1日が48時間だったらいいのに
1月後半からプライベートに割く時間に悩んでいます。こんにちは、あるいはこんばんは、はざまると申します。
私を悩ませる原因となっているのが、直近リリースされた注目タイトルの数々。
『パルワールド』、『鉄拳8』、『龍が如く8』。正直時間がいくらあっても足りません……。
そんな中、私の元へとある話が舞いこんできました。
「はざまるさん、グラブルやってたよね?リリンクのレビューを書いてよ。」と。
有数の攻略メンバーが在籍される中、1騎空士でしかない自分が記事を書くのは差し出がましい気持ちもあるのですが、本作の魅力を伝えていければと筆をとった次第です。
プレイする前はいわゆる“キャラゲー”の印象が強かったのですが……遊んでみるとこれでもかというほどにこてこてのアクションパートにドハマリ。
『グランブルーファンタジー(グラブル)』を知っている方はもちろん、知ってはいるけど遊んだことはない、という方にも入門作品としてオススメできるタイトルなので、参考にしていただければ幸いです。
マイペースにグラブルを遊ぶRANK237の一般騎空士です。
キャラクターのレベルはとりあえず上げる主義で、武器が揃っていないのにCPクエストでRANKだけ上がるのがちょっとした悩み。
推しキャラクターはアニラ。
はざまる
そもそもグラブルとは
『グランブルーファンタジー Relink(リリンク)』の紹介をする前に、まずは本家『グラブル』に触れておこう。
『グラブル』は2014年3月10日より、モバゲーにてサービスを開始したRPGです。
ソーシャルゲームといえば1年でサービス終了しても何らおかしくはない業界。
激戦区ともいえる中で約10年もの間、サービスを続けてこれたのは、根強いファンを作ってきたからに違いないないでしょう。
筆者はそんな『グラブル』のキャラクターに惹かれた1人。始めたきっかけこそコードギアスコラボでしたが、強敵に挑む際のパーティ編成度の自由度や武器編成を強化していく過程は、確かな達成感を与えてくれました。
2017年にはTVアニメを放映。2020年には格闘ゲーム『グランブルーファンタジー ヴァーサス』を発売したりと、もはや『グラブル』の世界は本家だけにとどまりません。
「ゼーガ・グランデ空域」を舞台に、新たな物語が展開
『グラブル』は島々が浮かぶ空の世界が舞台。
『リリンク』では新たな空域「ゼーガ・グランデ空域」で物語が紡がれます。
主人公(グラン・ジータ)にルリアとビィ。彼女らをサポートするカタリナやラカム、イオにオイゲン、ロゼッタと主人公一行が勢揃い。
ここに新キャラクターである便利屋・ローラン(CV.神谷浩史)を迎え、謎に包まれた敵・アヴィア教団との戦いへ身を投じていきます。
当然、ストーリーを楽しみにしている方もいるでしょう。実際の物語はぜひとも自身で体験してください。
キャラクターの会話は全てフルボイスで進行。3D化されたキャラクターたちも、本家で見れた美麗なイラストがそのまま再現されているといっても過言ではないでしょう。
些細な掛け合いから吐息一つさえ感じられそうなアニメーションまで、まじまじと見てしまいます。
繰り返し遊びたくなる戦闘システムに脱帽
直感操作で楽しめるハイスピードなバトルが面白い!
メインとなるバトルシステムにはアクションRPGが採用されています。
通常攻撃によるコンボやセットしたアビリティ、ゲージを貯めることで発動可能な奥義を駆使して敵と戦っていく。
こと根幹的なシステムにおいては、一般的なアクションゲームを遊んだことのある方であれば難なくプレイできるでしょう。
敵のスタンゲージをMAXまで貯めると、仲間と協力したリンクアタックが発動できます。
仲間との連携行動を行うとリンクカウンターが上がっていき、100%の状態でリンクアタックに成功すれば攻撃力アップやクリティカル率アップといった有利な効果を一時的に得られるのに加えて敵がスローに。各種強化を活かして攻撃を畳み掛けよう。
敵の攻撃に対してはガードや回避といった防御手段が有効だ。
広範囲攻撃ではガードが、攻撃範囲の狭い攻撃では回避が有効となる。
一部の攻撃では敵の攻撃範囲が予兆として表示されるため移動や回避を駆使したり、立ち位置を見極めなければなりません。
こういった攻防の駆け引きもアクションにおける魅力の1つといえるでしょう。
ボスなどの強敵相手の場合は、『グラブル』同様のモードゲージが用意されています。
ゲージがMAXになることでOVER DRIVE状態といって通常よりも凶暴に、敵の攻撃が激化していく。
このゲージはプレイヤーが攻撃を当てることで減少していき、ゲージが無くなるとBREAKモードに移行して、敵に大きな隙が生まれます。
奥義は相手のOVER DRIVE状態に使うのか、敵のスタンゲージはもう少しで貯まりそうか、各種ゲージの管理もプレイヤーの戦略が問われる部分になっているのが、『グラブル』らしく面白かったです。
ターン制の『グラブル』では、アビリティのクールタイムを見ながら動いたりと冷静に状況を判断しつつ各種行動を選択できたが、リアルタイムで進行する『リリンク』では敵も待ってくれないためそうもいきません。
視覚的にも見る情報量が多く、一言で表すのであれば良い意味で“忙しい”。しかし、この押し寄せる情報量を捌き切って強敵を倒した時の達成感たるや、何ものにも代え難いですね。
プレイ感の異なる操作キャラクターで繰り返し遊びたくなる!
『グラブル』では基本的に主人公を操作してクエストに挑戦していくが、『リリンク』では操作キャラクターを好きなキャラクターへと変更できます。
というのも、本作では主人公を含めて各キャラクターごとに属性が割り振られていたり、固有のサポートアビリティを所持しています。
属性による優劣関係も存在するため、敵の属性がわかっている場合はできるだけ有利なキャラを編成したほうが難易度は下がるでしょう。
ここでは一部キャラクターを抜粋して紹介していきます。
【属性:風】グラン・ジータ(CV.小野友樹/金元寿子)
グラン・ジータは通常攻撃と特殊攻撃の組み合わせで発生するコンボフィニッシュをヒットさせることでアビリティの性能がアップするクラスアーツを所持。
戦闘序盤では剣技によるコンボとコンボフィニッシュでクラスレベルを上げていき、性能が強化されたアビリティでより高いダメージを出していく、緩急をつけた攻撃を楽しめます。
攻撃だけでなく強化や回復といったアビリティも習得でき、幅広い状況に対応できる万能キャラクターに感じられました。
騎空士であれば誰もがお世話になるでしょう「ミゼラブルミスト」もいざ形になっているのをみると感慨深いです。
【属性:水】カタリナ(CV.沢城みゆき)
同じ剣技でも、カタリナの場合は星晶獣アレスを召喚したコンビネーションが見どころです。
コンボを最後まで繋げることでアレスゲージが溜まっていき、ゲージ最大時に特定の攻撃を行うことで星晶獣アレスを召喚。召喚中はコンボやアビリティ、奥義の性能を強化してくれます。
隙の少ない突きや薙ぎ払いによる広範囲攻撃など、帝国騎士らしい剣技で敵を圧倒してくれます。
アビリティでは、耐久面に優れたものや回復を習得できるため、強敵相手には非常に心強いメンバーとなってくれそうです。
【属性:火】ラカム(CV.平田広明)
2挺の銃で戦うラカムは、近接キャラクターであったグラン・ジータ、カタリナとは打って変わって、近距離から遠距離まで手広く戦えます。
通常攻撃は遠距離攻撃となっており、特殊攻撃ではダメージや射程距離が変化するチャージ可能な散弾攻撃を放てます。
通常攻撃やアビリティを使用することで、ヒートゲージが溜まっていき、ヒートゲージ量に応じて特殊攻撃のチャージ時間が短縮。
コンボなどの概念はないですが、ヒートゲージの管理と特殊攻撃の散弾をいかにダメージの出せる位置で撃ち続けられるのか、立ち位置が大切なキャラクターに感じられました。
回避アビリティとして「デュレーション」が非常に優秀なのですが、すでにネット上では性能に加えてシュールなポーズも受け入れられてそうです。気になる方はぜひ検索を。
【属性:光】イオ(CV.田村ゆかり)
個人的に最も楽しかったのが、魔法を使い遠距離攻撃に長けているイオです。彼女は通常攻撃では魔法弾を、特殊攻撃では範囲魔法を放ちます。
どちらの攻撃も長押しすることでチャージが可能となっており、通常攻撃をチャージすることで魔力の渦レベルが上昇していきます。
魔力の渦レベルがアップすると、特殊攻撃のチャージ上限が増加。より強力なチャージ攻撃を放てるようになるわけです。
回復アビリティでのサポートも可能で、本家『グラブル』らしさがしっかりと落とし込まれたキャラクターになっているなと感心しました。
【属性:土】オイゲン(CV.山路和弘)
オイゲンは敵の弱点を撃ち抜くことを得意としたスナイパー。通常攻撃では敵に近い場合は近接攻撃を、離れている場合は銃撃を行います。
長押しすることでエイムモードとなり、部位破壊に有効な精密射撃が可能に。特殊攻撃では広範囲の敵にダメージを与えるグレネードを投げます。
照準を合わせた攻撃が可能だったりと、これまでに紹介したキャラクターとはまた変わった操作感を楽しめるキャラクターでした。
広範囲攻撃や状態異常を付与するアビリティを習得でき、一歩下がった立ち位置から戦況をサポートできそうです。
【属性:闇】ロゼッタ(CV.田中理恵)
ロゼッタは薔薇を駆使して戦います。通常攻撃では比較的距離の長い茨を伸ばした攻撃を、特殊攻撃では周囲の敵を自動で攻撃する薔薇を設置します。
薔薇の攻撃がヒットしていく毎にレベルが上っていき性能が強化。薔薇が配置されている時にコンボを繋げきるとパーティメンバーに強化効果を付与できます。
ロゼッタでは、通常攻撃の範囲も長く、薔薇の設置も可能なことから中距離での立ち回りが求められそうな印象を受けました。
自身と薔薇から攻撃判定を生み出すアビリティを習得できたりと、多数の敵を相手にする時に活躍できそうです。
以上の6キャラクター以外にも、パーシヴァルやナルメア、ゼタにシャルロッテなど、12キャラクターが参戦。
紹介した通り、どのキャラクターもプレイフィールが異なっており、操作キャラクターを変えるたびに新鮮な気持ちで楽しめるのはぜひとも推しておきたいポイントです。
『グラブル』では、ジョブチェンジに合わせてメインウェポンを変えても、使用できるアビリティが変化するのみで、いわゆる“武器らしさ”などはあまり感じられなかったですが『リリンク』であれば問題なし。
推しキャラクターを操作するのはもちろん、残念ながら推しが登場していない……という人はこれを機に、自分の好きなキャラクターを探してみてはいかがでしょうか。
一体何時間遊べば底が見えるのか……
これは嬉しい悲鳴でしょう。数日遊んでみましたが、正直なところ終わりが見えません。
もちろん、メインストーリーをクリアするだけであれば、躓いた箇所で適度なレベルアップを行えば進行は可能でしょう。
しかしまぁ、本家同様に目移りするコンテンツがたくさんあるんですよね……。
戦力の強化1つとっても、マスタリーポイントの割り振りによる各キャラクターのアビリティやパッシブの習得に始まり、フェイトエピソードまでもが用意されています。
パーティメンバーを強化するジーンのレベル上げも可能で、これにはトレジャー素材が必要に。
足りない素材は……集めに行くのが騎空士の性。当然レアなジーンを探しに行くことも。
そして各キャラクターに装備している武器のレベルアップ、または武器の上限解放。もちろんこれにも素材が必要になります。
うん……これは間違いなく『グラブル』ですね。
街に用意されたクエストカウンターでは、ボストレジャーが入手できるボス討伐や、武器の強化素材が獲得できる連続バトルなどのクエストに挑戦できます。
難易度も複数に区切られているため、高難易度といったやり応えを求めている方でも満足できるでしょう。
『グラブル』では、“日課”などとも呼ばれることもありますが、本作でも素材欲しさにクエストに挑む過程はどこか懐かしさすら感じます。
クエストはオンラインルームを作ったり、既存のオンラインルームを探すことで最大4人によるマルチプレイも可能。
ランダムマッチ機能もあるので「いざマルチに挑戦!」という時でも困らないのが嬉しいですね。
一期一会の出会いに感謝しながら、強敵を倒す達成感をみんなで分かち合う。
画面越しに血の通った人と同じ時間を共有する、ソロプレイとはまた違うゲーム体験を味わえます。
あれもやりたい、これもやりたい、と気付いたら一瞬で時間が経ってるんですよね……。
ダウンロードコンテンツとしては、ルシファー戦や十天衆の話も出ていたりと、継続して遊べるコンテンツが先々に配信されるのも楽しみです。
『グラブル』同様にとことんやり込める本作。まだまだ語りきれてはいないんですが、そろそろ自分も遊びたくなったのでここらで締めようかと思います。
GameWith編集者情報
ゲームと同じくらい攻略本が好きな“やり込み系”ライター。「流行はとりあえず遊んでみる」がモットーで、アーケードやPCを中心にアプリにも手を出してます。好きなジャンルは達成感が得られるアクション系で、“やり込み”が勝利に繋がる対戦系が大好き。 |
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