「Dead by Daylight」スピンオフは、ホラー映画の登場人物になった気分を楽しめるこだわりのアドベンチャー!
『The Casting of Frank Stone』は、 Supermassive Gamesが開発・Behaviour Interactive販売のインタラクティブドラマホラーゲーム。
本作は同じくBehaviour Interactiveが手掛ける対戦型サバイバルホラーゲーム「Dead by Daylight(以下、DBD)」の世界を舞台に展開するスピンオフ作品だ。
本記事では、プレイした所感を交えながら紹介していく。
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『The Casting of Frank Stone』とは?
DBDは1対4の人気非対称型対戦ゲーム。主に有名なホラー映画の殺人鬼やモンスターをオマージュしたキャラクターが数多く登場するが、一部人気映画作品からは公式に参戦するキャラクターもいる作品となっている。
『The Casting of Frank Stone』では、デビューする新たなキラー「フランク・ストーン」、そして巻き込まれる生存者も全てDBDとは別の、新しいキャラクターで進行する。オリジナルの舞台・キャラクター・設定のため、DBDをプレイしたこと無い方でも楽しめるようになっている。
本作はアクションよりアドベンチャー寄りで、探索パートとイベントシーンがシームレスかつシネマティックに展開する光景は、まさにドラマやホラー映画を見るように感じるだろう。この点でも、DBDとはまた違ったゲーム体験を味わうことができる。
また、各キャラクターに実在の役者がキャスティングされ、ボイスやモーションキャプチャーはもちろん、その容姿までが作中でリアルに再現されている。美麗なグラフィックと巧みなカメラワークにフルボイスで進むイベントシーンはさながら実写映画を見ているよう。
ストーリーや設定だけではなく、演出や重要アイテム、UIなどの全てが見事に『フィルム映画』というテーマで統一されているのは必見。タイトルも「フランク・ストーンの”キャスティング”」という気の利いたネーミングだ。
思わず「DBD」を想起させるような発電機の修理イベントや、キラー達をデフォルメしたコレクターズアイテム「キラーレリック」などファンには嬉しい要素もあった。
そして何と言っても「DBD」世界の創造者とされる謎めいた「エンティティ」について触れている点は、DBDファンにとって見逃せないポイントだろう。
マルチサイトで語られる、「フランク・ストーン」と自主制作ホラー映画『Murder Mill(殺人工場)』についての群像劇
まず、本作は章ごとに1963年と1980年、現在の三つの時代と複数人の視点を行き来しながら進んでいく。
過去に登場したキャラクターが時を経て、どうなっているのかを神の視点から見守れるのも楽しみの一つだ。
また、作中で制作される自主制作ホラー映画『Murder Mill(殺人工場)』の顛末も、ストーリーと照らし合わせることでようやく理解できるように作られている。
1963年。シーダーヒルズではここ数年謎の失踪事件が多発し、住民はみな恐怖に怯えていた。
行方不明の子供を捜索する巡査・サムは、シーダー製鋼所の奥深くに隠れて残虐な犯行を繰り返していた「史上最悪の殺人鬼」ことフランク・ストーンに遭遇し対決する。
1980年。自主制作ホラー映画『Murder Mill(殺人工場)』の撮影に勤しむクリス、ハイメ、リンダの三人。
かつて、この街で起こった忌まわしい出来事の詳細を知らずに育った彼らは、大人がこぞって口を閉ざすフランク・ストーン事件に興味津々。
事件に魅入られたかのように、廃墟となったシーダー製鋼所の事件現場に足を踏み入れてしまう。
そして現代。伝説となったいわくつきの映画『Murder Mill(殺人工場)』。ニューヨークに住むマディソンはある日、オーガスティン・リーバーと名乗る人物から亡き母の遺品である『Murder Mill(殺人工場)』のフィルムを買い取らせてほしいと連絡を受ける。オーガスティンに招かれてイギリスの邸宅に向かったマディソンは、そこで「映画監督」として成功したリンダと、ホラー映画フリークのスタンに出会う。
プレイヤーが監督兼脚本家!? 選択次第で変化するストーリー
本作では会話シーンやイベントシーンの途中で選択肢が表示され、何を選んだかによって、登場人物たちの今後が変化する。
最後に誰が生き残るか、どのような結末を迎えるのか。「The Casting of Frank Stone」の物語の行く末はプレイヤーの選択にかかっている。つまり、プレイヤー自身が監督であり脚本家なのだ。
とある1シーンにて、「景気づけに、(酒を)一杯欲しいとこだ…」と怖気づくトムに対して、サムがどんな態度を取るか?という選択肢が出現。
その後、トム本人が作中に登場することはなかったが、1980年にトムの証言が録音されたテープを発見。「サム・グリーンがいなかったら、俺も生き残れなかっただろう。」という発言から、事件後もトムが健在で、サムと良好な関係を築いていたことがわかる。
選択肢によっては登場人物に不幸が降りかかってしまうものもある。
「さっきの選択肢、失敗だったかも!?」「さっきの選択肢、もうひとつの方を選んだら一体どうなったんだろう?」と思っても、すぐにやり直すことはできない。
しかし、1周目をクリアすると「編集室の床」が解放されるので、さっきの「シーン」に戻って違うルートに進むことが簡単にできるようになる。
UIを見ると8mmフィルムを切り貼りすることで違うシーンと違うシーンをつなぐといった細かな部分にも「フィルム映画」というモチーフへの徹底したこだわりが感じられた。
映画の中に入ってしまったような気分を味わえる探索パート
探索パートでは謎解きと、時おりスキルチェック(いわゆるQTE、クイックタイムイベント)が発生する。
探索の舞台はいかにも何かありそうな廃工場や仕掛けだらけの古い洋館、どちらもムード満点で歩き回っているだけでも楽しい。同時に、自分が登場人物の一人を演じているかのような気分を味わえる。
必要なアイテムを集めると、今度は修繕にスキルチェック(QTE)が発生する。スキルチェックはタイミングよくボタンを押して赤い線を成功ゾーンに止めればOK。
選択肢には時間制限が、スキルチェックにはちょっとしたアクションが求められるが、時間はゆっくり設けられているので物語をじっくり楽しみたい方やアクションが苦手な方でもプレイしやすいと感じた。
まとめ
本作は見ごたえ抜群のホラーアドベンチャーで、今作オリジナルのキャラクターとストーリーの為、「DBDはよく知らないんだけれど」という人でもまったく問題なく、DBDファンの方ならより深く楽しめるだろうと感じた。
「この先の展開は?」「自主制作映画『Murder Mill(殺人工場)』は一体どうなった?」と続きが気になり過ぎて、筆者は夜も眠れない日々が続いた。
各所で80年代のホラー映画をリスペクトした作りになっており、ホラー映画に詳しい人なら「あるある」ネタ探しでも楽しめそうだと思った。
クリア後は名作ホラー映画を漁るのもよし、もちろん原点であるDBDをプレイしてもよし。
ホラーが好きだけど、ゲームが少し苦手という方にぜひとも楽しんでほしいタイトルだ。
『The Casting of Frank Stone』の基本情報
発売日 |
2024年9月4日 |
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会社 |
Behaviour Interactive |
ジャンル | アドベンチャー |
対応ハード | PS5 / PC / Xbox |
価格 |
PS5 : 4,500円(税抜)
PC : 4,500円(税抜)
Xbox : 4,500円(税抜)
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