切なさもユーモアも兼ね備えた異色のRPG。本作ならではの魅力に迫る
2021年2月18日(木)より配信されたスマートフォン向けゲーム『NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)』は、人気RPG『ニーア』シリーズの最新作だ。
配信開始からたったの数日でセールスランキング1位を獲得したことからも、本作の凄まじい人気っぷりがうかがえる。
この記事では、切なさからユーモアまで感じられる本作の独特な魅力を、3つのポイントに分けて紹介していく。
まだプレイしていない人にも、様々な感情が渦巻く本作の世界が伝われば幸いだ。
①記憶に残る「白黒」の世界
まず本作をプレイして最初に驚いたのは、プレイヤーの目に飛び込んでくる「白黒」の世界だ。
そして進めるにつれて段々と色付いていく美しい景色に、筆者の心はグッと掴まれた。
他にもキャラや武器、さらにはメニュー画面まで淡く落ち着いた色彩で統一されており、どこを取っても世界観に対するこだわりを感じる。
こういった色から感じる独特な世界観は、『ニーア』シリーズに共通して見られるこだわりだ。
②胸を打たれる切ないストーリー
本作は「檻(ケージ)」という広大な建物を探索する物語と、「ウェポンストーリー」という短い物語が交互に登場して進んでいく。
このストーリー展開がとにかく切なさに満ちており、気づけば物語の世界にのめり込んで読みふけってしまった。
異なるウェポンストーリー同士が繋がることもあり、先が気になる謎めいた展開にワクワクしながらゲームを進めていけるのも魅力だ。
謎めきと切なさが入り交じった重厚なストーリーは、他のゲームでは見られない独特の読みごたえを感じられる。
ぜひ実際のプレイで体感してみてほしいポイントだ。
③プレイを盛り上げる隠し要素
ここまで世界観やストーリーについて紹介してきたが、ここからは少し角度を変えた楽しみ方について語っていこう。
より一層本作を楽しむポイントのひとつに、隠し要素の存在が挙げられる。
以下、遊び心にあふれた隠し要素の数々についてご紹介しよう。
プレイヤーの心を見透かしたセリフ
突然だが、皆さんは「ガチャ」は好きだろうか?
筆者は好きどころか大好きなので、チュートリアルの途中でメニュー画面を開こうとした。
すると…
主人公の少女を導く謎の存在「ママ」に、「どうしてもメニューを開きたいか」と聞かれる。
「どうしても」かと聞かれてしまうと、悩むところだ。
一旦は「いいえ」を選んだものの、やはりガチャを回したい気持ちには勝てず、もう一度メニューを開こうと試みた。
「せっかち」と言われてしまった…。
とはいえ仰る通りなので、ぐうの音も出ない。
ゲーム本編とは関係ない部分ではあるが、まるでプレイヤー自身に語りかけてくるような演出にワクワクさせられた。
「100回タップ」の隠しミッション
本作には、特定の条件を達成すると報酬が貰える「ミッション」というシステムがある。
基本的にミッションは達成条件が提示されており、ゲーム内で確認もできるのだが、なんと配信開始の翌日に隠しミッションの存在が判明した。
それがこちらの「ママを100回タップする」というミッション。なんとガチャ10連分の3000個のジェムがもらえてしまう。
この遊び心があふれた仕掛けには、筆者も思わず笑ってしまった。
これ、1年くらいバレない予定だったんですが…。
— 松川 大地 (@ab_matsukawa) February 19, 2021
誰か異常な憎しみをママに抱いた人がいたのかもしれません…
まだ他にも隠されている要素があるかもしれないと思うと期待が高まる。
次の隠しミッションを見つけるのは、今この記事を読んでいるアナタかもしれない…!
謎を解明して読み解くメッセージ
こちらはロード中の画面なのだが、「千切れたメモ3」というタイトルの下に何やら意味不明な文字が並んでいる。
実はこれ、「千切れたメモ」という名のロード画面が他にも存在し、集めて繋げてみるとメッセージが浮かび上がるようになっているのだ。
武器の詳細画面においても、「出逢、運命、歓喜、始点…」といった2文字の単語がズラリと並んでいる様子が確認できる。
まるで暗号を解くような楽しみが至る所に潜んでいるので、プレイの際には是非とも解読に挑戦してみて欲しい。
心を揺さぶる要素が満載!とことんハマれる深みのある世界
本作が持つ、他のRPGとは違った魅力を感じ取っていただけただろうか。
世界観を深める独自の表現・演出から、笑ってしまうような小ネタのようなものまで、どこまでもハマっていける深みがあるゲームだ。
他にも戦略性の高いバトルシステムをはじめ、息抜きに楽しめるシューティングゲームすら用意されており、語り尽くせないほど多くの魅力が詰まっている。
この記事を通して、本作ないしは『ニーア』シリーズが持つ独自の世界観が伝わっていれば幸いだ。
少しでも本作に興味を持った方は、ぜひ一度ダウンロードしてみてほしい。
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