
西日本旅客鉄道とJP UNIVERSEが戦略的アライアンスを締結
2026年3月12日、西日本旅客鉄道とJP UNIVERSEは、戦略的アライアンスの締結に関する「JR西日本グループ × JP UNIVERSE 共同記者発表会」を開催した。
発表会では、西日本旅客鉄道専務執行役員兼デジタルソリューション本部ビジネスデザイン部長を務める藏原潮氏、JP UNIVERSE代表取締役の田畑端氏が登壇。
今回のアライアンスを通じて、両社が目指す未来像や社会への提供価値に関する説明が行われた。
本記事では、発表会の内容についてお届けしていく。
両社の強みとノウハウを結集。これまでにない方法で「社会課題の解決」を目指す
発表会の冒頭、田畑氏から本発表会はゲームの新作発表会ではなく、JP UNIVERSEとJR西日本グループが「これからゲームと現実をどう繋げていくのか」を伝えるための会だと語られた。

元々、JR西日本グループは、2022年からバーチャル空間上に駅を再現、拡張する取り組みとして、「バーチャル・ステーション」の構築を推進していた。
そこに、RPG型プラットフォーム『竜宮国』を手掛けるJP UNIVERSEの技術や世界観を融合。両社の強みとノウハウを結集し、これまでにない方法での社会課題の解決を目指すことになったそうだ。
その取り組みの第1弾として、「竜宮国・鳥取」を2026年中に開始予定と明かされた。
『竜宮国』は「もうひとつの日本」を舞台にしたRPG空間
『竜宮国』の舞台は、日本列島が龍の姿に変貌した世界。47都道府県が、それぞれAIの統治する国家となっているため、地域ごとの競争が絶え間なく発生しているという設定だ。

本作のジャンルはマルチプレイオンラインRPGだが、単なるゲームに留まらない。そこに創作・経済・地域体験が統合され、共創プラットフォームとでも言うべき作品になっていく。

プレイヤーは、好きな国家(都道府県)に所属してゲームをスタートし、国にまつわる合戦や国作りに勤しむことになる。また、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を作ることもできる。
特筆すべきは、ゲーム内での活動が現実世界と密接にリンクしていることだ。
各地の特産品や名所がゲーム内に反映されるだけでなく、クリエイター・企業・自治体が協力することで、全国各地のリアルな体験や地域経済の振興に直結するという、これまでに無いゲーム性を目指している。
田畑氏は、この巨大なプラットフォーム構築の第一歩として、今回の戦略的アライアンスを締結したと語り、力強くスピーチを締めくくった。
コロナ禍を切っ掛けに電車以外の事業に取り組んだJR西日本グループ
続いて、藏原氏が登壇。「本アライアンスは、ただ地方活性化を目的にしたものではない」と付け加えた。

2020年のコロナ禍において、JR西日本グループは経営危機に直面。移動が全国的に制限された場合でも取り組める事業を形成する中で、バーチャルリアリティの分野に参入することになった。
その後、2022年にバーチャル大阪駅を公開。国内外からの延べ来場者数が5,000万人を突破するほどの反響があり、その中でUGCに関する知見を深めることになったそうだ。
クリエイティブなバーチャルユーザーの活動をリアルな大阪駅でも反映できるように、大阪駅のデジタルサイネージでUGCの成果物を再現したり、駅構内に物理的な展示スペースを設けたりと、個人クリエイターを軸とした連携を強化。

そういったサイクルを続けるうちに、藏原氏はバーチャルとリアルの相互作用的なエコシステムを確立できると確信したのだという。
最終的に、藏原氏は、ユーザー主導のボトムアップ型、持続的な経済循環、実経済との繋がりの可視化、それぞれをもとにした地域共創を目指すと語り、発表会を締めくくった。

まとめ
今回の発表会で最も注目すべきは、プロジェクトの第一弾として「竜宮国・鳥取」が2026年中に開始予定であると明言された点だ。
ゲーム内の遊びがそのまま地域貢献につながるという、新たなエンターテインメントの形がすぐそこまで来ている。本作のさらなる続報に期待したい。
©2025 JP UNIVERSE Inc.
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