
『ペルソナ5: The Phantom X』先行プレイレポートをお届け!
SEGAは、2025年6月26日(木)にiOS/Android/PC向けゲーム『ペルソナ5: The Phantom X(以下、「P5X」)』を配信した。
本作は、アトラスが贈る人気RPG『ペルソナ』シリーズのナンバリング作品となる第5作目『ペルソナ5』の世界観を基にしたRPGだ。
今回GameWithは、『P5X』の正式リリースに先駆けて、製品版相当のビルドを体験させていただく機会を得られた。早速、ゲームに触れてみた所感についてお届けしていきたい。
※PC版でのプレイとなります。
※記事の内容・ゲーム画面は開発中のものであり、最終的な品質を示すものではありません。
『ペルソナ5: The Phantom X』とは?

基本的な概要から改めて簡単に紹介しておくと、本作は『ペルソナ5』の世界観で“新しいキャラクター”たちが、“全く異なる物語”を展開させていくことになる。
シリーズの魅力となるメインストーリーについては、アトラスが実際の制作に加わることで、本編『ペルソナ5』の物語とも遜色を感じさせない骨太なストーリーラインを用意。また、運営型タイトルらしいソーシャルなコンテンツも取り入れた。
ゲームの大まかな部分については、以前公開したクローズドβテスト(CBT)のプレイレビューの通りだ。今回の体験内容は、そんなクローズドβテストを経て、ユーザーからのフィードバックなどを反映させた最新ビルドと言って良い。


マイパレス
早速今回試遊してきた内容を見ていきたい。まずはCBTで触れることが出来なかった「マイパレス」をチェックしてみた。このコンテンツは『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』から登場した要素で、本編のイベントシーンやBGM、イラストなどが鑑賞できるほか、訪問してきたキャラクターとのコミュニケーションが楽しめるといったもの。

『P5X』では、そんなマイパレスもプレイヤーの成長に欠かせないシステムとして、より機能的な調整がなされている。キャラクターたちを育てていくなど、特定の条件を満たすことにより、プレイヤーの怪盗としての評価レベル「QEVEL」を上げていくのだ。
QEVELが上昇すると、レベルに応じたさまざまな効果をリワードとして獲得することができる。たとえば、ペルソナのダメージ量がアップして、バトルが有利になるものから、ゲームのログイン時に何かしらの作用をもたらすものまで、“ゲーム進行が有利になるプレイヤーのバフ”といったところだろう。これは『ペルソナ5』になかった新要素だ。



ギャラリー要素や、家具などのデコレーションが行える「パレスメーカー」も健在。さらに、主人公に認知された人物が怪盗となった存在「怪ドル」たちもマイパレスへやって来る。プレイヤーが所有していない怪ドルも遊びに来るとのことで、コミュニケーションを通じてその人となりを知れる仕組みとなっている。
ゲームの進行に合わせ順次登場する『ペルソナ5』『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の楽曲を購入することも可能。ほかにはアート系のイラストも豊富に用意されており、収集要素として楽しめる。ちなみにこちらのイラストも、買い集めることでQEVELのような恩恵が得られる。



本作のマイパレスは従来通りのギャラリー機能をベースとしつつも、そこに「成長要素」と「収集要素」の付加価値が加わったのが大きい。
新たなマイパレスでは運営型タイトルならではの強みが発揮できる。
バージョンが進んで行けば新しい怪ドル、新しいキービジュアル、新規楽曲といったコンテンツが続々と追加されていくのは想像に難くない。集める行為それ自体にゲームが有利になるメリットもあることから、純粋に楽しみと利便性が倍増したようだ。



都市生活

『P5X』では、『ペルソナ5』のコープにあたる要素が「シナジー」とされている。こちらの要素はキャラを所有していなくても全てのランクを解放できるそうで、ランクを上げていけばそのキャラとのサブストーリーだったり、一部のキャラクターとは恋人関係になれたりもする。都市生活コンテンツ中、ランダムで“デートイベント”が発生することもあるようだ。

こちらもある種の育成要素となっており、ランクを解放するごとにそのキャラに関連した便利機能&強化効果が解放される場合も。やはり、当該キャラを所有していなくても楽しめるというのが嬉しい。
ただ、キャラごとに結構な数のランクが存在するため、シナジーランクを上げていくのにはそれなりの時間を要することになりそうだ。
そのため、最初のうちは優先シナジーの設定機能を活用し、お気に入りのキャラとのランダムイベントを発生しやすくさせるなど、まさに“狙い撃ち”の如く一点集中によってランクを上げていきたいところ。正直、どのキャラも魅力的なので、目移りしてしまいそうだが...。


なお、ルフェルだけは他のキャラのシナジーとも異なる位置付けだ。
メインストーリーの進行に応じて順次自動的にランクが上がっていく仕組みで、『ペルソナ5』で言うところのモルガナに近い。逆にモルガナなど「心の怪盗団」との交流要素がどうなるのかも気になるところだろう。

試遊中にふと気になったのが、メニュー画面からアクセスできる「異聞録」のアイコン。これは『ペルソナ5』が未プレイのユーザーや、既にプレイ済みユーザーに対して復習と言えるコンテンツだ。
パレス内で特定のアイテムを集めると解放でき、『ペルソナ5』のアニメを視聴できる。ガチャチケットなど、ゲーム内での便利アイテムも獲得できることから、パレス内の探索を積極的に行うモチベーションに繋がりやすい。


プレイヤーが気になる部分としては、既に視聴したメインストーリーやシナジー関連のサブストーリーなども、メニュー内にある「図鑑」からチェックできる。
ここでは過去に実施されたイベントシナリオも収録されていく。ある程度ゲームが進んできたら、またイチからシナリオを振り返ってみるというのも楽しめそうだ。


『ペルソナ5』に存在しない新要素としてぜひ注目したいのが放課後の部活動だろう。ゲームリリース時点では、軽音部とサッカー部に入部できる。それぞれ部活をモチーフとしたミニゲームがプレイ可能で、軽音部ならリズムゲーム、サッカー部ならPKといった具合。
ということで、軽音部のリズムゲームに挑戦してみたのだが、コントローラー操作では思いの外練習のし応えがありそうな感触だ。しかし、スマートフォンでのタップ操作なら、より直感的に音ゲーとして楽しめるはず。過去作の楽曲や新楽曲の追加にも期待が高まる...!



『P5X』は、カレンダーの概念こそオミットされているものの、プレイヤーが「行動力」を消費することで昼夜の時間が変化していく。したがって、プレイヤーはゲームにログインしたのなら、行動力をリソースに都市生活を送る。
シリーズでもお馴染みの“人間パラメータ”は今作でも存在している。人間パラメータは仲間とのシナジーを高める、新たな施設を解禁する、などさまざまな要素にかかわるので、行動力の使い所に注意しながら日々の都市生活を楽しんでいこう。


また、『P5X』では料理が可能だ。必要な食材をスーパーで購入して、自宅のキッチンで行う。

作った料理を食べることでバトルを有利に進めるさまざまな効果を獲得できるので、編成やボスに応じて適切な料理をすることも重要になりそうだ。

▲主人公は、高校生の身で和洋中、さらにはデザートまで作りあげる。歴代でもトップクラスに器用な主人公かもしれない。
ほかにも、渋谷のセントラル街に行けば『ペルソナ5』同様「カプセル自販機」をプレイでき、ランダムでカプセルトイが手に入る。獲得したカプセルトイは、主人公の家のショーケースに飾ることができる。

ユーザー同士でのカプセルトイ交換機能も存在するようなので、被ったトイ同士を交換してコンプリートを目指そう。


▲渋谷のマスコット・シチくんやフクロウ、四駆戦車といったさまざまなカプセルトイが手に入る。目指せコンプリート!
カンパニオ(ギルド)

『P5X』には「カンパニオ」と呼ばれる、いわゆるギルド機能が存在する。
カンパニオごとにメンバー専用エリアを持つことができ、他のメンバーとリアルタイムで交流が可能。メンバー同士で自由にチャットをしたり、好きなキャラに変身したり、みんなで写真を取ったりなどができ、親睦を深められることだろう。


また、「閼兇夢の扉」というギルドメンバーで協力するバトルコンテンツも存在する。カンパニオ間のランキングシステムもあるようだ。


▲カンパニオで貢献することで、「カンパニオコイン」を集められる。カンパニオコインはガチャチケットなどと交換できるので、ゲームを効率よく進めるうえで欠かせない要素になりそうだ。
CBTレビューではゲームのメインの要素を紹介したが、今回はこれまでの『ペルソナ』シリーズ譲りの多彩なサブ要素に加えて、オンライン要素のある運営型タイトルだからこそのコンテンツの様子を伝えた。
正式リリースに合わせて『ペルソナ5』の「心の怪盗団」たちが登場するイベントが行われるとのことで、シリーズ未経験の人向けの最初の入口としてもちょうどいいだろう。

新たな『ペルソナ』の形として、これまでのファンはもちろん、スマホRPGに慣れ親しんだ人にも強くおすすめできる作品だ。
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