シリーズ最新作!フットボールのリアルを追求した「FC25」
ついに今年も、「EAFC」最新作を遊べる季節がやってきた。
長いシーズンが終わったばかりの欧州サッカーは息をつく暇もなく新シーズンがスタートし、すでに序盤戦の明暗が分かれている頃だが、FCで1年間遊ぶ我々EAゲームファンにとってはこれからが本番。
早期アクセス開始に合わせ、初日の9/21、さっそくプレイを行ったので前作との違いや今作の感想について、現時点で感じたことをご紹介。
※2024/09/20時点のプレイレポート
ライターrio
PS5での早期アクセスです。switchなどでは根幹のゲームシステムが異なります
※当記事のリンクはアフィリエイト広告を含みます。
目次
新AI導入!CPUや操作していない味方のプレイが大きく向上
スピーディーな試合展開
新作が出るとまず気になるのは、肝心なサッカーの試合のプレイ感。まず、プレイスピードがかなり早くなっている。
もっさりしたゲーム展開が気になるといった場面はなく、本当にテンポよく攻守が切り替わる。
もちろん過度に早くなっているとかそういうこともなく、より現実のフットボールに即した試合内容という印象だ。
とことんリアルを追求した動き
そして次に気付くのは、「味方も相手CPUもめっちゃ強くなってない⁈」ということ。
前作まででは、せっかく1人でいい感じに相手を追い込んでも味方の守備が思った通りに動かずにもやもやすることも。
相手CPUの守備がある程度パターン化されてしまうことで決まり切った攻撃を行うことも多く、あくまでゲームに寄ったプレイングも目立った。
だが、今作では選手の動きなどに関する部分で新AIが導入されており、各々の選手の特徴やポジションごとに設定された細かい役割によって、選手の挙動が大幅に向上。
「あれ?今の選手の動き、リアル…。これテレビのサッカー放送じゃなくてゲームだよな」と錯覚するレベルまで来ている(誇張なしで)。
相手の守備がレベルアップしていることで、こちらの攻撃も一筋縄ではいかなくなった。
単に理不尽なPCという感じではなくて、こっちの方がリアルに近い気はするし、やりごたえアリという感じだ。
自分好みに設定可能
さらに、それぞれの設定については細かくスライダーで調整することが可能なため、自分好みの操作感を作り上げることは引き続き可能となっている。
ライターrio
プレイしていない選手の動きが進化していて本当に凄い!
完全新モード 5人制「Rush」
サッカーともフットサルとも異なる新たな戦い
今作からの完全新要素として導入されたのが、5人制で戦う「Rush」モード。
通常のコートより狭く、一見するとフットサルや、これまでの「Volta」モードと変わらないように感じる。
しかし、サッカー用のゴールを採用、ゴールに近いエリアではオフサイドルールが適用、タッチラインを割ったらスローイン再開、など、多くの点で異なる。
サッカーとフットサルのいいところ取りの、絶妙な競技になっている。
具体的にはフットサルの大きな特徴である攻守の切り替え、展開の早さといった部分はそのままに、コートの縦幅横幅は十分確保されていることから、サッカー的なクロスやスルーパスといった戦術も生きてくるモードだ。
個人的にはかなりはまったモードで、1人の選手のみを操作してオンラインで対戦するおなじみの「クラブモード」でかなりの試合数をやりこんでしまった。
鍵はオフサイド
何度かプレイを重ねていくうちに気づいたのだが、一部エリアでオフサイドが適用される点こそがこのモードを単純にさせていない一番大きな要素だろう。
油断するとすぐオフサイドに引っかかるだけでなく、オフサイドではないエリアも敵陣の一部に広がっていることから、守備時はリスクマネジメントの部分で慎重なプレイも求められる。
今後、例えばこのモードだけで大きな大会が開かれるといったことも十分に期待できるクオリティだと感じた。
キャリアモードの進化
様々なオリジンストーリーを選択可能
選手のキャリアモードにおいては、あらたに「オリジンストーリー」を選択し、ベースが定められた状態からスタートすることが可能。
選択するシナリオによってスタート時の年齢、最初に保有するスキルポイントなどが変化するようになっている。
期待されるサッカーファミリーの若手、挫折した選手などから選べる
例えば、サッカーファミリーの中で期待を持って育ってきた若手は初期の保有スキルポイントがかなり十分にあり、初期値だけでも振りたいスキルのほとんどをカバーできるレベルだ。
もちろん、これまで通りの特にバックグラウンドを持たない通常のオリジナル選手、実在する選手などでのスタートも選択可能。
キャリアモードの楽しみ方がさらに増えている点がひたすらに素晴らしい。
女子選手、女子チームの監督を選択可に
今作からはついにキャリアモードにも女子サッカーが完全導入。
マンチェスターシティウィメンズで活躍する、なでしこジャパンの長谷川唯選手といったスター選手とも(念願の?)チームメイトになることができる。
チームの成績次第で女子チャンピオンズリーグに出場も可能で、さらに夢は広がること間違いなしだ。
ゲーム内SNSの導入
ちなみに、ゲーム内では新たにSNS投稿風の画面が導入されている。
ここでは自チームのニュースや他チームの近況が流れてくるが、
なんと移籍の噂などに関しては、実在する移籍情報に強いジャーナリスト「Fabrizio Romano」氏による投稿が確認できる。
まさか「自分の名前をロマーノ砲される日がくるとは」と感慨深くなってしまった。
長谷川選手らと別れるのはツライが、さてどこのチームへ移籍しようか。
ライターrio
ロマーノ砲を食らっている側の気持ちが味わえる貴重な機会!長谷川選手らと別れるのはツライが、さてどこのチームへ移籍しようか。
非固有フェイス選手の見た目が大幅進化!
みんなけっこう似てる。あの頃のモブ祭りはもう、ない
今作ではCranium Technology(EA Sports クレイニアム)が新たに導入。
アバターの顔をかなり細かく設定できるようになった。
この技術の導入はかなりのトピックで、今作はスキャン実装がされていない選手の顔(いわゆるモブキャラ)がこれまでとは比べ物にならないほど進化。
「選手の顔がどれだけ似ているか」はのめり込むための重要な要素なので、すべてのユーザーにとって大きくプラスに働く変更点だろう。
キャリアモードでチームメイトとなった、山下杏也加選手は雰囲気がかなり本人に似ているし、移籍タイミングが早期アクセスの時点でギリギリだった酒井宏樹選手もアゴのあたりなどがよく似ていると感じた。
スキャン実装選手に及ばないのは前提としても、かなりの向上。もう、あの「モブ祭り」は存在しないのだ。
テクノロジーの進歩やEAの技術の発展に感謝しながら、かつての新加入選手がみんな同じ顔だったあの頃にノスタルジーを感じつつ、リアルな本作に没入した。
戦術が細かすぎる。戦術オタクにはたまらん
簡単には網羅しきれないほど豊富なパラメータで細かく設定可能
今作では設定できる戦術のパターンも大幅に増加。細かくスライダーをいじって理想の戦術をどこまでも追求できる。
もちろん、設定が面倒なユーザーのためにも多くのテンプレートが用意されており、細かくパスを繋げていく「ティキタカ」といったおなじみの戦術などから選択可能だ。
様々な数値をいじって最適解を探っていく作業は、さながらリアルのサッカー分析。
戦術オタクにとってはたまらない部分と言えるし、そういった観点から今作を楽しむのも1つの手だろう。
新カメラワークがアツイ
球審カメラ的新視点。リアルのサッカー放送を超える
試合の中での新要素として、今作の「HYPERMOTION V」ハイライトでは、「視点カメラ」による映像が登場。
得点を決めた選手の視点からのハイライト映像が瞬時に流れるほか、
斬新なのは審判の視点からカードの提示場面を確認できること。
野球の中継では「球審カメラ」が存在するが、現実のサッカーの試合での審判目線カメラは存在しないのではないかと思う。あっても視点が大きくぶれ続けるので実用は難しいだろう。
だが、今作では審判の視点から映像を確認することが可能。「選手に囲まれて異議を唱えられるのはこんな気持ちなんだな」と味わうことができる。審判への執拗な異議はやめましょう。そんな気持ちにさせてくれます。
新パフォーマンスやゴール期待値
そのほか、新たにクラブマスコットとゴールパフォーマンスを行えるようになったほか、決定機におけるシュートに対するゴール期待値も瞬時に算出されてプレーの直後に詳細が表示されるなど、これまでのベース映像に加えて様々な進化をみせている。
実際のリアルな放送では瞬時にゴール期待値を算出することは技術的に難しい側面もあるため、既に現実のサッカー放送は超えているといっても過言ではない。
ライブスタートポイントは未実装
2024年後半を予定
ライブスタートポイントのサービス開始以降は、キャリアモードにおいて現実のサッカー界での保有選手状況、勝ち点などを細かく再現した状態からスタートできるようになる。
こちらは早期アクセスの段階では実装されておらず、2024年後半からのスタートを予定しているという。
リアルなシーズンを自分の手で引き継げる
「この選手層なのに、この結果では監督のマネジメントに満足がいかない」といった類の不満を持つことは誰しもあるだろう。
「じゃああなたが監督やってみなよ」といわれると、これまでは不可能だったわけで、黙って応援を続けるしかなかったわけだが、
今作を持っていれば「分かった、じゃあFC25で今からシュミレーションしてくるわ」と返すことも可能になるわけだ。
とにかく、実際のサッカーと連動した形での様々なモード実装は楽しみ、という点をお伝えしたい。
ライターrio
例えが下手かもしれない…。
迷ったら買おう!
今作はシリーズにとって、ターニングポイントともなり得る、大きな進化を見せた節目のタイトルと言える。
これまでEAFCシリーズをプレイしてきた方も、そうでない方も、迷ったら買うべきだ。前作との違いがよく分からずにステイしていた人も、ぜひ早期の購入を検討してみてほしい。
と強くおすすめしてこのレポートを締め、筆者はまたゲームのフットボール世界へ戻っていく…。
ライターrio
しばらくはクラブでRushをやり込んでますね
『EA SPORTS FC 25』の基本情報
発売日 |
2024年9月27日 |
---|---|
会社 |
Electronic Arts |
ジャンル | サッカー |
対応ハード | PC / Switch / PS4 / PS5 / Xbox |
タグ | |
価格 |
PC : 8,909円(税抜)
Switch : 6,090円(税抜)
PS4 : 8,909円(税抜)
PS5 : 8,909円(税抜)
Xbox : 8,909円(税抜)
|
最大プレイ人数 |
大人数
|
公式HP | |
公式Twitter |
おすすめPCスペック
PCスペックの判定基準について
この判定基準は「メーカーが発表している必要・推奨スペック」と「CPUやGPUなどのベンチマークスコア」を基に独自の基準で算出されています。
また表示されている「プロセッサー」「グラフィック」は、メーカーの発表している必要または推奨スペックの表記を軸に近い性能のものが記載されています。
GameWith編集者情報
学生時代からサッカー・フットサルに明け暮れ、帰れば寝る間を惜しんでゲームをプレイするインドア&アウトドア派。 スポーツ系はシミュレーション型も含めて一通り遊んでいるほか、ApexやGTAからスプラトゥーン、果てはCatanUniverseといったボドゲまで広く浅く好み、守備範囲は不明。 アクションの才能がないことは自覚しており、戦略でごまかすタイプ。前職はスポーツデータ会社。 |
今後発売の注目作をピックアップ!
真・三國無双 ORIGINS
8,580円(税込) 2
/PC/Xbox
テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター
5,900円(税抜) 3
/PC
龍が如く8外伝
Pirates in Hawaii
6,300円(税抜)