角満のゲー漫 第50回!今回は高得点はつけられない…でもハマってしまったという『Battle for Blood』を紹介!クセ強めだけどルールはシンプル。さらに499円とお得なタイトルの魅力に迫ってくれました。

大塚角満の「ココ」が凄かった!!

パズルをすると何らかの連動が起こってゲームが進行する……というタイプのゲーム、パズドラの出現以降、アプリではたくさん見かけたけど、それをNintendo Switchで遊べることをまず評価。ふだん意識したことがないけど、Nintendo Switchのタッチパネルって反応いいんだなー……ということを、再確認させてもらいましたw
パズル度 | ★★★★(4) 本文中では紹介できなかったけど、盤面が欠けているステージがあったり、お金のパネルを消してパワーアップの資金にしたりと、ひとつのパズルゲームとして見たときには評価が高いと思う。ただ……処理落ちするのが残念すぎるので★4止まり。 |
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ワチャワチャ度 | ★★★★(4) 消したパネルによって兵士が召喚されて敵の大群と戦う……というゲーム、他にもいくつか思いつくけど、キャラのかわいさと大群のにぎやかさにおいて『Battle for Blood』はかなりレベルが高いと思います。 |
コスパ度 | ★★★(3) いろいろ課題はありながらも、499円で遊べるのはうれしい! ぜひとも、ゲームのルールを煮詰めて、さらに処理落ちを直してくれれば……評価が跳ね上がること間違いなしです! |
課題もあるけど、ついやっちゃう!
課題もあるけど楽しさが勝って遊んでしまう。そんな作品。※動画は英語版となります。
このコラムはありがたいことに、完全に俺の独断と偏見で取り扱うタイトルを選び、好き勝手に論評する……というスタイルを貫かせてもらっている。
その結果として、『あつ森』やら『原神』と言ったメジャーどころのゲームはもちろん、
「え! そんなゲーム出ていたの!?」
という、読者の隙の糸を切ったかのようなタイトルもときたまピックアップさせてもらっている。
そういう意味では、今回扱うNintendo Switch用ソフトはまさしく、独断と偏見の極み。
やればやるほど、課題が見えてくるゲームなのだ。
プレイ中に何度、
「ここをもうちょっと、がんばって調整してくれたら!!><」
そう思ったことだろう。
要するに……最初に書いてしまうが、決して高得点を付けられるタイトルではないのだ。
それでもあえて紹介するのは……妙にクセになって、ついつい遊んでしまうから。
もしかしたら俺……このゲームが放つ、ヘンな魔法にかかったのかもしれない。
ではお見せしましょう。
今回解説させていただくのは……こちらのNintendo Switch用ソフトです!

インディーメーカーのYFC gamesから2月4日に配信された『Battle for Blood 血の戦い』!!
パズル&ストラテジーゲームですよ皆さん!!
惜しすぎるゲーム
『Battle for Blood 血の戦い』はダウンロード専用タイトルで、価格は499円とじつにお値打ち設定。
俺が買ったときはセール期間中だったので、さらに100円安い399円で購入することができた。
さて、なんで俺がこのゲームを買ったのかというと……理由はじつにシンプルで、ニンテンドーeショップで見た『Battle for Blood』のスクショにひと目惚れしたからである。
どんな画面なのか?
これを公開すると、俺と同じような嗜好をお持ちのゲーマーさんは総じて、
「お、俺もやる!! いますぐ買う!!!」
と、ちゅ~るを見たネコの如く飛びつくに違いない。それくらいのインパクトは間違いなくあるし、スクショを見ただけで『Battle for Blood』がどんなゲームなのかも1発でわかってしまうと思うわ。
では、もったいぶらずにお見せしよう。
『Battle for Blood』は、こんなゲームです!!




……ね、わかったでしょ?? ゲームのルールも……バレバレでしょ??
そして、俺と同じ属性をお持ちの皆さん……スクショだけで、心に響きまくったでしょ??w
その直感、間違いないです。
『Battle for Blood』は見たまんま!
画面右の盤面で3マッチのパズルをすると、消したパネルに対応した兵士が召喚されてワチャワチャワチャワチャと敵軍と戦う……!!

もう、それでオッケー!!w
いまあなたは、『Battle for Blood』の神髄を理解したと言っても過言じゃない!!w
この究極的なわかりやすさは、パズルゲームを構成するためのもっとも重要なパーツのひとつ。
パッと見ただけで老若男女がルールと楽しさを理解し、スルメのように噛み続けさせることができれば……そのゲームは間違いなく、勝者になれると思うのだ。

『Battle for Blood』も、この段階は見事にクリアーしていると思う。そもそもこれ、日本語に翻訳されていないので(日本のニンテンドーeショップで買うやつも英語版ですので!)、細かなニュアンスは俺も理解せずに遊んでいるんだけど、前述のようにゲームの流れがわかりやすいのでまったく問題はない。
まず、ユニットを選択して戦場に出撃。

3マッチパズルをして敵軍を撃破する。

このとき、ルールは2種類あって、既定のタイム内ならいくらでもパズルができるステージと、パネルを動かす回数に制限があるステージが存在する。

ステージが終了したら、ユニットのパワーアップなどを行う。
もちろん、ユニットは個性豊かで、やたらと頑丈なタンクタイプもいれば、回復魔法をひたすら放つ魔法使いもいたりする。
当然、強いユニットばかりを選んで戦場に赴きたいところだけど、そういった連中のパネルは出現確率が低くなっているので、どうしても雑兵も入れなければならない。

このへんの“編成の妙”も意外なほど奥が深く、いろいろと考えるだけで楽しいのである。
しかし……!
冒頭で“やればやるほど、課題が見えてくるゲーム”と書いた通り、『Battle for Blood』は随所で“練り切れていない部分”が見えてしまう。
まず、これほどシンプルなゲームなのに、画面上の兵士が増えてくると途端に処理落ちが始まる(しかもけっこう激しい)のが残念すぎる!!
しかも、戦っている兵士の動きがガクガクになるくらいなら許容できるんだけど、パズル操作にタイムラグが出て操作に支障が出るレベルなので、ここはなんとしても解消してほしい!
また、“既定のタイム内ならいくらでもパズルができるステージと、パネルを動かす回数に制限があるステージが存在する”と書いたけど、ここもちょっと煮詰まっていない。
パズルが楽しいのでジャカジャカ動かしたいのに、
「ここは5回しか動かしちゃダメよ」
なんて言われると、話の腰を折られたみたいに「ガクッ……」となってしまう。もっとパズルで遊ばせてくれ!!w
それに付随して、パズルが終わると兵士が戦うのを眺めるターンになるんだけど……敵との戦力が拮抗していると長いんだコレが!!
パズルよりも眺める時間のほうが長くなることが頻繁にあるので、ここのバランス調整ももうちょっとなんとかならないものかなと……。
このように、苦言を書き出すとキリがない。
それでも……すでに全ステージの半分以上まで進軍してしまっているのは……やっぱり、『Battle for Blood』が楽しいからなんだよなーーー!!
課題はあるけど、確実に光るモノを持っている。
そんなゲームを、これからもこのコラムで発信していければなと思いました。
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。 |
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今回のゲーム『Battle for Blood』

発売日 | 2021年2月4日 |
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メーカー | YFC games |
ジャンル | 戦略/パズル |
プレイ人数 | 1人 |
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