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S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl
2024年11月21日 発売中
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「伝説のFPS」がいよいよPS5で楽しめる
GSC Game Worldは、2025年11月20日にPS5版『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』(以下、『S.T.A.L.K.E.R. 2』)を販売する。
本作はウクライナに拠点を置くゲームデベロッパー、GSC Game Worldが手がけたオープンワールド・サバイバルホラーFPS。
2007年に発売された『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chornobyl』の続編にあたるものだ(外伝的作品も存在する)。日本での知名度は低いが、海外では「伝説のFPS」として高く評価されている。

シリーズ最新作の『S.T.A.L.K.E.R. 2』には、傭兵・ハンターの「ストーカー(Stalker)」を主役に据えた重厚なストーリーをはじめ、美麗なグラフィックや禁足地帯「ゾーン」の探索、過酷なサバイバル要素、豊富なクエストなど、従来のオープンワールドゲームと一線を画す魅力が詰まっている。
その一方で、哲学的なストーリー展開や骨太な難易度、洋ゲーらしい雰囲気といった特徴があり、好き嫌いがはっきり分かれやすいゲームでもある。
確かに人を選ぶゲームではあるが、イメージのみで敬遠するのはもったいないぐらいの魅力が隠されている。
筆者は2024年発売のPC版を50時間以上プレイした。長所も短所も理解したつもりだ。そのうえで「多くの人にプレイしてもらいたい!」と感じた。本稿では隠された魅力を紐解いていく。ぜひ最後まで読んでみてほしい。
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過酷なサバイバルを生き抜くコツは"学び"にあり

『S.T.A.L.K.E.R. 2』に興味がある人の中には、「ハードコアなゲーム性」に躊躇する人が多いのではないかと思われる。要は「難しそう」ということだ。
この懸念については、「その通り」と言ってもいい。実際、初見殺し的な脅威が多いため、初めてプレイする人は、何度もゲームオーバーを経験することになるだろう。
ゾーンの脅威は敵対する人間やミュータント(モンスター)だけでなく、「アノマリー」と呼ばれる異常現象、放射能エリア、異常気象なども含まれている。
装備が貧弱だったり、対処法がわからなかったりすると、成す術もなくゲームオーバーという末路をたどることになる。



また、買い物をしすぎてお金がなくなる、装備が劣化して故障する、重量オーバーで移動スピードが下がる、空腹でスタミナゲージが減るといったトラブルが相次いで発生する。
身の回りのトラブルを放置し続けると、戦闘や探索の最中に倒れる=ゲームオーバーになることもしばしば。
ゾーンを生き抜くうえで、敵を倒すことだけでなく、資源や体調の管理が必須であることをよく覚えておいてほしい。

ゲームオーバー地獄を避けるためには、知識の収集が必要不可欠だ。
たとえば「この敵には徹甲弾が有効」、「怪しい場所にネジを投げれば、透明なアノマリーを見つけられる」「そろそろご飯を食べておこう」など、習得した知識が多ければ多いほど、生存率も少しずつ上昇していく。「学びこそパワー!」ということだ。


最初はわからないことだらけで、何度もゲームオーバー画面を見ることになるだろう。だが、試行錯誤を経て多くの疑問が解消された瞬間、『S.T.A.L.K.E.R. 2』の虜になっているはずだ。
ちなみに、本作はソウルライクやローグライクのゲームと違い、死んでも装備品はロストしない。だから、安心して本作にハマってほしい。
可能なら、難易度設定は、真髄を知るためにノーマルに該当する「ストーカー」で遊んでほしいが、もし難しいと感じたら「ルーキー」に下げてみるといい。
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広大なオープンワールドをじっくり歩く面白さ

『S.T.A.L.K.E.R. 2』が遊ぶ人を選ぶ理由のひとつとして、「移動手段の乏しさ」も挙げられる。
本作のウリは60平方キロメートル以上(JR山手線の内側の面積と同じくらい)のゾーンを自由に探索できることだが、オープンワールドゲームでよく見られる乗り物の類は一切存在せず、徒歩が基本になっている。
当然、移動時間はほかと比較すると長く、重量オーバーになると移動スピードが遅くなるといったペナルティもある。

しかしながら、主人公の視点で歩くことで本作の世界観に没入しやすくなるといった利点もある。
ゆったりとしたペースで移動していると、心奪われる美景や報酬が眠るロケーション、自発的に行動するNPC(『A-Life 2.0』と呼ばれるAI制御システムによるもの)に出会える。
スピードの速い乗り物では到底味わえない、一期一会がとにかく楽しいのだ。



徒歩で得た出会いが増えると、ゲームへの没入感も少しずつ深まっていく。歩く面白さがわかるようになれば、豊富なロケーションを自由気ままに探索したくなるだろう。
ちなみに、業者に頼めば「ファストトラベル」も利用可能だ。ただ、お金がかかるうえに、拠点間の移動しかできない。代償が伴うものの、少しでも移動距離を縮めたい場合は利用を考えてもいいかもしれない。
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裏切りもOK!自由度の高いクエストが面白い

『S.T.A.L.K.E.R. 2』にはストーリーに関わる「メインクエスト」と、各派閥や住人からの依頼をこなす「サブクエスト」が豊富に用意されている。
他のオープンワールドゲームと同様、プレイボリュームも本作のウリとなっていて、なかでもサブクエストは、ターゲットの暗殺やアーティファクトの回収、要人の護衛、ミュータントの討伐など、多種多様だ。
しかし「体験できるクエストが豊富」と聞くと、「同じようなクエストばかりで飽きてしまうのでは?」という懸念を感じるのがふつうだ。


本作において、それは無用の心配だ。特筆すべき点として、プレイヤーの行動で結果が変わるクエストが存在することが挙げられ、それを好きなプレイスタイルで攻略できるなど、自由度が高く、それが面白さにもつながっている。
個人的に面白いと感じたのは、依頼主を裏切って報酬を横取りできるクエスト。
もちろん依頼主の指示に従うのが常道だが、ときには悪の道を選んだほうが得策な場合もある。選んだ行動によっては、特定の派閥やキャラクターの関係が悪くなる可能性もあるが……。
一見似たような内容のクエストであっても、プレイヤーの行動次第で状況や結果が変化する。だからこそ最後まで飽きずに楽しめるし、他のクエストにも挑戦したくなる。

ちなみにメインクエストは、プレイヤーの行動やキャラクターとの付き合い方しだいでストーリーが分岐する。結末が変化するマルチエンディングを採用しているため、本作の世界観を深掘りしていきたいなら周回プレイが必須となるだろう。
一度の冒険で幕を閉じるのはもったいないので、可能であればすべてのエンディングをその目で見届けてほしいものだ。
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前作未修でも問題なし! 没入感あふれるストーリーに引き込まれる

最後の懸念は、ストーリー。本作はロシアのSF映画「ストーカー」(原作はSF小説『路傍のピクニック』)の影響を受けているためか、「難解そうに見える」と思う人も少なくないだろう。
あらすじをざっと説明すると、主人公のスキフは、とある事情でゾーンを訪れるが、謎の「アーティファクト」(ゾーン内に隠された宝のようなもの)を手にしたことでストーカーの道を歩む、といったストーリーが展開される。

これだけでも気づくように、ゾーンやストーカー、アーティファクトなど、本作独自の専門用語が多い印象だ。
基本的な専門用語はストーリーを追っていると理解できるようになるが、そこに哲学や概念などが絡み始めると難しさがどんどん強まっていく。
初心者・経験者問わず、「どういうこと?」と疑問が芽生えること請け合いだ。
ただ、こういった難解な部分も目立つが、大筋の部分は比較的わかりやすくなっている。「派閥争い」と「プレイヤーがゾーンの運命を決める」の部分を理解しておけば、問題なくストーリーに没入できるはずだ。わかりにくい部分は考察サイトなどで補完するといい。
だが、あえて何も知らない状態でプレイしてみるのも一興というもの。そもそも、本作の主人公はゾーンのルールをまったく知らない新参者という設定だ。
何も知らない主人公をロールプレイしてみることで、ゲームの没入感がぐっと増していくのではないかと感じている。
意味を調べながら遊んでもよし、何も知らずに遊んでもよしと、ストーリーをどう楽しむかはプレイヤーの手にゆだねられている。もちろん、どれを選んでもいい。

とはいっても、「過去のシリーズをプレイしたほうがいいのでは?」と思っている人も多少いるかもしれない。
確かに『S.T.A.L.K.E.R. 2』は過去作と同じ舞台で、おなじみのキャラクターも何人か登場している。シリーズ作品の続編である以上、「予習・復習をしたほうがいい」という衝動に駆られるのも納得がいく。
だが、本作は過去作と異なる完全新規のストーリーが展開される。つまり、『S.T.A.L.K.E.R. 2』からプレイしても問題はないということだ。

始める前に過去作を予習・復習をしておきたい人は、現在販売中の『S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy』をプレイしてほしい。
第1作『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chornobyl』(2007年)、第2作『S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky』(2008年)、第3作の『S.T.A.L.K.E.R.: Call of Prypiat』(2010年)のリマスター版を収録したもので、対応プラットフォームはPS5、PS4、Nintendo Switch。
シリーズの伝説を順番どおりにたどってみるのも悪くないだろう。
S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl
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まとめ
冒頭でも述べたように、『S.T.A.L.K.E.R. 2』は人を選ぶゲームである。理不尽極まりないサバイバル要素や移動手段の乏しさ、難解なストーリーなど、万人受けしにくい要素が目立つからだ。
それでも、本作には従来のオープンワールドゲームと異なる魅力が秘められている。その魅力に気づくまで時間がかかるが、耐え抜いた先には、ゾーンの世界から抜け出せなくなるほどの沼が待っている。
ネガティブな先入観にとらわれず、まずは「遊んでみる=第一歩を踏み出してみること」が大事だ。
これから本作をプレイするストーカー候補生に向けて、本シリーズの名セリフを贈りたい。「グッドハンティング、ストーカー(良い狩りを、ストーカー)」。
S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl
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発売日など基本情報
| 発売日 |
PC: 2024年11月21日 Xbox: 2024年11月21日 PS5: 2025年11月20日 |
|---|---|
| 会社 |
GSC Game World |
| ジャンル | シューティング |
| 対応ハード | PC / Xbox / PS5 |
| 価格 |
PC : 7,227円(税抜)
Xbox : 7,227円(税抜)
PS5 : 7,980円(税抜)
|
| 公式HP | |
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