージ内に点在するメガエネルギーや、ポケモンの能力を一時的にアップする道具を上手く扱うのが勝負のカギになるとのことだ。通常のポケモン対戦とはかなり変わっているようなので詳細を待ちたい。
またローカル通信・オンライン通信どちらにも対応しており、あいことばをつかった「プライベートバトル」と世界中のプレイヤーと対戦できる「ランクバトル」の2モードが存在する。後者は「ランク」とつくだけあってどのようなシステムになるか気になるところだ。
※インターネット通信を用いたバトルに参加するためには、Nintendo Switch Online(有料)への加入が必要です
通信交換も可能
詳細は明かされなかったが、本作でもローカル通信およびオンラインでのポケモン通信交換は可能とのことだ。
レイドや協力は無し
残念ながら現時点では、他プレイヤーと協力して挑むコンテンツは予定していないとのことだ。
『Pokémon LEGENDS Z-A』の発売日に登場するポケモンセンターの商品(グッズ)たち

最後に今回の体験会ではグッズ展示も行われていたので気になったものをいくつかご紹介する。
最初のパートナーたち

今作で冒険のはじまりにパートナーとなるポケモンたち「チコリータ」「ポカブ」「ワニノコ」の3匹が等身大ぬいぐるみになって登場。
フラエッテ(えいえんのはな)

AZのパートナーであるフラエッテ(えいえんのはな)もぬいぐるみに。今作ではどのように物語に関わってくるのだろうか。
主人公のメガリング風バングル

主人公が装着しているメガリングを模したバングル。着ければ思わずメガシンカのポーズを取ってしまいそう。
主人公のブルゾン

同じく主人公のブルゾン。バングルと併せて購入したい。
■記事内のゲーム画面について
※画面は開発中のものです。
※ゲーム画面はNintendo Switch 2 Editionのものを使用しています。
■記事内のグッズ画像について
※画像はイメージです。
※仕様が異なる場合がございます。
※数量には限りがございます。
©2025 Pokémon.
©1995-2025 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
Nintendo Switch のロゴ・Nintendo Switch は任天堂の商標です
その他の新作ゲームもチェック!
『Pokémon LEGENDS Z-A』とは?

The Pokémon Companyから発売のSwitch,Switch2対応ゲームソフト『Pokémon LEGENDS Z-A』は、ポケモンシリーズ最新作となるアクションRPG。
ポケモンと人間の共存を目指す都市再開発計画が進む「ミアレシティ」に観光で訪れた主人公が、街で起こるさまざまな事件や出来事に挑む。
ポケモンとトレーナーがリアルタイムで行動し、行動タイミングや対戦相手との距離、技を繰り出すスピードなど新たなゲーム性を追加。
また、通常の進化を上回る「メガシンカ」が今作のカギを握っているそうだ。
発売日など基本情報
発売日 |
2025年10月16日 |
---|---|
会社 |
The Pokémon Company |
ジャンル | アクションRPG |
対応ハード | Switch / Switch2 |
価格 |
Switch : 6,454円(税抜)
Switch2 : 7,363円(税抜)
|
公式HP | |
公式Twitter |