7月某日、某所にて…
人鳥くん、〆切近い例の件ってどうなったの?
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人鳥
そんなことより夏も本格的になってきたので、自然豊かな田舎町で釣りをしてきました!
夏休みの宿題っぽく絵日記も描いたので見てください!
え?仕事は?
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人鳥
他にも夏祭りで屋台を楽しんだり、花火も見てきました!
こっちも絵日記を描きました!
え?仕事は?
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人鳥
最後にサーカス団のお手伝い!うまく行ってよかったなぁ…
え?仕事は?
というかサーカス団は夏と関係なくない?
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人鳥
いや、これ全部なつもんで体験してきたんですよ!
例の件の話だった…
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……という訳で、例の話こと『なつもん! 20世紀の夏休み』の先行プレイの機会をいただいた。
『ぼくのなつやすみ』シリーズや『クレヨンしんちゃん オラと博士の夏休み』でおなじみの開発、ミレニアムキッチンらしい魅力が詰まった本作。
絵日記で描いた内容やタイトルの通り、ノスタルジックな夏休みの一時を、自由なオープンワールドで楽しめる作品となっていたので、面白さをプレイしたときの感情の動きを交えて詳しく伝えていきたい。
目次
自然豊かなよもぎ町を自由に探索!
海と山に囲まれた自然あふれる田舎町の「よもぎ町」に、公演を行うためにやってきた「まぼろしサーカス団」。
その団長の一人息子のサトルとして、豊かな自然、そしてサーカス団やよもぎ町の人々と触れ合いながら夏休みを過ごすこととなる。
虫捕りや魚釣りを楽しむのはもちろん、町を夏らしく盛り上げたり、前途多難なサーカスの公演を手伝ったりと、よもぎ町でのひと夏の思い出を紡いでいく。
そんな本作の舞台であるよもぎ町は、山や海などの自然に加えて、商店街や神社、灯台やお城と探検したくなるようなロケーションが多数存在する。
そして、本作ではそのすべての場所がシームレスに繋がるオープンワールドとなっている。
オープンワールドでの探索は、まさに夏休みに来た初めての土地で、少しずつ土地勘をつかんでいくという感触だ。
「ちょっと遠くの場所に行くだけでも冒険気分」という、少年の頃は当たり前に持っていた感覚を思い出させてくれるだろう。
また、探索では木から家の壁、山の急斜面に至るまでどこでも自由に登ることが可能。
「行ってみたい!」と思った場所に直感的に向かったり、他の場所から飛び移って正攻法では行けない場所を目指してみたりと、オープンワールドらしい遊び方を、童心に戻った気持ちで楽しめること間違いなしだ。
田舎町でなにする?楽しい遊びの数々を紹介!
ここからはよもぎ町でどんなことをして過ごしていくかを紹介していく。
虫捕りや魚釣りはもちろん、よもぎ町の住民と起こるイベントをこなしたり、サーカス団のために準備をしたりと、できることは盛りだくさん。充実した毎日を過ごせること間違いなしだ。
また、その日にあった出来事や捕まえた生き物について、サトルは絵日記を描く。
進めれば進めるほど、自身が体験したことが記録されていくので、ときたま見返して思い出に浸るのもよいだろう。
狙うは大物!虫捕りに魚釣り!
自然豊かな場所で行う遊びといえば、やはり「虫捕り」と「魚釣り」だ。
虫は種類が非常に多く、操作も簡単なので、つい没頭してしまうこと間違いなし。
また、虫捕りなら町の原っぱや山林、魚釣りなら小川から海までと、よもぎ町には様々なロケーションが存在。
当然、場所によって生息する虫や魚も異なるので、探索の合間に虫捕りや釣りを楽しんでみるのもいいだろう。
■クリアするとさらに探索が楽しくなる「冒険」システム
本作には、「大きな冒険/小さな冒険」と呼ばれる、よもぎ町で何をして過ごすかの道標となるクエストのようなものが存在する。
中でも「大きな冒険」をクリアすると、登ったり走ったりするときに使うスタミナを増やす「ステッカー」が手に入る。
スタミナが増えると、今まで行けなかった場所に行けるようになるので、もっと探索したくなること間違いなしだ。
よもぎ町で暮らす人たちと交流!
よもぎ町で暮らす住民たちとの交流も本作の魅力。
地元の小学生たちが結成する「ラッパ森探偵事務所」と共に事件を解決したり、花火師と一緒に夏祭りで打ち上げる花火の演目を考えたりと、個性豊かなイベントを楽しむことができる。
■迷ったら「占い」を活用!
サーカス団員のラブちゃんに「占い」をしてもらい、その日に行くべき場所や起こることを示してもらえる。
住民と交流するためにどこでなにをすればいいかのヒントが貰えるので、有効活用していこう。
占いを聞くのが任意であることとあくまでヒントであるというのがミソで、本作の自由に探検するという核を損なわずに、いい塩梅で道しるべになる作りとなっている。
準備から演出までサーカス団をお手伝い!
物語が進むと、まぼろしサーカス団の公演を手伝うことにも。
公演の演出を考えたり、団員にきれいな衣装を着せるための資金を集めたりと大忙しだが、公演を成功させるために工夫していこう。
よもぎ町での1日の過ごし方!
ここからはよもぎ町での一日の過ごし方を詳しく説明していこう。
本作では、探索をしていくうちにゲーム内の時間がリアルタイムで変化していき、時には雨が降るなど天気が変わることも。
なお、オプションで1日の長さは短い(あっという間)・普通・長い(のんびり)の3段階に切り替えられる。じっくり毎日探索したい人、ストーリーを早く楽しみたい人どちらも楽しめるようになっている点は嬉しいポイントだ。
楽しい一日は前日の夜から!
楽しい1日を過ごすためには、前日の夜にサーカス団員のラブちゃんに占ってもらおう。
イベントが進行しそうな場所だけでなく、レアなアイテムが眠っている場所なども示してくれるので、1日の行動の指針となるだろう。
一日の始まりはラジオ体操!
朝起きてご飯を食べた後、最初に起こるイベントはラジオ体操だ。
町中の人が集まり、ラジオ体操のメロディに合わせて実際の種目をこなす様子が流れる。
ラジオ体操は朝の時間が終わると解散になってしまうので、スタンプをコンプしたい人は遅刻せずに毎日欠かさず参加しよう。
やりたいことを好きなだけ楽しめる昼
本作の醍醐味である、よもぎ町の探索を行うのが昼の時間だ。
占いで示された通りに行動するもよし、自分の好きなように探索するもよしと、自由に時間を過ごしていく。
前述の通り、大きな冒険・小さな冒険や、住民たちとのイベントなど、やることは沢山あるので1日があっという間に過ぎてしまうこと間違いなしだ。
哀愁を感じさせる夕方
空が赤焼けてくると、よもぎ町はよりノスタルジックな雰囲気に。夕飯の時間になったらサーカス団員であり、サトルの兄のような存在でもあるトコトコくんがサトルの元まで迎えに来て、滞在している明日葉荘に一緒に帰ることとなる。
夕飯はバリエーションが豊富で、しっかりと献立の通りにテーブルに並んでいるなど、細部へのこだわりが垣間見えるつくりとなっている。
筆者に至っては、何度か夕飯のシーンを経験したら、実際に食べるわけでもないのに「今日の夕飯はなんだろう?」とあの頃のようにワクワクしてしまったほどだ。
夜更かし厳禁!でも夜限定のイベントも…?
夕飯の後も町を自由に探索が可能だ。夜に発生するイベントもあるので、外に出てみるのもいいだろう。
ただし、あまり遅い時間まで活動していると、次の日に寝坊してしまうので注意しよう。寝坊すると朝のラジオ体操に間に合わない場合もある。
夜の探索もそこそこに、明日の占いを聞いて絵日記を忘れずに描いたらもう寝る時間。やり残したことはまた次の日の昼にやろう。
まとめ
「田舎町で夏休みを過ごす」ということの面白さをうまくオープンワールドに落とし込んだ本作。
幅広い遊びの中から、「冒険」システムや「占い」が自分のやりたいことを自然と整理してくれるつくりが、「やらされている感」の少ない緩やかな動機づけを生み出し、まさにやりたいことを目一杯楽しんでいた少年期に戻ったかのような没入感を与えてくれた。
また、ただ山を走り回って虫を捕まえているだけなのに、少年時代の“なんでも新鮮で楽しかったあの頃”の思い出が蘇ってきてすこし感傷に浸ってしまう。こんな体験ができるのは本作ならではだと言えるだろう。
それだけでなく、平和なオープンワールドアドベンチャーとしての純粋な面白さも抜群。楽しかったあの頃を思い出したい人から、今まさに探検や虫捕りが楽しくて仕方がない年頃の人まで、まさに老若男女問わず楽しめる作品なので、興味を持った方は是非手に取ってみてはいかがだろうか。
『なつもん! 20世紀の夏休み』の基本情報
発売日 |
Switch: 2023年7月28日 PC: 2024年6月27日 |
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会社 |
Spike-Chunsoft |
ジャンル | アドベンチャー |
対応ハード | Switch / PC |
タグ | |
価格 |
Switch : 5,980円(税抜)
PC : 5,980円(税抜)
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最大プレイ人数 |
1人
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公式HP | |
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普段は家に引きこもっているPCゲーマー。 小学生の頃、なつもんみたいにパルクールで友達の家に行こうとしたら通った家の人にこっぴどく叱られて、しかも踏み台にした車の傷を弁償させられました。 (お父さんお母さんあの時はごめん) |
GameWith編集者情報
気になったゲームを買っては積んでしまう自称エンジョイ勢のライター。その癖やり込んでしまうため、いつまで立っても消化できず! 人生を変えたゲームは『メイプルストーリー』と『サドンアタック』と『MHF』。好きなジャンルはRPG、FPS、アクション。内ゲバができるゲームと、オープンワールド系も大好物。 ゲーム以外の趣味は散歩や食べ歩きなど。お家時間が増えたため、自炊も兼ねて料理も研究中です。 |