『VA-11 Hall-A ヴァルハラ』プレイレビュー
おすすめポイント
- ムーディーなバーで繰り広げられる、愛すべき変わり者たちとの会話劇に注目
- キャラクターの心情を汲み取り、ベストなカクテルを提供しよう
- 部屋のカスタマイズやミニゲームといったやりこみ要素も充実
ムーディーなバーで繰り広げられる、愛すべき変わり者たちとの会話劇に注目
本作の舞台はディストピア感漂う都市・グリッチシティ。プレイヤーは「VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)」のバーテンダー・ジルとして、バーに訪れる様々なキャラクターに対してカクテルを提供することになる。
「サイバーパンクバーテンダーアドベンチャーゲーム」と銘打っていることもあり、バーにはSFチックなキャラクターが多数登場。アンドロイドや言葉を喋る犬、時には水槽に浮かんだ脳みそが来店することもあるのだ。
キャラクターとの会話は他愛ない世間話から酒場らしい猥談など、実に様々。時には世界観や人物像を掘り下げるシリアスな内容が語られることもあり、飽きさせないストーリー展開にグイグイ引き込まれてしまうことだろう。
キャラクターの心情を汲み取り、ベストなカクテルを提供しよう
提供していくカクテルは「アデルハイド」や「ブロンソンエキス」など5種類の架空の素材を使い、ミックスやブレンドといった技法を用いて作成する。ドリンクの種類は20種類以上にも及ぶが、レシピを確認できるため覚える必要はない。
正式名称通りにカクテルを注文するキャラクターがいる一方で、甘めなものといった抽象的な注文をする人物もいる。お客様に寄り添った一杯を提供できるかどうか、バーテンダーとしての腕の見せ所というわけだ。
また、提供したカクテルに応じて、キャラクターとの会話内容が変化することもある。カクテルの種類がアドベンチャーゲームでいうところの選択肢の代わりになっており、ゲームをより味わい深いものにしているぞ。
まとめ
個性的なキャラクターたちとのウィットに富んだ会話劇が、とにかくクセになる本作。提供するカクテルによる会話の変化や、エンディングも多数用意されているため、周回して遊びたくなるような魅力に満ち溢れている。
主人公の部屋のインテリアのカスタマイズや、歯ごたえのあるミニゲームが用意されているなど、やりこみ要素も充実。一風変わったアドベンチャーゲームを楽しみたいという方に、ぜひお勧めしたい作品だ。
『VA-11 Hall-A ヴァルハラ』とは?
ニンテンドースイッチ,PS4対応ゲームソフト『VA-11 Hall-A ヴァルハラ』は、サイバーパンクな独特の世界観で繰り広げられるテキストアドベンチャーゲーム。
プレイヤーはバー“VA-11 Hall-A ヴァルハラ”のバーテンダー「ジル」となり、一癖も二癖もある個性豊かなお客さんたちにカクテルを提供していくことで物語が展開していく。
インディーズ作品ながら国内外で高い評価を受けており、その美しくも儚い芸術的な世界観と独特のゲームシステムが融合した、唯一無二のゲーム性が特徴の作品だ。
『VA-11 Hall-A ヴァルハラ』発売日など基本情報
発売日 | 2019年5月30日 |
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会社 | PLAYISM |
ジャンル | サイバーパンクバーテンダーアドベンチャー |
価格 | パッケージ版:3,480円(税抜) ダウンロード版:2,000円(税抜) |
対応ハード | Switch / PS4 |
商品情報 | パッケージ版/ダウンロード版 |
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