世界中で大ヒットした「ニーア」の新作がスマートフォンで登場!
SQUARE ENIXは、累計売上本数520万本を超える大人気シリーズ「NieR」の最新作として、スマートフォン向けタイトル『NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)』発表した。
本作は『シノアリス』や『ドラッグオンドラグーン』および『ニーア』シリーズの生みの親であるヨコオタロウ氏がクリエイティブディレクターを務めるとして、リリース前から高い注目を集めている。
今回GameWithでは、そんな『NieR Re[in]carnation』のクローズドβテスト版を幸運にも先行プレイさせていただけることとなった。
ニーアシリーズの大ファンである筆者から見ても非常に期待できるクオリティであり、同時にシリーズ未経験者でも十分に楽しめる作品となっているため、少しでも気になった方は是非とも自分の目で確かめていただきたい。
本記事ではプレイした感想や魅力をまとめてご紹介していくので、読者にとって少しでも本作を手に取るきっかけになっていただけたら幸いだ。
空っぽの少女と、巨大な「檻(ケージ)」を巡る物語。
まずはニーアシリーズ最大の魅力とも言えるストーリー部分、その序章を見ていこう。
物語は石畳の上で目覚める少女の姿から始まる。
おもむろに立ち上がった少女は何かに導かれるように歩き出す。
長い階段を登り巨大な黒い檻のような建物へ入ると、そこには宙に浮く謎の生物が。
ママを自称するその生物は、母親のように優しげな口調で少女へ語りかける。
少女はそれに答えようとするが、しかし何故か声が出せない。
落胆する少女にママは優しく語りかけると、少女を導くように進み出す。
それを追いかけると、眼前には上階へ続く階段が現れた。
少女が自らの意思で歩き出すと、ママはまるで我が子を見守るようにその後をそっと追う。
階段を登った先に現れたのは、砂色に彩られた世界と荘厳な建築群だった。
遠く立ち昇る黒い柱の根本へ歩みを進めると、そこには妖しい雰囲気を纏う「黒いカカシ」が。
カカシが持つ杖へ手を伸ばすと、少女の体が霞となって「物語」へと吸い込まれていく。
次に現れたのは、まるで切り絵のような薄暮の世界だった。
物語の中で荒野を旅する少年と男は、旅の途中で立ち寄った街で悪漢に襲われ、その凶弾にあえなく命を落とす。
ママによれば、この物語は黒い敵によって歪められており、それらを倒してあるべき姿へ戻すことこそが少女の役目なのだと言う。
そして物語をあるべき姿へ戻していけば、少女が失ったものを取り戻せるーーと。
その言葉に意を決した少女は、改めて黒い敵へ立ち向かう。
こうして全てを失くした少女の、自分を取り戻す戦いが幕を開けた。
他にも檻には無数のカカシが存在しており、少女が失ったものやママの正体といった多くの謎を解きながら、器に秘められた物語を群像劇のように追体験することができるぞ。
なお、クローズドβテスト版にはキャラクターボイスが実装されていないが、リリース版では全てのシナリオがフルボイスになるのでそちらも楽しみに待とう。
檻の中を往き、そして少女は戦う。
ここからは本作の大きな魅力である「戦闘」と「探索」をピックアップしてご紹介していくぞ。
簡単操作でスタイリッシュな爽快バトル!
まずは戦闘システムについて簡単に触れていこう。
戦闘はキャラクターごとのゲージが貯まると行動ができる、いわゆる「アクティブタイムバトル方式」が採用されているぞ。
プレイヤーは最大3人のキャラクターでパーティーを編成してバトルに挑む。
常に進行する時間の中でキャラクターは自動で攻撃を繰り出し、スキルゲージが溜まったらアイコンをタップすることでスキルを発動できるぞ。
戦闘において特に目を惹いたのは、何と言っても派手なスキル発動シーンだ。
神速の五連撃や、空中から放たれる回転斬りなど、非常にスタイリッシュなアクションは戦闘を視覚からも楽しませてくれる。
スキル発動のタイミングを調整すれば、息をもつかせぬ怒涛の連続攻撃を繰り出すことも可能だ。
スマートフォンに合わせシンプルな操作方法になっているため、前作『ニーア オートマタ』のような直感的な操作でアクションゲームさながらの爽快感が味わえるぞ。
多彩な背景を持つキャラクターたちは、ストーリーの進行や武器の解放によって仲間にすることが可能だ。
もちろんシリーズ恒例のウェポンストーリーも完備されている。
メインストーリーだけでなく様々な角度から物語の背景を深堀りできる点も、ニーアシリーズの大きな魅力のひとつだ。
巨大な「檻」に秘められし謎。
本作は「檻(ケージ)」と呼ばれる建造物を探索して、黒いカカシを探すのが大きな目標となっている。
周囲へ目を向けると、石畳の冷たさが画面越しに伝わってくるほどの精細な作り込みに思わず息を呑む。
昨今のコンシューマーゲームと比較してもなんら遜色ないクオリティと言えるだろう。
ただマップを歩くだけでも、徐々に拓かれていく美しい光景に思わず心が躍る。この景色だけでも一見の価値アリと言えるだろう。
檻の中にはまだまだ多くの謎が残されているが、それらは本リリース後に皆様の手で解き明かしていただきたい。
まとめ:ニーアへの想い
ここまで『NieR Re[in]carnation』の魅力をまとめてお伝えしてきたが、いかがだっただろうか?
筆者は本音を言うと、本作をプレイするにあたって期待と同じかそれ以上の不安を覚えていた。
ニーアシリーズが好きだからこそ、続編をアプリで制作するという試みが虎穴に入るように思えたのだ。
しかし実際にプレイして、その不安は百パーセントの期待へと変わった。
本作は「ニーア」だと、今ならはっきりと言える。
ニーアは「命の物語」だ。
筆者がニーアシリーズを一言で表すとすれば、これ以外の言葉は思いつかない。
シリーズの始まりとなる『ニーア レプリカント』、そしてその続編にあたる『ニーア オートマタ』。
これらはどちらも形は違えど、様々な命が生まれ、そして散っていった物語だった。
そしてそれらの続編として発表されたのが、本作『NieR Re[in]carnation』だ。
このタイトルを目にしたとき、筆者の脳裏にはとある言葉がフラッシュバックした。
これは前作に登場する台詞であり、シリーズを象徴するような言葉として強く印象に残っていた。
そして「Reincarnation」とは英語で輪廻を意味する言葉であり、そして意味深に囲われた「in」の文字。即ちーー輪廻の中。
このとき筆者の中ではニーアシリーズをプレイした数多の記憶とともに、本作への期待が溢れんばかりに湧き出した。
タイトルの「輪廻」が意味するものとは。
そして本作が「ニーア」を冠する理由とは。
今はまだ『NieR Re[in]carnation』の全てを知ることはできない。
今回プレイしたCBT版は、物語のほんの序章に過ぎないのだ。
だからこそ読者の皆様には是非ともご自身の手でプレイして、この輪廻に秘められた物語を見届けていただきたい。
本作がかつて散っていった命の物語、ニーアシリーズの輪廻の先にあることを強く願いつつ、筆者もいちプレイヤーとして物語の行く末を見届けたいと強く思う。
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