
任天堂が2019年10月18日にリリースした、ニンテンドースイッチ専用のフィットネスゲーム『リングフィット アドベンチャー』。
本作の記事執筆時点でのAmazonにおける評価は、星5点満点中4.7点と、信じられないほどの高評価を獲得しており、その好評ぶりにに驚くと同時に、本当にそれほどのものなのだろうか?という疑問も湧いた。
だが実際にゲームを触ってみて思ったのは、「これは確かにゲームとして面白いし、得られる体験もこれまでのフィットネスゲームにはない新しいものだ」ということ。
具体的には、本作にはこれまでのフィットネスゲームの課題となっていた「続かない」「ゲームとして見るとそんなに面白くない」といったイメージを完全に払拭できるほどの“新しい試み”が、これでもかと盛り込まれていたのだ。
この記事では、そんな本作をプレイしてみた感想を「3つの新しさ」を切り口にレビューしていこうと思う。
新しい試み その①
ファンタジーRPG×フィットネス

本作の目玉となる「アドベンチャー」モードは、「ドラゴ」という悪役によって世界が闇のオーラに包まれるのを阻止するため、不思議な力を持つ「リング」とシンクロして冒険するという、ド直球なファンタジー。

「ドラコ」は翼が貧相に見えてしまうほどのムキムキドラゴン。パツパツのタンクトップがよく似合っている。
出現する敵とのバトルにはコマンド式の戦闘システムが採用されており、攻撃するためには、輪っかの形状をした「リングコン」と、脚に巻きつける「レッグバンド」を駆使して、体の動きで技を発動させる必要がある。

フィットネスは全身の様々な部位を使うので、脚にも腕にも来るし、息も切れる。運動量はプレイ前の想像を遥かに超えてきた。
この「体の動き」全てが、技を発動させるためのアクションでありながら、同時にトレーニングとして蓄積される仕組みが面白く、VRゲームとはまた異った独特な没入感も感じられる。

RPG好きにはお馴染みの、敵が横一列に並ぶ戦闘パート。敵の色と同じ技を使えばダメージがアップするので、直感的にプレイしながら全身を鍛えられる。
例えば実際にプレイしてみると、序盤だからなのかスクワットの技の攻撃力が弱く、何度も続ける必要があり、これが中々にきつい。

デフォルメされたデザインの敵がなかなかかわいい。
RPGにおいて、攻撃する時の主人公が「相当きつい運動をしている」という感覚を肌で感じられるだけでもこのゲームは新しく、弱点が異なる敵に最適な「体の動き」で立ち向かうバトルは、これまでにはない面白さがあるのだ。
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新しい試み その②
歯ごたえのあるゲームボリューム

次に驚くべきは「アドベンチャー」モードのプレイボリューム。
本作のクリア時間の目安は、1日30分程度のプレイでなんと約3ヶ月となっており、かなりの長い期間が必要となる。

いくつかのステージで構成されたワールドが20以上も存在する。景色も様々なものが用意されているので、飽きがこない。
体を動かすゲームはとても疲れるため長時間のプレイが難しいということも相まって、『リングフィット アドベンチャー』は、「続くフィットネスゲーム」という難題をいとも簡単に実現してしまった。

ステージが短く分かれているので、忙しい人でもこまめにプレイできる。
クリアまでプレイするだけで、いつの間にか続けられているフィットネスゲーム。『WiiFit』シリーズが続かなかった人も「そういうことなら出来るかも!」という気がしてこないだろうか?
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新しい試み その③
移動すら楽しくしてしまうギミック

「アドベンチャー」のステージ道中は、その場でジョギングしながら1本の道を移動していく。

グラフィックは『ゼルダの伝説 BotW』的な、デフォルメされているのに美しい感じ。空気砲で草がゆれるのが楽しい。
もちろん移動するだけならジョギングのみでいいのだが、リングを押すことで空気砲が撃てて、道中の箱を壊したりオブジェに当てることでコイン的なアイテムが手に入る。

右の木に水色の「?」が見える。何が起こるんだろう、と気になってつい触ってしまいたくなること請け合いだ。
こういうちょっとした仕掛けはステージのいたる所に巧妙に配置されており、道中のギミックには全部触れながら進んでいきたくなる。

リングアクションだけで、攻撃やジャンプ、コインの回収、防御など様々な使い方ができる。ステージを進む際にも、リングを使う機会はとても多い。
走るだけでは退屈するというプレイヤーの心理を見事に捉えた絶妙な“オマケ”で「移動中」さえ面白く料理されているから、ギミックを楽しく動かしている間に、いつのまにか筋肉が疲労しているのだ。
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おわりに

今回は、新しさを軸に『リングフィット アドベンチャー』をレビューしてみたが、本作には他にも、ミニゲームが楽しめるモードや、気になる部位だけをトレーニングできるモードなど、幅広いプレイスタイルに応じたゲームモードが収録されている。

特定の部位をトレーニングできる「シンプル」。「セットメニュー」を使えば、体の気になる場所だけを集中的に鍛えることもできる。
もちろんキャラクターには成長要素が用意されていて、レベルが上がればより強力な攻撃ができる技を覚えていくので、RPGらしい成長要素を楽しむこともできる。
またランキング機能、運動時間の計測など、継続させる仕掛けも万全で、飽き性の人でも三日坊主にならない工夫が凝らされている。

消費カロリーや歩行距離も計測され蓄積していく。成果が数字として簡単に見られるのは心強い。
『リングフィット アドベンチャー』は、新感覚のフィットネスゲームで、毎日少しずつ遊びながら運動不足を解消するのにもってこいのツールとなっている。新しいゲーム体験がしたい方や最近お腹が気になる方などは、買ってプレイしてみてはいかがだろうか。
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商品ラインナップ
パッケージ版

定価 | ¥7,980(税抜) |
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ダウンロード版

ダウンロード版は、商品購入後にコンテンツの引き換え番号がメールで届く。
「リングコン」「レッグバンド」などの、プレイに必要な周辺機器は、後日発送されるぞ。
※コンテンツのダウンロードには、Nintendo Switch本体とインターネット環境が必要です。
定価 | ¥7,980(税抜) |
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Nintendo Switch本体セット

ニンテンドースイッチ本体セットには、バッテリー持続時間が長くなった新モデルが付属している。
価格 | ¥40,626(税込) |
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