「北欧神話」×「ヴァイキング」!浪漫に満ちた世界が広がるヴァイキング戦略RPG
2023年4月30日、『アルケミストガーデン』で知られるIGGの贈る新作アプリゲーム『ヴァイキングライズ』が配信された。
本作はかつてヨーロッパの各地で「海」中心に活動していた民族「ヴァイキング」たちを題材としたリアルタイム戦略RPGだ。
北欧神話の世界とヴァイキングたちの冒険を、3Dグラフィックで細かく描写しており、敵対する民族や神話世界らしい怪物との戦いを楽しみながら、未知の世界「ミッドガルド」を開拓していける。
本稿ではそんなリリースされたばかりで注目を集めている『ヴァイキングライズ』について、他のストラテジー作品と異なる点をご紹介していきたい。
「海戦要素」でヴァイキングらしく海も支配できる
ヴァイキングと聞くと仰々しいツノ付きの兜を被り、海を股にかける海上の荒くれ者といったイメージが持たれがち。
本作ではそんな彼らを、まだ見ぬ未知の大地「ミッドガルド」に訪れた高尚な戦士として描く。
ゲーム序盤ではまず領土を拡大するため、各地へ散らばった仲間をかき集めて集落を築くことになる。次第に集落の規模は大きくなり、やがてその舞台を「海」へと移していくのだ。
陸地の領土や拠点を巡って他のプレイヤーと競い合うタイトルが多い中、本作ではゲームを進めていくと本格的に海へとその手を伸ばしていくことになる。
他のタイトルと比較してもちょっと珍しい、ヴァイキングならではな海戦要素が備わっているのだ。
「ヴァイキング」「北欧神話」というモチーフが生み出す重厚な世界
本作は中世ヨーロッパの海賊的な浪漫を感じさせる「ヴァイキング」と、数多くのファンタジー作品で題材にされる「北欧神話」を組み合わせた世界観だ。
そもそもヴァイキングは活動していた地域柄、北欧神話とも密接な関わりを持っていてもおかしくはない。現にヴァイキングと北欧神話を題材にした書籍は数多く現存しており、古い歴史を紐解けば密接な関わりがあるのは間違いないだろう。
『ヴァイキングライズ』では、北欧神話に登場する人間の住まう大地「ミッドガルド」を舞台に、開拓の冒険を紡いでいる。
作中においては北欧の神々の名前が度々登場しており、ヴァイキングたちがそれらを信仰していることから、神話と歴史的な民族を上手く掛け合わせた世界観に“厚み”が生まれていた。
あくまでゲームの世界観として「三国志」や「戦国時代」「剣と魔法のファンタジー」が多く取り扱われる中、本作は「ヴァイキング」と唯一無二な存在感を誇る。
それは他のタイトルと比較的しても珍しいテーマであり、先述の通り調和がとれた北欧神話との掛け合わせでコアな作品らしさを一層醸し出している。他のタイトルにはない、どこか高尚さを得られるストラテジーなのだ。
美麗なグラフィックとキャラクターの細かな挙動が視覚的に映えるストラテジー
作中のキャラクターモデルは3Dグラフィック構築されており、ゲーム内における1つひとつのアクションが細かい。
普段は集落を歩いている村人も、プレイヤーが木々の伐採や、鉱石の採掘、野生動物の狩りを指示すれば、現地まで移動して目的に応じた挙動を見せてくれる。
他のタイトルでは多くの場合が、資源の収集をプレイヤーのワンタップで即解決してしまうが、本作は収集中のアニメーションまで描写しているこだわりようだ。
ヴァイキングたちがスマートフォンの中で生活している...というのは言い過ぎにしても、民族としての暮らしが垣間見えるのは、遊んでいて悪い気がしない。
歩いている彼らをタップしてあげれば、ちょっとしたリアクションを見せてくれるので、可愛いとさえ思えてくる。
作中の英雄たちは皆ハイクオリティな3Dモデルが用意されているのもポイント。
他タイトルではよく見られる、キャラクターの1枚絵イラストということもなく、入手した際の所有欲が満たされることだろう。
まとめ
遊んでみると細部の作り込みといった部分で、他の戦略系ストラテジー作品とは明確な相違があると思える。
もちろん“ヴァイキング”という特殊なテーマや、歴史上実在した民族と結びつけることで、より神秘的な存在に昇華した北欧神話など、世界観についてもこだわり方が凄い。
世界観・設定・雰囲気など、コアな戦略ゲームを求めている人には、きっと『ヴァイキングライズ』しか持ち得ない重厚さ顕著に感じ取れるはずだ。
また、「北欧神話」という題材に興味がある人にとっても、より神話や歴史に対する造詣を深めるキッカケになることだろう。