ゲーム愛のこもった力作が大集合!第2回GWDゲームレビュー選手権結果発表!

GameWithが運営しているゲーマーコミュニティ「GWD(GameWith Discord)」。
今年3月の立ち上げ以来どんどん盛り上がりを見せ、9月9日現在では約7650人のメンバーと136のチャンネルが集うサーバーとなっている。
攻略情報から雑談までさまざまなチャンネルがある中で、今回はユーザーがプレイしたゲームの感想を共有するチャンネル「みんなのゲームレビュー」に投稿されたレビューを紹介。
7/1~8/31までの期間に投稿されたレビューを編集部内で吟味し、特に良かった「ベスト3」を厳選。GWDでは、今回紹介するレビュー以外にもたくさんのゲームが紹介されているので、新しいゲームを見つけたい人はぜひ覗いてみてほしい。
▶︎「GWD」について詳しく知りたい人はコチラ▶︎いますぐDiscordに参加する審査員特別賞
ベスト3の前に、惜しくもランクインを逃したものの審査員がゲーム愛を感じたレビューを3つご紹介。
MoFunecoさん
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』

【ゲームタイトル】
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
【プラットフォーム】
Nintendo Switch ・Wii U
【点数】
95点
【概要】
◎自分だけの冒険へ
100年の眠りから目覚めた主人公《リンク》となってハイラルの広大な大地を『駆け抜け』・『活きる』・そして大切なものを『護る』ため、自分だけの冒険へ
◎《リンク》は目が覚めた時には、過去の記憶がないため、冒険をすることにより、記憶を取り戻していく
《リンク》は何を『護る』のか。なぜ『活きる』のか。それを知るために、広大な大地を『駆け抜け』冒険へと旅立つ
レビューをもっと読む【良かったところ】
◎ゼルダの良いところはやはり綺麗で素晴らしいグラフィックとBGM
▲英傑の力を入手すれば戦闘も楽に。
滑らかな動きや草や木の動き等細かい所までしっかりと見える。
常に流れているわけではないBGMだが、戦闘や町などのBGMが最高に素晴らしい
◎枠にとらわれず、決められた道筋もない
自分の判断で好きに冒険ができ、こうしなければいけないという事がないので隅々まで見て回れる。
時間制限があるわけではないのでゆっくり楽しめる。最初からボスに挑んでも◯
◎『活きる』ためには食糧も調達しなければならない
▲お料理大好き。シンプルな料理でも回復はなかなか
〈料理〉をするという事が新たにできるようになったので、それが楽しい。キノコや木の実、卵にお肉も!どんな料理ができるかは自分の腕次第。
敵を倒しても色々手に入るでどんどん倒したくなってしまう
◎ただ冒険し敵を倒していくだけではなく謎解き要素もたくさん
祠チャレンジクエストに可愛いちっちゃいコログ達を探すクエストなど、冒険以外にもやる事がたくさんある
◎100年前…共に闘っていた4人の英傑達
神獣を扱い、力を貸してくれる4人がただただカッコイイ
能力はそれぞれ異なるため、どの順番で入手するか悩むところ
◎amiiboを使うと武器や素材、料理に使う材料などが簡単に手に入る
ゼルダシリーズのamiiboじゃなくても使えるのが◯
ただ一度に出し過ぎると消えてしまうため注意が必要。amiiboがなくても武器や素材はマップ上で入手可能。
◎《リンク》家を持つ

▲休む時は我が家が1番。ルピーも使わなくていいので1番休みやすい場所
旅の途中ステキな親方に出逢い、家ををつくってもらえる。
家の中に大事な武器を飾ったりなどできるので是非作りたい。
◎やっぱり馬だ

▲お馬さんと一緒。白馬って……いいですよね〜
馬はかかせないもの。
色々な種類や性格の馬がいるので、自分好みの馬を見つけるのが◯
◎今までのゼルダシリーズとは違い、やり込み要素が多く、時間がいくらあっても足りない。ずっと楽しい!!
◎全てクリアした方には追加コンテンツもあり、祠チャレンジ追加やバイクに乗れるようになる
更に!Nintendo LaboでVR KitをつかうとVRでも遊べる
【悪かったところ】
△武器は使い続けると壊れる
強い武器を手にしたら使い続けたいものだが、耐久力があるため壊れてしまう。
それならたくさん持てばいいのでは?と思われますが、武器が持てる数には限度があるため、何を持っていくか悩む。
△クエストの場所が分かりにくい
祠が近いと音が鳴って知らせてくれる。
しかし、どこにあるのかがわからない所が多数あるため、自力では難しかったりする。
△実は厄災ガノン(ラスボス)が弱い?!
どきどきしながらガノン討伐に向かうものの、ガノン戦はゼルダが全て指示してくれるためすぐに倒せてしまう。
道中にしばしば出くわす「白銀のライネル」のほうが強いかもしれない。
私のどきどきを返して頂きたい。強いは…強いんですけどね 。
【ひとこと】
発売から約5年半たっていますが、いまだに人気のあるゲームだと思います。年数が経ってる割にはなかなか値下がらない…
ゼルダシリーズ好きにとっては感動する事間違いなしです。美しいグラフィック、気持ちが高まるBGMだけでも十分に楽しめます!!
さらに来年2023年春には続編が発売予定!!是非!この機会にブレス・オブ・ザ・ワイルド始めてみてはいかがでしょうか♫
編集部コメント

きゅ〜へい
ブレワイをプレイしたときのワクワク感、どれだけやり込んでも底が知れないゲームボリュームがバッチリ伝わってきました!クリアした後も何度だってプレイしたくなる名作ですね。
nyarurato@ねこさん
『東方アルカディアレコード』

【ゲームタイトル】
東方アルカディアレコード
【プラットフォーム】
スマホ(AndroidとiOSどっちも可)
【点数(100点満点)】
90
【ゲーム概要と前置き】
「東方Project」を題材とした横スクロール型の二次創作バトルアクションゲーム(公認)。組み込まれたストーリーや多種多様なゲームモードを楽しもう!
という概要の東方ゲーム。前にも一度このゲームでレビューを書かせて頂いたのですが、このゲームにすっかりハマってしまって。ですのでもう一度、1からこのゲームの魅力や改善して欲しいところなど書きまとめたので是非見て下さい。
レビューをもっと読む【良かったところ】
メインストーリー
このゲームの1番の要素はやはりなんと言ってもメインストーリーの部分にあるでしょう。プロローグから始まり第6章までのフルボイスを楽しむことができます。
そしてなによりストーリーがかなり凝られていると感じました。世間的に広まっている霊夢の姿と原作を再現した霊夢(キャラクター全般にもあてはまりますが)の姿が見事に合わさっていて違和感なく原作ファンも楽しめるようになっています。
私は今7章までプレイさせて貰っていますが、(現段階では14章までのメインストーリーが組み込まれている)かなり詰まるところなく進めることが出来ています。
第6章や第5章まではそもそもレベルの制限が掛からず、5~6章からレベルアップの勢いが落ち制限がかかるのですが(ここで言う制限というのは○○までレベル上げしないとこの先進めないよ〜というものです)キャラクターのスキルレベルを上げるようプレイしていると、気にかからないくらいスムーズに制限を解除できてるんですね。ストレスがかかりずらくてとても楽しいです。
ガチャシステム
今作品ではかなりの確率で星3が出てくる仕様になっています。欲しい3を引き当てればその引いたキャラクターの星のレベルアップに使える上、ガチャ面から見ても高いというのはモチベーションにも繋がりますので、非常に良いシステムだと感じます。
また、先程の話にも繋がるのですが、当たっていてもハズレであっても、キャラクターデザインは本当に目を見張る素晴らしいものばかりですので、思わず課金したくなる程モチベーションが上がる様になっているのはユーザーとしても嬉しい使用です。
数多のゲームモード
東方アルカディアではメインストーリーだけではなく、数多くのサブミッション的なものがあるんです。例えばオンラインで、プレイしている人と対戦を行ったり、コインやキャラに装備する防具、カード集め専用のステージが難易度別に出来るようになっていたりします。おかげで飽きずにプレイをし続ける事が可能です。
そのゲームモードの中には体力が減らない種類のゲームもあり、例え体力が尽きていてメインストーリーを進めることが出来ない、という時でも遊ぶことができます。これのおかげで長時間のゲームプレイを楽しむことも出来ていて、その上飽きさせないんだからプレイしてる側の僕からしてめちゃくちゃに嬉しい使用です。
キャラクターのデザイン

このゲームで1番ファンが付くであろうポイント、キャラクターデザイン。このゲームではひじょーーーに可愛いキャラクターで溢れています。例を挙げさせていただくと、優曇華院イナバの足のハイライトの入り方、頬の赤らみが中でも最高です。アリス・マーガトロイドの落ち着いた表情や本を読むことに楽しんでいる雰囲気だって最高ですし、チルノの事前登録による特別イラストはカエルのフードとチルノ本人のデザインが見事に合わさっていて、本当に可愛いんです。
下の写真を見て貰えればわかる通り死にそうなくらい可愛いんです。これだけでゲームを入れた価値はあります。他にも沢山の高クオリティイラストのキャラクターで溢れてて幸せを感じれます。

と、こんな感じで本作ではキャラクターイラストがとても良い出来ですので、キャラクターの特別衣装を買ってみるだったり、集めたキャラクターを眺めてみたりと、ここだけでも充分すぎる満足感を得られます。
しかもなんと好感度なる機能があり、特定のキャラクターと仲良くできちゃうんです。キャラクター育成に必要なアイテムもゲットできますし、好感度を上げたことで聞ける限定ボイスがゲームを続けるモチベーションにしてくれます。これ最高すぎる設定です。
【悪かったところ】
クール時間
体力の回復がちょっと遅い。おにぎりと言った回復が1日5回買うことが出来たり、イベントで特別なアイテム、三色団子で回復したりと、様々な手があり4h程は困らないくらいに遊べるのですが、それを使い切ってしまうと、1つチャージするのに5分かかります。
メインストーリーnormalでは6を消費し、hardでは12、ゲームモード装備集めのステージではなんと36もの体力を消費してしまうです。
これによって4h楽しんだ後は先程言った体力を使わない対戦モード、スキップすることによって体力を使わないカード集めのモードなどで楽しむしか手段が無くなってしまいます。
もちろんそれだけでも充分すぎる程楽しいのですが、やはり心情としてはメインストーリーの周回などがしたい。なので5分という時間配分を少し変更してもらいたいと感じました。
音バグが多発する
勝利演出の時、キャラクターボイスが大きい時と小さい時があります。他にもフルボイス中にも小さく聞こえてしまう時があります。このゲーム、ボイスのクオリティも高いので、ここでバグがあると少し悲しい、勿体ない気持ちになってしまいます。本当に可愛いボイスが多いので、是非ここは1番に直してもらいたいバクです。
【ひとこと】
正直ボイスのクオリティが高いだけに、音バグの悲しさは半端ないので、何より治してもらいたいです。。全体的にもゲームのクオリティがめちゃくちゃに高いので、バグ関連さえ治ってくれればいくらでもお金をつぎ込めるような神ゲームです。下の画像を見て貰えれば分かる通りキャラデザが神ってます。ですので皆さんも是非、やってみて下さい。入れて損は無いはずです。
編集部コメント

きゅ〜へい
東方キャラへの愛をひたすらに感じるレビュー……!東方アルカの描き下ろしイラストはほんとに神がかってるので、まだプレイしていない方は要チェックです!
Crypt of the NecroDancerをやれ!!さん
『OPEN HEXAGON』

【ゲームタイトル】
OPEN HEXAGON
【プラットフォーム】
PC(Steam)
【点数(100点満点)】
95点
【ゲーム概要】
動体視力と反射神経の限界に挑むシンプル操作避けゲー「SUPER HEXAGON」を有志の手でより自由に、より凶悪に変貌させた超難易度ゲーム
レビューをもっと読む【良いところ】
・シンプル故に奥深いゲーム性
このゲームは中央に存在する図形に沿うようにしか動けない自機を操り、外側から迫り来る壁を「右回転」「左回転」、時には反対側へ「スワップ」する操作を駆使してひたすら避けまくり生き残るゲーム。言葉だけで具体的にイメージするのは難しいので下に貼る動画を参照。
一見左右に避け続けるだけの簡単なゲームだが、実際はめちゃくちゃ難しい。
生半可な反射神経、動体視力では捌ききれない速度で壁が迫り来る!時には中央の図形の画数が変化し、時にはステージ全体が回転し判断力を鈍らせてくる。まさに「Easy to Play, Hard to Master(プレイするは易し、マスターするは難し)」のゲーム。
シンプルが故に明確な攻略法も存在せず、やればやるほど動体視力と反射神経がメキメキメキメキッと強化されて行き最終的に目標のステージをクリア(実績解除)できた時の嬉しさと言ったらそれはもう替え難い嬉しさと感動に包まれる…
・良質な、良質すぎるサウンドトラック
なにも避けて死に避けて死にを繰り返すのが好きな人を歓迎しているゲームではない。このゲームのサウンドトラックはひたすらステージの盛り上げに徹しているためか全部が全部めちゃくちゃ良い。おすすめは「Pi」。
多くのステージは背景が音楽に合わせて点滅するので音楽にハグされていると錯覚するほど音楽に沈む事ができる。このゲームが肌に合わず遊ぶのを放棄した人でもサントラは聴き続けることになるだろう。
・公平なゲームと運営体制
ひたすら避けまくり生き残るゲームだけあってゲーム内には生き残った秒数に応じたランキングがある。するとこの手のゲームに現れるのはチーターの存在。
壁の迫ってくる速度をいじるだけでこのゲームの難易度は劇的に下がるため、ランキング上位勢のありえない生存秒数は疑わしいものになりがちだが、OPEN HEXAGONでは斬新なシステムでその心配を完全に払拭している。詳しくはGIGAZINEの「ゲームスコアのランキングシステムで不正なスコア送信を防止する方法」という記事を参考に。ゲームやプログラミングが好きな人は一読の価値がある。
そしてこういった運営の公平さを保つ努力により、プレイヤーは安心して上位勢に畏怖することができる。
・オープンソース、自由なカスタム
元々SUPER HEXAGONから派生したこのゲームはOPENと銘打っているだけありオープンソース(簡単に言うとゲームを構成してるプログラムを公開している状態)。これにより自由な発想からカスタムレベルが作られていて、その全てが高いクオリティを誇る。言い換えると本編を無理に遊ぶ必要のないゲームで、カスタムステージを発掘したり作成したりするのも一興。
【悪いところ】
・容赦のない難易度
元々このゲームは有志による派生ということもあり序盤からあまりにもあんまりな難易度でプレイヤーを容赦なく殴ってくる。プレイ時間2時間以内に見切りをつけて返金することもできるにはできるが…ひたすら人を選ぶ側面が強い。ハマれる人は多いと思う。
・目に悪い
シンプル。背景が高速で虹色に点滅するステージを始めとしてひたすらチカチカと目に刺激が与えられるので視力を大きく落とす要因になりかねない。
暗い部屋の大画面でプレイしたらポリゴンショック的な現象も起きてしまう可能性がある。
【ひとこと】
目標を決めてプレイしている最中は1秒がとてつもなく長く感じるが、気がつくと2時間3時間はプレイしている…といった感じに体感時間を歪められるゲーム。
デメリットが大きすぎるがそれを許容できるほどの面白さは確実にあると断言できるゲーム。返金前提で買ってみませんか?
編集部コメント

きゅ〜へい
この方が紹介するゲームはいつも狂っている……(褒め言葉)
明らかにヤバいゲームなのにそれを面白そうと思わせる文章力と見せ方は見事と言う他ないです!
ベスト3発表!
3位:Twilightさん
『ゼノブレイド3』

ゲームタイトル
ゼノブレイド3
プラットフォーム
Nintendo Switch
点数(Max:100)
90点
ゲーム概要
「ケヴェス」と「アグヌス」、相対する2つの国家の国民は生まれた時から戦う宿命にあった。彼らの寿命は長くても10年しかなく、その多くは戦場で命を落とす。そのような者達を送るのが「おくりびと」である。「おくりびと」であるケヴェス軍の兵士ノアとその仲間達は、任務に赴いた地でアグヌス軍の兵士ミオとその仲間達に鉢合わせてしまう。
両者が交戦している中、突如謎の巨人が現れて両陣営とも蹂躙されてしまった。絶望的な状況であったが、そこに居合わせた謎の男が謎の物体の封印を解いたことでノアとミオが融合して巨人を退けた。その男はこう言った。「お前らはもう敵同士じゃない。本当の敵は他にいる。目指せ、『シティー』を。本当の敵を倒すために。」ここは酷い世界だと言いたくなるような状況でも懸命に戦い、生き抜こうとする。そんな者達とともに世界を歩き、連携して敵を退けるオープンワールド風RPG。
レビューをもっと読む【良かったところ】
※クリアして裏ボス相当の敵を倒した段階の評価になります
本当はいくつもあるのですが、限度というものがあるのでここでは3点上げさせていただきます。
◯爽快で奥深い戦闘
▲【戦闘シーン】寄り道をした先にいる、プレイヤーレベルの限界を超えた強敵との戦闘の様子です。(ストーリー進行上では全く必須ではありません)
※編集部注釈:ネタバレか?と思ったんですが、こんな感じの強ボスが世界各地にいるみたいです。ゼノブレイド3恐るべし……。
時間で回復するアーツ(他ゲーでいう攻撃スキル)と、攻撃することで回復するアーツを組み合わせて戦闘を行ないます。ロール(他ゲーでいう職種)に応じた技を使い続けることで、さらに強力なアーツを使うことができます。
アーツでは様々な状態異常を付与することができ、状態異常から状態異常に繋げることで与ダメージが増えたり敵の行動を止めたりすることができます。これが本当に爽快! 状態異常で動けなくなった相手にチェインアタック(総攻撃)を仕掛けて撃破しちゃいましょう!
なお、戦闘に参加する人数はシリーズ最多の主人公達6人+αです。とても騒がしいので、ワチャワチャした戦闘を楽しみたい方にも是非!
◯広大な世界を探索

▲【広大な世界】1や2をやった人は何か分かることがあるかもしれませんね。
今回の冒険の舞台は「アイオニオン」。天を貫く高さの剣が刺さった大地や、大きな神獣の形をした山、船での移動が必須レベルな海を探索することになります。
これがとにかく広大で、70時間以上遊びましたが、まだその全ては探索しきれていません。もちろん探索はガン無視でストーリーを進めることもできるので、どうするかはお好みで。
なお、過去作を遊んだ人へのファンサービスもあります。地名や風景に見覚えのある方もいるのでは?
◯濃厚なストーリーとそれを盛り上げるBGM

▲【ストーリー中のワンシーン】序盤にある、とある名シーンの画像です。どんなシーンなのかはあなたの目で確かめてみてください。
RPGの中でもストーリーは長い部類に入ります。クリアまでの目安は寄り道少なめで45時間程度、探索やクエストをしっかりこなしながらだと100時間を超えることもあります。少なくともボリューム不足だということは無いと思います。
また、そのストーリーを盛り上げるBGMもまた最高です!個人的に好きなBGMのリンクを貼っておくので、よければ聴いてみてください。
ちなみに、このストーリーとBGMにも過去作を遊んだ人へのファンサービスがあります。
【悪かったところ】
個人的にはよかった点が多かったので、強いて言うならレベルで悪いところを上げさせていただきます。
◯ムービーが長い
人によって感じ方に差があると思いますが、ストーリー中のムービーがとにかく長い!長すぎる!
ストーリー各章のボス戦はムービーも含めて1時間はかかるので、まとまった時間を取ってプレイする必要があります。
◯一部のUIが見辛く操作し辛い
▲【見辛く操作しにくいUI】文字で見るより動画で見たほうが分かりやすいと思います。装備を付け替えて元に戻すだけでこれです。他の場所のUIはあまり問題ないぶん、かなり気になります。
キャラにはアクセサリーという様々な効果が発動するアイテムを持たせられるのですが、これの着脱画面のUIがかなり悪いです。
動画を添付していますが、上に装備しているアクセサリー、下に持っているアクセサリー一覧が表示されています。アクセサリーを付け替える場合は5つしか表示されない状態で何百個もあるアクセサリーを選ばなければなりません。かなり手間です。
◯色んな意味で重い
本当に重いです。フィールドを歩いているとたまに0.5秒ほどフリーズしたり、複数敵との戦闘中に動きがゆっくりになったりします。(多分Switchの性能限界なんだと思いますが…)
また、ストーリーがかなり重たいです。死と隣り合わせの世界なので、登場キャラがどんどん死んでいきます。メンタルが大丈夫なときにプレイした方がいいかもしれません。
【ひとこと】買って損はしないゲームだと思います。少なくとも100時間は遊べるゲームですので長期休暇で遊ぶゲームを探している人にオススメします。
なお、チャレンジバトルや追加ストーリーありのDLCも2023年末まで継続して出てくる(第1弾〜第4弾までが1セットで3000円)ので、今後も楽しめます!(前作では最終弾の時にゲームソフト1本分のストーリーが追加されました)
編集部コメント

きゅ〜へい
世界観の壮大さと最新のRPGらしいこだわりが詰まっていてめちゃくちゃ惹かれました!まだシリーズをプレイしたことがないので、この機会に全作通してやってみたいですね〜
2位:Ardent
『ゼルダの伝説 夢をみる島』

【ゲームタイトル】
ゼルダの伝説 夢をみる島
【プラットフォーム】
GB GBC Nintendo Switch(今回はスイッチ版メインでレビュー、ところどころオリジナルリリースも触れます)
【点数(100点満点)】
87
【ゲーム概要】
嵐に巻き込まれ、一度入ると出られないといわれる「コホリント島」に流れ着いたリンク。ゼルダ姫にそっくりな、マリンを始め、住民たちと交流し、島からの脱出を目指す。
初代みたいな見下ろし型のゼルダシリーズ。
【良かったところ】
・非常に優しい雰囲気、作り
ゼルダシリーズは基本的にシリアスなイメージで(トワプリや時のオカリナが個人的にはそういうイメージ)。プレイし難いな、ちょっと触りにくいなという方(自分も含め)がいると思う。
でもこの作品は非常に暖かい雰囲気で、リンクがアイテムを入手するときの一部セリフも相まって、非常に重苦しくない。
それでいて後半のストーリーは感動できる部分もある。ボスも最初のダンジョンから話しかけてきたりしてコミカルで面白い。
また別任天堂作品からも出演しているキャラクターも多数いるのも恐らく本作のみで、世界観もかぜのさかながみてる夢の世界ということであって、クリボーやヘイホーといったマリオシリーズの敵キャラが出ていたり、シムシティのキャラクターDr.ライトやカエルの為に鐘は鳴るからリチャードも出演しているが、世界観に破綻していなく、雰囲気作りやゲームの楽しさに一役買っている。

▲ワンワンも登場。マリオ64やってる人からしたらトラウマだがなんと味方サイド。
ゲーム中に次はどこへいけばいいのか分からくなった場合、ヒントを教えてくれる場所も結構あるので、初めてゼルダ作品を遊ぶ人にも非常に親切な作りをしている。
また(これ自体はGBC版で追加されたダンジョンではあるが)とあるダンジョンでは初代のダンジョンのBGMがアレンジで流れる。
小ネタも豊富で主人公の名前をとある名前にすると突如メニューの音楽が変わったり、後述するやばい行為ができたり、マリン同行中にはツボを割ったりすると行為を咎められたり(低確率で喜んだりするが…w)、その時にしか見られないイベントも多く楽しい。
・音楽(スイッチ版)
オリジナルリリースも8bitをフル活用した音楽はよかったがスイッチ版はオーケストラアレンジで、それでいて8bit音源をその中に少しだけ入れていて、新しくプレイする人にも、過去にプレイしていた人にも楽しめる音楽となっている。(タルタル山脈とエンディング曲でGB音源が少し流れる)
冒険の途中マリンと同行するイベントがあるのだが、フィールドBGMが全てリコーダーアレンジになっていてこっちもよい。個人的には原曲も含めてタルタル山脈のBGMは好き(スイッチリメイクだと3パターン用意されている)
作曲家もリメイクを大事にされているアレンジで、極端な改変もなく、それでいて全くオリジナルと同じような音楽ではないため非常に素晴らしい出来。
・グラフィック

▲ヒロインをモノ扱いしてしまうリンクは多分この作品だけだろう
粘土やフィギュアが動いてるかのようなグラフィックは非常に素晴らしい。
元はゲームボーイのゲームなのに、ここまで3Dで、しかも遊びやすいように、見やすい様に作られているのは本当にリメイク前のオリジナルリリースに愛があるように感じる。
・遊びやすくなった箇所
GBGBC版はワープポイントがあったが、自由に好きなところにワープすることができず、順番でワープするしかなかった。また、ワープするアイテムもあったが、場所は固定で非常に使いにくかった。
スイッチ版は開放さえしてしまえば自由にワープポイントを選ぶことができ、ワープするアイテムを入手した場合でも自由にワープ地点に飛ぶことができるようになっており、非常に遊びやすくなっている。
また最大所持ルピー上限も増えており、体感的にルピーを拾う料も増えているため、後述の行為をしなくてもある程度進めて宝箱を集めていれば弓矢を普通に購入することができるようになった。
またオリジナルでは盾や剣は常時使うことができ(ボタン数の関係でセットしないといけなかった)物を持ち上げるために使うアイテムもアイテムを入手したらそのものにAを押すだけでつかめるようになっているなど、ボタン数が増えたことによるシステムの改善もみられる。
【悪かったところ】
・処理落ち
自分の環境が原因かわからないが、GBGBCより進化したハードなのに一部箇所では処理落ち、少しFPS落ちする。(沼のところが顕著)
また建物に入ったり、出たりするときGBGBCより明らかにロード時間が長い。とはいえ、GBGBCはバグが多数あったりする反面、スイッチでは大きなバグは全くない
またスイッチ版ではフィールドにおいて初代やオリジナルリリースのような画面スクロール式が廃止され、一部イベントがかなり攻略しやすくなった。なお、引き続きダンジョンはスクロール式だが大きい不便さなどはない。
・どろぼー
これはどちらかというと賛否両論にあたるのだが今作での買い物は売り場からアイテムを拾い、店主に見せてからルピーを支払うことでアイテムを購入できる。
その裏を利用し、店主の目をそらして泥棒ができるのだが、それを行うと、住民やマリンから主人公のことをどろぼーと呼ばれるようになってしまったり、その後お店に戻ると、店主からの非常に厳しいお仕置きが待っていて、ゲームオーバーになってしまう。
真のエンディングを見るためにはゲームオーバーになってはいけないという条件があるため、なるべくというか全くしないでおきたいところなのだが、弓矢を購入するためのルピーが非常に高い。
真エンディングに関しては、弓矢を盗んだあとお店に入らなければいいだけなので達成できるが、やはりかわいいヒロインからどろぼーと呼ばれることはこたえるところがある。(なお店主からのおしおきを受けて、コンテニューしてもどろぼー呼びが終わるということもない。)
とはいえ、コミカルなシーンで個人的には面白いところでもあり、スイッチ版はこれのせいでCERO(対象年齢)が12歳以上対象(マークは犯罪なので恐らくどろぼーが原因である)になったまでもあるので、そこまでしてスイッチリメイクでもこれをいれたスタッフには本当に愛が感じられる。
・ボリュームやクリア後などのやり込み要素が少ない、というよりほぼない
オリジナルがゲームボーイのゲームなので致し方ない部分があるが、今日のゲームと比較するとボリュームが少々物足りない。
新規要素はパネルダンジョンで、自分でダンジョンを作ったりお題で遊べたりするが、それぐらいで新ボスなどはないため、そこらへんに興味がないプレイヤーにとっては少々物足りない。
自分もパネルダンジョンをほとんどやらずにストーリーだけで終わってしまいました。
ただ逆に言えば周回プレイや、また遊びたくなったなという時にさくっと遊べる作品でもあるため、色んなゲームやりながら忙しくて、ちょこっと遊びたい自分にはこれぐらいのボリュームでも満足ではある。(スイッチ版は辛口モードの追加もあるのでそっちでのクリアを目指すなど。)
・GBC版であった写真屋の廃止
上述したGBC版で追加された写真屋がダンペイの小屋(パネルダンジョン)になっており、GBC版にあった写真のイベントが跡形もなく消えてしまった。(1個残ったイベントもある)
スイッチの綺麗なグラフィックで写真の1シーンをみたかったのでこれの廃止は非常に悲しかった。
【ひとこと】
スイッチのゼルダといったらブレスオブザワイルドばかり注目されてしまいがちですが、スイッチででてるゼルダにもこう言う作品あるよという事を伝えたかったのと、夢を見る島はストーリーも世界観も面白いよというを伝えたいし知ってもらいたい…
かぜのさかなの曲、メーベの村の曲など、クリアしたあとにもう一度聞くと自然に涙が出てくると思います。
編集部コメント

きゅ〜へい
謎解きの難易度、キャラデザの親しみやすさ的にシリーズ初心者にこそオススメしたい一作!GB時代と比較できる知識量に脱帽です。
1位:ガルスさん
『ライブアライブ』

【ゲームタイトル】
ライブアライブ
【プラットフォーム】
Nintendo Switch
【点数】
90点
【ゲーム概要】
7つの異なる時代からなるストーリーを順不同でプレイしていくオムニバス形式のRPG。本作はリメイクで原作はスーパーファミコンとなる。当時SQUARE(現スクウェア・エニックス)と小学館のコラボとして制作され、各時代キャラクターデザインは著名な漫画家が描いている。
キャラクターデザインを担当した漫画家は(一部抜粋)
- 小林よしのり氏(おぼっちゃまくん)
- 青山剛昌氏(名探偵コナン)
- 島本和彦氏(炎の転校生)など。
【良かったところ】
・HD-2Dによる美麗グラフィック

同社オクトパストラベラーなどでも起用されたHD-2Dというグラフィック表現を用いている。
背景の絶妙なグラフィックや遠近感(カメラで言うF値表現)、描き込みがキャラの2Dモデルと違和感なくマッチし奥行き(3D)のある2Dという矛盾を見事に調和させている。
・リメイクのお手本とも言えるべきリメイク
原作もプレイ済みである私からの視点で、原作とほぼ同一の操作感やシステムなどは残し、当時システムとして存在しなかった目的地を示すレーダーやチュートリアルTips、ほぼ全ての会話イベントでオート、スキップ可能、敵の弱点耐性視認可能など便利な機能を盛り込んでおり原作リスペクトをしつつも新規層にもとっつきやすくなっている。
・良作揃いのBGM
ストリートファイターやキングダムハーツ、マリオRPGなどのBGMを手がけた下村陽子氏によるBGMが各章、場面ごとにとてもマッチしている。
幕末編は(音楽関係詳しくないので間違ってたらスミマセン)尺八や三味線を用いた和の音楽、西武編は口笛やギターを使った曲など、ゲーム内容を知らなくても目をつぶって聴くだけで場面が想像出来てしまいそうな良曲が揃っている。
タイトルも洒落ていて、「PSYCHOで夜露死苦!!」や「鳥児在天空飛翔 魚児在河里游泳」などその時代に合った名前を用いている。
また近未来編にはブリキ大王という所謂特撮ヒーローの巨大ロボのようなロボットがいるのだが、なんと特撮ヒーローっぽい曲(もちろん歌詞付き)まで用意されており、なんとなんとリメイクにあたって影山ヒロノブ氏が歌唱を担当した。とてもアツい曲なので是非聴いて欲しい。
▲影山ヒロノブ氏のGO!GO! ブリキ大王!!はメイキングPVもあるので是非。
それから忘れてはならないのは「MEGALOMANIA」。VAじゃありません。MAです。
…そう、今や「MEGALOVANIA」の方が有名になりがちだが、undertaleのTobyFox氏がインスパイアを受けた曲がこの「MEGALOMANIA」である。
恐らく全曲の中で人気トップを誇るであろう素晴らしくテンションの上がる曲なのでMEGALOVANIAしか知らないという方も是非聴いて欲しい。なんというかもう全曲聴いて欲しい。サントラ買って聴いて欲しい。
・豊富な小ネタ、隠しイベント

ライブアライブにはここに書ききれないくらい小ネタがてんこ盛りであり、それらを楽しむのも醍醐味の一つ。
その中にはラスボスより遥かに強い裏ボスなんてのもいるので実力者も飽きさせない。なんと中には発見まで11年もの歳月がかかった小ネタイベントも。
・名前の文字入力制限撤廃

▲これは完全におふざけに走った名前の例。自由過ぎる()
SFC版では章によっては、名前入力の際特定の文字しか使えない章があった(原始編は濁点半濁点付きのカタカナのみ、西部編や中世編ではカタカナのみなど)。
これが撤廃され、名前入力の際はSwitchの入力画面が起動するので、そこで入力できる名前であればなんでも入れられるようになった。
しかもどの章も10文字以上入力可能。入力可能文字数が多過ぎてあんな名前やこんな名前までネタに全振りした名前が入れられたりもする。
ただしSF編ではふざけた(入力し辛い、覚えづらい)名前を入れると後々ちょっと痛い目を見る。
・衝撃のストーリー展開
ある章のストーリーのクライマックスには言葉を失ってしまうこと請け合い。どこかで耳に(目に)したことのあるかもしれない
- 「あの世で俺にわび続けろ」
- 「スクエニ3大悪女」
この言葉の意味・所以を理解することとなるだろう。そして7つの時代を終えた先にある結末を見届けて欲しい。バッドエンド含めて。
【悪かったところ】
・人により章ごとの評価が賛否両論
ゲーム概要ではRPG…と銘打っているが、章によっては格闘ゲームチックなUIで移動マップが無かったり、ちょっとダークなホラー感あるアドベンチャーでラスボス戦以外一切の戦闘が無い章もある。
自分と合わない章を最初にやってしまうことでこのゲームつまらない…となってしまうことも有り得る。自分はSF編嫌い。伍長は好き。
・アイテムソートがない
ざっと見た感じアイテムをソートする機能がない。かと言って手に入れた順に並ぶわけでもなさそうで、法則が不明。
特にアイテムがゴチャつく終盤で鍵付きの扉を開ける際やアイテム欄からアイテムを使う時は特に迷う。
・一部イベント・アイテムの差し替え
所謂お色気イベントのほとんどが修正されており、「アニーのシミーズ」、「妙子のパンツ」が差し替え、風呂覗きイベントも修正されてしまっている。
時代に準じて、ということだろうが「アニーのシミーズ」は「アニーの日記」、「妙子のパンツ」は「妙子のヘソクリ」になっており
しかもそのまま体防具として装備可能。原作をプレイしていない人からするとこれらが体装備…?と疑問を持つことは明らかである。・一部動作が重い
プラットフォームがSwitchのためか局所局所でfpsが落ち気味になるなど若干スペック不足を感じる。まぁSwitchならこんなものかーと思う程度で人によっては気になる程度。
【ひとこと】

平成初期の名作を、令和のニーズに合わせたとても高水準なリメイクとなっている。原作はSFC時代のRPG故、一部難易度が高いところもあったりするが、このレビューを見て興味持った人は期待を裏切らないと思うので是非プレイして欲しい。
幕末編、SF編、功夫編の序盤をプレイでき、製品版にデータを引き継げる体験版も好評配信中。
編集部コメント

きゅ〜へい
グラフィックやBGMなどRPG好きとしては気になるポイントを深掘りしつつ、2位のArdentさん同様にSFC版と比較してどう変わったかわかりやすく説明しているのがめちゃくちゃ良かったです。体験版への誘導も自然で、まさにお手本と言うべきレビューでした!
総評
7〜8月の投稿数は約85件。全体的なクオリティが高くなっているにも関わらず前回の3倍近くの投稿数となり、選考担当者が猛烈に頭を悩ませたのは言うまでもないだろう。
「スプラトゥーン3」や「ドラクエ10 オフライン」といった大型タイトルのリリースもあり、今月もどんなレビューに出会えるか楽しみで仕方がない。
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