ハイスピードFPSに目が肥えた今でも面白い?今更ながら『Call of Duty®: Vanguard』を元FPSプロがプレイしたら良ゲーだった
PS3の「CoD」黄金時代に触れたことのある人や、お手軽&カジュアルにFPSの気持ち良さに触れたい人は必見。
3月31日より2週間のフリープレイが解放されている『Call of Duty®: Vanguard(CoD:V)』を元FPSプロ&現ゲームライターの筆者が実際にプレイ&レビューしてみた。
数々のFPSに触れて、歴史を知っているからこそ分かる「CoDの面白さ」と「今作の面白さ」の2軸で魅力をお伝えしていこう。
結論からいうと、「一度はプレイして置いて損のない作品」となっているので、ゲーム好き・FPS好きの人は是非読んでみてほしい。
GameWith編集者情報
PCの競技系(esports)タイトルを中心に、MMOやカジュアルゲーなど様々なゲームをプレイするライター。esports黎明期から様々なタイトルの大会に参加しています。特にハマった&やり込んだゲームは『Overwatch』で日本一を取った覚えもあったり。週末はスマホゲーをポチポチしながらesports大会の観戦を楽しんでいます。 |
目次
『Call of Duty®: Vanguard(CoD:V)』とは?
『Call of Duty®: Vanguard(CoD:V)』は2021年11月5日より世界同時発売された2003年から続く「CoD」シリーズの最新作。
本作は第二次世界大戦を舞台に、実際の「ミッドウェー海戦」などがテーマとなったキャンペーンモードやドイツの「ベルリン」や日本の「キャッスル」、フランスの「ボカージュ」などを舞台とした対人戦(マルチプレイ)を楽しめるFPSゲームだ。
対人戦では、チームデスマッチ(単純な倒し合い)、ドミネーション(エリア確保)などお馴染みのモードはもちろん、
少人数や大人数など「戦闘規模」を選んで遊ぶことができるため、より自分好みのモードを遊びやすくなっている。
今回の記事ではメインのゲームシステムとなる「対人戦」をメインにご紹介していこう。
近年の「競合FPSの台頭」はかなり大きい。
シリーズとしては今でも絶大な人気を誇る「CoD」だが、近年で猛威をふるう新鋭「Apex Legends」やeSportsとして人気の高い「R6S(シージ)」、PS3時代からライバル関係として位置する「バトルフィールド(BF)」など多くの競合FPS作品の台頭で、黄金期(PS3時代)よりも少し注目度が薄れてしまっている印象。
特に「Apex Legends」のリリースは基本無料で始めやすい点やゲームハードを越えて友人と一緒に遊べる点など「敷居の低さ」で「FPSプレイヤー」と聞いて想像するプレイヤー像を変えてしまうほどの衝撃を受けた。(※ライター個人の見解です。)
今回はそんなシリーズとしては、少し押され気味のイメージを持ったまま最新作「CoD:V」を実際にプレイ。
まだFPSは「Apex」しかプレイしたことがない。という人も必見。これまでに名前を出した他ゲーにはない面白さを十分に感じることができたので、是非一度目を通してみてほしい。
Toshi
マルチプレイが「無料」で遊べる今こそ、触れてみてほしいです!
『CoD:V』を徹底レビュー!「CoD」シリーズの系譜と今どきのFPSには欠かせない「気持ち良さ」を味わえる良作!
そもそも「CoDらしさ」とは何か?シリーズ共通の魅力を徹底解説!
<①:テンポの良いバトルシステムと連続キル>
「CoDらしさ」といえばまず最初に上がるのが「テンポの良さ」と「連続キルの気持ち良さ」の2点。
ほとんどのゲームモードが1試合に何度でもリスポーン(復活)し、ゲーム時間の半分以上を撃ち合いに費やせるため「銃撃戦」の面白さを思う存分感じることができる。
またマップの大きさに対する人口密度も非常に高いため、連続キルが狙いやすいのも魅力。
狭いドアや通路を抜けてきた複数の敵を1~2秒の時間で連続でキルした時の快感・気持ち良さは「CoD」ならではの物だろう。
<②:チームを引っ張るキル(スコア)ストリーク>
倒されずにキルを取り続けた猛者だけが要請できる(※1)”必殺技”要素「キルストリーク(キルスト/スコアストリーク)」はCoDの象徴とも言っていいシステム。
キルストリークの効果は敵の位置を一定時間把握できる「UAV(偵察機要請)」や上空からミサイルを発射する「爆撃」など様々。
キルストをうまく使って前線を押し上げた時や更にキルを重ねられた時の「自分がチームを引っ張っている感」はシリーズ通しての気持ち良さと言えるだろう。
※1 キルストリークを発動できる仕様はシリーズによって若干異なる。
<③:自分好みのスタイルを見つけるカスタム要素>
また人によっては見逃しがちだが、「豊富なカスタマイズ要素」もシリーズを通しての魅力。
武器選びからアタッチメント(武器カスタム)やパーク(ちょっとした特殊能力)、キルストリークの種類までを自由に選択可能。
各カスタマイズ要素はプレイヤーレベルを上げることで少しずつアンロックされていくので、色んなカスタマイズを試しつつ自分だけのスタイルを見つける面白さを見つけてみてほしい。
Toshi
スコアボードを見れば、自分がチームにどれだけ貢献したかが一目でわかるのも魅力。特にフラグトップ(チームで貢献度1位)をとっている時の優越感が堪らないです!
『CoD:V』は「CoDらしさ」と「選ぶ面白さ」にブーストが掛かった良作!
「CoD」の醍醐味であるハイスピードな突撃バトルは帰ってきました。
今作『CoD:V』は前作『CoD:BOCW』から戻りつつあったハイスピードなバトルにさらに磨きがかかった印象。
芋プレイ(勝利条件を無視したプレイ)がしづらいマップ構造やしっかりチーム貢献した人が表彰される「MVP推薦」の機能の実装など、突撃&バチバチな撃ち合いこそ正義のファンが求める「CoD」像が戻ってきた印象を受けた。
「MVP機能」は現状賛否がある機能ではあるものの、開発チームとファン層の求める「CoD」らしさが合致し始めている点は今後の「CoD」シリーズへの期待感を上げてくれているに違いないだろう。
<マップに応じた武器・カスタム選びが面白い!>
本作の面白い点はマップの種類の豊富さとマップによって強い武器が全く異なる点。
狭い場所が多いマップではサブマシンガン・ショットガン系統、開けた野外マップであればアサルトライフル系統など、全マップ通しての「一強カスタム」がなく武器やパーク、キルストリークを使い分けられる点が本作の魅力だ。
また個人的に好きな点でいえば、基本的に人気になりがちな「3レーンマップ」とは違った構造のマップの開発にチャレンジしている点。
この辺りも「CoD」ファンからは賛否の声は上がっているものの、1FPSとしてフラットに遊べば不満な点は少なく、寧ろ飽きずに遊べる所で評価できる点とも言って良いだろう。
Toshi
「CoDらしさ」を尖らせつつ、これまでのCoDとは違う挑戦をしている所も感じられたので、一部で言われている「マンネリ化」は全く感じませんでした。
最後に
ここまで『CoD:V』のフリープレイで体験できるマルチプレイの魅力をお伝えしてきたが如何だったろうか。
今作はキャンペーンモードに力を入れている印象だったので、発売当初は触れていなかったが、いざ触れてみるとマルチプレイもしっかり楽しめる作品だった。
Warzone(バトロワ)モードやモバイルなど各所で盛り上がりを感じられる「CoD」シリーズ。今後の新作も「CoD」らしさを進化させつつ、新たな要素・楽しみが追加されることに期待したい所だ。
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